上 下
19 / 264
プロローグ

その後とこれから

しおりを挟む
 た、大変な事になっちまったぜ……
 三つ首竜と轟竜が現れた、あの日。
 俺とリアーナは学校から行動を起こした。だから制服姿だった。制服には魔法を使ったら分かるような仕掛けがある。
 つまりリアーナと俺がバンバン魔法を使った事が先生達にはバレている。
 リアーナはまだしも、魔法を使えないと思われていた俺が、使える者すら少ない強大な魔法を湯水のように使っていたのだ。
 わぁー、校長、教頭、担任、その他の全教師が揃い踏み。
 これが就職で言う圧迫面接かぁ、就活した事が無いんで分からんけど。
 まぁ、事前にこうなる事は分かっていたんで、リアーナを含めて関係者には話を合わせるように打ち合わせはしてある。
 サンドンの事は隠し、アバンセとはお父さんの事故の時から付き合いが続いている事。俺とリアーナがアバンセに武器や魔法を学んでいた事。俺の魔法はアバンセの能力により与えられた一時的なものである事。などを説明して乗り切る。
 もちろん先生達にも疑問はあるんだろうが、アバンセの名前を出されると頷くしかない。不死身のアバンセという存在は基本的には触れてはならない存在だと思っているんだろう。

 そんな教師の質問責めも大変なんだが、それよりもっと大変なのは……
「二人とも凄いよ!! この町を救ったんだもんね!!」
 教室に入るなり、クラスメイトが俺とリアーナの周りに集まる。
「リアーナが大きな狼の背中に乗って、町を襲ったゴーレムを全滅させたんだよね!!?」
「聞いた聞いた!! ハルバードを振り回しながら、凄い魔法で全滅させたって!!」
「それを指揮していたのはシノブだって聞いたぞ?」
「シノブそういうのは得意そうだもんな」
 町中でゴーレムと戦った姿が伝えられていた。
「まぁ、何て言うか……私とリアーナにとっては実に簡単な仕事だったよね」
「シノブちゃん、調子に乗るとまた怒られるよ?」
 あの後、お父さんとお母さんにリアーナの見ている前でメチャクチャ怒られた。


 さて余談。ゴーレムは町の周囲にもかなりの数が現れていたが、それに一人で対処していたのがアデリナさんだった。
 さすが森の主。ヴォルフラムのお母さんだぜ。

★★★

 その後である。
 竜の山、頂上。
「ねぇねぇ、シノブちゃん、可愛いねぇ~」
「まぁ、確かに可愛いけど」
「これが竜とは思えない」
 胸に抱えられる程に小さい四人の竜。アバンセ、サンドン、ヤミ、パル。みんなコロコロとしたヌイグルミみたいで確かに可愛い。ヴォルフラムの言う通り、これが世界の頂点に君臨する竜達とは誰も思わないだろう。
 事の次第の説明。
「シノブは神々の手なのね」
 ヤミは言う。
「まさか俺より強いなんて、神々の手って奴は凄ぇーな」
「いや、竜を倒す程の力を持っているのは神々の手でもシノブくらいさ」
「ジジイは他の神々の手を知ってるのかよ?」
「その辺はヤミの方が詳しいじゃろ」
「ああ、ララの事? ララ・クグッチオ。魔法を生み出した大天才ではあるけど戦闘能力的には竜に及ばないわね」
「……いや、もう分かっただろ。帰れ」
 アバンセは呆れたように言う。
「あーお前はリアーナだっけ?」
 パルが俺の前に。
「リアーナは隣。私はシノブ。最初に名乗ったでしょ?」
「ふーん、シノブか。よし、お前、俺の妻になれ」
 ……
 …………
 ………………
 全員、言葉を失う。
「はぁ?」
「強い女だ。俺に相応しい」
「ちょっとパル、本気なの? まだシノブは子供よ?」
「今じゃねぇよ。それにコイツは将来的にとびきりの美人になるだろ。今から婚約しといても問題無ぇ」
「それはお主が決める事ではないよ。シノブ自身の意思もある」
「んな事は分かってんだよ。シノブ、俺と一緒になれ」
「……駄目だ」
「ああん?」
「駄目だと言ったんだ」
「ちょっとアバンセ、あなたまでまさか……」
「お前の許可なんて求めてねぇよ。シノブに聞いてんだよ」
「シノブはな……俺の嫁になるんだ!!」
「ふざけんな!! シノブは俺のもんだ!!」
「パル、貴様こそふざけるな。シノブを幸せに出来るのはこのアバンセただ一人。誰にも渡さんぞ」
 いがみ合うアバンセとパル、呆れるヤミ、面白そうな顔をしているサンドン。
「ヴォルちゃん、見て、シノブちゃんをめぐって男の人二人が争ってるよぉ」
 リアーナの目がキラキラとロマンスに輝いていた。
 やはり男の大半はロリコンなのかも知れんな。
「いや、私、一緒になる人って決まってんだけど」
「誰だ!!?」「誰だ!!?」
 アバンセとパルの声が重なる。
 その目の前で俺はリアーナに抱き付いた。
「リアーナだけど」
「わ、私?」
 その姿を見て、ヤミは微笑んだ。
「良いと思うわ」
 その微笑みを見て思った。ヤミ……コイツはコイツで特殊な性癖を持ってそうだぜぇ……
 ちなみにこの場に三つ首竜はいない。
 基本的にアバンセ、サンドン、ヤミ、パルは敵対しているわけではない。ただ三つ首竜だけは別。本気で他の竜を排除したいと思っている節がある。
 馴れ合う事は無く、さっさと退散した。
「シノブ、お前にはこれをやる」
 パルが取り出したのは銀色の体育教師ホイッスル。
「必要無い。俺が渡した笛だけで充分だ」
「うるせぇ。ほら、シノブ受け取れ」
「ありがとう」
 まぁ、持ってて悪いもんじゃないから良いだろ。
「くっ、何故に受け取る……」
「ではリアーナには私の笛をやろう」
「ありがとうございます」
「じゃあ、私のはヴォルフラムにあげようかしら」
「俺はいい。それもリアーナに」
「そう? じゃあ、リアーナ。はい」
「あ、はい、ありがとうございます」
 サンドンとヤミも同じような銀色の体育教師ホイッスルを取り出す。
 全部、銀色のホイッスルじゃねぇか。後で名前を書いておこう。
 こうして俺達はヤミとパルとも知り合いになるのだった。

★★★

 それからさらに数日後だった。
 まさか俺のこれからを決める重要な呼び出しとは、この時には知らず。
 学校の昼休み、俺とリアーナは校長室に呼び出された。
 何だ? こないだの事でまた何かあるのか? 面倒臭ぇ事じゃなければ良いんだけど……
「二人に王立学校から勧誘がありました」
「はい?」
「私達がですか?」
 俺達がゴーレムを撃退した事、それがどうも王立学校に伝わったらしいのだ。結果として編入試験を受ける事が出来るらしい。
「私とシノブちゃんが王立学校……」
「ああー先生、私は辞退でお願いします」
「えっ、何で?」
「いやいや、リアーナにも言ってんじゃん。私は15歳になったら働くって」
「でもせっかく王立学校から話があったのに……」
「そもそも向こうの勘違いでしょ」
 ゴーレムを実際に倒したのはリアーナだし、俺は何もしていない。俺が使った力だってアバンセからの借り物という事になっている。
 要するに俺が勧誘される理由が何も無い。
「ともかく二人とも、ご両親と相談して決めなさい。シノブもせっかくの話なんだからそんな簡単に決めないで、もう一度しっかりと考えなさい」

「ってわけで、お母さん。なんか私にも王立学校から勧誘があった」
 家に帰ってさっそく伝えてみる。
「凄いじゃない!! 王立学校なんて滅多に入れない所なのよ? 姉妹揃って王立学校なんて、お母さん周りに自慢して来ようかな」
「ちょっと止めて。私、行くつもり無いよ」
「王立学校よ? お姉ちゃんもいるのに」
「お姉ちゃんと一緒の学校なのは良いけどね。それよりお母さん、良い仕事先はあった?」
 俺は初等学校を卒業したら仕事をするつもりだ。良い仕事先があったら紹介してもらえるように、お父さんとお母さんには頼んである。
「ねぇ、シノブ」
「ん?」
「お金の心配なんてしなくて大丈夫なのよ?」
 確かに王立学校に通うには金が掛かる。その事で迷惑を掛けたくない気持ちもあるが、それが全部じゃない。俺にとっては本当にあまり必要と感じないのだ。
「本当にそんなんじゃないって。そもそもよく考えて。私は勉強出来るけど、基本的に運動音痴で魔法も使えないんだよ? 向こうの勘違いに決まってるって」
「まぁ、言われてみればそうね」
「酷い!!」

 そう考えているのに、全く世の中とは思い通りにいかないもんだな。
 王立学校に断りの連絡を入れた数日後に彼女はやって来た。

★★★

 眼鏡を掛けた大人の女性。クルンクルンとしたクセのある黒髪、年齢的には20代真ん中くらいか。美人のお姉さんって感じだな。
 女はチオ・ラグラックと名乗った。お父さん、お母さん、俺の目の前で王立学校長とも。
「その学校長がどんな御用でしょうか? もしかしてユノに何か?」
「いえ、今日はシノブさんの事についてお話がありまして」
 お父さんの言葉に、チオは言う。
「王立学校の編入を断ったと聞き、私が伺わせて頂きました」
「それでわざわざこんな遠くまで……一体お話とは何でしょうか?」
 と、お母さん。
「なぜ王立学校への編入を断ったのかと」
「それはお伝えしたと思いますが、娘は確かに座学の成績は良いかも知れません。ただ剣術も体術もあまり得意ではありませんし、何より魔法が使えません。町を襲ったゴーレムを倒したと思われていますが、シノブ自身は何もしていませんし、使った魔法も不死身のアバンセの力です。王立学校に通えるものではありません」
「いえいえ、お母様。娘さんは神々の手と呼ばれる特殊な能力をお持ちですよね?」
 ……何で知ってる?
「神々の手? どういう事でしょうか?」
 しかしお母さんは普段の顔で答える。普段と違和感の無い自然な表情。
 お父さんの方は……無心。顔に出るかも知れないのを自分で察して何も考えていない顔だ、ありゃ。
「娘のシノブさんが神々の手と呼ばれる特殊な能力の持ち主なのは分かっています。この先、その能力が原因で様々な問題が起こるでしょう。それらを乗り越える力を王立学校なら与える事が出来ます」
「言っている事は分かりますが、私の娘にそんな能力はありません」
「王立学校は王国が管理しています。能力の悪用を考える相手がいても、簡単には干渉が出来ません。この町で暮らすよりも安全なはずです。王立学校で学び、力を付け、またここに戻れば良いのではないでしょうか?」
「……お話しても無駄なようですね。お引取り下さい」
 チオは大きく溜息を付いた。そして立ち上がる。
「シノブさん、もう一度、私の言葉を考えてみて」
 俺を見ながらチオは言う。
「そうですね。私、編入しても良いです。まぁ、編入試験に合格するとは思えないけど」
「ちょっとシノブ? 王立学校には行かないって言っていたじゃない?」
「さっきまではね」
 ……気に入らねぇ。
 何が俺の為だ。力のある俺を囲って置きたいだけだろうが、このクソ学校長が。何が『乗り越える力を与える』だ? こういう奴が一番信用ならねぇ。だったら逆に編入してやるよ。それで能力は絶対に使わない。お前の『勘違いだった』って事にしてやる。
「私達はいつでも貴女を歓迎しています。後は家族でよく話し合って、全員が納得する答えを出して下さい」
 そう言い残してチオは出て行く。
「……」
 ふんっ、編入させた事を後悔しやがれ。
「シノブ、どうしたんだ? ずっと進学はしないって言っていただろう?」
「どうして急に編入しても良いと思ったの?」
「お姉ちゃんもいるし、リアーナも多分編入出来るだろうから、行っても良いかなって。確かに卒業したらまた戻ってくれば良いんだし」
 編入してチオに嫌がらせをしたいのはもちろんなのだが……
 チオは俺の能力を知っている。つまり俺の能力を知る者が他にもいる可能性がある。だとしたら後ろ盾が必要になるかも。それが王立学校、そして王国になるかも知れない。
 もちろん王立学校が俺を悪い方向に利用しようと考えている可能性もある。それらを含めて、自分で飛び込んで確かめてやる。
 場合によっては……
「ちょっとシノブ? 今、変な事を考えてない?」
「お母さん、鋭いね。場合によっては王立学校を消滅させてやろうかと」
「お前は本当にやりそうな雰囲気があるな」
「その時は酷い事を言うお父さんも一緒にね」
 俺はニコッと微笑んだ。

 こうして俺は編入試験を受ける事を決めたのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

転生することになりました。~神様が色々教えてくれます~

柴ちゃん
ファンタジー
突然、神様に転生する?と、聞かれた私が異世界でほのぼのすごす予定だった物語。 想像と、違ったんだけど?神様! 寿命で亡くなった長島深雪は、神様のサーヤにより、異世界に行く事になった。 神様がくれた、フェンリルのスズナとともに、異世界で妖精と契約をしたり、王子に保護されたりしています。そんななか、誘拐されるなどの危険があったりもしますが、大変なことも多いなか学校にも行き始めました❗ もふもふキュートな仲間も増え、毎日楽しく過ごしてます。 とにかくのんびりほのぼのを目指して頑張ります❗ いくぞ、「【【オー❗】】」 誤字脱字がある場合は教えてもらえるとありがたいです。 「~紹介」は、更新中ですので、たまに確認してみてください。 コメントをくれた方にはお返事します。 こんな内容をいれて欲しいなどのコメントでもOKです。 2日に1回更新しています。(予定によって変更あり) 小説家になろうの方にもこの作品を投稿しています。進みはこちらの方がはやめです。 少しでも良いと思ってくださった方、エールよろしくお願いします。_(._.)_

無能と追放されたおっさん、ハズレスキルゲームプレイヤーで世界最強になった上、王女様や聖女様にグイグイ迫られる。え?追放したの誰?知らんがな

島風
ファンタジー
万年Cランクのおっさんは機嫌が悪かったリーダーからついにパーティーを追放される。 金も食べ物も力もなく、またクビかと人生の落伍者であることを痛感したとき。 「ゲームが始まりました。先ずは初心者限定ガチャを引いてください」 おっさんは正体不明だったハズレ固有スキル【ゲームプレイヤー】に気づく。 それはこの世界の仕様を見ることができるチートスキルだった。 試しにウィキに従ってみると、伝説級の武器があっさりと手に入ってしまい――。 「今まで俺だけが知らなかったのか!」 装備やスキルの入手も、ガチャや課金で取り放題。 街の人や仲間たちは「おっさん、すげぇ!」と褒めるが、おっさんはみんなの『勘違い』に苦笑を隠せない。 何故かトラブルに巻き込まれて美少女の王女や聖女に好意を寄せられ、グイグイと迫られる。 一方おっさんを追放したパーティはおっさんの善行により勝手に落ちぶれていく。 おっさんの、ゆるーいほのぼのテンプレ成り上がりストーリー。

転生王女は異世界でも美味しい生活がしたい!~モブですがヒロインを排除します~

ちゃんこ
ファンタジー
乙女ゲームの世界に転生した⁉ 攻略対象である3人の王子は私の兄さまたちだ。 私は……名前も出てこないモブ王女だけど、兄さまたちを誑かすヒロインが嫌いなので色々回避したいと思います。 美味しいものをモグモグしながら(重要)兄さまたちも、お国の平和も、きっちりお守り致します。守ってみせます、守りたい、守れたらいいな。え~と……ひとりじゃ何もできない! 助けてMyファミリー、私の知識を形にして~! 【1章】飯テロ/スイーツテロ・局地戦争・飢饉回避 【2章】王国発展・vs.ヒロイン 【予定】全面戦争回避、婚約破棄、陰謀?、養い子の子育て、恋愛、ざまぁ、などなど。 ※〈私〉=〈わたし〉と読んで頂きたいと存じます。 ※恋愛相手とはまだ出会っていません(年の差) ブログ https://tenseioujo.blogspot.com/ Pinterest https://www.pinterest.jp/chankoroom/ ※作中のイラストは画像生成AIで作成したものです。

月が導く異世界道中extra

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

孤児のTS転生

シキ
ファンタジー
とある地球という星に住む男は仕事帰りに通り魔により殺されてしまった。 次に目を開けた時、男の頭の中には一人の少女の記憶が駆け巡り自分が今置かれている状況を知る。 此処は地球という星ではなく科学の代わりに魔法が発展した俗に言う異世界という所だった。 記憶によれば自分は孤児であり街の片隅にあるスラムにいるらしい。 何をするにもまず動かなくてはならない。 今日も探索、採取、狩猟、研究をする日々。 自分がまったりする日は少ししかない。 年齢5歳の身体から始まる鬼畜な世界で生き抜く為、今日も頑張ります!

特殊スキル持ちの低ランク冒険者の少年は、勇者パーティーから追い出される際に散々罵しった癖に能力が惜しくなって戻れって…頭は大丈夫か?

アノマロカリス
ファンタジー
少年テイトは特殊スキルの持ち主だった。 どんなスキルかというと…? 本人でも把握出来ない程に多いスキルなのだが、パーティーでは大して役には立たなかった。 パーティーで役立つスキルといえば、【獲得経験値数○倍】という物だった。 だが、このスキルには欠点が有り…テイトに経験値がほとんど入らない代わりに、メンバーには大量に作用するという物だった。 テイトの村で育った子供達で冒険者になり、パーティーを組んで活躍し、更にはリーダーが国王陛下に認められて勇者の称号を得た。 勇者パーティーは、活躍の場を広げて有名になる一方…レベルやランクがいつまでも低いテイトを疎ましく思っていた。 そしてリーダーは、テイトをパーティーから追い出した。 ところが…勇者パーティーはのちに後悔する事になる。 テイトのスキルの【獲得経験値数○倍】の本当の効果を… 8月5日0:30… HOTランキング3位に浮上しました。 8月5日5:00… HOTランキング2位になりました! 8月5日13:00… HOTランキング1位になりました(๑╹ω╹๑ ) 皆様の応援のおかげです(つД`)ノ

スキルポイントが無限で全振りしても余るため、他に使ってみます

銀狐
ファンタジー
病気で17歳という若さで亡くなってしまった橘 勇輝。 死んだ際に3つの能力を手に入れ、別の世界に行けることになった。 そこで手に入れた能力でスキルポイントを無限にできる。 そのため、いろいろなスキルをカンストさせてみようと思いました。 ※10万文字が超えそうなので、長編にしました。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

処理中です...