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勇気を出してモデルと同じ髪型にしたのに翌日には芸人ヘアーになってること、あるよね。
第4話 顔は目隠し、身体は拘束、これなーんだ?
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「で? なんでキワミちゃんが私のメイをこんな部屋に攫って行ったんですか!?」
2年B組の担任教師であるキワミ先生に若干喰い気味になっているアカネ。
ところでアカネが『私のメイ』などと彼女面をしていたが、別にメイの恋人ではない。
近所に住んでいる、ただの幼馴染だ。
そしてアカネの言っていた“こんな部屋”というのは、この国立西史学園の3階角にある、呪われた空き教室。
とある理由により、メイ達が入学する何年も前から使用されていない教室である。
……のだが。アカネの目の前では今、幾つものパソコンや用途不明の巨大機器が稼働しており、机の上には気味の悪い蛍光色の液体が入ったフラスコやビーカーが所狭しと並んでいる。
さらには天上から吊るされている沢山のモニターからは色んな動物の交尾映像が流され、部屋のいたる場所でケモノの雄叫びが響いている。
そんな部屋の中心にアカネたち三人が居るという、実に異様な状態だ。
「もごーっ! もごもごもご」
「それに、なんでメイが椅子に縛られたまま服を脱がされようとしているんですかぁああぁぁっ!! ま、まさか今からエッチなことをするつもりだったんじゃ!?」
こんな怪しい密室の部屋で、拘束された半裸の男に女がする事とはひとつしかない。
……いや、もっと色々とあるかもしれないが、アカネの頭の中には真っピンクな想像しかされていなかった。
「何を言っているのよ、桜庭ちゃん。これはただの研究よ? そんなふしだらな事を私がするはずがないじゃない。もちろん、ルードジョークは好きだけどね?」
「でも……っ!!」
彼女は「そんな痴女みたいに言われるなんて、心外だわ?」みたいなアンニュイな表情でアカネに答えるが、説得力が皆無である。
アカネの言う通り、この光景は誰がどう見たって変態プレイ中なのだ。男子生徒を裸に剥いておいて、いったい何の研究をしようというのだ。
なおアカネは目元を手で覆うことで可哀想な幼馴染の方を必死に見ないようにしている――というアピールをしていた。
実際は目を血走らせながら、指の隙間からメイの痴態をガッツリ見ていた。鼻息を荒くさせながら足をモジモジさせて興奮しているし、色々と涎を垂らしそうな勢いだ。説得力が皆無である。
そしてメイはと言えば、彼のトレードマークであるメガネは床に落ち、ネクタイは目隠しのように目元に回され、白のワイシャツは胸元が大きく肌蹴させていた。
口の中には何か布状の物が詰め込まれており、アカネに助けを求めてモゴモゴと必死に訴えているようだ。
すでに犯罪臭がプンプンしているが、一番マズいのは彼のズボンのベルトが外されていることだ。
パンツは辛うじてまだ無事なようだが、メイジュニアの膨らみがモロに見えてしまっている。もちろん、アカネもソレをチェック済みである。
「じゃあいったい、何をしているって言うんですかっ!」
「うーん、そうねぇ……? うん? あぁ、そぉいうことかぁ~。アイシー、アイシー? ふぅん、なるほどねぇ?」
メイの方をチラチラと見ながらこの状況を生み出した元凶を問いただす。
字面だけ見れば断罪する正義のヒロインだが、顔がだらしなく緩みかけているので中々締まらない。
もちろん彼女の内心ではキワミの所業に拍手していた。むしろそれが正当な理由なら、是非とも自分も参加したい。そう思っていた。とんだエロインである。
キワミもそんな分かりやす過ぎる彼女を見て、さっきから終始ニヤニヤしっぱなしである。
「な、なんですか? その私を見る生暖かい目はなんなんですかっ!?」
「……ふっふっふ。いやいや、良いんだよ。それなら是非とも桜庭ちゃんにも協力して貰おうじゃないか。そう、このMAYクラブに入部することでね!!」
「MAYクラブ!? それってもしかして、今日のニュースで言っていた、あのクラブ!?」
「もごもごごっ!?」
そう。新政府が目指す『性技術の免許化』のために、選ばれた学校に性技術専門の教員が送り込まれた。そして将来の性技術教師候補となる生徒たちに先進的な性教育を施すのが目的なのが、このMAYクラブなのである。
「えっ、じゃあキワミちゃんがそのMAYクラブを顧問するために国から派遣されてきた先生だったってこと!?」
「ザッツ、ライト。これでも私は海外では性科学の専門家だったものでね」
綺麗な顔でニチャアというイヤらしい笑みを浮かべるキワミ。
「というわけで、これもれっきとした政府から依頼されたお仕事なんだ」
「……もしかして」
「察しが良くて助かるよ。そう、これは新政府の権限を委譲された私から、キミたち善良なる一般市民への、参加命令だ」
2年B組の担任教師であるキワミ先生に若干喰い気味になっているアカネ。
ところでアカネが『私のメイ』などと彼女面をしていたが、別にメイの恋人ではない。
近所に住んでいる、ただの幼馴染だ。
そしてアカネの言っていた“こんな部屋”というのは、この国立西史学園の3階角にある、呪われた空き教室。
とある理由により、メイ達が入学する何年も前から使用されていない教室である。
……のだが。アカネの目の前では今、幾つものパソコンや用途不明の巨大機器が稼働しており、机の上には気味の悪い蛍光色の液体が入ったフラスコやビーカーが所狭しと並んでいる。
さらには天上から吊るされている沢山のモニターからは色んな動物の交尾映像が流され、部屋のいたる場所でケモノの雄叫びが響いている。
そんな部屋の中心にアカネたち三人が居るという、実に異様な状態だ。
「もごーっ! もごもごもご」
「それに、なんでメイが椅子に縛られたまま服を脱がされようとしているんですかぁああぁぁっ!! ま、まさか今からエッチなことをするつもりだったんじゃ!?」
こんな怪しい密室の部屋で、拘束された半裸の男に女がする事とはひとつしかない。
……いや、もっと色々とあるかもしれないが、アカネの頭の中には真っピンクな想像しかされていなかった。
「何を言っているのよ、桜庭ちゃん。これはただの研究よ? そんなふしだらな事を私がするはずがないじゃない。もちろん、ルードジョークは好きだけどね?」
「でも……っ!!」
彼女は「そんな痴女みたいに言われるなんて、心外だわ?」みたいなアンニュイな表情でアカネに答えるが、説得力が皆無である。
アカネの言う通り、この光景は誰がどう見たって変態プレイ中なのだ。男子生徒を裸に剥いておいて、いったい何の研究をしようというのだ。
なおアカネは目元を手で覆うことで可哀想な幼馴染の方を必死に見ないようにしている――というアピールをしていた。
実際は目を血走らせながら、指の隙間からメイの痴態をガッツリ見ていた。鼻息を荒くさせながら足をモジモジさせて興奮しているし、色々と涎を垂らしそうな勢いだ。説得力が皆無である。
そしてメイはと言えば、彼のトレードマークであるメガネは床に落ち、ネクタイは目隠しのように目元に回され、白のワイシャツは胸元が大きく肌蹴させていた。
口の中には何か布状の物が詰め込まれており、アカネに助けを求めてモゴモゴと必死に訴えているようだ。
すでに犯罪臭がプンプンしているが、一番マズいのは彼のズボンのベルトが外されていることだ。
パンツは辛うじてまだ無事なようだが、メイジュニアの膨らみがモロに見えてしまっている。もちろん、アカネもソレをチェック済みである。
「じゃあいったい、何をしているって言うんですかっ!」
「うーん、そうねぇ……? うん? あぁ、そぉいうことかぁ~。アイシー、アイシー? ふぅん、なるほどねぇ?」
メイの方をチラチラと見ながらこの状況を生み出した元凶を問いただす。
字面だけ見れば断罪する正義のヒロインだが、顔がだらしなく緩みかけているので中々締まらない。
もちろん彼女の内心ではキワミの所業に拍手していた。むしろそれが正当な理由なら、是非とも自分も参加したい。そう思っていた。とんだエロインである。
キワミもそんな分かりやす過ぎる彼女を見て、さっきから終始ニヤニヤしっぱなしである。
「な、なんですか? その私を見る生暖かい目はなんなんですかっ!?」
「……ふっふっふ。いやいや、良いんだよ。それなら是非とも桜庭ちゃんにも協力して貰おうじゃないか。そう、このMAYクラブに入部することでね!!」
「MAYクラブ!? それってもしかして、今日のニュースで言っていた、あのクラブ!?」
「もごもごごっ!?」
そう。新政府が目指す『性技術の免許化』のために、選ばれた学校に性技術専門の教員が送り込まれた。そして将来の性技術教師候補となる生徒たちに先進的な性教育を施すのが目的なのが、このMAYクラブなのである。
「えっ、じゃあキワミちゃんがそのMAYクラブを顧問するために国から派遣されてきた先生だったってこと!?」
「ザッツ、ライト。これでも私は海外では性科学の専門家だったものでね」
綺麗な顔でニチャアというイヤらしい笑みを浮かべるキワミ。
「というわけで、これもれっきとした政府から依頼されたお仕事なんだ」
「……もしかして」
「察しが良くて助かるよ。そう、これは新政府の権限を委譲された私から、キミたち善良なる一般市民への、参加命令だ」
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