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あるソート師の誕生
魔女エラとの戦い
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私が、テレポートサークルを作り、コミーと中に入ろうとしたところ、煙が、こちらに向かってきた。
私は、コミーに言った。
「大変だ。コミー、サークルの中の森が燃えているぞ!!」
私とコミーは、急いで森の中に入った。
私は、1本の木に手を翳しているバンドルを見た。
私は、すぐにルーペで覗いてみた。
バンドルの周りには、黒い霧やモヤのようなものが、かかっていた。
私は、コミーにまた言った。
「コミー、このバンドルは、魔女だ」
魔女は、手のひらから、火柱を出し、その1本の木を燃やした。
コミーが、言った。
「ジェロ、この魔女を早く捕まえないと。Witch Huntエリアの森、全てが、焼かれては、えらいことになる」
「わかった。コミー。この魔女を絶対に捕まえてやる!!」
私は、魔女に近付いた。
「お前は、森を燃やして何をするつもりだ!」
「ハハッ! 他の魔女と揉めて、気にくわぬことがあったからな」
「そんなことで、森を燃やそうとしたのか? お前のいる場所も無くなるんだぞ」
「構わぬ!! それぐらい、私は、腹か立っているのだ」
「そうか、仕方ないな。私は、魔女を捕まえるソート師ジェロだ。」
「そうか。私を、捕まえるのか。捕まえてみろ、ジェロ!! 私は、魔女の〈エラ〉だ!!」
そう言うと、今度は、私に火柱を向けた。
私は、黒いマントを顔まで覆い、目の部分を少し開けて、そこから、エラが手のひらから放つ火柱の動きを見て避けた。
そして、なるべく火柱が、その間に木に当たらないように気をつけた。
ー森をこれ以上、燃やすわけには、いかないー
コミーが、叫んだ。
「ジェロ、魔剣で火柱を跳ね返すのだ」
私は、コミーにそう言われると、火柱の向かう先に魔剣を翳した。
見事、魔剣は、火柱を跳ね返し、エラに当たり、エラは、火だるまになった。
エラは、火を消す魔術で慌てて、自分に点いた火を消した。
コミーが、叫んだ。
「ジェロ、今だ。シャックルだ!!」
私は、八の字を空に描いた。
火傷を負ったエラの手と足は、拘束され、倒れ込んだ。
エラが拘束されると、不思議と森の火災が鎮火した。
私は、緊張が、緩んだせいか、急に震えてきて、人差し指で描いた円がいびつになった。
コミーが、それを見て私を心配した。
「ジェロ、やはり、怖いんだな。いいぞ、エラは、私が放り込む」
コミーの力で、エラは、サークルの中に放り込まれ、私は、震えながら、やっとのことでコミーとサークルの中に入った。
エラの火傷は、サークルの中に入ると、いつの間にか消えていた。
ディヴァイド師サニーは、相変わらず、冷静な口調で言った。
「今回は、大変だったな。生前を思い出し、怖れたのだな」
「う、うるさい……早く……早く……この魔女エラをヘルへ!!」
私は、そう言うと、その場にへたり込んだ。
コミーは、また心配そうに、私を覗き込んだ。
サニーは、その間にも、淡々と自分の使命を続けた。
名簿とペンに手を翳した。
そして、エラの手中に収めさせ、呪文を唱えた。
「ドラクイエ、ドラクイエ……」
すると、エラの指は、勝手に動き、名簿にサインさせた。
〈エラ〉
「エラ。さぁ、ヘルへ行け!!」
そして、テレポートサークルを作り、エラに手を翳し、浮かし、サークルの中へ放り込んだ。
「本当に、気にくわぬことばかりだ。クソッ!! ヘルに行くとは!!」
エラが、ヘルへ堕ちると、コミーは、まだ心配そうに座ったまま、震えている私を覗き込んで、言った。
「大丈夫か。ジェロ。生前のことがあるんだ。仕方ないよ」
私は、ずっとブツブツと呟いていた。
「イヤ、私は、もっと強くなりたい。強くなりたい。強くなりたい……」
私は、コミーに言った。
「大変だ。コミー、サークルの中の森が燃えているぞ!!」
私とコミーは、急いで森の中に入った。
私は、1本の木に手を翳しているバンドルを見た。
私は、すぐにルーペで覗いてみた。
バンドルの周りには、黒い霧やモヤのようなものが、かかっていた。
私は、コミーにまた言った。
「コミー、このバンドルは、魔女だ」
魔女は、手のひらから、火柱を出し、その1本の木を燃やした。
コミーが、言った。
「ジェロ、この魔女を早く捕まえないと。Witch Huntエリアの森、全てが、焼かれては、えらいことになる」
「わかった。コミー。この魔女を絶対に捕まえてやる!!」
私は、魔女に近付いた。
「お前は、森を燃やして何をするつもりだ!」
「ハハッ! 他の魔女と揉めて、気にくわぬことがあったからな」
「そんなことで、森を燃やそうとしたのか? お前のいる場所も無くなるんだぞ」
「構わぬ!! それぐらい、私は、腹か立っているのだ」
「そうか、仕方ないな。私は、魔女を捕まえるソート師ジェロだ。」
「そうか。私を、捕まえるのか。捕まえてみろ、ジェロ!! 私は、魔女の〈エラ〉だ!!」
そう言うと、今度は、私に火柱を向けた。
私は、黒いマントを顔まで覆い、目の部分を少し開けて、そこから、エラが手のひらから放つ火柱の動きを見て避けた。
そして、なるべく火柱が、その間に木に当たらないように気をつけた。
ー森をこれ以上、燃やすわけには、いかないー
コミーが、叫んだ。
「ジェロ、魔剣で火柱を跳ね返すのだ」
私は、コミーにそう言われると、火柱の向かう先に魔剣を翳した。
見事、魔剣は、火柱を跳ね返し、エラに当たり、エラは、火だるまになった。
エラは、火を消す魔術で慌てて、自分に点いた火を消した。
コミーが、叫んだ。
「ジェロ、今だ。シャックルだ!!」
私は、八の字を空に描いた。
火傷を負ったエラの手と足は、拘束され、倒れ込んだ。
エラが拘束されると、不思議と森の火災が鎮火した。
私は、緊張が、緩んだせいか、急に震えてきて、人差し指で描いた円がいびつになった。
コミーが、それを見て私を心配した。
「ジェロ、やはり、怖いんだな。いいぞ、エラは、私が放り込む」
コミーの力で、エラは、サークルの中に放り込まれ、私は、震えながら、やっとのことでコミーとサークルの中に入った。
エラの火傷は、サークルの中に入ると、いつの間にか消えていた。
ディヴァイド師サニーは、相変わらず、冷静な口調で言った。
「今回は、大変だったな。生前を思い出し、怖れたのだな」
「う、うるさい……早く……早く……この魔女エラをヘルへ!!」
私は、そう言うと、その場にへたり込んだ。
コミーは、また心配そうに、私を覗き込んだ。
サニーは、その間にも、淡々と自分の使命を続けた。
名簿とペンに手を翳した。
そして、エラの手中に収めさせ、呪文を唱えた。
「ドラクイエ、ドラクイエ……」
すると、エラの指は、勝手に動き、名簿にサインさせた。
〈エラ〉
「エラ。さぁ、ヘルへ行け!!」
そして、テレポートサークルを作り、エラに手を翳し、浮かし、サークルの中へ放り込んだ。
「本当に、気にくわぬことばかりだ。クソッ!! ヘルに行くとは!!」
エラが、ヘルへ堕ちると、コミーは、まだ心配そうに座ったまま、震えている私を覗き込んで、言った。
「大丈夫か。ジェロ。生前のことがあるんだ。仕方ないよ」
私は、ずっとブツブツと呟いていた。
「イヤ、私は、もっと強くなりたい。強くなりたい。強くなりたい……」
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