天パの心得

つづみゆずる

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ドライヤー+ロールブラシ

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中学は合唱コンクールがありました。クラスごとステージで歌うアレです。昔はビデオに撮ってて、お昼の時間に校内放送で流したりしてました。
ステージって照明眩しいですよね、緊張で汗かいて…飛び出た広いおでこには公開処刑でした。特に誰かに言われたわけではないのですが、えぇ、光っていました。私のおでこ。
テカってるだけだったかもしれない、そう思いたいですが。やはり私の記憶に鮮明に残っているのは…電球?
並んだ生徒の中で私だと思われる小さめの子のおでこが、まるで電球があるかのように発光していたのです。ペカっと。
もうもう、給食食べるどころではないです。かと言ってもう放送も観れません。やはり記憶はそれだけで他は飛んでます。
後に親友に恐る恐る聞いてみましたが、そーだった?って。覚えていないのかとぼけているのか。真実はわかりません。

そんな事もあって前髪作りました。後ろと違って短いから持ち上がってしまいました。切る時は濡らしていたから…乾いて軽くなり、しかも天パは曲がって曲がって下へ行くとも限らない。もうどれだけ泣いたかわかりません。

落ち込んでばかりの私に、母がついに神アイテムを勧めてきました。
ドライヤーです。母はロールブラシを使って、乾かすのではなく延ばすように引っ張りながら熱を当てるのだと教えてくれました。
もっとはよー教えて…(涙)

しばらくは母に毎日延ばしてもらってたのですが、ある日母の故郷で同窓会があり、遠方の為一泊してくることがありました。自分では乾かす程度でしっかり延ばせず、ヘアピンで抑えて寝てみましたが翌朝分け目ができるわピンの跡がうねってるわで、それはそれは恥ずかしい思いをしました。
引っ張り方をちゃんと教わらないとダメだと、この辺りからやっと自動力が付いたように思います。

余談ですが当時好きだった人に好きな子がいると判明。相手はサラサラストレートの子でした。だよねー!と思ってました。
でも今思えば好かれてる子にはそれなりに魅力があるんですよね、髪かもしれない、目かもしれない、見た目じゃなくて性格かも。私の知らない出来事が2人の間であってどこかに惹かれたんでしょうね。

…私の魅力がなかったか魅力に気づかなかったか魅力がたまたまたまたまハートに刺さらなかっただけのことですね(早口)

で、ドライヤー+ロールブラシの使い方ですが、ドライヤーは熱量あればあるだけいいです。その辺のドライヤーは1000Wがいいとこですが、私が使っているのは1200Wです。旅行先のホテルのドライヤーでは延びないので、自宅のを必ず持っていきます。
熱量に気づく前の修学旅行では、風呂上がりメデューサになってました。
ドライヤーの先に、掃除機のノズルの様な物が付いてるのがいいのですが、先が出来るだけ薄く潰れてる方が熱を集中して当てられるのでより延ばしやすいです。ただ、その辺の電器店で見かけたことがないんですよね…業務用でしょうか、私はいつも美容業界の問屋さんで購入しています。3,000円から5,000円くらいです。高級なドライヤーは使った事はありません。

また、天パは水分を苦手とするのでマイナスイオンなどの機能はいりません。なんかしにょしにょしてストレートが持続せず、自分の好みではありませんでした。 
水分については天パの髪の構造に秘密があるようですがそこも省きます。調べてみてくださいね。

*ある程度髪の水分をばーっと飛ばしてからロールブラシの出番です。飛ばし方は髪の根元を手櫛でガサガサーっとするだけです。それからうねる髪をロールブラシで引っ張るようにしながらドライヤーで熱を当て、髪を真っ直ぐに延ばします。髪の根元から少し上を後ろ髪の方へ持ち上げるようにすると引っ掛かりが良くなります。引っ掛けるようにして引っ張るのをテンションをかけると言うのですが、ただブラシにあてて延ばすのと全然違います。テンションかけて延ばすと延びもストレートの持ちも良くなります。また、毛先に向けてテンションかけながら滑らせるように真っ直ぐ延ばしていくのですが、この時ドライヤーをブラシに乗せない事が大事です。乗せると重みで手が下がり、テンションがかからなくなってしまいます。テンションかけなくても軽く延びますが、どちらかというと天パはロールしやすくなって真っ直ぐにはならないのです。
ロールブラシに巻きつけるのもダメです。絡まってブチブチっと悲劇が起きます。根元を持ち上げてそのままロールはせず引っ掛かりを意識しながら真上か、前へスライドします。太めのロールブラシが絡まりにくく、延ばしやすいと思います。毛先だけロールブラシを回すように軽くロールすると自然なストレートになります。矯正かけたてのようなしゅびっとした不自然なストレート感を避けられます。

ドライヤーはなるべく地肌には当てません。熱量あるので、火傷しないよう気をつけてます。当てる角度を間違えると熱いだけでなく地肌へのダメージが後に悲劇を生みます。火傷と引っ張りすぎで禿げないように気をつけながら軽いテンションを心掛けてます。
私はドライヤー前にヘアミルク使ってます。水っぽいとラフだけど物足りなくて、ジェルやワックスだと仕上がりが重すぎて、中間のミルクが私には合っていました。整髪料も髪質や仕上がりの好みがありますよね。これは人それぞれなので色々試すしかないですね。

*仕上げにふわっとさせたい時は下からドライヤーの風ををばーっと当てて、ボリュームダウンさせたい時は手で髪を押さえつつドライヤーの風を上からばーっと当てます。


洗髪後と出かける前のドライヤー+ロールブラシ。中学から約30年毎日使っています。

*聞いたことあると思いますが、癖毛は延ばす向きもランダムの方が分け目ができないのと延ばしやすいです。

ドライヤー+ロールブラシ、右手左手どちらでも使えるようになりました。
引っ張りすぎで今後禿げないことを祈ります。
とにかく、ドライヤーとロールブラシという神アイテムを知ってから嘘八百のストレートを手に入れたのです。

学生時代はせっかく真っ直ぐにした前髪をキープするのにも一苦労しました。体育がありましたからね。汗も大敵なんですよね。また神アイテムの登場です。
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