47 / 81
第46話:レベッカ様の話はあまりにも衝撃的でした
しおりを挟む
「お言葉ですが王太子妃様、さすがに2人きりにするのはちょっと…」
私が不安そうな顔をしている事に気づいたルシアナが、果敢にもレベッカ様に反論している。
「あら、女同士なのだから大丈夫よ!ほら、あなたもさっさと出て行って」
「でも…」
まだ何か言いかけているルシアナを追い出すと、内側から南京錠で鍵を掛けてしまった。ちょっと、これじゃあ逃げられないじゃない!膝の上に居るチャチャをギューッと抱きしめる。
この人、一体何を考えているのかしら?
「さあ、これでゆっくり話が出来るわ」
そう言うと、席に戻りにっこり微笑むレベッカ様。このほほ笑み、恐怖でしかない…
「そんなに怯えないで。でも、きっとその顔を見て、あの変態はあなたに惚れたのね」
変態?
「ミシェル様、単刀直入に聞くわ。あなた、もしかして1度目の生の記憶が残っているのではなくって?」
えっ?今なんて言った?1度目の生ですって…
「レベッカ様、まさかあなた様も…」
「やっぱりそうなのね。おかしいと思ったのよ、あんなに我が儘で傲慢だったミシェル様が、今回の生ではまるで別人なのですもの。それにしても、あの変態がまさかあなたに執着するとはね…」
「あの、レベッカ様。変態ってまさか…」
「第二王子のユーグラテスに決まっているわ」
やっぱり…
でもどうしてレベッカ様が、第二王子の事を変態だなんて呼ぶのかしら?
「レベッカ様も、もしかして第二王子様の事が苦手なのですか?」
「苦手なんて物じゃないわ!虫唾が走る程大っ嫌いよ!」
急に大きな声を出して立ち上がったレベッカ様。
「大きな声を出してごめんなさい。あなたは早々に殺されたから、あの後私たちがどうなったか知らないのよね。実はね、1度目の生の私は、今のあなたと同じように第二王子に執着されていたの」
えっ?どういう事?
レベッカ様は第二王子の兄でもある王太子様の妃だ。そのレベッカ様を、第二王子が?頭の中が?だらけの私の為に、1度目の生で何が起こったのか、詳しく話してくれた。
大人しく穏やかな性格だったレベッカ様は、まさに第二王子の理想の女性だったようで、事ある事に絡んできた第二王子。そんな第二王子の胡散臭い笑顔が苦手で、かなりの恐怖を感じていたレベッカ様。
グラデス王国に嫁いできてからは、出来るだけ第二王子に近づかない様過ごしていたらしい。そもそも、私という婚約者がいるのだから、大丈夫だろうと思っていたとの事。
でも、私達家族が第二王子の策略にまんまとはまり、皆殺しにされた後、本格的に第二王子がレベッカ様に牙を剥き出した。
まず、第二王子の兄でもありレベッカ様の夫、王太子様を事故に見せかけて殺害した。心から王太子様を愛していたレベッカ様は、夫の無念を晴らそうと、必死に証拠を探したが、見つけられなかったらしい。
王太子様が亡くなった後は、第二王子が王太子に就任するのが一般的だ。それに反発したのは、なぜか第二王子だ。頑なに王太子になる事を拒む第二王子を、何とか説得しようとする陛下や王妃様。
必死に懇願してくる陛下や王妃様に、第二王子はある提案をした。それはなんと、レベッカ様を妻として迎えるという事だったのだ。
さすがに最初は反対していた陛下や王妃様だったが、第二王子が「じゃあ、王太子にはならない」の一言で状況は一変。結局レベッカ様が、第二王子の妻になる事で落ち着いたようだ。
そこでふとある疑問を抱いた。
「レベッカ様は第二王子がお嫌いだったのでしょう。それなら、どうして国に帰ろうと思わなかったのですか?」
「私の国では、一度嫁いだのならたとえ夫が亡くなっても、二度と実家には戻れないと言う決まりがあるの。だから、私はこの国に留まるしかなかったの」
悲しそうにそう言ったレベッカ様。
「あの男、私になんて言ったと思う?“兄上が悪いんだ。兄上が君を僕から奪ったからね。だから死んで当然なんだよ”そう言ったのよ!王太子殿下でもあるユリー様は、あんなにも第二王子を信頼していたのに!まさか弟に殺されるだなんて、どんなに無念だったか…」
ついに泣き出してしまったレベッカ様。
「私、どうしてもあの男の妻になりたくなかったの。だから、結婚式の前日に監視の目を盗んで、自ら命を絶ったのよ。これでユリー様の元にいけるわ。そう思っていたのだけれど、気がついたら8歳に戻っていたの」
8歳ですって!私と同じだわ。
「自分が逆行した事に気づいた時、本当に嬉しかったわ。またユリー様と一緒に居られるのですもの。でも、その為には絶対第二王子に好かれてはいけないと思ったの。だから、第二王子が苦手なタイプになる様に心がけたわ。そのおかげか、今回の生では私に全く興味を抱かなかったわ。でも…」
物凄く言いにくそうにしているレベッカ様。言いたいことは何となくわかる。
「1度目の生の時、夫でもあるユリー様もあなた達に無実の罪を着せた手助けをした事、本当に申し訳なく思っているわ。なぜあの時、もっと真剣に止めなかったのか、物凄く後悔しているの。もしかしたら、罪もない人たちを殺した罰が当たったのではないかって思ったこともあったのよ。本当にごめんなさい」
なぜか私に頭を下げるレベッカ様。
「レベッカ様、頭を上げてください。そもそも、レベッカ様のせいではございませんわ。1度目の生の時は、自分でも驚くほど傲慢で我が儘だったので。それに、逆行してこうやって人生をやり直して、1度目の生では出来なかった沢山の経験も出来ましたし、友人にも恵まれました。それに、レオへの気持ちにも気づけたのです。正直、今では逆行出来て良かったと思っているくらいですから!」
「キャンキャン」
「ごめんね。チャチャとも出会えたしね」
自分の名前が出なかった事に不満を抱いたのか、鳴いて抗議したチャチャ。逆行しなければ、チャチャとも出会えなかったのだ。
「ありがとう、ミシェル様。それでここからが本題なのだけれどね。第二王子は、一度執着すると、どんな手を使ってでも手に入れようとするわ。1度目の生では実の兄にも、躊躇なく手に掛けたぐらいですもの。私の見た限り、あなたへの執着は既に相当な物よ。この前のあなたの婚約披露パーティーの時の第二王子を見て確信したわ」
レベッカ様の言葉を聞き、背筋が凍り付くような恐怖を感じた。彼女の目は真剣そのものだ。そもそも、彼女がわざわざ危険を冒してまで私に会いに来てくれたという事は、相当な覚悟があっての事だろう。
「レベッカ様、第二王子はどうやって王太子様を手に掛けたのですか?」
「ああ、それはね…」
その時だった。
ドンドン
「レベッカ、ここを開けなさい!レベッカ!」
「あら、もう見つかってしまったのね。まだ話の途中なのに…仕方ないわね。この続きはまた今度!」
「あの、レベッカ様!」
こんな大事な話、また今度だなんて悠長な事言われても困るわ。私の思いとは裏腹に
「はいはい、今開けるわよ」
そう言って、南京錠の鍵を開けたレベッカ様。
王太子様が物凄い勢いで部屋に入って来た。
「レベッカ!勝手に公爵家に行ってはいけないと、あれ程言っただろう!どうして君は、僕のいう事が聞けないんだ!」
鬼の形相でレベッカ様に詰め寄る王太子様。
「だって、どうしてもミシェル様に会いたかったのですもの。それにミシェル様も、私が会いに来た事を喜んでくれているわ。ねっ、ミシェル様」
そう言うと、私に向かってにっこり微笑んだ。
「はい、その通りです。だから、レベッカ様をどうか怒らないであげてください!お願いします」
とにかく、わざわざ私の為に来てくれたレベッカ様が怒られたら可哀そうだわ!そう思い、必死に頭を下げた。
「ミシェル嬢、頭を上げてくれ。悪いのはレベッカだ!とにかく帰るぞ!」
そう言うと、レベッカ様の腕を掴んで連れて帰ろうとする王太子様。
「あの、レベッカ様。後日王宮に伺っても良いでしょうか。話の続きがしたいので。その際、1人友人を連れて行きたいのですが」
友人とはもちろんシュミナだ。
「ええ、構わないわ。いいでしょう?ユリー様」
「ミシェル嬢が王宮に来てもらう分には構わないよ。ぜひ来てやって欲しい」
良かった、許可が下りたわ。
「では、明日も学院がお休みなので、明日伺ってもよろしいでしょうか?」
善は急げね。
「悪いが、レベッカは罰として1週間部屋から出さない予定なんだ。来週にしてもらえるだろうか?」
来週か!物凄く気になるのに!でも、王太子様にそう言われては仕方がないわ。
「わかりました。では、来週よろしくお願いします」
私の返答に満足そうな王太子様。隣では「1週間も…」とレベッカ様が不満の声を上げている。
「それじゃあ、お騒がせして悪かったね」
そう言うと、レベッカ様を連れて帰って行った。それにしても、レベッカ様もまさか2度目の生を生きていたなんて。それに、第二王子は私が思っている以上に厄介だ。とにかく、早くレベッカ様にもう一度会わないと!
~あとがき~
王太子妃レベッカも、2回目の生を生きていました。
それも、ある意味ミシェルより壮絶な過去を持っています!
それにしても、第二王子は相当ヤバそうですね。
ミシェルは無事、レオと結婚できるのでしょうか(;^_^A
私が不安そうな顔をしている事に気づいたルシアナが、果敢にもレベッカ様に反論している。
「あら、女同士なのだから大丈夫よ!ほら、あなたもさっさと出て行って」
「でも…」
まだ何か言いかけているルシアナを追い出すと、内側から南京錠で鍵を掛けてしまった。ちょっと、これじゃあ逃げられないじゃない!膝の上に居るチャチャをギューッと抱きしめる。
この人、一体何を考えているのかしら?
「さあ、これでゆっくり話が出来るわ」
そう言うと、席に戻りにっこり微笑むレベッカ様。このほほ笑み、恐怖でしかない…
「そんなに怯えないで。でも、きっとその顔を見て、あの変態はあなたに惚れたのね」
変態?
「ミシェル様、単刀直入に聞くわ。あなた、もしかして1度目の生の記憶が残っているのではなくって?」
えっ?今なんて言った?1度目の生ですって…
「レベッカ様、まさかあなた様も…」
「やっぱりそうなのね。おかしいと思ったのよ、あんなに我が儘で傲慢だったミシェル様が、今回の生ではまるで別人なのですもの。それにしても、あの変態がまさかあなたに執着するとはね…」
「あの、レベッカ様。変態ってまさか…」
「第二王子のユーグラテスに決まっているわ」
やっぱり…
でもどうしてレベッカ様が、第二王子の事を変態だなんて呼ぶのかしら?
「レベッカ様も、もしかして第二王子様の事が苦手なのですか?」
「苦手なんて物じゃないわ!虫唾が走る程大っ嫌いよ!」
急に大きな声を出して立ち上がったレベッカ様。
「大きな声を出してごめんなさい。あなたは早々に殺されたから、あの後私たちがどうなったか知らないのよね。実はね、1度目の生の私は、今のあなたと同じように第二王子に執着されていたの」
えっ?どういう事?
レベッカ様は第二王子の兄でもある王太子様の妃だ。そのレベッカ様を、第二王子が?頭の中が?だらけの私の為に、1度目の生で何が起こったのか、詳しく話してくれた。
大人しく穏やかな性格だったレベッカ様は、まさに第二王子の理想の女性だったようで、事ある事に絡んできた第二王子。そんな第二王子の胡散臭い笑顔が苦手で、かなりの恐怖を感じていたレベッカ様。
グラデス王国に嫁いできてからは、出来るだけ第二王子に近づかない様過ごしていたらしい。そもそも、私という婚約者がいるのだから、大丈夫だろうと思っていたとの事。
でも、私達家族が第二王子の策略にまんまとはまり、皆殺しにされた後、本格的に第二王子がレベッカ様に牙を剥き出した。
まず、第二王子の兄でもありレベッカ様の夫、王太子様を事故に見せかけて殺害した。心から王太子様を愛していたレベッカ様は、夫の無念を晴らそうと、必死に証拠を探したが、見つけられなかったらしい。
王太子様が亡くなった後は、第二王子が王太子に就任するのが一般的だ。それに反発したのは、なぜか第二王子だ。頑なに王太子になる事を拒む第二王子を、何とか説得しようとする陛下や王妃様。
必死に懇願してくる陛下や王妃様に、第二王子はある提案をした。それはなんと、レベッカ様を妻として迎えるという事だったのだ。
さすがに最初は反対していた陛下や王妃様だったが、第二王子が「じゃあ、王太子にはならない」の一言で状況は一変。結局レベッカ様が、第二王子の妻になる事で落ち着いたようだ。
そこでふとある疑問を抱いた。
「レベッカ様は第二王子がお嫌いだったのでしょう。それなら、どうして国に帰ろうと思わなかったのですか?」
「私の国では、一度嫁いだのならたとえ夫が亡くなっても、二度と実家には戻れないと言う決まりがあるの。だから、私はこの国に留まるしかなかったの」
悲しそうにそう言ったレベッカ様。
「あの男、私になんて言ったと思う?“兄上が悪いんだ。兄上が君を僕から奪ったからね。だから死んで当然なんだよ”そう言ったのよ!王太子殿下でもあるユリー様は、あんなにも第二王子を信頼していたのに!まさか弟に殺されるだなんて、どんなに無念だったか…」
ついに泣き出してしまったレベッカ様。
「私、どうしてもあの男の妻になりたくなかったの。だから、結婚式の前日に監視の目を盗んで、自ら命を絶ったのよ。これでユリー様の元にいけるわ。そう思っていたのだけれど、気がついたら8歳に戻っていたの」
8歳ですって!私と同じだわ。
「自分が逆行した事に気づいた時、本当に嬉しかったわ。またユリー様と一緒に居られるのですもの。でも、その為には絶対第二王子に好かれてはいけないと思ったの。だから、第二王子が苦手なタイプになる様に心がけたわ。そのおかげか、今回の生では私に全く興味を抱かなかったわ。でも…」
物凄く言いにくそうにしているレベッカ様。言いたいことは何となくわかる。
「1度目の生の時、夫でもあるユリー様もあなた達に無実の罪を着せた手助けをした事、本当に申し訳なく思っているわ。なぜあの時、もっと真剣に止めなかったのか、物凄く後悔しているの。もしかしたら、罪もない人たちを殺した罰が当たったのではないかって思ったこともあったのよ。本当にごめんなさい」
なぜか私に頭を下げるレベッカ様。
「レベッカ様、頭を上げてください。そもそも、レベッカ様のせいではございませんわ。1度目の生の時は、自分でも驚くほど傲慢で我が儘だったので。それに、逆行してこうやって人生をやり直して、1度目の生では出来なかった沢山の経験も出来ましたし、友人にも恵まれました。それに、レオへの気持ちにも気づけたのです。正直、今では逆行出来て良かったと思っているくらいですから!」
「キャンキャン」
「ごめんね。チャチャとも出会えたしね」
自分の名前が出なかった事に不満を抱いたのか、鳴いて抗議したチャチャ。逆行しなければ、チャチャとも出会えなかったのだ。
「ありがとう、ミシェル様。それでここからが本題なのだけれどね。第二王子は、一度執着すると、どんな手を使ってでも手に入れようとするわ。1度目の生では実の兄にも、躊躇なく手に掛けたぐらいですもの。私の見た限り、あなたへの執着は既に相当な物よ。この前のあなたの婚約披露パーティーの時の第二王子を見て確信したわ」
レベッカ様の言葉を聞き、背筋が凍り付くような恐怖を感じた。彼女の目は真剣そのものだ。そもそも、彼女がわざわざ危険を冒してまで私に会いに来てくれたという事は、相当な覚悟があっての事だろう。
「レベッカ様、第二王子はどうやって王太子様を手に掛けたのですか?」
「ああ、それはね…」
その時だった。
ドンドン
「レベッカ、ここを開けなさい!レベッカ!」
「あら、もう見つかってしまったのね。まだ話の途中なのに…仕方ないわね。この続きはまた今度!」
「あの、レベッカ様!」
こんな大事な話、また今度だなんて悠長な事言われても困るわ。私の思いとは裏腹に
「はいはい、今開けるわよ」
そう言って、南京錠の鍵を開けたレベッカ様。
王太子様が物凄い勢いで部屋に入って来た。
「レベッカ!勝手に公爵家に行ってはいけないと、あれ程言っただろう!どうして君は、僕のいう事が聞けないんだ!」
鬼の形相でレベッカ様に詰め寄る王太子様。
「だって、どうしてもミシェル様に会いたかったのですもの。それにミシェル様も、私が会いに来た事を喜んでくれているわ。ねっ、ミシェル様」
そう言うと、私に向かってにっこり微笑んだ。
「はい、その通りです。だから、レベッカ様をどうか怒らないであげてください!お願いします」
とにかく、わざわざ私の為に来てくれたレベッカ様が怒られたら可哀そうだわ!そう思い、必死に頭を下げた。
「ミシェル嬢、頭を上げてくれ。悪いのはレベッカだ!とにかく帰るぞ!」
そう言うと、レベッカ様の腕を掴んで連れて帰ろうとする王太子様。
「あの、レベッカ様。後日王宮に伺っても良いでしょうか。話の続きがしたいので。その際、1人友人を連れて行きたいのですが」
友人とはもちろんシュミナだ。
「ええ、構わないわ。いいでしょう?ユリー様」
「ミシェル嬢が王宮に来てもらう分には構わないよ。ぜひ来てやって欲しい」
良かった、許可が下りたわ。
「では、明日も学院がお休みなので、明日伺ってもよろしいでしょうか?」
善は急げね。
「悪いが、レベッカは罰として1週間部屋から出さない予定なんだ。来週にしてもらえるだろうか?」
来週か!物凄く気になるのに!でも、王太子様にそう言われては仕方がないわ。
「わかりました。では、来週よろしくお願いします」
私の返答に満足そうな王太子様。隣では「1週間も…」とレベッカ様が不満の声を上げている。
「それじゃあ、お騒がせして悪かったね」
そう言うと、レベッカ様を連れて帰って行った。それにしても、レベッカ様もまさか2度目の生を生きていたなんて。それに、第二王子は私が思っている以上に厄介だ。とにかく、早くレベッカ様にもう一度会わないと!
~あとがき~
王太子妃レベッカも、2回目の生を生きていました。
それも、ある意味ミシェルより壮絶な過去を持っています!
それにしても、第二王子は相当ヤバそうですね。
ミシェルは無事、レオと結婚できるのでしょうか(;^_^A
14
お気に入りに追加
4,433
あなたにおすすめの小説
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!
美杉。節約令嬢、書籍化進行中
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』
そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。
目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。
なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。
元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。
ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。
いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。
なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。
このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。
悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。
ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
断罪されてムカついたので、その場の勢いで騎士様にプロポーズかましたら、逃げれんようなった…
甘寧
恋愛
主人公リーゼは、婚約者であるロドルフ殿下に婚約破棄を告げられた。その傍らには、アリアナと言う子爵令嬢が勝ち誇った様にほくそ笑んでいた。
身に覚えのない罪を着せられ断罪され、頭に来たリーゼはロドルフの叔父にあたる騎士団長のウィルフレッドとその場の勢いだけで婚約してしまう。
だが、それはウィルフレッドもその場の勢いだと分かってのこと。すぐにでも婚約は撤回するつもりでいたのに、ウィルフレッドはそれを許してくれなくて…!?
利用した人物は、ドSで自分勝手で最低な団長様だったと後悔するリーゼだったが、傍から見れば過保護で執着心の強い団長様と言う印象。
周りは生暖かい目で二人を応援しているが、どうにも面白くないと思う者もいて…
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
麗しの王子殿下は今日も私を睨みつける。
スズキアカネ
恋愛
「王子殿下の運命の相手を占いで決めるそうだから、レオーネ、あなたが選ばれるかもしれないわよ」
伯母の一声で連れて行かれた王宮広場にはたくさんの若い女の子たちで溢れかえっていた。
そしてバルコニーに立つのは麗しい王子様。
──あの、王子様……何故睨むんですか?
人違いに決まってるからそんなに怒らないでよぉ!
◇◆◇
無断転載・転用禁止。
Do not repost.
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる