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死に戻り編
いつの間にか
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目が覚めると、アイリスとフィエラは無言で飲み物を飲んでいた。
「アイリス。話し合いは終わりましたか?」
俺は水枕を消して頭を上げると、アイリスに話し合いが終わったのかを尋ねる。
「はい。先ほど終わりました」
「そうですか。ではそろそろ帰りましょう。フィエラ、今日は付き合ってくれてありがとう。お礼と言っては何だが、飯代は出しておくよ」
「ん。ありがと」
そう言って席を立とうとした時、突然隣に座っていたアイリスに手を掴まれると、グイッと引き寄せられる。
「一ついいでしょうか」
「な、何ですか」
突然のことに驚いてしまった俺は、テーブルに片手をつきながら、目の前にあるアイリスの瞳を見返す。
「何故フィエラさんは敬語ではないのに、私には敬語なのでしょうか」
「いや、それはアイリスは貴族ですが、フィエラは冒険者仲間なので敬語じゃないってだけですよ」
「なら、私は婚約者であり未来の妻なのですから、敬語はやめてください」
「…は?妻?」
「そうですよ。何か間違っていますか?」
アイリスの言う通り、俺たちが婚約者関係である以上、将来的には結婚して妻になるのは間違っていない。
(間違ってはいないんだけど、この先のことを考えるとありえないよなぁ)
この先の未来を知っている俺としては、彼女が俺と結婚する未来などありえないと断言できる。
何故なら、これまで何度も人生を繰り返してきたが、一度として彼女が俺を選ぶことはなかったのだから。
「なので、妻である私に敬語は不要です。フィエラさんのように気軽に話してください」
「…はぁ。わかった。これでいい?」
「えぇ。ありがとうございます」
アイリスは俺が話し方を変えたことに満足したのか、掴んでいた腕を離してニッコリと笑う。
その後、予定していた用事を終えた俺たちは、フィエラと別れて屋敷へと戻るのであった。
フィエラとアイリスを会わせたあとの数日間は、何事もなく過ぎていった。
アイリスは俺が訓練をしている時は必ず見に来ていたし、それ以外の時間は母上と行動している時間が多く、母上の手伝いや温室でのお茶会を楽しんでいた。
母上はアイリスのことを気に入ったのか、実の娘のように可愛がっており、何だが着々と外堀を埋められているような気がしてならない。
(まぁ、それも学園に入学したら変わるだろ)
学園に入学すれば、アイリスは主人公のあいつと出会う。
そして、必ず二人は恋に落ちて俺のもとを離れて行くのだ。
それが分かっているのなら、今は彼女のやりたいようにやらせておいても問題はないだろう。
そうして、アイリスが来てからあっという間に一週間が経ち、彼女が帰る日がやってきた。
俺たち家族はアイリスを見送るため、屋敷の前で彼女が馬車に乗るのを見ている。
「それではルイス様。またしばらく会えなくなると思いますが、お身体にはお気をつけください。お義父様とお義母様もお元気でお過ごしください」
アイリスがお義父とお義母と呼ぶようになったのは、彼女がここに来てから父上と母上の手伝いを積極的に行っており、アイリスを気に入った二人がそう呼ぶように言ったからだった。
「ありがとう。アイリスも気をつけて帰ってね」
「アイリスも体調には気をつけるのよ」
「ありがとうございます」
アイリスその言葉を最後に馬車へと乗り込む。彼女が乗ったのを確認すると、御者が馬に合図を出して走り出した。
(ふぅ。これでもう学園に入学するまで会うこともないだろう。その間、フィエラとダンジョン巡りでもするか)
アイリスが帰ったことで、本格的にダンジョンの攻略を進めることに決めた俺は、さっそく明日にでもフィエラのもとを訪ねることに決めて屋敷へと戻った。
翌日。俺は分身を置いて屋敷を出ると、フィエラが泊まっている宿屋へと向かう。
「フィエラー、いるかー」
「いる。入っていい」
フィエラの許可をもらった俺は、扉を開けて中に入ると、まだ何も支度をしていない彼女がベットに座っていた。
俺は空いている椅子に座ると、まずは会っていない間のことについて彼女に尋ねる。
「さっそくだが、ギルドランクの方はどうなった?」
「ん。バッチリ」
彼女はそう言って俺にギルドカードを渡してきたので、それを受け取ってランクのところを見てみる。
「ふむ。ちゃんとAになってるな。試験は問題なかったか?」
「大丈夫。魔物も倒せたし、面接もしっかり出来た」
「付き添いは大丈夫だったか?」
俺の時はイゼラが殺しに来たので、もしかしたらと思い尋ねてみたが、相手の名前を聞いて一安心した。
「それも大丈夫だった。ランドルがちゃんと見てくれてた」
「ランドルか。あの人なら大丈夫だな」
ランドルは俺が冒険者登録をしに行った時、口調は悪かったがいろいろと教えてくれたやつだった。
「ん。エイルにもよろしくって言ってた」
「そうか。次にあったら酒を奢ってやるのもいいかもな」
その後も、俺とアイリスが会いに来た日以外のことを教えてもらいながら話をして、いよいよ俺は本題へと移る。
「フィエラ。今日からはダンジョンに行かないか」
「ダンジョン…」
「あぁ。お前もAランクになったし、元々もそのつもりでランクを上げさせたんだ。どうだ?」
「わかった。準備するから外で待ってて」
フィエラもダンジョンに行くのが楽しみなのか、尻尾をふさふさと揺らしながら支度に入った。
俺は部屋を出て一階で待っていると、少しして準備を終えたフィエラが上から降りてきた。
「お待たせ」
「そんな待ってないから気にするな。んじゃ、まずはギルドに行くぞ」
「ん。わかった」
宿屋を出た俺たちは、近くでポーションなどを買いながら冒険者ギルドへと向かった。
冒険者ギルドに入ると、受付にいるシーラさんのもとへと向かい話しかける。
「シーラさん、おはようございます」
「あ!エイルさん!お久しぶりです!最近来なかったので心配してたんですよ!」
「あはは。ただ諸事情で来れなかっただけですよ。でも、心配してくださってありがとうございます」
「い、いえいえ!エイルさんの担当として当然のことですので!それで、今日はどうされたんですか?」
「今日はフィエラのダンジョン登録をお願いします」
俺が説明をすると、フィエラは横から出てきてシーラさんにギルドカードを渡す。
「かしこまりました。少々お待ちください」
フィエラからカードを受け取ったシーラさんは、俺の時と同じように専用の魔道具にカードを当てると、薄っすらと光ってすぐに元に戻る。
「これで登録が終わりました。これから向かわれるのですか?」
「はい。その予定です」
「わかりました。ではお気をつけて行ってらっしゃいませ」
「ありがとうございます」
「ありがと」
シーラさんに見送られて冒険者ギルドを出た俺たちは、準備運動も兼ねて走ってダンジョンまで向かう。
「フィエラ。また早くなったか?」
「ん。頑張った。エイルは少し遅くなった?」
「ほほーん?言うようになったな。よし、ギアを上げるからついてこいよ」
「わかった」
俺たちはそこからさらに身体強化をかけると、先ほどとは比べ物にならない速度で走った。
「ふぅ。良い準備運動になったな」
「ん。体もあったまった」
「フィエラはこのダンジョンについてどこまで知ってる?」
「ほとんどの魔物が氷や雪で出来てる。本物の魔物を真似て作られた氷の魔物たちは硬くて丈夫。
中は常に雪が降り積もってて動きにくいから、気をつけないと足を取られるし視界も悪い。気温も低いから体温がすぐに奪われて危険」
「うむ。大体把握しているようだな。あとは雪のせいで魔物の足音が聞こえないから、不意打ちには注意しろよ」
「わかった」
「よし。それじゃあ行きますか」
注意事項を確認した俺たちは、ダンジョンにある門を潜ると、二人で中へと入っていくのであった。
「アイリス。話し合いは終わりましたか?」
俺は水枕を消して頭を上げると、アイリスに話し合いが終わったのかを尋ねる。
「はい。先ほど終わりました」
「そうですか。ではそろそろ帰りましょう。フィエラ、今日は付き合ってくれてありがとう。お礼と言っては何だが、飯代は出しておくよ」
「ん。ありがと」
そう言って席を立とうとした時、突然隣に座っていたアイリスに手を掴まれると、グイッと引き寄せられる。
「一ついいでしょうか」
「な、何ですか」
突然のことに驚いてしまった俺は、テーブルに片手をつきながら、目の前にあるアイリスの瞳を見返す。
「何故フィエラさんは敬語ではないのに、私には敬語なのでしょうか」
「いや、それはアイリスは貴族ですが、フィエラは冒険者仲間なので敬語じゃないってだけですよ」
「なら、私は婚約者であり未来の妻なのですから、敬語はやめてください」
「…は?妻?」
「そうですよ。何か間違っていますか?」
アイリスの言う通り、俺たちが婚約者関係である以上、将来的には結婚して妻になるのは間違っていない。
(間違ってはいないんだけど、この先のことを考えるとありえないよなぁ)
この先の未来を知っている俺としては、彼女が俺と結婚する未来などありえないと断言できる。
何故なら、これまで何度も人生を繰り返してきたが、一度として彼女が俺を選ぶことはなかったのだから。
「なので、妻である私に敬語は不要です。フィエラさんのように気軽に話してください」
「…はぁ。わかった。これでいい?」
「えぇ。ありがとうございます」
アイリスは俺が話し方を変えたことに満足したのか、掴んでいた腕を離してニッコリと笑う。
その後、予定していた用事を終えた俺たちは、フィエラと別れて屋敷へと戻るのであった。
フィエラとアイリスを会わせたあとの数日間は、何事もなく過ぎていった。
アイリスは俺が訓練をしている時は必ず見に来ていたし、それ以外の時間は母上と行動している時間が多く、母上の手伝いや温室でのお茶会を楽しんでいた。
母上はアイリスのことを気に入ったのか、実の娘のように可愛がっており、何だが着々と外堀を埋められているような気がしてならない。
(まぁ、それも学園に入学したら変わるだろ)
学園に入学すれば、アイリスは主人公のあいつと出会う。
そして、必ず二人は恋に落ちて俺のもとを離れて行くのだ。
それが分かっているのなら、今は彼女のやりたいようにやらせておいても問題はないだろう。
そうして、アイリスが来てからあっという間に一週間が経ち、彼女が帰る日がやってきた。
俺たち家族はアイリスを見送るため、屋敷の前で彼女が馬車に乗るのを見ている。
「それではルイス様。またしばらく会えなくなると思いますが、お身体にはお気をつけください。お義父様とお義母様もお元気でお過ごしください」
アイリスがお義父とお義母と呼ぶようになったのは、彼女がここに来てから父上と母上の手伝いを積極的に行っており、アイリスを気に入った二人がそう呼ぶように言ったからだった。
「ありがとう。アイリスも気をつけて帰ってね」
「アイリスも体調には気をつけるのよ」
「ありがとうございます」
アイリスその言葉を最後に馬車へと乗り込む。彼女が乗ったのを確認すると、御者が馬に合図を出して走り出した。
(ふぅ。これでもう学園に入学するまで会うこともないだろう。その間、フィエラとダンジョン巡りでもするか)
アイリスが帰ったことで、本格的にダンジョンの攻略を進めることに決めた俺は、さっそく明日にでもフィエラのもとを訪ねることに決めて屋敷へと戻った。
翌日。俺は分身を置いて屋敷を出ると、フィエラが泊まっている宿屋へと向かう。
「フィエラー、いるかー」
「いる。入っていい」
フィエラの許可をもらった俺は、扉を開けて中に入ると、まだ何も支度をしていない彼女がベットに座っていた。
俺は空いている椅子に座ると、まずは会っていない間のことについて彼女に尋ねる。
「さっそくだが、ギルドランクの方はどうなった?」
「ん。バッチリ」
彼女はそう言って俺にギルドカードを渡してきたので、それを受け取ってランクのところを見てみる。
「ふむ。ちゃんとAになってるな。試験は問題なかったか?」
「大丈夫。魔物も倒せたし、面接もしっかり出来た」
「付き添いは大丈夫だったか?」
俺の時はイゼラが殺しに来たので、もしかしたらと思い尋ねてみたが、相手の名前を聞いて一安心した。
「それも大丈夫だった。ランドルがちゃんと見てくれてた」
「ランドルか。あの人なら大丈夫だな」
ランドルは俺が冒険者登録をしに行った時、口調は悪かったがいろいろと教えてくれたやつだった。
「ん。エイルにもよろしくって言ってた」
「そうか。次にあったら酒を奢ってやるのもいいかもな」
その後も、俺とアイリスが会いに来た日以外のことを教えてもらいながら話をして、いよいよ俺は本題へと移る。
「フィエラ。今日からはダンジョンに行かないか」
「ダンジョン…」
「あぁ。お前もAランクになったし、元々もそのつもりでランクを上げさせたんだ。どうだ?」
「わかった。準備するから外で待ってて」
フィエラもダンジョンに行くのが楽しみなのか、尻尾をふさふさと揺らしながら支度に入った。
俺は部屋を出て一階で待っていると、少しして準備を終えたフィエラが上から降りてきた。
「お待たせ」
「そんな待ってないから気にするな。んじゃ、まずはギルドに行くぞ」
「ん。わかった」
宿屋を出た俺たちは、近くでポーションなどを買いながら冒険者ギルドへと向かった。
冒険者ギルドに入ると、受付にいるシーラさんのもとへと向かい話しかける。
「シーラさん、おはようございます」
「あ!エイルさん!お久しぶりです!最近来なかったので心配してたんですよ!」
「あはは。ただ諸事情で来れなかっただけですよ。でも、心配してくださってありがとうございます」
「い、いえいえ!エイルさんの担当として当然のことですので!それで、今日はどうされたんですか?」
「今日はフィエラのダンジョン登録をお願いします」
俺が説明をすると、フィエラは横から出てきてシーラさんにギルドカードを渡す。
「かしこまりました。少々お待ちください」
フィエラからカードを受け取ったシーラさんは、俺の時と同じように専用の魔道具にカードを当てると、薄っすらと光ってすぐに元に戻る。
「これで登録が終わりました。これから向かわれるのですか?」
「はい。その予定です」
「わかりました。ではお気をつけて行ってらっしゃいませ」
「ありがとうございます」
「ありがと」
シーラさんに見送られて冒険者ギルドを出た俺たちは、準備運動も兼ねて走ってダンジョンまで向かう。
「フィエラ。また早くなったか?」
「ん。頑張った。エイルは少し遅くなった?」
「ほほーん?言うようになったな。よし、ギアを上げるからついてこいよ」
「わかった」
俺たちはそこからさらに身体強化をかけると、先ほどとは比べ物にならない速度で走った。
「ふぅ。良い準備運動になったな」
「ん。体もあったまった」
「フィエラはこのダンジョンについてどこまで知ってる?」
「ほとんどの魔物が氷や雪で出来てる。本物の魔物を真似て作られた氷の魔物たちは硬くて丈夫。
中は常に雪が降り積もってて動きにくいから、気をつけないと足を取られるし視界も悪い。気温も低いから体温がすぐに奪われて危険」
「うむ。大体把握しているようだな。あとは雪のせいで魔物の足音が聞こえないから、不意打ちには注意しろよ」
「わかった」
「よし。それじゃあ行きますか」
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