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4-8♡ 自分と同じ顔でイク女
しおりを挟むギシギシと木製ベッドの軋む音がする。
だがそれよりも鼓膜を揺らすのは、人間の雄と雌が半裸でぶつかり合う粘着音だろう。
「んっああっ……!!」
「くうっ……リザッ、リザッッ!!」
自分とそっくりの顔のオンナが、身長一九〇センチを優に超える巨体の男にベッドの上で組み敷かれている。
「ああああっ、いぐぅっ!!」
しかしそれは決して、暴行の類では無いのが分かる。
女の側であるリザは積極的にヴィンチを迎え入れ、何度も彼に口付けを求める。荒々しい情交を心から愉しんでいる、そんな表情だった。
「どうだ? 俺のは? 大人のコレはキくだろう?」
そういって敢えてリザから己の剛直をゆっくりと引き抜くヴィンチ。
抽挿されている結合部からは見たことも無いほどの太さを持った肉の槍がヌラヌラといやらしくぬめっている。
リザも自身を貫き、快楽を与えてくれているその槍を見て恍惚そうな笑みでコクン、と頷いた。
「もっと、欲しいか?」
「うん、もっとぉ……」
普段の彼女から想像もできないような、甘ったるい声でヴィンチのソレを懇願する。
今は中途半端に頭の部分だけで、入り口にある肉芽をズルッズルッと擦られている状態だ。
茸の傘のようにエグい角度をしているエラがリザの敏感な所を引っ掛けるたびに、体液塗れになった下半身が勝手にヒクヒクと反応してしまっている。
おあずけを喰らっているのが我慢できないのか、あの気の強いリザが涙目になってはやく、はやくとねだった。
「なら、ちゃんと言え。お前は今まで俺から何を学んだ?」
「ああっ!! ご、ごめん、なさいっ……ちゃんと言うからぁ……!!」
胸の膨らみの先端を抓み上げられて悲鳴のような嬌声を上げるリザ。
普通なら痛みにしか感じないような行為も快楽に溺れた脳が甘い痺れへと変換していく。
完全に調教されきっているのか、リザは奴隷のようにヴィンチの言いなりになっていた。
「リザ、の……あそこに、ヴィンチの、おちんちんを……挿入れて、くださいっ……」
「ふんっ。ちょっと前まで俺の事、誰も居ないところで『パパっパパっ』って呼んでたのになぁ? 立派に淫乱な雌になりやがって」
「やああっ、言わ、ないでぇ……」
ぬぽっ、ぬぽっと先端部分だけを出し入れされて中途半端な挿入をされて、リザは更に啼く。
もう恥もプライドも捨てて、自分の腰を情けなくヘコヘコと動かしてしまうほどに。
気性が荒く、英雄メンバーの中では暴風の魔法使いとさえ呼ばれていたリザ。
歯向かう者はモンスターだろうと、たとえ人間だろうと魔法で吹き飛ばす怖い魔女であると一部から畏怖されていた。
そんな彼女だって、実際は普通の女の子だった。
物心がつく頃にはすでに父はおらず、この歳まで女性だらけの教会で育った。だから頼れる大人の男性というモノに憧れたのは、必然だったのかもしれない。
初めて会った、本物の雄。
それも己を素手で負かし、さらには勇者を育て上げるような、圧倒的な強者だ。
『この男なら頼っても大丈夫』
そう身をもって分からされた彼女が心の底から堕ちてしまったのも――それは致し方が無いことだっただろう。
「ぱぱぁ……お願いっ、リザのこと、もっと愛してえぇっ」
「……仕方ねぇな。一気に往くから、覚悟しろよ」
「んあああっ!! い、っくぅ……!!」
リザがそれに応えるかどうかも確かめる間もなく、ヴィンチは己の最強の武器を彼女の最奥まで一気に突き入れた。
怒涛の一撃。
そのたった一撃で、リザは呆気なく絶頂する。
とっくの昔に彼によって完全に掌握されている己の膣内は、あの逞しい肉の槍を受け入れられるという悦びだけで果ててしまうようになっていた。
己を力強く抱きしめる、己の脚の太さほどもある筋肉質な腕。
イクまでぜったいに、離さない。
意識が吹き飛んじゃうまで、解放してくれない。
まるで無尽蔵なスタミナが、リザを凌辱し続ける。
ぎゅうう、と密着したまま、上も、下も。
粘液を纏ったヴィンチがグチャグチャと淫猥な音を立てて、容赦なく侵入り込んでくる。
「おら、大声で啼き喚け。もっとイクんだ。お前を支配するのは誰だ?」
「あっん……ヴィンチっ!! イクっ、またイくっ!!」
「遠慮せずイケ。お前が壊れても護ってやるからな」
「うんっ、うんっ……あああっ!!」
堪えようのない安心感と、自分を征服してくる男らしさに、リザはもう発狂しかけていた。
もう数え切れないほどの絶頂で脳内はスパークしている。
だけど、やめてくれない。
筋肉も、男臭さも、ヒゲも、肉槍も……
すべてが、自分には無いモノだ。
必死に自分で自分を守ってきた檻を、この男が全部ぶち壊してくれた。
俺が、護ってやるって言ってくれた。
だから、リザは全てを解き放ったのだ。
「ヴィンチ……」
アァ、ゼンブ、ソマッテイク……
その後も、終わりのない肉欲の宴は果てしなく続いていた。もともと魔王を討伐するための過酷な修行で化け物染みた体力を持つ英雄たちだ。
おそらく明日の朝まで彼らが止まることはないだろう。
その現場を見てしまったモナは、すでに扉の前から離れ、廊下に座り込んでしまっていた。
「モナ……」
「な、なんで……リザ……師匠……どうして……」
生まれて初めてみる、双子の妹の顔。
自分と同じ顔で、あそこまで幸せそうに乱れるだなんて。
それも、自分たちを育て上げてくれた親代わりの男と……
ぷつん、と何かの糸が切れたような音が、モナの心の中でした。
その瞬間、彼女は居ても立っても居られず、この酒場兼宿屋から逃げ出すように走り去っていた。
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