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secret sleep5⚘世界は違わねぇ。
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*
「え、ここ、宙のバイト先なの!?」
放課後。カラオケ月猫店の部屋であかりちゃんが声を上げた。
部屋は明るく暖かな雰囲気が漂っていて、
ソファーには扉近くから私、あかりちゃん、美青ちゃん、
反対側のソファーに宙くん、耀くん、春くんが座り、
テーブルには月猫セット(唐揚げ、ポテト、切ったレモン、ケチャップ、ソフトドリンク)と、
ソフトドリンクは春くんのメロンソーダ、耀くんのコーヒー、
宙くんのコーラフロート、私のココアフロート、
あかりちゃんのレモンティー、美青ちゃんのストレートティーが中央に置かれている。
「うん」
美青ちゃんが短く答えると、
「えー、知らなかった。ゆきのんは知ってた?」
「ううん、知らない」
宙くんがカラオケ店でバイトしてたなんて…。
「もー、幼馴染なんだから教えてくれてもいいのに」
「ゆきのんだって義理の妹なんだし」
「まぁ、ふたりは一般人だからね」
耀くんがそう言うと、
「え、どういう意味?」
あかりちゃんが聞き返す。
「そのまんまの意味だよ」
「えー?」
一般人…そっか。
“世界が違う”ってことかな。
私達、暴走族に入ってないもんね…。
「あの、宙くん、ここではどんな仕事してるの?」
私は声をかける。
「調理とホール」
「そっか…」
私は宙くんのバイト姿を思い浮かべる。
あぁ、キラキラしてて、かっこいいだろうなぁ。
「お前等、手が止まってんぞ。勉強しに来たんだろ?」
春くんがそう言うと、
私以外、お前が言うな、という目で見る。
「は? 何その目、怖ぇえ」
「そういえばさ、受験の時もここでこうやってみんなで勉強したね」
美青ちゃんがそう言うと、あかりちゃんが驚く。
「え!? そうなの!?」
春くんが笑う。
「あぁ。俺と耀は宙と中2の秋に出会って」
「美青は中3の春に宙が拾って連れて来て」
「中3の夏に宙が高校行くって分かった時はマジでびびったわ」
「俺と美青と耀は高校行く気なかったのに火つけやがって」
「まぁそのおかげで全員合格出来たんだけどな」
「なんでそんな必死なんだって思ってたら」
「雪乃ちゃんに会う為だったんだね」
耀くんが、にこっと笑うと、
「余計なこと言うんじゃねぇよ」
宙くんはそう冷たく言う。
宙くん、そうだったんだ…。
なんだか恥ずかしいな。
私はコーラフロートを取って飲む。
「あ、それ、俺の」
え、よく見たら飲みかけ…。
これって、か、か、間接キス……。
「え、ご、ごめ…」
私の顔が、かあっと熱くなる。
私、ココアフロートだったのに間違えちゃうなんて…。
「…ねぇ、もしかして、ゆきのんって宙のこと好き?」
あかりちゃんが小声で話しかけてきた。
「…え」
更に顔が熱くなった。
「…やっぱり~。そうかもってずっと思ってた」
えぇ!?
バレバレ!?
「…あ~、どうしよ」
あかりちゃん、迷ってる?
あかりちゃんはチラッと美青ちゃんを見た。
分からないけど、美青ちゃんも宙くんのこと……?
「…よし、決めた。内緒で見守るね」
「…え、あ、うん。ありがとう」
「じゃあ私、トイレ行って来る!」
あかりちゃんはそう言うとソファーから立ち上がる。
何かを察した美青ちゃんもソファーから立ち上がった。
「私も」
「俺も行こうかな」
「なんだよ、みんなして。じゃ、俺も」
あかりちゃん、美青ちゃん、耀くん、春くんは部屋から出て行く。
え…みんな行っちゃった。
宙くんとふたりきりに…。
もしかして、あかりちゃん達、気を遣ってくれたのかな。
「あれから頭痛起きてないか?」
「あ、うん、大丈夫」
この状況は全く大丈夫じゃないけど…。
「そう」
ガチャッ。
部屋の扉が開く。
え、もうみんな戻ってきた?
「誰かと思えば黒沢じゃん」
オレンジ色のロン毛。
両耳に十字架のピアス。
着崩した焦げ茶のブレザーに夕陽と王冠のエンブレム。
赤と青チェックのネクタイ。
青と紺チェックのズボン。
え……。
だ、誰!?
「…全国トップ3の暴走族闇十字の6代目総長」
「…玉樹嵐か」
宙くんはボソッと呟く。
え、全国トップ3の総長!?!?
「まさか、ここで会えるなんてな」
「なんて、嘘だけど」
嵐くんは中に入ると扉を閉める。
「色々潰してきて」
「偶然、東京に寄ることになったから挨拶しに来てやったよ」
「…あれ? 人がせっかく挨拶しに来てやってんのに無視してお勉強かよ」
嵐くんは宙くんのノートを掴み取る。
あっ、宙くんの大事なノートが!!
「総長が勉強とかクソダサイことしてんじゃねぇよ」
ビリビリビリッ!
嵐くんは宙くんのノートを細かく破ると、
宙くんの頭上からパラパラと降らす。
「な、何するの!」
私がそう声をあげると、
「あぁ?」
嵐くんに物凄い形相で睨まれ、私の体がびくつく。
「ボサ女は黙ってそこで見て怯えてろ」
いつも宙くんに助けてもらってばかり。
だから今日は私が守るの。
私は立ち上がると、反対側のソファーに座る宙くんの前まで行き、バッと両手を広げる。
「あぁ?」
「じゃ、邪魔するなら帰って下さい!」
ズキンッ!
頭の中で絡み合った茨が眠りから覚めたかのような頭痛に襲われ、
中2の夏に宙くんを庇った映像が流れた。
「う…」
私は右手で頭に触れる。
「雪乃!」
宙くんが立ち上がり、ソファーに座らせる。
「座ってろ」
「へぇ、俺のことはずっと無視ってたくせに」
「ボサ女には反応するんだ?」
ダァンッ!
宙くんは瞬時に嵐くんを壁に追い詰め、右手で首を締め上げる。
「次、ボサ女って呼んだら殺す」
宙くんが鬼の形相をして脅すと、
「いい顔見れたし今日はこのまま帰ってやるよ」
嵐くんはそう言うと部屋から出て行く。
宙くんが近づいてくる。
「雪乃、大丈夫か?」
「うん、もう平気」
私がそう言うと、宙くんは私の頭を撫でた。
「え!? 夕冠高の人!?」
「今、ウチらの部屋から出て来たよね!? なんで!?」
あかりちゃんの驚いた声が廊下から聞こえてきた。
「おら!」
「待て!」
春くんと耀くんの声と駆けていく音と共に、
美青ちゃんとあかりちゃんが慌てて中に入って来る。
「宙!」
「ゆきのん、大丈夫!?」
「あぁ」
「うん、大丈夫」
私は笑って答えるも不安に襲われる。
校外学習の時は痛みだけだったのに――――。
「え、ここ、宙のバイト先なの!?」
放課後。カラオケ月猫店の部屋であかりちゃんが声を上げた。
部屋は明るく暖かな雰囲気が漂っていて、
ソファーには扉近くから私、あかりちゃん、美青ちゃん、
反対側のソファーに宙くん、耀くん、春くんが座り、
テーブルには月猫セット(唐揚げ、ポテト、切ったレモン、ケチャップ、ソフトドリンク)と、
ソフトドリンクは春くんのメロンソーダ、耀くんのコーヒー、
宙くんのコーラフロート、私のココアフロート、
あかりちゃんのレモンティー、美青ちゃんのストレートティーが中央に置かれている。
「うん」
美青ちゃんが短く答えると、
「えー、知らなかった。ゆきのんは知ってた?」
「ううん、知らない」
宙くんがカラオケ店でバイトしてたなんて…。
「もー、幼馴染なんだから教えてくれてもいいのに」
「ゆきのんだって義理の妹なんだし」
「まぁ、ふたりは一般人だからね」
耀くんがそう言うと、
「え、どういう意味?」
あかりちゃんが聞き返す。
「そのまんまの意味だよ」
「えー?」
一般人…そっか。
“世界が違う”ってことかな。
私達、暴走族に入ってないもんね…。
「あの、宙くん、ここではどんな仕事してるの?」
私は声をかける。
「調理とホール」
「そっか…」
私は宙くんのバイト姿を思い浮かべる。
あぁ、キラキラしてて、かっこいいだろうなぁ。
「お前等、手が止まってんぞ。勉強しに来たんだろ?」
春くんがそう言うと、
私以外、お前が言うな、という目で見る。
「は? 何その目、怖ぇえ」
「そういえばさ、受験の時もここでこうやってみんなで勉強したね」
美青ちゃんがそう言うと、あかりちゃんが驚く。
「え!? そうなの!?」
春くんが笑う。
「あぁ。俺と耀は宙と中2の秋に出会って」
「美青は中3の春に宙が拾って連れて来て」
「中3の夏に宙が高校行くって分かった時はマジでびびったわ」
「俺と美青と耀は高校行く気なかったのに火つけやがって」
「まぁそのおかげで全員合格出来たんだけどな」
「なんでそんな必死なんだって思ってたら」
「雪乃ちゃんに会う為だったんだね」
耀くんが、にこっと笑うと、
「余計なこと言うんじゃねぇよ」
宙くんはそう冷たく言う。
宙くん、そうだったんだ…。
なんだか恥ずかしいな。
私はコーラフロートを取って飲む。
「あ、それ、俺の」
え、よく見たら飲みかけ…。
これって、か、か、間接キス……。
「え、ご、ごめ…」
私の顔が、かあっと熱くなる。
私、ココアフロートだったのに間違えちゃうなんて…。
「…ねぇ、もしかして、ゆきのんって宙のこと好き?」
あかりちゃんが小声で話しかけてきた。
「…え」
更に顔が熱くなった。
「…やっぱり~。そうかもってずっと思ってた」
えぇ!?
バレバレ!?
「…あ~、どうしよ」
あかりちゃん、迷ってる?
あかりちゃんはチラッと美青ちゃんを見た。
分からないけど、美青ちゃんも宙くんのこと……?
「…よし、決めた。内緒で見守るね」
「…え、あ、うん。ありがとう」
「じゃあ私、トイレ行って来る!」
あかりちゃんはそう言うとソファーから立ち上がる。
何かを察した美青ちゃんもソファーから立ち上がった。
「私も」
「俺も行こうかな」
「なんだよ、みんなして。じゃ、俺も」
あかりちゃん、美青ちゃん、耀くん、春くんは部屋から出て行く。
え…みんな行っちゃった。
宙くんとふたりきりに…。
もしかして、あかりちゃん達、気を遣ってくれたのかな。
「あれから頭痛起きてないか?」
「あ、うん、大丈夫」
この状況は全く大丈夫じゃないけど…。
「そう」
ガチャッ。
部屋の扉が開く。
え、もうみんな戻ってきた?
「誰かと思えば黒沢じゃん」
オレンジ色のロン毛。
両耳に十字架のピアス。
着崩した焦げ茶のブレザーに夕陽と王冠のエンブレム。
赤と青チェックのネクタイ。
青と紺チェックのズボン。
え……。
だ、誰!?
「…全国トップ3の暴走族闇十字の6代目総長」
「…玉樹嵐か」
宙くんはボソッと呟く。
え、全国トップ3の総長!?!?
「まさか、ここで会えるなんてな」
「なんて、嘘だけど」
嵐くんは中に入ると扉を閉める。
「色々潰してきて」
「偶然、東京に寄ることになったから挨拶しに来てやったよ」
「…あれ? 人がせっかく挨拶しに来てやってんのに無視してお勉強かよ」
嵐くんは宙くんのノートを掴み取る。
あっ、宙くんの大事なノートが!!
「総長が勉強とかクソダサイことしてんじゃねぇよ」
ビリビリビリッ!
嵐くんは宙くんのノートを細かく破ると、
宙くんの頭上からパラパラと降らす。
「な、何するの!」
私がそう声をあげると、
「あぁ?」
嵐くんに物凄い形相で睨まれ、私の体がびくつく。
「ボサ女は黙ってそこで見て怯えてろ」
いつも宙くんに助けてもらってばかり。
だから今日は私が守るの。
私は立ち上がると、反対側のソファーに座る宙くんの前まで行き、バッと両手を広げる。
「あぁ?」
「じゃ、邪魔するなら帰って下さい!」
ズキンッ!
頭の中で絡み合った茨が眠りから覚めたかのような頭痛に襲われ、
中2の夏に宙くんを庇った映像が流れた。
「う…」
私は右手で頭に触れる。
「雪乃!」
宙くんが立ち上がり、ソファーに座らせる。
「座ってろ」
「へぇ、俺のことはずっと無視ってたくせに」
「ボサ女には反応するんだ?」
ダァンッ!
宙くんは瞬時に嵐くんを壁に追い詰め、右手で首を締め上げる。
「次、ボサ女って呼んだら殺す」
宙くんが鬼の形相をして脅すと、
「いい顔見れたし今日はこのまま帰ってやるよ」
嵐くんはそう言うと部屋から出て行く。
宙くんが近づいてくる。
「雪乃、大丈夫か?」
「うん、もう平気」
私がそう言うと、宙くんは私の頭を撫でた。
「え!? 夕冠高の人!?」
「今、ウチらの部屋から出て来たよね!? なんで!?」
あかりちゃんの驚いた声が廊下から聞こえてきた。
「おら!」
「待て!」
春くんと耀くんの声と駆けていく音と共に、
美青ちゃんとあかりちゃんが慌てて中に入って来る。
「宙!」
「ゆきのん、大丈夫!?」
「あぁ」
「うん、大丈夫」
私は笑って答えるも不安に襲われる。
校外学習の時は痛みだけだったのに――――。
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