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第13話:街に行きます
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気を取り直して、2人で朝食を頂く。このサラダ、朝取れたてのものなのかしら?みずみずしくて美味しいわ。
「ユーリ、朝食が終わったら、伯爵家の中を案内するよ。そうだ、午後からは街に行かないかい?今日はきっと、領地には向かえないだろうし。せっかくだから、楽しもうよ」
急にディアンが、そんな嬉しい提案をしてくれたのだ。
「それは本当?ぜひ案内して欲しいわ。なんだか楽しみになって来た。早く朝食を頂いてしまいましょう」
急いで朝食を口に入れていく。
「そんなに急がなくても、時間はたっぷりあるから」
そう言ってディアンは笑っているが、私は楽しい事は早くしたいタイプなのだ。
食事が終わると、早速カスタマーディス伯爵邸を案内してもらう。
「家の領地には、温泉というものが湧いていてね。この屋敷にも、大きな大浴場が3つあるんだよ。街には足湯を中心に、いくつかの温泉があるから、街に出た時にも紹介するね」
「まあ、大浴場が3つも。凄いわ。私も入りたい」
「今日の夜にでも、入るといいよ」
ディアンが大浴場を案内してくれた。それにしても、大きなお風呂ね。滝みたいにお湯が出ているわ。凄いわね。
「ディアン、お外にもお風呂があるみたいだけれど」
「あれは露天風呂と言って、外の景色を楽しみながら入るお風呂だよ。ここからも、綺麗な夕日が見られるよ」
「綺麗な夕日を見ながらお風呂に入るだなんて、素敵ね。今日の夕方、入らせてもらってもいいかしら?」
「ああ、もちろんだよ」
大浴場のほかにも、色々なお部屋を案内してくれた。伯爵邸はとても広く、乗馬が出来るスペースやチェス、ダーツなどを行う娯楽施設なども完備されていた。さらに広い領地を利用して、伯爵家専用の畑もあるのだ。
なるほど、だからいつでも新鮮なお野菜が食べられるのね。羨ましいわ。こんな素敵な生活をしていたら、王都になんて戻りたくなくなるわよね。
一通り見学を終えた頃には、既にお昼になっていた。
予想通りお母様もディアンのご両親もまだ、部屋から出てこない。やはり今日は領地には向かえそうにないわね。ここから領地までは、馬車で3時間程度なのだけれど…
まあいいか、昼食後はディアンと一緒に、街に出る事になっている。馬車で走って来るとき少し見えたが、有名な観光地の様で、沢山の人が歩いていたし、あちこちに珍しいお店が立ち並んでいたのだ。
「ディアン、早く街に行きましょうよ」
「焦らなくても大丈夫だよ。まずは昼食を食べないとね」
確かにお腹が空いたわ。お昼も伯爵家で美味しいご飯を頂いた。そしていよいよ、馬車に乗り込み、街へと向かう。
なぜか私の隣にディアンが座っている。子供の頃3人で出掛けるとき、いつもアレックス様とディアンが私の隣をめぐって争っていた。懐かしいわ…その名残かしら?
「ユーリ、僕の顔をじっと見てどうしたのだい?」
「昔もこうやってディアンと並んで、馬車に乗ったなって思って…なんだか懐かしくなったの」
「そうだったね。でも、あの時はアレックスとどちらがユーリの隣に座るか、いつも争っていたからね。アレックス、すっとユーリの隣に座るから、中々僕はユーリの隣に座れなかったのだよ…て、ごめん。アレックスの話をしてしまったね」
ディアンが急に謝って来たのだ。そう言えば今、アレックス様の話をしていたわね。でも、なぜだろう。彼の名前を聞いても、あまり心が乱れないわ。
「ディアン、気を使ってくれてありがとう。なぜだか分からないけれど、今アレックス様の話題が出ても、あまり気にならなかったわ」
「それは良かった。見て、ユーリ。街が見えて来たよ。あちこちに温泉の文字があるだろう」
「本当ね。それにしても、凄い人ね。皆温泉を目当てに来ているの?」
「ああ、そうだよ。家の領地の温泉は、入ると肌がツルツルになるんだよ。特に女性に人気なんだ」
確かに女性が多いわね。お肌がつるつるになるなら、私もぜひ入ってみたいわ。今日早速、伯爵家の温泉に入らせてもらわないと。
あら?あれは一体何かしら?
「ディアン、あの宝石の様なものは一体何?見た感じ、リンゴの様にも見えるけれど」
「ああ、あれはリンゴ飴だよ。リンゴの周りを飴でコーティングしてあるお菓子だ。美味しいから食べてみるかい?」
「ええ、ぜひ食べたいわ。食べましょう」
2人でリンゴ飴と言うものを購入した。早速1口。
「甘くて美味しい。こんなに美味しいお菓子、初めて食べたわ。あら?あそこにはバナナの形をしたチョコレートがあるわ」
「あれはチョコバナナだよ。家の領地は、温泉目当ての観光客が多いからね。屋外でお店を出している人が多いんだ。歩きながら手軽に食べられる、こう言ったお菓子も人気なんだよ」
確かにしっかりとしたお店ではなく、簡易的なお店が沢山立ち並んでいて、手軽に食べられるお料理がたくさん売られている。こんなお店、初めて見た。
「ユーリ、朝食が終わったら、伯爵家の中を案内するよ。そうだ、午後からは街に行かないかい?今日はきっと、領地には向かえないだろうし。せっかくだから、楽しもうよ」
急にディアンが、そんな嬉しい提案をしてくれたのだ。
「それは本当?ぜひ案内して欲しいわ。なんだか楽しみになって来た。早く朝食を頂いてしまいましょう」
急いで朝食を口に入れていく。
「そんなに急がなくても、時間はたっぷりあるから」
そう言ってディアンは笑っているが、私は楽しい事は早くしたいタイプなのだ。
食事が終わると、早速カスタマーディス伯爵邸を案内してもらう。
「家の領地には、温泉というものが湧いていてね。この屋敷にも、大きな大浴場が3つあるんだよ。街には足湯を中心に、いくつかの温泉があるから、街に出た時にも紹介するね」
「まあ、大浴場が3つも。凄いわ。私も入りたい」
「今日の夜にでも、入るといいよ」
ディアンが大浴場を案内してくれた。それにしても、大きなお風呂ね。滝みたいにお湯が出ているわ。凄いわね。
「ディアン、お外にもお風呂があるみたいだけれど」
「あれは露天風呂と言って、外の景色を楽しみながら入るお風呂だよ。ここからも、綺麗な夕日が見られるよ」
「綺麗な夕日を見ながらお風呂に入るだなんて、素敵ね。今日の夕方、入らせてもらってもいいかしら?」
「ああ、もちろんだよ」
大浴場のほかにも、色々なお部屋を案内してくれた。伯爵邸はとても広く、乗馬が出来るスペースやチェス、ダーツなどを行う娯楽施設なども完備されていた。さらに広い領地を利用して、伯爵家専用の畑もあるのだ。
なるほど、だからいつでも新鮮なお野菜が食べられるのね。羨ましいわ。こんな素敵な生活をしていたら、王都になんて戻りたくなくなるわよね。
一通り見学を終えた頃には、既にお昼になっていた。
予想通りお母様もディアンのご両親もまだ、部屋から出てこない。やはり今日は領地には向かえそうにないわね。ここから領地までは、馬車で3時間程度なのだけれど…
まあいいか、昼食後はディアンと一緒に、街に出る事になっている。馬車で走って来るとき少し見えたが、有名な観光地の様で、沢山の人が歩いていたし、あちこちに珍しいお店が立ち並んでいたのだ。
「ディアン、早く街に行きましょうよ」
「焦らなくても大丈夫だよ。まずは昼食を食べないとね」
確かにお腹が空いたわ。お昼も伯爵家で美味しいご飯を頂いた。そしていよいよ、馬車に乗り込み、街へと向かう。
なぜか私の隣にディアンが座っている。子供の頃3人で出掛けるとき、いつもアレックス様とディアンが私の隣をめぐって争っていた。懐かしいわ…その名残かしら?
「ユーリ、僕の顔をじっと見てどうしたのだい?」
「昔もこうやってディアンと並んで、馬車に乗ったなって思って…なんだか懐かしくなったの」
「そうだったね。でも、あの時はアレックスとどちらがユーリの隣に座るか、いつも争っていたからね。アレックス、すっとユーリの隣に座るから、中々僕はユーリの隣に座れなかったのだよ…て、ごめん。アレックスの話をしてしまったね」
ディアンが急に謝って来たのだ。そう言えば今、アレックス様の話をしていたわね。でも、なぜだろう。彼の名前を聞いても、あまり心が乱れないわ。
「ディアン、気を使ってくれてありがとう。なぜだか分からないけれど、今アレックス様の話題が出ても、あまり気にならなかったわ」
「それは良かった。見て、ユーリ。街が見えて来たよ。あちこちに温泉の文字があるだろう」
「本当ね。それにしても、凄い人ね。皆温泉を目当てに来ているの?」
「ああ、そうだよ。家の領地の温泉は、入ると肌がツルツルになるんだよ。特に女性に人気なんだ」
確かに女性が多いわね。お肌がつるつるになるなら、私もぜひ入ってみたいわ。今日早速、伯爵家の温泉に入らせてもらわないと。
あら?あれは一体何かしら?
「ディアン、あの宝石の様なものは一体何?見た感じ、リンゴの様にも見えるけれど」
「ああ、あれはリンゴ飴だよ。リンゴの周りを飴でコーティングしてあるお菓子だ。美味しいから食べてみるかい?」
「ええ、ぜひ食べたいわ。食べましょう」
2人でリンゴ飴と言うものを購入した。早速1口。
「甘くて美味しい。こんなに美味しいお菓子、初めて食べたわ。あら?あそこにはバナナの形をしたチョコレートがあるわ」
「あれはチョコバナナだよ。家の領地は、温泉目当ての観光客が多いからね。屋外でお店を出している人が多いんだ。歩きながら手軽に食べられる、こう言ったお菓子も人気なんだよ」
確かにしっかりとしたお店ではなく、簡易的なお店が沢山立ち並んでいて、手軽に食べられるお料理がたくさん売られている。こんなお店、初めて見た。
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