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第24話:王太子は少しは仕事が出来る様だ~カルロス視点~
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翌朝、暇そうにしているスパイどもを一気に縛り上げた後、王宮へと向かった。
「まさかカルロスにスパイを付けていただなんて。本当にアナリス殿下は…」
父上が頭を抱えている。
「アナリス殿下は相変わらず詰めが甘いのですよ。あんなにも分かりやすいスパイを付けるなんて。あの程度のスパイなら、騎士団の経験が1年以上ある人間なら、簡単に見破れます」
「アナリス殿下は、あまり騎士団について詳しくないからな。お美しくて頭も悪くない方なのに…本当にどこで道を間違えられたのか…」
「黙っていれば美しい王女様なのだから、大人しくしていればいいのに…本当に、誰に似たのだか…」
母上までもため息を付いている。王太子殿下や彼女の姉君たちは皆まともだ。確かに誰に似たのだろう。
「カルロス、今回は王太子殿下にも一緒に話し合いに参加してもらおうと思っている。陛下はどうもアナリス殿下に甘いからな。王太子殿下の方が、話がスムーズに進むだろう」
確かに娘に甘い陛下よりも、王太子殿下の方がまだましだろう。そう思い、王宮へと向かう。すると
「カルロス殿、アナリスが申し訳なかった。“絶対にカルロス様には近づかないしご迷惑を掛けない”と言うから、学院に編入する事を許したのだが」
俺の顔を見るなり、申し訳なさそうに謝罪する陛下。
「もう二度との私に近づさせないという話で、あの時不問にしましたよね?それなのに、昨日はずっとベッタリだったうえ、私の大切な婚約者、ルミタ…ルミナスに激しく嫉妬し、怪我までさせたのですよ。騎士団でも迷惑を掛けるし、私にスパイまで付けて。そうそう、殿下が私に付けたスパイは、お返ししますね」
「昨日騎士団長からも激しく抗議をされたよ。たとえ王女であっても、今後一切騎士団の敷居は跨がせない!と言われてね。ルミナス嬢にまで怪我をさせただなんて。それで、ルミナス嬢の怪我の具合はどうなんだ?」
「怪我自体は大したことはありません。ただ、一歩間違えれば大けがを負っていたでしょう。とにかく、これ以上アナリス殿下が何かをするようでしたら、さすがに黙ってはいられません!私を誘拐しようとした事も、今から問題にしてもいいのですよ!証拠はそろっているのですから」
強い口調で王族に迫る。その時だった。
「カルロス様、見つけましたわ」
ノックもせずにズカズカと入って来るのは、アナリス殿下だ。
「アナリス、貴族学院に行ったのではないのかい?」
「ええ、行きましたわ。でも、カルロス様がいなかったので、急いでカルロス様の家に行きましたの。そうしたら、王宮にいると使用人が教えてくれて。それにしても、私が付けたスパイは一体どうしたのかしら?通信機をいくら鳴らしても繋がらないし。本当に役に立たない人たちで嫌になりますわ」
「スパイたちなら、俺が捕まえましたよ。通信機とはこれですか?」
スパイたちから巻き上げた通信機を、目の前に出してやった。
「そうです、これですわ。まさかカルロス様が持っているだなんて知りませんでしたわ」
「アナリス、お前は何を考えているのだ。公爵令息でもあるカルロス殿にスパイを付けるだなんて!それに、二度とカルロス殿には近づくなと言っただろう」
陛下が顔を真っ赤にして怒っている。
「あら、そんな約束しましたかしら?そうそう、お父様、カルロス様とルミナス様の婚約を破棄する様頼んでください。私、やっぱりカルロス様と結婚がしたいのです」
この女、一体何を言っているのだ。ふざけているのか?体中から怒りが沸き上がる。
「そんな事、出来る訳がないだろう。とにかくもう、カルロス殿の事は諦めなさい」
「嫌よ、私は王女なのよ。それよりもカルロス様、せっかく王宮にいらしたなら、一緒にお茶をしましょう。さあ、行きましょう」
全く話を聞かないアナリス殿下。そもそも陛下が甘すぎるんだ。さすがに俺の怒りが最高潮に達しようとした時だった。
「いい加減にしろ!アナリス」
声を荒げたのは、今まで沈黙を守っていた王太子殿下だ。
「君は一体何を考えているのだ!カルロス殿は既に、ルミナス嬢と婚約を結んでいるのだよ。それなのに、2人を引き裂こうとするだなんて。そんな事、王族がしていい訳がないだろう。カルロス殿、本当に申し訳なかった。アナリスにはもう二度と貴族学院へは行かせないから」
そう言って俺に頭を下げる王太子殿下。
「ちょっとお兄様、貴族や王族は貴族学院に通う義務があるのですよ」
「それは15歳~18歳になる歳の貴族や王族たちの話だ。アナリスは今年19歳になる年齢で、本来なら貴族学院を卒院しているため、貴族学院に通う権利はない。それなのに、父上が学院に頼み込んで入れてもらったそうだね。そもそも王族がそんな我が儘を言うだなんて、親子そろって恥ずかしくないのかい?権力の乱用を王族自ら行うなんて、僕は恥ずかしくて顔から火が出そうだ」
王太子殿下の言葉に、陛下が俯いている。
「父上自ら権力を乱用するのだったら、即刻国王の座を僕に移す様手配を進めさせてもらってもいいのですよ!とにかく、アナリスを甘やかすような事はもうやめてくれ。アナリス、君には隣国の王太子殿下の元に嫁いでもらう事にするよ。相手方はまだ君の事を諦めていない様だからね」
「そんな…イヤよ。あんな男の元に、私は嫁ぎたくはないわ」
「そうだ、いくら何でも、アナリスを好きでもない男の元に嫁がせるだなんて…」
「王族は好き嫌いで嫁ぐものではない!実際姉上たちだって、父上が決めた相手に嫁いだではないか?とにかく、これ以上アナリスの自由にはさせないから!しばらくアナリスが暴走しない様に、部屋に閉じ込めておけ」
「お兄様、酷いわ。私はただ、カルロス様の傍にいたいだけなのに…」
泣きながら連れて行かれるアナリス殿下。
さすが王太子殿下だ、情に流されず妥当な判断をしてくれた。これでやっと、ルミタンと今まで通り過ごせる。
「まさかカルロスにスパイを付けていただなんて。本当にアナリス殿下は…」
父上が頭を抱えている。
「アナリス殿下は相変わらず詰めが甘いのですよ。あんなにも分かりやすいスパイを付けるなんて。あの程度のスパイなら、騎士団の経験が1年以上ある人間なら、簡単に見破れます」
「アナリス殿下は、あまり騎士団について詳しくないからな。お美しくて頭も悪くない方なのに…本当にどこで道を間違えられたのか…」
「黙っていれば美しい王女様なのだから、大人しくしていればいいのに…本当に、誰に似たのだか…」
母上までもため息を付いている。王太子殿下や彼女の姉君たちは皆まともだ。確かに誰に似たのだろう。
「カルロス、今回は王太子殿下にも一緒に話し合いに参加してもらおうと思っている。陛下はどうもアナリス殿下に甘いからな。王太子殿下の方が、話がスムーズに進むだろう」
確かに娘に甘い陛下よりも、王太子殿下の方がまだましだろう。そう思い、王宮へと向かう。すると
「カルロス殿、アナリスが申し訳なかった。“絶対にカルロス様には近づかないしご迷惑を掛けない”と言うから、学院に編入する事を許したのだが」
俺の顔を見るなり、申し訳なさそうに謝罪する陛下。
「もう二度との私に近づさせないという話で、あの時不問にしましたよね?それなのに、昨日はずっとベッタリだったうえ、私の大切な婚約者、ルミタ…ルミナスに激しく嫉妬し、怪我までさせたのですよ。騎士団でも迷惑を掛けるし、私にスパイまで付けて。そうそう、殿下が私に付けたスパイは、お返ししますね」
「昨日騎士団長からも激しく抗議をされたよ。たとえ王女であっても、今後一切騎士団の敷居は跨がせない!と言われてね。ルミナス嬢にまで怪我をさせただなんて。それで、ルミナス嬢の怪我の具合はどうなんだ?」
「怪我自体は大したことはありません。ただ、一歩間違えれば大けがを負っていたでしょう。とにかく、これ以上アナリス殿下が何かをするようでしたら、さすがに黙ってはいられません!私を誘拐しようとした事も、今から問題にしてもいいのですよ!証拠はそろっているのですから」
強い口調で王族に迫る。その時だった。
「カルロス様、見つけましたわ」
ノックもせずにズカズカと入って来るのは、アナリス殿下だ。
「アナリス、貴族学院に行ったのではないのかい?」
「ええ、行きましたわ。でも、カルロス様がいなかったので、急いでカルロス様の家に行きましたの。そうしたら、王宮にいると使用人が教えてくれて。それにしても、私が付けたスパイは一体どうしたのかしら?通信機をいくら鳴らしても繋がらないし。本当に役に立たない人たちで嫌になりますわ」
「スパイたちなら、俺が捕まえましたよ。通信機とはこれですか?」
スパイたちから巻き上げた通信機を、目の前に出してやった。
「そうです、これですわ。まさかカルロス様が持っているだなんて知りませんでしたわ」
「アナリス、お前は何を考えているのだ。公爵令息でもあるカルロス殿にスパイを付けるだなんて!それに、二度とカルロス殿には近づくなと言っただろう」
陛下が顔を真っ赤にして怒っている。
「あら、そんな約束しましたかしら?そうそう、お父様、カルロス様とルミナス様の婚約を破棄する様頼んでください。私、やっぱりカルロス様と結婚がしたいのです」
この女、一体何を言っているのだ。ふざけているのか?体中から怒りが沸き上がる。
「そんな事、出来る訳がないだろう。とにかくもう、カルロス殿の事は諦めなさい」
「嫌よ、私は王女なのよ。それよりもカルロス様、せっかく王宮にいらしたなら、一緒にお茶をしましょう。さあ、行きましょう」
全く話を聞かないアナリス殿下。そもそも陛下が甘すぎるんだ。さすがに俺の怒りが最高潮に達しようとした時だった。
「いい加減にしろ!アナリス」
声を荒げたのは、今まで沈黙を守っていた王太子殿下だ。
「君は一体何を考えているのだ!カルロス殿は既に、ルミナス嬢と婚約を結んでいるのだよ。それなのに、2人を引き裂こうとするだなんて。そんな事、王族がしていい訳がないだろう。カルロス殿、本当に申し訳なかった。アナリスにはもう二度と貴族学院へは行かせないから」
そう言って俺に頭を下げる王太子殿下。
「ちょっとお兄様、貴族や王族は貴族学院に通う義務があるのですよ」
「それは15歳~18歳になる歳の貴族や王族たちの話だ。アナリスは今年19歳になる年齢で、本来なら貴族学院を卒院しているため、貴族学院に通う権利はない。それなのに、父上が学院に頼み込んで入れてもらったそうだね。そもそも王族がそんな我が儘を言うだなんて、親子そろって恥ずかしくないのかい?権力の乱用を王族自ら行うなんて、僕は恥ずかしくて顔から火が出そうだ」
王太子殿下の言葉に、陛下が俯いている。
「父上自ら権力を乱用するのだったら、即刻国王の座を僕に移す様手配を進めさせてもらってもいいのですよ!とにかく、アナリスを甘やかすような事はもうやめてくれ。アナリス、君には隣国の王太子殿下の元に嫁いでもらう事にするよ。相手方はまだ君の事を諦めていない様だからね」
「そんな…イヤよ。あんな男の元に、私は嫁ぎたくはないわ」
「そうだ、いくら何でも、アナリスを好きでもない男の元に嫁がせるだなんて…」
「王族は好き嫌いで嫁ぐものではない!実際姉上たちだって、父上が決めた相手に嫁いだではないか?とにかく、これ以上アナリスの自由にはさせないから!しばらくアナリスが暴走しない様に、部屋に閉じ込めておけ」
「お兄様、酷いわ。私はただ、カルロス様の傍にいたいだけなのに…」
泣きながら連れて行かれるアナリス殿下。
さすが王太子殿下だ、情に流されず妥当な判断をしてくれた。これでやっと、ルミタンと今まで通り過ごせる。
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