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3章 第1部 姫のもとへ
123話 アポルオンの巫女の秘密
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太陽が輝き青空が広がる空の下。ここはレイジが住んでいるマンション近くの、小さな公園。すべり台やブランコ、ジャングルジムといった遊具があるいたって普通の公園である。よく夕方になると、子供たちが集まり楽しそうに遊んでいた。
平日の朝なので利用者は二人だけ。レイジと執行機関のエージェントであるレーシスだ。どういう風の吹き回しか、レーシスがレイジの様子をうかがおうと
近くまで来てくれたのであった。
「よう、案外元気そうだねー。カノンにアイギスを追い出されて、もっと落ち込んでるかと思ったぜ」
待ち合わせ場所に到着すると、レーシスが手を上げ声をかけてくる。
「落ち込むのはすべての手を打ってからだ。せっかくここまでたどり着いたのに、おめおめ引き下がるわけにはいかないさ」
「ハハ、がんばるねー。もう、アイギスの件あきらめちまうってのも、一つの手じゃねーのか。行く当てがないなら親友のよしみで、俺の助手として使ってやらんこともないぜ。どうよ、裏方の仕事は?」
レーシスはレイジの肩に手を回し、軽い感じで問うてくる。
確かにそれだと気が楽になり、おまけにカノンの力になれるかもしれない。だがレイジとしてはあまり気乗りがしなかった。
なので肩をすくめ、断っておく。
「いや、絶対こき使われまくるのが目に見えてるだろ。アイギスでいた時でさえ、あれだけ呼び出されたんだ。本職にしたらどれだけ働かされるか、わかったもんじゃない」
「そんなこと言わず頼むぜ。仕事は全部優秀な部下に回して、俺は安全な場所で指示するポジにあこがれてるんだよ。裏方の仕事はハードだから、少しでも楽がしてーてな。ほら、給料ははずんでやっからよー」
「却下だ。それなら那由他に、裏で手引きしてもらう方を取るさ」
本音をおもむろに頼み込んでくるレーシスを引き離し、きっぱりと言い切った。
もしこの件を受けていたら、きっとレーシスが思い描いていた通り仕事三昧。やはり首を縦に振らなくて、正解だったみたいだ。
「ちっ、つれねーな。せっかく今が勧誘のチャンスとこのクソ忙しい中出向いてきたのに、無駄になっちまったぜ」
頭の後ろに両手をやりながら、軽くぼやいてあっさりあきらめるレーシス。
アイギスを追い出されたレイジへの心配する気持ちもあったかもしれないが、本当の狙いはそっちだったようだ。だが本人があまりがっかりしていないところをみると、断られるのはわかっていたのだろう。
「忙しいって、今のアポルオンの状況はどうなってるんだ? やっぱりアビスエリアの件でか?」
「いーや、アビスエリアの方は情報操作しまくって、だいぶ収集ができたね。世界を導く財閥たちのために、セフィロトが特別用意してくれた場所ってことで無理やり通した感じだ。世間からみても上位財閥の立場は特別だから、案外納得しちまうもんだろ」
もともと世界の中核をなす財閥たちは、セフィロトのプラン上とても重要な立ち位置にいるのだ。世界を円滑に回す立役者ゆえ、ほかとは違う特別な恩恵があっても不思議ではないだろう。そこをうまく使い後は世界を支配しているがゆえにできる情報操作の数々で、人々の波風を立たせないようにしたというわけだ。
「なるほど。財閥側がセフィロトを使って世界を支配してると思われない限り、アポルオンの存在にはたどり着かないってわけか。じゃあ、問題になってるのは?」
「アポルオンの巫女の制御権が破壊された話だよ。革新派側が保守派側の勢いをくじくために、その情報をばらまいたんだ。もうこれまで通り序列二位は、アポルオンの巫女を縛っておけないってね。そのせいで各アポルオンメンバーは今、彼女がどう動くのか注目してんだぜ」
「カノンが自由になったことが、そんなにも大事なのか?」
実際レイジはアポルオンの巫女について、くわしいことは知らない。彼女が自由になったことで、一体どんな影響を与えるのだろうか。
「ハハ、アポルオンの今後をくつがえすかもしれねーぐれーの一大時だよ。カノンの理想のこは聞いたことがあるだろ。制御権が破壊され自由になった今、ある条件を満たせればカノンはその理想を実現することが可能なんだ。これまでのアポルオンの支配する世界の在り方を大きく変え、革命を起こせるぐらいにな」
「おいおい、まじか。どうやって今のアポルオンを変えるのか不思議に思ってたけど、そんな裏技を持ってたのかよ」
レーシスの愉快げにかたる事実に、衝撃をおぼえずにはいられない。
これまでのアポルオンのことを踏まえると、カノンの理想を実現するのは非常に難しいと思っていた。すでにアポルオンの思い描いた秩序の世界は、セフィロトによって完成間近にせまっている。そんな中今さら一人の考えで、これまで進めてきた計画を変更するのはさすがに無理があるだろう。
「それがアポルオンの巫女の由縁だ。ただその条件てーのが、困難きわまりないんだけどねー」
どうやら叶える算段はあるようだ。おそらくこれまでのエデン協会アイギスの働きも、それに関係しているに違いない。
「それならなんとしてでも、カノンの力になってやらないといけないな。レーシス、どうにかしてカノンに連絡を取れるようにしてくれないか?」
「力になってやりてーのはやまやまだが、無理そうだねー。とうの姫様が頑なに拒んでるみてーだし。もちろん連れていくのも無理だぜ。どこにいるか調べるなんて、そんな命を捨てるまねできねーよ」
レーシスは肩をすくめながら、首を横に振る。
カノンへの説得は那由他がしてもダメだったので、レーシスがやっても結果は同じ。
ならば現実で直接といいたいがそれも無理。カノンの居場所は序列二位が秘密裏に管理しているため、見つけられないだろう。アポルオンの巫女の立ち位置上その情報は厳重であり、下手に手を出せばつかまる可能性も。
「――ハハ、それにしてもレイジは俺に、似てるのかもしれねーな。力になってやりたい奴に、どこまでもついて行こうとしてんだからよ……」
どうするかと思考をめぐらせていると、レーシスが感慨深そうにかたりだした。
「うん?」
「まっ、そういうわけで頑張れよ、少年。同類として応援してやっからよ。あと、そっちの女神様の件も、きばっていけ」
レーシスはレイジの背中をパンとたたく。そして意味ありげな言葉を残し、この場を去っていってしまう。
「――行ったか……。というか女神様って、なんのことだ?」
「あたしが来たから空気を呼んだんでしょ、彼」
新たな声に振り返ると、そこには災禍の魔女の異名をもつ柊森羅の姿が。
「うわっ!? 森羅!?」
「うん! レイジくんの森羅ちゃんだよ!」
森羅は胸に手を当て、かわいらしくウィンクしてくるのであった。
平日の朝なので利用者は二人だけ。レイジと執行機関のエージェントであるレーシスだ。どういう風の吹き回しか、レーシスがレイジの様子をうかがおうと
近くまで来てくれたのであった。
「よう、案外元気そうだねー。カノンにアイギスを追い出されて、もっと落ち込んでるかと思ったぜ」
待ち合わせ場所に到着すると、レーシスが手を上げ声をかけてくる。
「落ち込むのはすべての手を打ってからだ。せっかくここまでたどり着いたのに、おめおめ引き下がるわけにはいかないさ」
「ハハ、がんばるねー。もう、アイギスの件あきらめちまうってのも、一つの手じゃねーのか。行く当てがないなら親友のよしみで、俺の助手として使ってやらんこともないぜ。どうよ、裏方の仕事は?」
レーシスはレイジの肩に手を回し、軽い感じで問うてくる。
確かにそれだと気が楽になり、おまけにカノンの力になれるかもしれない。だがレイジとしてはあまり気乗りがしなかった。
なので肩をすくめ、断っておく。
「いや、絶対こき使われまくるのが目に見えてるだろ。アイギスでいた時でさえ、あれだけ呼び出されたんだ。本職にしたらどれだけ働かされるか、わかったもんじゃない」
「そんなこと言わず頼むぜ。仕事は全部優秀な部下に回して、俺は安全な場所で指示するポジにあこがれてるんだよ。裏方の仕事はハードだから、少しでも楽がしてーてな。ほら、給料ははずんでやっからよー」
「却下だ。それなら那由他に、裏で手引きしてもらう方を取るさ」
本音をおもむろに頼み込んでくるレーシスを引き離し、きっぱりと言い切った。
もしこの件を受けていたら、きっとレーシスが思い描いていた通り仕事三昧。やはり首を縦に振らなくて、正解だったみたいだ。
「ちっ、つれねーな。せっかく今が勧誘のチャンスとこのクソ忙しい中出向いてきたのに、無駄になっちまったぜ」
頭の後ろに両手をやりながら、軽くぼやいてあっさりあきらめるレーシス。
アイギスを追い出されたレイジへの心配する気持ちもあったかもしれないが、本当の狙いはそっちだったようだ。だが本人があまりがっかりしていないところをみると、断られるのはわかっていたのだろう。
「忙しいって、今のアポルオンの状況はどうなってるんだ? やっぱりアビスエリアの件でか?」
「いーや、アビスエリアの方は情報操作しまくって、だいぶ収集ができたね。世界を導く財閥たちのために、セフィロトが特別用意してくれた場所ってことで無理やり通した感じだ。世間からみても上位財閥の立場は特別だから、案外納得しちまうもんだろ」
もともと世界の中核をなす財閥たちは、セフィロトのプラン上とても重要な立ち位置にいるのだ。世界を円滑に回す立役者ゆえ、ほかとは違う特別な恩恵があっても不思議ではないだろう。そこをうまく使い後は世界を支配しているがゆえにできる情報操作の数々で、人々の波風を立たせないようにしたというわけだ。
「なるほど。財閥側がセフィロトを使って世界を支配してると思われない限り、アポルオンの存在にはたどり着かないってわけか。じゃあ、問題になってるのは?」
「アポルオンの巫女の制御権が破壊された話だよ。革新派側が保守派側の勢いをくじくために、その情報をばらまいたんだ。もうこれまで通り序列二位は、アポルオンの巫女を縛っておけないってね。そのせいで各アポルオンメンバーは今、彼女がどう動くのか注目してんだぜ」
「カノンが自由になったことが、そんなにも大事なのか?」
実際レイジはアポルオンの巫女について、くわしいことは知らない。彼女が自由になったことで、一体どんな影響を与えるのだろうか。
「ハハ、アポルオンの今後をくつがえすかもしれねーぐれーの一大時だよ。カノンの理想のこは聞いたことがあるだろ。制御権が破壊され自由になった今、ある条件を満たせればカノンはその理想を実現することが可能なんだ。これまでのアポルオンの支配する世界の在り方を大きく変え、革命を起こせるぐらいにな」
「おいおい、まじか。どうやって今のアポルオンを変えるのか不思議に思ってたけど、そんな裏技を持ってたのかよ」
レーシスの愉快げにかたる事実に、衝撃をおぼえずにはいられない。
これまでのアポルオンのことを踏まえると、カノンの理想を実現するのは非常に難しいと思っていた。すでにアポルオンの思い描いた秩序の世界は、セフィロトによって完成間近にせまっている。そんな中今さら一人の考えで、これまで進めてきた計画を変更するのはさすがに無理があるだろう。
「それがアポルオンの巫女の由縁だ。ただその条件てーのが、困難きわまりないんだけどねー」
どうやら叶える算段はあるようだ。おそらくこれまでのエデン協会アイギスの働きも、それに関係しているに違いない。
「それならなんとしてでも、カノンの力になってやらないといけないな。レーシス、どうにかしてカノンに連絡を取れるようにしてくれないか?」
「力になってやりてーのはやまやまだが、無理そうだねー。とうの姫様が頑なに拒んでるみてーだし。もちろん連れていくのも無理だぜ。どこにいるか調べるなんて、そんな命を捨てるまねできねーよ」
レーシスは肩をすくめながら、首を横に振る。
カノンへの説得は那由他がしてもダメだったので、レーシスがやっても結果は同じ。
ならば現実で直接といいたいがそれも無理。カノンの居場所は序列二位が秘密裏に管理しているため、見つけられないだろう。アポルオンの巫女の立ち位置上その情報は厳重であり、下手に手を出せばつかまる可能性も。
「――ハハ、それにしてもレイジは俺に、似てるのかもしれねーな。力になってやりたい奴に、どこまでもついて行こうとしてんだからよ……」
どうするかと思考をめぐらせていると、レーシスが感慨深そうにかたりだした。
「うん?」
「まっ、そういうわけで頑張れよ、少年。同類として応援してやっからよ。あと、そっちの女神様の件も、きばっていけ」
レーシスはレイジの背中をパンとたたく。そして意味ありげな言葉を残し、この場を去っていってしまう。
「――行ったか……。というか女神様って、なんのことだ?」
「あたしが来たから空気を呼んだんでしょ、彼」
新たな声に振り返ると、そこには災禍の魔女の異名をもつ柊森羅の姿が。
「うわっ!? 森羅!?」
「うん! レイジくんの森羅ちゃんだよ!」
森羅は胸に手を当て、かわいらしくウィンクしてくるのであった。
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