上 下
67 / 264
陰謀編

ビスマルクの結論と十六歳の暗殺対象

しおりを挟む
 中庭に転がる暗殺者二名。まだ目を覚まさず。
「シノブ。本当に一人で大丈夫なのか?」
 ヴォルフラムは言う。
「大丈夫だよ。アルタイルは。でも呼んだらすぐ来てよね」
「分かっている」
 ヴォルフラムは頷き、フレアは笑みで返す。

 そして俺は一人で城の中へと入る。
 アルタイルは記憶を読み取ると言っていた。
 なら俺の聞かれたくない話を知っている。
「知らない」
「うおっ」
 そんな俺の考えを読み取ったのだろう。男と女の二つの声が重なる。
「アルタイル……びっくりさせないでよ」
「……ここは私の住処だ」
「そうだけど、でも知らないってどういう事? 相手の記憶が読み取れるんじゃないの?」
「何か秘密があるようだが……施錠がされている。それを自身がやったのか、別の誰かがやったのかは分からないが」
「気にはならない?」
「私にとっては、どうでもいい事」
「だったら、私も助かるけど。それとアルタイルに聞きたいの。中庭の二人、あれはアルタイルの仲間じゃないよね?」
「そうだ」
「やっぱり」
「……スヴァル海商を調べろ」
 アルタイルがあの二人の記憶を見たのか? それでスヴァル海商が関係していると?
「……アルタイルって、見た目は怖いけど優しいよね? わざわざ忠告してくれるんだから」
「……」
「それとこのお城だけど、町の住人に迷惑を掛けなければこのまま使えるように提案しとくよ」
「そうか」
「ねぇ、アルタイル」
「……」
「アルタイルは気まぐれだって言うけど、アルマの部屋に飾ってあった花。生花だったよ」
  死後、かなりの経過はあったのに。
 やはりアルタイルは優しい。

★★★

 ビスマルクの結論。それは住民達に全てを説明した上で、アッキーレの処分はその住人達に任せる事。
 その説明を信じるのか、信じないのか、アッキーレをどうするのか、それは俺達が踏み込む部分ではない。その地で生きる者達の問題だ。
 俺達が出来る事はただ真実を伝えるのみ。それだけ。
 ビスマルクはそう判断した。

 ちなみに暗殺者二人の処遇だが……
 ビスマルクが引き受けてくれるらしい。と、言うのもビスマルクが国境警備隊の隊長だった時の部下が、今ではそこそこのお偉いさんだったりする。
 なのでそこに引き渡し、色々と調べてくれるらしい。スヴァル海商が関連しているなら、狙いは俺だろうから。

 そしてエルフの町に戻り数日。
 再びビスマルクとリコリスが俺の店を訪ねるのだった。

★★★

「今回は助かった。ありがとう」
 ビスマルクは頭を下げる。それに倣いリコリスも。
「その代わり、私に何かあったら今度はビスマルクさんが助けて下さいね」
 俺は笑った。
「もちろんだ。お前が何処にいても助けに行ってやるぞ」
 ビスマルクも笑う。
「でも本当に酷い事件でしたわ」
「あれからアッキーレはどうなりましたか?」
 ビスマルクとリコリスだけ後処理の為に少しあの町に留まっていた。
「ああ、それなんだが……」
 精神が崩壊したようなアッキーレ。最初は軟禁状態だったが、そこから抜け出してあの城へと向かった。しかし戻っては来なかった。
 以後にどうなったかは誰も知らない。
「それとアルタイルだが、そのまま城に落ち着けるみたいだぞ」
 元々、廃墟であった城でもあるし、大量のアンデッドを操るアルタイルと敵対したくないというのが本音だろう。摩擦が起きないのであれば放って置いて良いという判断。
 ちなみに暗殺者二人については取り調べ中。まぁ、簡単には口を割らないだろうな……と思ったのだが。
「認めたんですか? スヴァル海商から私の暗殺を依頼されたって?」
「そうだ。ただ相手が四大商会のスヴァル海商だからな。事は簡単に進まないだろう」
 ずっと機会をうかがっていた二人は、スケルトンに紛れて俺を暗殺するつもりだったらしい。
 それにしたって簡単に口を割るような相手を、あのスヴァル海商が使うのか?
 普通に考えればありえない。それに何で俺を?
 俺がわざとスヴァル海商に商品を卸さないからか? しかしそれだけで暗殺まで計画するなんて考えられない。まだ目的がハッキリしない。
 とりあえず今は警戒しつつ、情報収集するしかねぇな。
 そして……
「これから二人はどうするつもりですか?」
「決めていない。元々、目的地など無く大陸中を周っていただけだからな」
「だったら。ねぇ、シノブ、何か仕事が無いかしら?」
「仕事?」
「ええっ、全くお金が無いのよ。そういう時は川で魚を取ったり、山で茸を採ったりしているのだけど、わたくしサバイバルって好きじゃないのよね」
「そうだったのか……」
 寂しそうに呟くビスマルクだった。
「仕事だったら、もちろんあるよ。むしろ出来るならお願いしたいくらいなんだけど。二人なら安心だし」
「どんな仕事かしら?」
「ヴイーヴルさんとユリアンを手伝って欲しいの。二人にはガララント石の運搬を頼んでいるんだけど、道中が危なかったりするんだよ。二人だけでも戦力的には充分なんだけど、そこにビスマルクさんとリコリスが加われば絶対安心でしょ」
「ねぇ、パパ。良いんじゃない? 分からない所で働くよりもシノブの所なら安心だわ」
「そうだな。シノブ、仕事の斡旋も頼めるか?」
「もちろん!! そして私のお店を手伝ってくれる人には感謝の意味も込めて、はい、プレゼント」
 カップ一式ティーセット、それを差し出した。
「うわーうわーシノブ、これ、貰って良いの?」
「おい。シノブ」
「これでしっかり働いてって事だから。貰ってくれないと私が困る」
「ねぇ、パパ、良い?」
「……ありがたく使わせてもらうぞ」
「やったぁ、ありがとう、シノブ!!」
 嬉しそうで何よりだぜ。

★★★

 それから約一ヶ月後。

「シノブ様、お話がございます」
 レオだ。
 多分、スヴァル海商の事だろう。俺はレオにスヴァル海商の情報収集を頼んでいた。
「どうでしたか?」
「そうですね、スヴァル海商は今、派閥争いで二つに割れています」
 今、スヴァル海商は現代表のオウラー・スヴァルと、副代表であるジャンスという男の間で海商の代表権を争っているらしい。
 スヴァル海商は三代続く同族経営の商会だ。その三代目であるオウラーは基本的に他の商会とのバランスを重視し、物事を進めるにしても周囲の意見を汲み上げ、出来るだけそれに沿う。言うなれば穏健派だろうか。しかしその反面、配慮や根回しに時間が掛かり、出足が少し遅い。
 対してジャンスは過激派と言えるかも知れない。独断即決、即行動。強引に進めて、後で帳尻を合わせる。スヴァル海商を大商会に押し上げた功労者でもある。
 その二人が今、対立しているのだ。
 暗殺され掛けた経緯はレオにも説明してある。
「もしスヴァル海商に私を暗殺する目的があるなら、まだ発表していない例の技術を横取りする為だと思うの」
 それは武具等に二つの魔法陣を付与する技術。
 これはまだ研究中で商品化はしていない。そしてそれを知るのはうちの商会関係者以外ではオウラーのみ。
「私もそう思いますが、その為の手順もあるでしょう。それに派閥争いをしている最中にシノブ様の暗殺を実行する利点を感じません」
「だよね」
 技術を奪い取るのには、俺だけを殺せば良いってもんじゃない。お店の乗っ取り準備とか色々とあるだろ。
「次に。私の暗殺を片方が依頼して、失敗したらその責任を相手に押し付けて失脚させる計画とかは?」
 これなら暗殺者達が簡単に依頼主の名前を出したのも納得出来る。
「相手を失脚させる事に成功しても、スヴァル海商の名前に大きな傷が付きます。考えられません」
「私も」
 そうなんだよなぁ~
 俺を暗殺する事と、相手を失脚させる事、この二つの計画が微妙に繋がらない。
 もしかして別々の案件か?
 ……って、言うか暗殺……十六歳の暗殺対象である俺って……ちょっと凄くない? ホントありえなくない? ビックリしちゃわない?
「シノブ様はこれからどうなさるおつもりでしょうか?」
「そうだね……このままだと進展も無さそうだし、そろそろ話を聞いちゃいましょうか」
 俺達はあの町までサンドンの瞬間移動装置で向かった。しかしそこには暗殺者が待ち構えていた。
 最初にビスマルクが訪ね、準備をして出発するまで二日間。その間に先回りをしたのだ。移動に飛竜を使えば可能な距離ではあるが、それでもすぐに出発しないと間に合わない。
 つまり身内に近い所から情報が漏れた……俺はそう考えていた。そしてそれは……

★★★

 この応接室にいるのは俺、そして人間嘘発見器でお馴染みのキオ、そしてミツバ。
 その三人の目の前に一人のドワーフがいた。ミツバの工房で働くダグライダという男。
「何か話があると聞いたんだが」
「ダグライダさん自身に思い当たる事はありますか?」
「……無いな」
 憮然とした表情でダグライダは言う。
「では単刀直入に聞きます。ダグライダさん、私の情報を誰かに渡していますね?」
「何の事か分からない」
「……う、嘘です……」
 キオの左目が輝く。
「俺が嘘言ってるって事か!!?」
 ダグライダは恫喝するようキオに大声を浴びせた。ビクッと体を震わせるキオ。
「ダグライダ、てめぇ、こっちは分かった上で聞いてんだよ。ふざけんじゃねぇぞ」
 それ以上の威圧感でミツバは言う。ミツバにしてみれば自分の工房から情報が漏れたなど許せる事では無かった。今すぐにでもブン殴りそう。
  その様子にダグライダは慌てる。
「ダグライダさん、ここ一ヶ月くらい、お金の使い方がかなり荒いですよね? うちは他の工房よりお給金は多くしてありまけど、それでも足りない額だと思います。どこから工面をしているんですか?」
「嘘を付くんじゃねぇぞ。キオは嘘を見抜く。よく聞け。姐さんは殺されかけたんだ。その片棒を担いでいるんなら、俺がてめぇを先に殺す」
「……知らなかったんだよ……」
「あん?」
「だから知らなかったんだよ!! 俺はただシノブの行動を逐一知らせろって言われただけで……相手は分からなかったが、まさか殺すとか、そんな話だとは思わなかったんだ!!」
「てめぇ、この野郎!!」
 ミツバが思い切りダグライダを殴り倒す。そして殴り倒したダグライダを蹴り飛ばした。
「金が欲しいから仲間を売ったのか、この糞野郎が!!」
「ちょーっと!! ミツバさん、止めてってば、キオも怖がっちゃうから!!」
 殴る蹴るのミツバを、俺は後ろから飛び付き止める。
「でも姐さん」
「殺すとかそんな話は本当に知らなかったんだと思うよ。フレア、ホーリー」
 応接室の外、戸の前で控えていた二人が応接室の中に。
「ダグライダさんをお願い」
「はい」
 二人がダグライダを抱き起こす。そして肩を借りて応接室を出ていくダグライダに俺は言う。
「ダグライダさん。あなたをこれ以上、雇う事は出来ません。残念ですが解雇になります」
「……」
 何も言わずにダグライダは応接室を後にするのだった。
「姐さん……すみません。俺の工房の者が……俺の責任です」
「工房の人の責任はミツバさんの責任、ミツバさんの責任は私の責任、気にする事じゃないよ」
「しかしそれじゃ周りに示しが」
「知らん!! ここは私の商会、私がルール!! 私が気にするなっつってんだから気にしないの!!」
 俺はミツバの言葉を遮るように言う。
 全く、何が示しじゃい。面倒臭ぇ!!
「……ありがとうございます」
 ミツバは静かにそう言うのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!

ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。 幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。 婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。 王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。 しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。 貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。 遠回しに二人を注意するも‥ 「所詮あなたは他人だもの!」 「部外者がしゃしゃりでるな!」 十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。 「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」 関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが… 一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。 なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…

いらないと言ったのはあなたの方なのに

水谷繭
恋愛
精霊師の名門に生まれたにも関わらず、精霊を操ることが出来ずに冷遇されていたセラフィーナ。 セラフィーナは、生家から救い出して王宮に連れてきてくれた婚約者のエリオット王子に深く感謝していた。 エリオットに尽くすセラフィーナだが、関係は歪つなままで、セラよりも能力の高いアメリアが現れると完全に捨て置かれるようになる。 ある日、エリオットにお前がいるせいでアメリアと婚約できないと言われたセラは、二人のために自分は死んだことにして隣国へ逃げようと思いつく。 しかし、セラがいなくなればいいと言っていたはずのエリオットは、実際にセラが消えると血相を変えて探しに来て……。 ◆表紙画像はGirly drop様からお借りしました🍬 ◇いいね、エールありがとうございます!

直球キャラゆえに婚約破棄された令嬢、腹黒住民が集う排他的な辺境に嫁ぎます。愛しいダーリンと共に、その住民根性叩き直してみせますわ!

花房ジュリー②
ファンタジー
※第17回ファンタジー小説大賞エントリー中。応援お願いします! 公爵令嬢シャルロッテは、その『ハキハキした物言い』ゆえに、王太子から婚約破棄を言い渡される。 おまけに濡れ衣を着せられるわ、国一番の女たらしと噂の辺境伯・レオとの結婚を命じられるわと、まさに踏んだり蹴ったり。 それでも前向きに辺境地エクスクルブルクへ乗り込むシャルロッテだったが、そこは超排他的で、陰険な領民たちの集まりだった。 旧王都であることを誇りにし、神官シュトレーゼマン一族を異様に信奉する彼らから、迫害を受けるシャルロッテ。 だが、夫レオは、シャルロッテの直球な性格を気に入った様子。 一緒に領民たちの根性を叩き直そうと、二人はエクスクルブルクの改革を決意する。 だがその矢先、シュトレーゼマン一族が王都を『奪還』しようと、とんでもない計画を立てているとの情報が!  計画阻止に奔走するシャルロッテとレオだが、領民たちは一癖も二癖もあり、一筋縄ではいかない。さらにはレオにも、何やら秘密があるようで……!? ※このお話はフィクションです。実在の人物、地名等とは一切関係ありません。 ※小説家になろう様にも掲載しています。

いじめられていた俺は自宅ダンジョンで世界最強になっていた 陰キャ高校生いじめっ子をボコボコにできるようになりました

木嶋隆太
ファンタジー
いじめられ、引きこもりがちの高校生である俺の家に、ダンジョンが出現した。世界初のダンジョンを発見した俺は、そのダンジョンの攻略を開始する。RPG大好きな俺はゲーム感覚で迷宮攻略を行っていった俺は、ステータスを鍛え、レベルを爆速で上げていく。異世界の美少女妖精サリアとともに、いじめっ子をボコボコにすることを目標に俺は迷宮攻略を行っていく。そして、気づけばいじめっ子なんて目ではないほどの最強になっていた。

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました

おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。 ※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。 ※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・) 更新はめっちゃ不定期です。 ※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。

すばらしい新世界

阿波野治
ホラー
教師に嫌な目に遭わされ、悪友と喧嘩をした昼下り、小学六年生のイナがうたた寝から目を覚まさすと、世界から人が消えていた。検証の結果、どうやら世界を意のままに操る能力を得たらしい。力を使って好き放題しようと目論むイナだったが……。

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜

藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。 __婚約破棄、大歓迎だ。 そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った! 勝負は一瞬!王子は場外へ! シスコン兄と無自覚ブラコン妹。 そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。 周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!? 短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。

処理中です...