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冒険編
拒絶
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ルイスとアイドが魔力と闘気を解放した事で、2つの力がぶつかり合い空気が軋む。
「シッ!」
最初に動いたのはルイスで、ストレージから取り出した短剣を両手に握ると、闘気を纏わせて一気に距離を詰める。
「がははは!同じ手は効かねぇぞ!」
アイドはそれを最初と同じように、戦斧の持ち手や闘気を纏った事でさらに防御力が上がった肉体で防ぎ、ルイスの手が止まった瞬間に戦斧を振り抜く。
しかし、ルイスは横から迫る戦斧を避けるのではなく、逆に短剣をクロスして受け止めると、軽くジャンプをして敢えて勢いに任せて距離を取る。
「やっぱりな。それ、魔斧だろ。しかも重力系の」
「がはははは!よく分かったな!そうだ!これは魔斧グラベーラ!魔力を流す事で斧の重さを自由自在に変えられるのさ!」
魔斧グラベーラは、アイドの言う通り重力系の魔法が付与されており、魔力を流す事でその重さを自由自在に変えられる。
しかも、装備者にはその重さの変化は影響しないため、いくら武器を重くしようが装備者にとっては元の重さから変わらないのである。
そして、先ほどルイスが吹き飛ばされた時、アイドがグラベーラの重さを一気に重くしていたため、遠心力の乗った攻撃がルイスに与えた衝撃はこれまで以上のものとなり、結果ルイスは吹き飛ばされたというわけである。
「いい武器だな」
「おうよ!最高の武器だぜ!」
斧はルイスの戦い方に合っていないので欲しいとは思わないが、グラベーラが良い武器である事は間違いなかった。
「だからこそ、正面から打ち破るのが面白いんだ!」
ルイスは魔力を抑えて闘気を纏うと、これまで以上の速さでアイドへと迫る。
そうして放たれた連撃はもはや目で追うことすらできず、アイドも防ぐことができない。
「うおぉぉぉお!!!」
しかし、アイドもこのまま黙ってやられるつもりはなく、防げないのならば防ぐ必要は無いと判断し、戦斧に闘気を纏わせながら全力で振る。
振り下ろされた戦斧は、重力魔法で最大まで重くなり、さらに闘気を纏わせたことで威力は計り知れないものへとなっていた。
それに対してルイスはストレージに短剣をしまうと、今度は魔剣イグニードと魔槍イグベリアを取り出し、変則二刀流でその一撃を受け止める。
「ぐっ!!!」
「おらぁぁぁぁああ!!!」
アイドの全力の一撃を受け止めたルイスだったが、その衝撃で地面が凹み、罅が蜘蛛の巣状に広がっていく。
「あぁぁぁあ!!!!」
ルイスは声を上げながら踏ん張るが、腕や足は既に限界を迎えており、皮膚や筋肉、そして細かな筋さえも切れて血が溢れ出てくる。
それでもこの戦いが楽しくて仕方がなかったルイスは、もはやその感情だけでアイドの一撃に耐え続けた。
そして、その感情が溢れ出た瞬間、ルイスはアイドの攻撃を真っ向から押し返し、アイドを後ろへと退け反らせる。
「『雷槍突破』!!」
ルイスはその隙を見逃さず、左手に持っていたイグニードを手放すと、イグベリアを両手で握り技を放つ。
その技の威力はこの魔槍の前の持ち主であるガイザルよりも遥かに高く、放たれた突きはアイドの左腕を吹き飛ばし、その奥にあった森さえも消し飛ばしていった。
「ゴホッ…」
ルイスはイグベリアを支えにしながら崩れ落ちると、先ほどやられた時の内蔵の損傷により吐血した。
「くっ」
アイドも無くなった左腕を押さえながら膝をつくと、すぐに紐で縛って止血をし、近くに落ちていたグラベーラを右手に持つ。
「とんでもねぇ威力だったな。だが、あそこで仕留められないとは運がないなお前」
「はは。本当にそう思うか?」
「…何だと?」
ルイスがそう言って上を向くと、そこには宙に浮いた数え切れないほどの剣や槍などが空を埋め尽くしており、今にも降って来そうな勢いだった。
「ま、まさかおめぇ!」
「くはは!さぁ!どっちが生き残るか賭けようじゃねぇか!!グラビティ!!」
宙に浮いていた武器たちにルイスが重力魔法を使うと、それは捉えることのできない雨となり2人に降り注ぐ。
「ぐおぉぉぉおおお!!」
アイドは戦斧を掲げて何とか耐えようとするが、足や腕に剣が突き刺さり膝をつく。
それに対してルイスは、ソニアが彼を守るために張った防御魔法により、剣の雨を受けることはなかった。
「ガハッ!はぁ、はぁ…」
数秒間降り注いだ剣の雨が止むと、あたりには数多くの武器が突き刺さっており、アイドも何本もの剣に貫かれて瀕死の状態だった。
ルイスは残った魔力で自身に回復魔法をかけると、ゆっくりとアイドのもとへと向かっていき、ポーチから回復ポーションを取り出してアイドへとかける。
「はぁ、はぁ…どういう、つもりだ…」
「そうだな。いつもならここで殺すところなんだが、今回はちょっと事情があってな。残念ながらお前は生け捕りだ」
「チッ。こんな終わり方…つまらねぇじゃねぇか」
「なら、また挑んでこい。その時は確実に殺してやるよ」
「がは…は。そうか。なら、もっと強くなって…お前を殺しに行ってやるぜ」
「あぁ、楽しみにしてるよ」
アイドはその言葉を最後に意識を失うと、ルイスも力尽きたように地面へと座り込む。
「はぁ疲れた。こんなに疲れたの久しぶりかもな。けど、この満足感がたまらない」
久しぶりに強敵と呼べる相手と戦ったことで、ルイスは満足感で胸が満たされる。
「けど、やっぱり新しい戦い方はまだまだだな。もっと誤差なく武器を取り出さないと」
今回ルイスは、アイドを相手に新しい戦い方の練習をしていた。
それはストレージから瞬時に武器を出し入れし、状況に適した戦い方をするというものだった。
しかし、いざやってみると戦闘中の武器の切り替えは若干の誤差があり、思い通りに攻撃できないという問題点があった。
「この戦い方は保留だな。もっと時空間魔法に慣れてから考えよう」
「エイル!!」
ルイスが先ほどの戦闘について振り返っていると、泣きながら酷い顔で駆け寄ってくるソニアがいた。
「あぁ、ソニア。どうした?」
「どうしたじゃないわ!あなた、あと少しで死ぬ所だったのよ!」
「そうだな。お前が守ったからそうはならなかったけど」
魔力を抑えて闘気を解放したあの時、ルイスはアイドに気づかれないよう空に向けてストレージから武器をあるだけ取り出した。
その時にはソニアのことをすっかり忘れており、まさか守られるなんて少しも考えていなかった。
「何でそんな平気そうなのよ!これじゃあまるで守ったあたしが悪いみたいじゃない!」
「ん?別に悪くは無いさ。言い方が悪かったな。ただ、別に俺は自分が死ぬことに関心がないだけだ。守ってくれたことには感謝しているよ」
実際忘れていたとはいえ、ソニアが守ってくれたことにはルイスもそれなりに感謝している。しかし、彼はあの攻撃で死ぬのなら、それはそれで構わないと本気で思っていたのだ。
ソニアはそんなルイスの言葉を聞くと、彼女はその場に座ってポロポロと涙を流す。
「そんな悲しいこと…言わないでよ。あなたに何があったのかは知らないけど、あたしはあなたが死んだら悲しいわ!それに、フィエラやシュヴィーナだってきっと同じ気持ちよ!」
「はぁ…めんどくさ」
先ほどまで満足感に満たされていたルイスの心は、ソニアの言葉で一気に冷めてしまい、思わず本音が漏れてしまう。
「…え?」
「そういうのはめんどくさいからやめてくれよ」
ソニアはルイスから返ってきた言葉が予想外のものだったため、次の言葉がうまく出てこず黙り込んでしまう。
「俺は別に誰が悲しもうと誰がどう思おうと気にしない。それは俺にとって全てがどうでもいいことだからだ。
お前が悲しい?フィエラとシュヴィーナも同じ気持ち?だからなんだ。俺が死んでお前らが悲しんで何になる。
俺はお前らのために生きてるわけじゃない。俺は俺の意思でやりたい事をやって死ぬんだ。そこにお前らの気持ちも考えも必要ないんだよ。
お前個人の気持ちを俺に押し付けるのはやめてくれ。迷惑でしかない」
ルイスはそう言って立ち上がると、いまだ座ったままのソニアに背を向けて最後の言葉を伝える。
「少しお前と関わりすぎたみたいだな。もうこれ以上関わることは無いだろうから、あとはフィエラたちと好きにしてくれ。あ、だが約束だけは守ってくれよ?ソニアの都合の合う時でいいから、初代賢者の魔導書を見せてくれ」
その後、フィエラとシュヴィーナの2人が戻ってくるまで、ルイスとソニアの間に会話は無いのであった。
「シッ!」
最初に動いたのはルイスで、ストレージから取り出した短剣を両手に握ると、闘気を纏わせて一気に距離を詰める。
「がははは!同じ手は効かねぇぞ!」
アイドはそれを最初と同じように、戦斧の持ち手や闘気を纏った事でさらに防御力が上がった肉体で防ぎ、ルイスの手が止まった瞬間に戦斧を振り抜く。
しかし、ルイスは横から迫る戦斧を避けるのではなく、逆に短剣をクロスして受け止めると、軽くジャンプをして敢えて勢いに任せて距離を取る。
「やっぱりな。それ、魔斧だろ。しかも重力系の」
「がはははは!よく分かったな!そうだ!これは魔斧グラベーラ!魔力を流す事で斧の重さを自由自在に変えられるのさ!」
魔斧グラベーラは、アイドの言う通り重力系の魔法が付与されており、魔力を流す事でその重さを自由自在に変えられる。
しかも、装備者にはその重さの変化は影響しないため、いくら武器を重くしようが装備者にとっては元の重さから変わらないのである。
そして、先ほどルイスが吹き飛ばされた時、アイドがグラベーラの重さを一気に重くしていたため、遠心力の乗った攻撃がルイスに与えた衝撃はこれまで以上のものとなり、結果ルイスは吹き飛ばされたというわけである。
「いい武器だな」
「おうよ!最高の武器だぜ!」
斧はルイスの戦い方に合っていないので欲しいとは思わないが、グラベーラが良い武器である事は間違いなかった。
「だからこそ、正面から打ち破るのが面白いんだ!」
ルイスは魔力を抑えて闘気を纏うと、これまで以上の速さでアイドへと迫る。
そうして放たれた連撃はもはや目で追うことすらできず、アイドも防ぐことができない。
「うおぉぉぉお!!!」
しかし、アイドもこのまま黙ってやられるつもりはなく、防げないのならば防ぐ必要は無いと判断し、戦斧に闘気を纏わせながら全力で振る。
振り下ろされた戦斧は、重力魔法で最大まで重くなり、さらに闘気を纏わせたことで威力は計り知れないものへとなっていた。
それに対してルイスはストレージに短剣をしまうと、今度は魔剣イグニードと魔槍イグベリアを取り出し、変則二刀流でその一撃を受け止める。
「ぐっ!!!」
「おらぁぁぁぁああ!!!」
アイドの全力の一撃を受け止めたルイスだったが、その衝撃で地面が凹み、罅が蜘蛛の巣状に広がっていく。
「あぁぁぁあ!!!!」
ルイスは声を上げながら踏ん張るが、腕や足は既に限界を迎えており、皮膚や筋肉、そして細かな筋さえも切れて血が溢れ出てくる。
それでもこの戦いが楽しくて仕方がなかったルイスは、もはやその感情だけでアイドの一撃に耐え続けた。
そして、その感情が溢れ出た瞬間、ルイスはアイドの攻撃を真っ向から押し返し、アイドを後ろへと退け反らせる。
「『雷槍突破』!!」
ルイスはその隙を見逃さず、左手に持っていたイグニードを手放すと、イグベリアを両手で握り技を放つ。
その技の威力はこの魔槍の前の持ち主であるガイザルよりも遥かに高く、放たれた突きはアイドの左腕を吹き飛ばし、その奥にあった森さえも消し飛ばしていった。
「ゴホッ…」
ルイスはイグベリアを支えにしながら崩れ落ちると、先ほどやられた時の内蔵の損傷により吐血した。
「くっ」
アイドも無くなった左腕を押さえながら膝をつくと、すぐに紐で縛って止血をし、近くに落ちていたグラベーラを右手に持つ。
「とんでもねぇ威力だったな。だが、あそこで仕留められないとは運がないなお前」
「はは。本当にそう思うか?」
「…何だと?」
ルイスがそう言って上を向くと、そこには宙に浮いた数え切れないほどの剣や槍などが空を埋め尽くしており、今にも降って来そうな勢いだった。
「ま、まさかおめぇ!」
「くはは!さぁ!どっちが生き残るか賭けようじゃねぇか!!グラビティ!!」
宙に浮いていた武器たちにルイスが重力魔法を使うと、それは捉えることのできない雨となり2人に降り注ぐ。
「ぐおぉぉぉおおお!!」
アイドは戦斧を掲げて何とか耐えようとするが、足や腕に剣が突き刺さり膝をつく。
それに対してルイスは、ソニアが彼を守るために張った防御魔法により、剣の雨を受けることはなかった。
「ガハッ!はぁ、はぁ…」
数秒間降り注いだ剣の雨が止むと、あたりには数多くの武器が突き刺さっており、アイドも何本もの剣に貫かれて瀕死の状態だった。
ルイスは残った魔力で自身に回復魔法をかけると、ゆっくりとアイドのもとへと向かっていき、ポーチから回復ポーションを取り出してアイドへとかける。
「はぁ、はぁ…どういう、つもりだ…」
「そうだな。いつもならここで殺すところなんだが、今回はちょっと事情があってな。残念ながらお前は生け捕りだ」
「チッ。こんな終わり方…つまらねぇじゃねぇか」
「なら、また挑んでこい。その時は確実に殺してやるよ」
「がは…は。そうか。なら、もっと強くなって…お前を殺しに行ってやるぜ」
「あぁ、楽しみにしてるよ」
アイドはその言葉を最後に意識を失うと、ルイスも力尽きたように地面へと座り込む。
「はぁ疲れた。こんなに疲れたの久しぶりかもな。けど、この満足感がたまらない」
久しぶりに強敵と呼べる相手と戦ったことで、ルイスは満足感で胸が満たされる。
「けど、やっぱり新しい戦い方はまだまだだな。もっと誤差なく武器を取り出さないと」
今回ルイスは、アイドを相手に新しい戦い方の練習をしていた。
それはストレージから瞬時に武器を出し入れし、状況に適した戦い方をするというものだった。
しかし、いざやってみると戦闘中の武器の切り替えは若干の誤差があり、思い通りに攻撃できないという問題点があった。
「この戦い方は保留だな。もっと時空間魔法に慣れてから考えよう」
「エイル!!」
ルイスが先ほどの戦闘について振り返っていると、泣きながら酷い顔で駆け寄ってくるソニアがいた。
「あぁ、ソニア。どうした?」
「どうしたじゃないわ!あなた、あと少しで死ぬ所だったのよ!」
「そうだな。お前が守ったからそうはならなかったけど」
魔力を抑えて闘気を解放したあの時、ルイスはアイドに気づかれないよう空に向けてストレージから武器をあるだけ取り出した。
その時にはソニアのことをすっかり忘れており、まさか守られるなんて少しも考えていなかった。
「何でそんな平気そうなのよ!これじゃあまるで守ったあたしが悪いみたいじゃない!」
「ん?別に悪くは無いさ。言い方が悪かったな。ただ、別に俺は自分が死ぬことに関心がないだけだ。守ってくれたことには感謝しているよ」
実際忘れていたとはいえ、ソニアが守ってくれたことにはルイスもそれなりに感謝している。しかし、彼はあの攻撃で死ぬのなら、それはそれで構わないと本気で思っていたのだ。
ソニアはそんなルイスの言葉を聞くと、彼女はその場に座ってポロポロと涙を流す。
「そんな悲しいこと…言わないでよ。あなたに何があったのかは知らないけど、あたしはあなたが死んだら悲しいわ!それに、フィエラやシュヴィーナだってきっと同じ気持ちよ!」
「はぁ…めんどくさ」
先ほどまで満足感に満たされていたルイスの心は、ソニアの言葉で一気に冷めてしまい、思わず本音が漏れてしまう。
「…え?」
「そういうのはめんどくさいからやめてくれよ」
ソニアはルイスから返ってきた言葉が予想外のものだったため、次の言葉がうまく出てこず黙り込んでしまう。
「俺は別に誰が悲しもうと誰がどう思おうと気にしない。それは俺にとって全てがどうでもいいことだからだ。
お前が悲しい?フィエラとシュヴィーナも同じ気持ち?だからなんだ。俺が死んでお前らが悲しんで何になる。
俺はお前らのために生きてるわけじゃない。俺は俺の意思でやりたい事をやって死ぬんだ。そこにお前らの気持ちも考えも必要ないんだよ。
お前個人の気持ちを俺に押し付けるのはやめてくれ。迷惑でしかない」
ルイスはそう言って立ち上がると、いまだ座ったままのソニアに背を向けて最後の言葉を伝える。
「少しお前と関わりすぎたみたいだな。もうこれ以上関わることは無いだろうから、あとはフィエラたちと好きにしてくれ。あ、だが約束だけは守ってくれよ?ソニアの都合の合う時でいいから、初代賢者の魔導書を見せてくれ」
その後、フィエラとシュヴィーナの2人が戻ってくるまで、ルイスとソニアの間に会話は無いのであった。
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