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第二部
41. 正体
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「あの、ウィルフレッド様はアルバートとはずっと仲が良いのですか?」
一曲目のワルツの演奏が始まり、マグリットはウィルフレッドと共にホールで踊る人の輪の中に加わっていた。
初めて組む相手であったが、ウィルフレッドのリードが上手いので、マグリットも安心してステップを踏めて、彼と会話を楽しむ余裕さえもあった。
「そうだね、子供の頃からの付き合いだね。僕らは割と似ている所があるから付き合いやすくって。」
「えっ?!アルと似てるんですか?!」
ウィルフレッドの発言に、マグリットは驚きの声を上げて、マジマジと目の前の男性を見つめた。アルバードと似てると言うのならば、この男性もとんだ食わせ者ということになるのだ。
とてもそんな風には見えないけれども、実はこの人も腹黒なのかと思うと、途端に気を抜けなくなってしまった。
すると、そんな疑いの目を向けるマグリットの様子を見て、ウィルフレッドはクスクスと笑ったのだった。
「あぁ、性格の話じゃないよ。型にとらわれず好き勝手やってるって所というか、自由な所がね。」
「良かった。あれが二人も居たんじゃ堪らないわ。」
「君は中々辛辣だね。」
「あら、幻滅しましたか?」
「全然。むしろ面白いね。」
そう言うとお互い顔を見合わせてクスクスと笑った。
ウィルフレッドは初対面とは思えないほど打ち解けやすくて、マグリットはつい気を許して色んなことを話していた。
「それにしても、あのアルに友達が居たことが驚きだわ。」
「はは、そうだね。あの性格だからね。」
アルバートを肴にして、話をしながらもウィルフレッドのリードで二人は軽やかにステップを踏んでいく。
「君は踊るのがとても上手だね。」
「貴方のリードが上手いからよ。あなたと踊るの、とても楽しいわ。」
ウィルフレッドからの賛辞に、マグリットは嬉しそうに微笑んだ。
最近はずっと張り詰めていたので、思惑や政略など何も気にしなくて良い相手とのなんて事のない会話や、のびのびとダンスを踊る事がこんなにも楽しいのかとすっかり忘れていたが、それを彼が思い出させてくれたのだ。
こんなに楽しいのは、本当に久しぶりだった。
「それで、悩んでいた事は解決できましたか?」
曲が中盤に差し掛かったところで、ふと、急にウィルフレッドが真面目な表情でマグリットの顔を覗き込んだ。
彼の突然の質問にマグリットは一瞬何のことか分からなかったが、すぐに先程アルバートと話していたヴィクトールとの事を彼も側で聞いていたのだろうと理解した。
「それが……まだなんです。私の気持ちはだいぶ固まっては居るのですが、後一歩、踏み出せないというか……」
そこまで言って、マグリットは言葉を詰まらせた。それは、この問題がいかに彼女に重く圧し掛かっているかを物語っていた。
「大事な決断なんですね。」
「ええ。私は決断を下してしまう事を恐れている。本当にこれで良いのか、正しいかなんて分からないからね。だから決断をしてしまう事が怖いのよ。気持ちは固まっているのに勇気が出ないんだわ。」
「勇気……ですか。」
「そう、勇気。決断を下す勇気。」
マグリットの言葉にウィルフレッドは少し考え込むように黙り込んだが、直ぐに何か思いついたのか、彼女に微笑みかけると口を開いた。
「それでしたら、貴女の助けになるか分かりませんが、エールを送らせていただきますね。」
そう言うとウィルフレッドは、マグリットに聴こえるくらいの小さな声で巷で流行している応援歌を口ずさんだのだった。
彼の歌声を聴いて、マグリットはハッとした。
だってその、伸びやかな歌声を、マグリットは知っているから。
「嘘でしょう?貴方は、あの詩人なの……?」
「内緒ですよ。」
驚いているマグリットに対して、ウィルフレッドは人差し指を口に当て悪戯っぽく笑って見せた。
そしてその仕草でマグリットは確信する。
この少し左側の口角が上がる笑い方は紛れもなく彼だ。
ウィルフレッドがあの吟遊詩人なのだと。
「どうです?勇気出ましたか?」
彼に対して色々と問い詰めたい事はあったが、一曲目の演奏がそろそろ終わりを迎えようとしていたのでそれは後回しにして、マグリットはまず、自分の覚悟を伝えた。
ウィルフレッドがあの吟遊詩人だと分かって、マグリットはハッキリと自覚したのだ。この人に惹かれていると。
恋愛ごとはもうこりごりだと思い込もうとしていたが、恋に落ちるときはこんなにも簡単にストンと落ちる物なのかとマグリットは戸惑ったけれども、それでも、自分の気持ちを自覚した彼女は強かった。
今まで散々悩んでいたヴィクトールとの事に、いとも簡単に答えを出したのだ。
「えぇ、おかげさまで気持ちは固まりましたわ。貴方の歌は、本当にいつだって私を揺さ振るわね。ううん、今のは歌というよりも貴方の存在自体が衝撃だったけども、決断の後押しにはこの上なく最適だったわ。」
「良かった。余計なお節介じゃなかったかと少し気にしてたので、貴女の力になれたのなら何よりです。」
「いつだって貴方の歌は、私の力になってきたわ。……私やっぱり、貴方の歌好きだわ。」
そう言ってスッキリした様な顔でマグリットは笑うと、ウィルフレッドも少し嬉しそうな顔をしたのだった。
一曲目のワルツの演奏が始まり、マグリットはウィルフレッドと共にホールで踊る人の輪の中に加わっていた。
初めて組む相手であったが、ウィルフレッドのリードが上手いので、マグリットも安心してステップを踏めて、彼と会話を楽しむ余裕さえもあった。
「そうだね、子供の頃からの付き合いだね。僕らは割と似ている所があるから付き合いやすくって。」
「えっ?!アルと似てるんですか?!」
ウィルフレッドの発言に、マグリットは驚きの声を上げて、マジマジと目の前の男性を見つめた。アルバードと似てると言うのならば、この男性もとんだ食わせ者ということになるのだ。
とてもそんな風には見えないけれども、実はこの人も腹黒なのかと思うと、途端に気を抜けなくなってしまった。
すると、そんな疑いの目を向けるマグリットの様子を見て、ウィルフレッドはクスクスと笑ったのだった。
「あぁ、性格の話じゃないよ。型にとらわれず好き勝手やってるって所というか、自由な所がね。」
「良かった。あれが二人も居たんじゃ堪らないわ。」
「君は中々辛辣だね。」
「あら、幻滅しましたか?」
「全然。むしろ面白いね。」
そう言うとお互い顔を見合わせてクスクスと笑った。
ウィルフレッドは初対面とは思えないほど打ち解けやすくて、マグリットはつい気を許して色んなことを話していた。
「それにしても、あのアルに友達が居たことが驚きだわ。」
「はは、そうだね。あの性格だからね。」
アルバートを肴にして、話をしながらもウィルフレッドのリードで二人は軽やかにステップを踏んでいく。
「君は踊るのがとても上手だね。」
「貴方のリードが上手いからよ。あなたと踊るの、とても楽しいわ。」
ウィルフレッドからの賛辞に、マグリットは嬉しそうに微笑んだ。
最近はずっと張り詰めていたので、思惑や政略など何も気にしなくて良い相手とのなんて事のない会話や、のびのびとダンスを踊る事がこんなにも楽しいのかとすっかり忘れていたが、それを彼が思い出させてくれたのだ。
こんなに楽しいのは、本当に久しぶりだった。
「それで、悩んでいた事は解決できましたか?」
曲が中盤に差し掛かったところで、ふと、急にウィルフレッドが真面目な表情でマグリットの顔を覗き込んだ。
彼の突然の質問にマグリットは一瞬何のことか分からなかったが、すぐに先程アルバートと話していたヴィクトールとの事を彼も側で聞いていたのだろうと理解した。
「それが……まだなんです。私の気持ちはだいぶ固まっては居るのですが、後一歩、踏み出せないというか……」
そこまで言って、マグリットは言葉を詰まらせた。それは、この問題がいかに彼女に重く圧し掛かっているかを物語っていた。
「大事な決断なんですね。」
「ええ。私は決断を下してしまう事を恐れている。本当にこれで良いのか、正しいかなんて分からないからね。だから決断をしてしまう事が怖いのよ。気持ちは固まっているのに勇気が出ないんだわ。」
「勇気……ですか。」
「そう、勇気。決断を下す勇気。」
マグリットの言葉にウィルフレッドは少し考え込むように黙り込んだが、直ぐに何か思いついたのか、彼女に微笑みかけると口を開いた。
「それでしたら、貴女の助けになるか分かりませんが、エールを送らせていただきますね。」
そう言うとウィルフレッドは、マグリットに聴こえるくらいの小さな声で巷で流行している応援歌を口ずさんだのだった。
彼の歌声を聴いて、マグリットはハッとした。
だってその、伸びやかな歌声を、マグリットは知っているから。
「嘘でしょう?貴方は、あの詩人なの……?」
「内緒ですよ。」
驚いているマグリットに対して、ウィルフレッドは人差し指を口に当て悪戯っぽく笑って見せた。
そしてその仕草でマグリットは確信する。
この少し左側の口角が上がる笑い方は紛れもなく彼だ。
ウィルフレッドがあの吟遊詩人なのだと。
「どうです?勇気出ましたか?」
彼に対して色々と問い詰めたい事はあったが、一曲目の演奏がそろそろ終わりを迎えようとしていたのでそれは後回しにして、マグリットはまず、自分の覚悟を伝えた。
ウィルフレッドがあの吟遊詩人だと分かって、マグリットはハッキリと自覚したのだ。この人に惹かれていると。
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今まで散々悩んでいたヴィクトールとの事に、いとも簡単に答えを出したのだ。
「えぇ、おかげさまで気持ちは固まりましたわ。貴方の歌は、本当にいつだって私を揺さ振るわね。ううん、今のは歌というよりも貴方の存在自体が衝撃だったけども、決断の後押しにはこの上なく最適だったわ。」
「良かった。余計なお節介じゃなかったかと少し気にしてたので、貴女の力になれたのなら何よりです。」
「いつだって貴方の歌は、私の力になってきたわ。……私やっぱり、貴方の歌好きだわ。」
そう言ってスッキリした様な顔でマグリットは笑うと、ウィルフレッドも少し嬉しそうな顔をしたのだった。
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