232 / 253
5章 第5部 ゆきの決意
226話 銃撃姫
しおりを挟む
ゆきが建物内へ入ってすぐ、外では激しい戦闘が。
幾度となく銀閃が交差し、火花が舞う。廃工場入口辺りでは現在、レイジとエデン財団上層部のエージェントであるナツメが刀を振るい斬り結んでいた。
「ハッ!」
「フッ!」
両者渾身の斬撃がぶつかり、火花を散らしながらはじき合う。
そしてレイジはすぐさま連撃を放とうと斬りかかるが。
「ちっ、ちょこまかと!」
レイジの一閃は空振ってしまう。というのもすぐさまナツメが大きく後方に跳躍したのだ。
相手が距離をとったと思ったのもつかの間、彼女は縦横無尽に疾走しながらまたたく間に接近。すれ違いざまに精確無慈悲な鋭い斬撃をくりだしてくる。
それをなんとか受け流し追撃しようとするが、またもやナツメは距離をとっていた。
(真っ向から斬り合ってはくれないタイプか)
彼女は持ち前の機動力をいかした、ヒットアンドアウェイによる一撃必殺重視の戦闘スタイルらしい。そのため真っ向からの斬り合いが難しく、決定打をなかなか与えられていなかった。
ここで分がわるいのは、ナツメの方が速度が上ということ。そのため高速戦闘に持ち込めるは持ち込めるのだが、どうしても相手の方にアドバンテージが。しかも彼女の剣は精確無慈悲に敵の急所を狙う、暗殺に特化した代物。下手に仕掛ければ、返り討ちに合う可能性が高いのだ。レイジとしては苦手なタイプといっていい。
「こうなってくると力でねじ伏せたくなるが、あっちもあっちで」
「これで終わり。死んじゃえ!」
(きやがった!?)
ここで一番警戒していたことが。
それはナツメが大きく跳躍し、レイジの真上をとった時に起こった。その瞬間、彼女の振りかぶった刀に禍々しい黒い炎が。そして放たれる通常のアビリティをはるかに超える、極大の一撃が。
「そっちが抜くなら、こっちも使わせてもらうぞ!」
対してレイジはその攻撃を正面から受け止めようと。とっさに森羅からもらった破壊のアビリティを起動し、こちらも刀に黒い炎をまとわせた。
そして激突し合う、極度の破壊の概念をまとった斬撃。その余波で大気が震え、地面に亀裂が走っていく。
「くっ!?」
「きゃっ!?」
切り札による激突であったが、勝敗は引き分け。あまりの力のぶつかり合いに、両者はじき飛ばされる結果に。
「やっぱり同じアビリティか。まさかエデン財団側にも、この力を使えるやつがいただなんて。ただものじゃないやつら、ばっかりだな」
「ふーん、あなたもこの力を使えるんだ。ふふっ、いいよ、ならこの黒炎で存分に斬り合おうよ。ナツメの破壊か、あなたの破壊か、どちらが上か。そして斬り捨てさせて!」
ナツメは心底おかしそうに笑う。そして再び刀に黒炎をまとわせ、レイジに突き付けてきた。
敵は同じアビリティを見て、おもしろいとテンション爆上がりの様子。ひるむどころか、やる気満々になってしまった。
(ヤバい、ガッツリ黒炎を使う気だ。こっちはただでさえ扱い慣れてないのに……)
軽々使っているところを見るに、熟練度は明らかにナツメが上。今まではこのアビリティの規格外の破壊力でゴリ押しして、なんとかなってきた。しかし相手も同じ力を使ってくると、その優位性はなくなってしまう。となればあとは練度がモノをいうことに。
(そもそもの話、この力はあまり使いたくないんだが……)
せっかくカノンに出会え、彼女のもとで誓いを果たせるようになった今、破壊のアビリティを使うことにためらいがあった。というのもこの破壊の力を行使するのに必要な破壊衝動は、かつての狩猟兵団のころの自分。闘争の狂気に取りつかれていた久遠レイジに戻る必要がある。それは平和を愛するカノンの想いを、踏みにじるような気がして止まないのだ。
「いくよ!」
「ッ!? やるしかないか!?」
ナツメが地を蹴り突撃を。
迎え撃とうとしたそのとき、レイジの後方から鳴り響く銃撃音の数々が。
「この!?」
だがその攻撃はレイジに向けてではなく、ナツメへ。一斉掃射は彼女の進行を妨げようと、牙をむく。
そのおかげでナツメは後方に下がることを余儀なくされ、レイジに対する猛攻が一時止んだ。
「花火!?」
「きゃはは、助けに来てあげたよー、久遠!」
花火が軽機関銃を持ちながら、駆けつけてくれる。
どうやら彼女もバグの位置を特定し、空間内に入ってきてくれたみたいだ。
「ここは花火さんがひと肌脱いであげるから、先へ進みな!」
「あの炎は災禍の魔女と同じ力だぞ。いけるか?」
「ようは近づかせなければいい話っしょ。ウチの自慢の銃器たちにお任せってね!」
「じゃあ、頼む。マナは?」
「一緒にこっちに来てるよ。今はバグの本体の位置を特定してくれてる。わかり次第座標を送るってさ」
「わかった」
花火にナツメの相手を任せ、建物内に向かおうとすると。
「あなたはナツメの絶好の得物。逃がさない」
ナツメが地を蹴り、刀をきらめかせながら突撃を。
しかしそこへレイジをかばうように前に出てくれる花火。
「おっと、お嬢ちゃんの相手はウチってね!」
「邪魔するなら、あなたから斬り捨てる」
「わお、物騒だねー。女の子が刃物なんて振り回しちゃいけないよー」
「銃を撃ちまくる女に言われたくない」
「きゃはは、確かに、ね!」
花火はケラケラ笑いながら、軽機関銃をかまえる。そして突貫してくる敵めがけて、銃をぶちかました。
そんな彼女たちの戦闘が始まったと同時に、建物内へ侵入するレイジなのであった。
けたましい銃撃音を響かせ、マズルフラッシュの光が幾度となくきらめく。次の瞬間、彼女特性の強化された銃弾が、襲いかかるナツメに飛翔していった。
「ふっ、そんな攻撃、当たらない」
だがナツメは銃弾の猛攻を左右に疾走しながら、軽くかわしていく。そして間合いを詰め、花火に斬りかかろうと。
「おっと、やるねー! なら次はこれでどうだ!」
花火は軽機関銃を放り投げ、アイテムストレージからセミオート式のショットガンを二丁取り出す。それから敵めがけて、連射した。
「チッ!?」
さすがに正面にばらまかれる散弾の雨にはたまらず、大きく後退するナツメ。
「きゃはは、あがってきたー! ここからがウチの真骨頂じゃん! さあ、撃ちまくるよー!」
花火はショットガンをアイテムストレージに入れ、手を横に大きく振りかざす。するとその直後軽機関銃が六丁、宙に浮いた状態で目の前に展開された。そして彼女の掛け声とともに一人でに動き出す。銃口を標的にさだめ、一斉掃射を。
「ナッ!? この! 黒炎よ!」
降りそそぐ銃弾の嵐を前に、ナツメは黒い炎をまとわせた刀をその場で一閃させた。
次の瞬間、いかなるものも破壊しつくす炎がナツメを守るように広がり壁に。無数の銃弾を飲み込み、焼き尽くしていく。
そしてその隙にナツメは左方向へと跳躍。黒炎の壁が消える前に回避しきり、やり過ごした。
「やるじゃん! でも、チェックメイトってね!」
花火は不敵な笑みを浮かべながら、指をパチンと鳴らす。
するとすぐそこの建物の屋上の方から、一発の銃声が響き渡った。
「ハッ!? クソッ!?」
ナツメは背後から迫りくる高威力の弾丸を、間一髪のところではじいた。
ただ完全には軌道をずらせず、肩の方をかすめたみたいだが。
「マジ!? 今のをはじくってどういう反射神経してんの!?」
これには花火も予想外。屋上に仕掛けた対物ライフルの一撃を、完璧な不意打ちで放ったにも関わらず凌がれてしまったのだから。
「もう一人いる? いや? これはもしかして」
「きゃはは、これがウチの銃劇のアビリティ。見てのとおり銃器を、自由自在に操ることができるんだよねー。だから降参するなら今のうち! でないとハチの巣にされちゃうよー?」
得意げに笑いながら、手で銃の形を作る。そしてウィンクし、バーンと撃つジェスチャーを。
「もう怒った。あなたを斬って斬って斬り殺す」
ナツメは挑発とこれまでの銃による攻撃で、怒りが爆発したらしい。特大の殺意を向け、刀を突き付けてくる。
「あちゃー、怒らせちゃったかー。まっ、そっちがその気なら受けて立つじゃん! 本当なら銃器を仕掛けまくった、元の入り口のところでやりたいけどしかたない。さあ、ウチのかわいい銃器たち。電子の導き手SSランク銃劇姫の本領、とくと見せてやるじゃんよ!」
対してさまざまな銃器を展開し、迎え撃つ花火なのであった。
幾度となく銀閃が交差し、火花が舞う。廃工場入口辺りでは現在、レイジとエデン財団上層部のエージェントであるナツメが刀を振るい斬り結んでいた。
「ハッ!」
「フッ!」
両者渾身の斬撃がぶつかり、火花を散らしながらはじき合う。
そしてレイジはすぐさま連撃を放とうと斬りかかるが。
「ちっ、ちょこまかと!」
レイジの一閃は空振ってしまう。というのもすぐさまナツメが大きく後方に跳躍したのだ。
相手が距離をとったと思ったのもつかの間、彼女は縦横無尽に疾走しながらまたたく間に接近。すれ違いざまに精確無慈悲な鋭い斬撃をくりだしてくる。
それをなんとか受け流し追撃しようとするが、またもやナツメは距離をとっていた。
(真っ向から斬り合ってはくれないタイプか)
彼女は持ち前の機動力をいかした、ヒットアンドアウェイによる一撃必殺重視の戦闘スタイルらしい。そのため真っ向からの斬り合いが難しく、決定打をなかなか与えられていなかった。
ここで分がわるいのは、ナツメの方が速度が上ということ。そのため高速戦闘に持ち込めるは持ち込めるのだが、どうしても相手の方にアドバンテージが。しかも彼女の剣は精確無慈悲に敵の急所を狙う、暗殺に特化した代物。下手に仕掛ければ、返り討ちに合う可能性が高いのだ。レイジとしては苦手なタイプといっていい。
「こうなってくると力でねじ伏せたくなるが、あっちもあっちで」
「これで終わり。死んじゃえ!」
(きやがった!?)
ここで一番警戒していたことが。
それはナツメが大きく跳躍し、レイジの真上をとった時に起こった。その瞬間、彼女の振りかぶった刀に禍々しい黒い炎が。そして放たれる通常のアビリティをはるかに超える、極大の一撃が。
「そっちが抜くなら、こっちも使わせてもらうぞ!」
対してレイジはその攻撃を正面から受け止めようと。とっさに森羅からもらった破壊のアビリティを起動し、こちらも刀に黒い炎をまとわせた。
そして激突し合う、極度の破壊の概念をまとった斬撃。その余波で大気が震え、地面に亀裂が走っていく。
「くっ!?」
「きゃっ!?」
切り札による激突であったが、勝敗は引き分け。あまりの力のぶつかり合いに、両者はじき飛ばされる結果に。
「やっぱり同じアビリティか。まさかエデン財団側にも、この力を使えるやつがいただなんて。ただものじゃないやつら、ばっかりだな」
「ふーん、あなたもこの力を使えるんだ。ふふっ、いいよ、ならこの黒炎で存分に斬り合おうよ。ナツメの破壊か、あなたの破壊か、どちらが上か。そして斬り捨てさせて!」
ナツメは心底おかしそうに笑う。そして再び刀に黒炎をまとわせ、レイジに突き付けてきた。
敵は同じアビリティを見て、おもしろいとテンション爆上がりの様子。ひるむどころか、やる気満々になってしまった。
(ヤバい、ガッツリ黒炎を使う気だ。こっちはただでさえ扱い慣れてないのに……)
軽々使っているところを見るに、熟練度は明らかにナツメが上。今まではこのアビリティの規格外の破壊力でゴリ押しして、なんとかなってきた。しかし相手も同じ力を使ってくると、その優位性はなくなってしまう。となればあとは練度がモノをいうことに。
(そもそもの話、この力はあまり使いたくないんだが……)
せっかくカノンに出会え、彼女のもとで誓いを果たせるようになった今、破壊のアビリティを使うことにためらいがあった。というのもこの破壊の力を行使するのに必要な破壊衝動は、かつての狩猟兵団のころの自分。闘争の狂気に取りつかれていた久遠レイジに戻る必要がある。それは平和を愛するカノンの想いを、踏みにじるような気がして止まないのだ。
「いくよ!」
「ッ!? やるしかないか!?」
ナツメが地を蹴り突撃を。
迎え撃とうとしたそのとき、レイジの後方から鳴り響く銃撃音の数々が。
「この!?」
だがその攻撃はレイジに向けてではなく、ナツメへ。一斉掃射は彼女の進行を妨げようと、牙をむく。
そのおかげでナツメは後方に下がることを余儀なくされ、レイジに対する猛攻が一時止んだ。
「花火!?」
「きゃはは、助けに来てあげたよー、久遠!」
花火が軽機関銃を持ちながら、駆けつけてくれる。
どうやら彼女もバグの位置を特定し、空間内に入ってきてくれたみたいだ。
「ここは花火さんがひと肌脱いであげるから、先へ進みな!」
「あの炎は災禍の魔女と同じ力だぞ。いけるか?」
「ようは近づかせなければいい話っしょ。ウチの自慢の銃器たちにお任せってね!」
「じゃあ、頼む。マナは?」
「一緒にこっちに来てるよ。今はバグの本体の位置を特定してくれてる。わかり次第座標を送るってさ」
「わかった」
花火にナツメの相手を任せ、建物内に向かおうとすると。
「あなたはナツメの絶好の得物。逃がさない」
ナツメが地を蹴り、刀をきらめかせながら突撃を。
しかしそこへレイジをかばうように前に出てくれる花火。
「おっと、お嬢ちゃんの相手はウチってね!」
「邪魔するなら、あなたから斬り捨てる」
「わお、物騒だねー。女の子が刃物なんて振り回しちゃいけないよー」
「銃を撃ちまくる女に言われたくない」
「きゃはは、確かに、ね!」
花火はケラケラ笑いながら、軽機関銃をかまえる。そして突貫してくる敵めがけて、銃をぶちかました。
そんな彼女たちの戦闘が始まったと同時に、建物内へ侵入するレイジなのであった。
けたましい銃撃音を響かせ、マズルフラッシュの光が幾度となくきらめく。次の瞬間、彼女特性の強化された銃弾が、襲いかかるナツメに飛翔していった。
「ふっ、そんな攻撃、当たらない」
だがナツメは銃弾の猛攻を左右に疾走しながら、軽くかわしていく。そして間合いを詰め、花火に斬りかかろうと。
「おっと、やるねー! なら次はこれでどうだ!」
花火は軽機関銃を放り投げ、アイテムストレージからセミオート式のショットガンを二丁取り出す。それから敵めがけて、連射した。
「チッ!?」
さすがに正面にばらまかれる散弾の雨にはたまらず、大きく後退するナツメ。
「きゃはは、あがってきたー! ここからがウチの真骨頂じゃん! さあ、撃ちまくるよー!」
花火はショットガンをアイテムストレージに入れ、手を横に大きく振りかざす。するとその直後軽機関銃が六丁、宙に浮いた状態で目の前に展開された。そして彼女の掛け声とともに一人でに動き出す。銃口を標的にさだめ、一斉掃射を。
「ナッ!? この! 黒炎よ!」
降りそそぐ銃弾の嵐を前に、ナツメは黒い炎をまとわせた刀をその場で一閃させた。
次の瞬間、いかなるものも破壊しつくす炎がナツメを守るように広がり壁に。無数の銃弾を飲み込み、焼き尽くしていく。
そしてその隙にナツメは左方向へと跳躍。黒炎の壁が消える前に回避しきり、やり過ごした。
「やるじゃん! でも、チェックメイトってね!」
花火は不敵な笑みを浮かべながら、指をパチンと鳴らす。
するとすぐそこの建物の屋上の方から、一発の銃声が響き渡った。
「ハッ!? クソッ!?」
ナツメは背後から迫りくる高威力の弾丸を、間一髪のところではじいた。
ただ完全には軌道をずらせず、肩の方をかすめたみたいだが。
「マジ!? 今のをはじくってどういう反射神経してんの!?」
これには花火も予想外。屋上に仕掛けた対物ライフルの一撃を、完璧な不意打ちで放ったにも関わらず凌がれてしまったのだから。
「もう一人いる? いや? これはもしかして」
「きゃはは、これがウチの銃劇のアビリティ。見てのとおり銃器を、自由自在に操ることができるんだよねー。だから降参するなら今のうち! でないとハチの巣にされちゃうよー?」
得意げに笑いながら、手で銃の形を作る。そしてウィンクし、バーンと撃つジェスチャーを。
「もう怒った。あなたを斬って斬って斬り殺す」
ナツメは挑発とこれまでの銃による攻撃で、怒りが爆発したらしい。特大の殺意を向け、刀を突き付けてくる。
「あちゃー、怒らせちゃったかー。まっ、そっちがその気なら受けて立つじゃん! 本当なら銃器を仕掛けまくった、元の入り口のところでやりたいけどしかたない。さあ、ウチのかわいい銃器たち。電子の導き手SSランク銃劇姫の本領、とくと見せてやるじゃんよ!」
対してさまざまな銃器を展開し、迎え撃つ花火なのであった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
NPCが俺の嫁~リアルに連れ帰る為に攻略す~
ゆる弥
SF
親友に誘われたVRMMOゲーム現天獄《げんてんごく》というゲームの中で俺は運命の人を見つける。
それは現地人(NPC)だった。
その子にいい所を見せるべく活躍し、そして最終目標はゲームクリアの報酬による願い事をなんでも一つ叶えてくれるというもの。
「人が作ったVR空間のNPCと結婚なんて出来るわけねーだろ!?」
「誰が不可能だと決めたんだ!? 俺はネムさんと結婚すると決めた!」
こんなヤバいやつの話。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ヒトの世界にて
ぽぽたむ
SF
「Astronaut Peace Hope Seek……それが貴方(お主)の名前なのよ?(なんじゃろ?)」
西暦2132年、人々は道徳のタガが外れた戦争をしていた。
その時代の技術を全て集めたロボットが作られたがそのロボットは戦争に出ること無く封印された。
そのロボットが目覚めると世界は中世時代の様なファンタジーの世界になっており……
SFとファンタジー、その他諸々をごった煮にした冒険物語になります。
ありきたりだけどあまりに混ぜすぎた世界観でのお話です。
どうぞお楽しみ下さい。
鉄錆の女王機兵
荻原数馬
SF
戦車と一体化した四肢無き女王と、荒野に生きる鉄騎士の物語。
荒廃した世界。
暴走したDNA、ミュータントの跳梁跋扈する荒野。
恐るべき異形の化け物の前に、命は無残に散る。
ミュータントに攫われた少女は
闇の中で、赤く光る無数の目に囲まれ
絶望の中で食われ死ぬ定めにあった。
奇跡か、あるいはさらなる絶望の罠か。
死に場所を求めた男によって助け出されたが
美しき四肢は無残に食いちぎられた後である。
慈悲無き世界で二人に迫る、甘美なる死の誘惑。
その先に求めた生、災厄の箱に残ったものは
戦車と一体化し、戦い続ける宿命。
愛だけが、か細い未来を照らし出す。
【完結】勇者学園の異端児は強者ムーブをかましたい
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、pixivにも投稿中。
※小説家になろうでは最新『勇者祭編』の中盤まで連載中。
※アルファポリスでは『オスカーの帰郷編』まで公開し、完結表記にしています。
Night Sky
九十九光
SF
20XX年、世界人口の96%が超能力ユニゾンを持っている世界。この物語は、一人の少年が、笑顔、幸せを追求する物語。すべてのボカロPに感謝。モバスペBOOKとの二重投稿。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる