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第14話 月鏡の湖の二人と三人 ──終──
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「ここが月鏡の湖、か……」
ギルド『シェルウォーク』のフォルマ一行を捕まえた俺たちは宿に戻り、色々あって疲れた体を休めることにした。
夕食時、また例によって盾兄ホスロウがお酒を一杯飲んだだけで「いひひいひひ」と酔って暴れて大変だったが、持っていた登山用ロープで拘束して床に転がしておいた。
夜、俺は一人宿を抜け出し街の近くにある巨大な湖に向かい歩いていく。
このシルビドの街にとって湖は一番の観光名所らしく、あちこちに案内図や公園などがあり、ゴミなどもほとんど落ちていないとても綺麗に整備された場所となっている。
街の人に愛されている湖なのだろう。
深夜12時近い時間、誰もいない静かな湖畔のベンチに座り虫の音を楽しむ。
「月が綺麗だな」
空に浮かぶ月が湖の水面に映し出されキラキラと光る。
……黒師匠が言っていた『湖の闇の力に映し出される光』ってのは、夜に月の光が湖に映し出されること、なのだろうか。
俺が日本からこっちの異世界に来てもう5年。
一日の休みもなくモンスターを倒し続けた日々は本当にキツかったが、楽しくなかったわけではない。
多くの友も出来たし、今もこうして仲間に囲まれ楽しくやっている。トラブルも多いが……まぁ許容範囲か。
「……やっぱ師匠には会えないか」
モンスターを倒し国中を駆け巡っていたときも黒師匠の情報を探ってはいたが、それらしいものはなかった。
今回もなんとなく黒師匠が言っていた『湖』はここだろうと来てみたが、まぁ何もないわな。
別にずっとここにいるとか言っていたわけじゃあないしな……
「俺、師匠の教えを胸に頑張っていますよ! でも最近ちょっと暗黒の波動が揺らいできてしまっているので、また師匠に暗黒とはなんたるかを俺に直接伝授……」
「……暗黒とやらはもう卒業したのではなかったのですか、エイリット。また毎日暗黒暗黒盛り上がられても私が面倒な目にあうのでやめてください」
黒師匠の慈悲深い黒い笑顔を思い出し感傷にひたっていたら、背後から女性の声が聞こえた。
も、もしかして……師匠!
「……なんですかその期待に満ちた顔。残念ながら私はあなたの師匠ではないですよ」
あー……ユーベルかよぉ、ちょっと期待したのに。
「お前な、わざわざ深夜に宿抜け出して追いかけてきたのかよ……」
「……はぁ? なんで私がエイリットを追いかけないとならないんですか。寝る前のただの気分転換の散歩ですよ」
いつもの大きめのキャスケット帽をかぶったユーベルがいつもの毒舌。
ああ、これこそユーベルですわ。
でも顔に薄く化粧をしているな。寝る前の散歩でも女性って化粧するもの?
「へいへい、じゃあ俺がユーベル様の護衛役をやりますんで、存分に散歩なさってくださいよ」
その後、ゆっくり湖の外周を歩くが、ユーベルが頻繁にチラチラと振り返り俺を睨んできて怖い。なんなの……。
「そろそろ帰ろうぜ。さすがに冷えてきた……」
「……エイリット。お聞きしたいことがあります」
時間も遅いし帰ろうとしたら、ユーベルが意を決したように俺の前に仁王立ち。
だからなんなの怖い。
「……よくエイリットが言う師匠とは……その、女性ですよね。その、す、す……好き、なのですか? その、もうそういう行為も……してしまったのですか……」
ユーベルが体をモジモジさせながら聞いてくる。
俺が黒師匠のことが好きかどうかだって? そんなの好きに決まっている。あの人こそ俺の頭の中の厨二病全てを漏らすことなく具現化したような偉大な御方なんだぞ。
好きとかそういうレベルじゃあない。リスペクトリスペクトリスペクトリスペクトリスペクト……神、ゴッド、いやあれこそ暗黒の天使ダークエンジェウゥゥ。
そういう行為? なんだそれ、師匠は師匠。俺が触れることさえおこがましいレベルの神。
人間は神には触れられないものなんだよ。
「何言ってんだ。師匠は不器用だった俺がこの国で生きていく術を教えてくれた暗黒大恩人。好きとかそういうレベルじゃあない。神だ神。神様ってのは触れることなく、遠くからありがたく拝むものだろうが」
「…………では触れられる人間である私はどうですか。こんな夜遅く、人気のない静かな場所、エイリットは私に触ろうとはしないのですか……」
ユーベルが上目遣いで俺を見てくる。なんつーレアな顔。
そして、すっげぇ可愛い。暗黒可愛い。
「あー、そりゃあその、俺だって男だ。好きな女は抱きたいさ。でもなぁ、ちーっと数人観客がいてさ……俺こういうのしたことないけど、それにしたってデビューが野外で観客アリってのはレベルが高すぎないかな、と」
初めてが知り合いに見られながらとか、豪傑すぎ。
俺は普通がいいっす……。
「……は!? え、ああああ……」
ユーベルがキョロキョロと残像が出る速度で左右を確認し始め、とある場所、大きな木のある場所で動きが止まり驚き、糸の切れた操り人形がごとく力なく座り込む。
「あれ、バレてたよ? さすがエイリットだね!」
「ユーベル、ちょっと進行が強引だったかなぁ。それにプライドが勝つようじゃ、まだまだね。行くんならもっと獣のように欲のままにゴツンゴツンいかないと」
「もうちょっと、もうちょっと頑張ってくださいよエイリットさーん。ユーベルちゃんの裸とか見たかっ……オゴゥ!」
20メートルほど離れた場所にいた3人組。
猫耳パーカーを着たリカルテに、盾妹のディアージュ、そして最後最低な発言をした盾兄ホスロウ。ああ、ホスロウ君は妹さんの激しい肘が脇腹に入ったな。
「お前らどんだけ暇なんだよ。こんな夜中に全員集合しなくても」
にしても気配察知にはズバ抜けたものを持つユーベルが、3人に付けられていることに気が付かないとは珍しいな。それだけテンパってたってことか?
「いいじゃんっっ! 私だってエイリットと故郷の湖で思い出の一つも欲しかったしさ!」
「うふふ、抜け駆けとか絶対にさせません。それでも行くというのなら……3人でヤリましょう」
「ピロロ……ディアージュまじで肘入れなくても……、え、3人って俺も入ってるのか? やった、ユーベルちゃんの裸……モグゥ!」
あのテンション、盾兄ホスロウくんはまだ酔っているっぽいな……。盾妹ディアージュに足蹴られてうずくまってしまった。
もしかしてホスロウってユーベルのこと好きなのか。
「ほらお前ら帰るぞ。明日は朝早く王都に向かって立つんだから、はよ寝るぞ」
「ええーっっ、エロいことしないのー? ちぇー」
「ね~エイリット君。今度はお姉さんとムーディーなデートしましょうね~」
「ふあ、さすがに眠くなってきたっすね」
3人の背中を押し、宿方向に歩かせる。
「ほらユーベル、帰るぞ」
「……なんてこと、この私が油断……え、あ……」
しゃがみ込み、フルフル震えていたユーベルの腕をつかみ立ち上がらせる。
その一瞬、俺はユーベルの柔らかな頬に口づけをする。
ユーベルは不意を突かれたのか、特に抵抗もなく、驚いた顔で俺を見てくる。
「俺以前にユーベルが好きだって言ったけどさ、あれ結構マジなんだぞ。証拠は見せたからな。明日さっさと王都に帰ってロウアイナ様にもフォルマのこと報告しないとな」
「……0点、いえマイナス、いえ失格です今のは……今度、ちゃんとしてくだいよ……。……はい、では、帰りましょうかエイリット」
ちょっとムっとした顔になったと思ったら、すぐにいつものユーベルの真面目フェイスになった。
お、やっぱユーベルってのはこうでないとな。
なんだか揉めている前方のリカルテ、盾妹、盾兄。
そして妙に機嫌が良さげなステップで軽やかに歩くユーベル。
そんな姿を後ろから見ながら、俺は笑顔で空に浮かぶ月を見上げる。
「うん、師匠、今俺すっげぇ楽しいです。いつか逢えたら、俺の大事な自慢の友達を紹介しますよ」
──連続勤務1854日の暗黒騎士はブラック生活を引退してスキル『食堂』でスローライフを満喫したい 終──
ギルド『シェルウォーク』のフォルマ一行を捕まえた俺たちは宿に戻り、色々あって疲れた体を休めることにした。
夕食時、また例によって盾兄ホスロウがお酒を一杯飲んだだけで「いひひいひひ」と酔って暴れて大変だったが、持っていた登山用ロープで拘束して床に転がしておいた。
夜、俺は一人宿を抜け出し街の近くにある巨大な湖に向かい歩いていく。
このシルビドの街にとって湖は一番の観光名所らしく、あちこちに案内図や公園などがあり、ゴミなどもほとんど落ちていないとても綺麗に整備された場所となっている。
街の人に愛されている湖なのだろう。
深夜12時近い時間、誰もいない静かな湖畔のベンチに座り虫の音を楽しむ。
「月が綺麗だな」
空に浮かぶ月が湖の水面に映し出されキラキラと光る。
……黒師匠が言っていた『湖の闇の力に映し出される光』ってのは、夜に月の光が湖に映し出されること、なのだろうか。
俺が日本からこっちの異世界に来てもう5年。
一日の休みもなくモンスターを倒し続けた日々は本当にキツかったが、楽しくなかったわけではない。
多くの友も出来たし、今もこうして仲間に囲まれ楽しくやっている。トラブルも多いが……まぁ許容範囲か。
「……やっぱ師匠には会えないか」
モンスターを倒し国中を駆け巡っていたときも黒師匠の情報を探ってはいたが、それらしいものはなかった。
今回もなんとなく黒師匠が言っていた『湖』はここだろうと来てみたが、まぁ何もないわな。
別にずっとここにいるとか言っていたわけじゃあないしな……
「俺、師匠の教えを胸に頑張っていますよ! でも最近ちょっと暗黒の波動が揺らいできてしまっているので、また師匠に暗黒とはなんたるかを俺に直接伝授……」
「……暗黒とやらはもう卒業したのではなかったのですか、エイリット。また毎日暗黒暗黒盛り上がられても私が面倒な目にあうのでやめてください」
黒師匠の慈悲深い黒い笑顔を思い出し感傷にひたっていたら、背後から女性の声が聞こえた。
も、もしかして……師匠!
「……なんですかその期待に満ちた顔。残念ながら私はあなたの師匠ではないですよ」
あー……ユーベルかよぉ、ちょっと期待したのに。
「お前な、わざわざ深夜に宿抜け出して追いかけてきたのかよ……」
「……はぁ? なんで私がエイリットを追いかけないとならないんですか。寝る前のただの気分転換の散歩ですよ」
いつもの大きめのキャスケット帽をかぶったユーベルがいつもの毒舌。
ああ、これこそユーベルですわ。
でも顔に薄く化粧をしているな。寝る前の散歩でも女性って化粧するもの?
「へいへい、じゃあ俺がユーベル様の護衛役をやりますんで、存分に散歩なさってくださいよ」
その後、ゆっくり湖の外周を歩くが、ユーベルが頻繁にチラチラと振り返り俺を睨んできて怖い。なんなの……。
「そろそろ帰ろうぜ。さすがに冷えてきた……」
「……エイリット。お聞きしたいことがあります」
時間も遅いし帰ろうとしたら、ユーベルが意を決したように俺の前に仁王立ち。
だからなんなの怖い。
「……よくエイリットが言う師匠とは……その、女性ですよね。その、す、す……好き、なのですか? その、もうそういう行為も……してしまったのですか……」
ユーベルが体をモジモジさせながら聞いてくる。
俺が黒師匠のことが好きかどうかだって? そんなの好きに決まっている。あの人こそ俺の頭の中の厨二病全てを漏らすことなく具現化したような偉大な御方なんだぞ。
好きとかそういうレベルじゃあない。リスペクトリスペクトリスペクトリスペクトリスペクト……神、ゴッド、いやあれこそ暗黒の天使ダークエンジェウゥゥ。
そういう行為? なんだそれ、師匠は師匠。俺が触れることさえおこがましいレベルの神。
人間は神には触れられないものなんだよ。
「何言ってんだ。師匠は不器用だった俺がこの国で生きていく術を教えてくれた暗黒大恩人。好きとかそういうレベルじゃあない。神だ神。神様ってのは触れることなく、遠くからありがたく拝むものだろうが」
「…………では触れられる人間である私はどうですか。こんな夜遅く、人気のない静かな場所、エイリットは私に触ろうとはしないのですか……」
ユーベルが上目遣いで俺を見てくる。なんつーレアな顔。
そして、すっげぇ可愛い。暗黒可愛い。
「あー、そりゃあその、俺だって男だ。好きな女は抱きたいさ。でもなぁ、ちーっと数人観客がいてさ……俺こういうのしたことないけど、それにしたってデビューが野外で観客アリってのはレベルが高すぎないかな、と」
初めてが知り合いに見られながらとか、豪傑すぎ。
俺は普通がいいっす……。
「……は!? え、ああああ……」
ユーベルがキョロキョロと残像が出る速度で左右を確認し始め、とある場所、大きな木のある場所で動きが止まり驚き、糸の切れた操り人形がごとく力なく座り込む。
「あれ、バレてたよ? さすがエイリットだね!」
「ユーベル、ちょっと進行が強引だったかなぁ。それにプライドが勝つようじゃ、まだまだね。行くんならもっと獣のように欲のままにゴツンゴツンいかないと」
「もうちょっと、もうちょっと頑張ってくださいよエイリットさーん。ユーベルちゃんの裸とか見たかっ……オゴゥ!」
20メートルほど離れた場所にいた3人組。
猫耳パーカーを着たリカルテに、盾妹のディアージュ、そして最後最低な発言をした盾兄ホスロウ。ああ、ホスロウ君は妹さんの激しい肘が脇腹に入ったな。
「お前らどんだけ暇なんだよ。こんな夜中に全員集合しなくても」
にしても気配察知にはズバ抜けたものを持つユーベルが、3人に付けられていることに気が付かないとは珍しいな。それだけテンパってたってことか?
「いいじゃんっっ! 私だってエイリットと故郷の湖で思い出の一つも欲しかったしさ!」
「うふふ、抜け駆けとか絶対にさせません。それでも行くというのなら……3人でヤリましょう」
「ピロロ……ディアージュまじで肘入れなくても……、え、3人って俺も入ってるのか? やった、ユーベルちゃんの裸……モグゥ!」
あのテンション、盾兄ホスロウくんはまだ酔っているっぽいな……。盾妹ディアージュに足蹴られてうずくまってしまった。
もしかしてホスロウってユーベルのこと好きなのか。
「ほらお前ら帰るぞ。明日は朝早く王都に向かって立つんだから、はよ寝るぞ」
「ええーっっ、エロいことしないのー? ちぇー」
「ね~エイリット君。今度はお姉さんとムーディーなデートしましょうね~」
「ふあ、さすがに眠くなってきたっすね」
3人の背中を押し、宿方向に歩かせる。
「ほらユーベル、帰るぞ」
「……なんてこと、この私が油断……え、あ……」
しゃがみ込み、フルフル震えていたユーベルの腕をつかみ立ち上がらせる。
その一瞬、俺はユーベルの柔らかな頬に口づけをする。
ユーベルは不意を突かれたのか、特に抵抗もなく、驚いた顔で俺を見てくる。
「俺以前にユーベルが好きだって言ったけどさ、あれ結構マジなんだぞ。証拠は見せたからな。明日さっさと王都に帰ってロウアイナ様にもフォルマのこと報告しないとな」
「……0点、いえマイナス、いえ失格です今のは……今度、ちゃんとしてくだいよ……。……はい、では、帰りましょうかエイリット」
ちょっとムっとした顔になったと思ったら、すぐにいつものユーベルの真面目フェイスになった。
お、やっぱユーベルってのはこうでないとな。
なんだか揉めている前方のリカルテ、盾妹、盾兄。
そして妙に機嫌が良さげなステップで軽やかに歩くユーベル。
そんな姿を後ろから見ながら、俺は笑顔で空に浮かぶ月を見上げる。
「うん、師匠、今俺すっげぇ楽しいです。いつか逢えたら、俺の大事な自慢の友達を紹介しますよ」
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