西遊記・亜

出会い

～花果山 (かかざん）にて～

猿「たすけてください」
僧侶「なぜですか」
猿「ナメテんじゃねぇぞ助けろよ！！」
僧侶「なぜですか」
猿「坊主のくせに救えないのか　500年も閉じ込められてたんだぞ　」
僧侶「理解できません　私は三蔵です」
猿「俺は悟空だ　早く出せ！」

三蔵「無理です」
悟空「何故だ！？」
三蔵「あなた、亡骸じゃありませんか」
悟空「な・・・・・？」
悟空「う、嘘だ嘘だありえないッ！！！俺の！肉体は・・・・ッ！」
三蔵「人の寿命などとうに果てている・・・経は読んであげますさっさと成仏しなさい」
悟空「・・・！い、嫌だ！逝きたくない！それなら悪霊になっても生き延びてやるッ！！」
パカン！
悟空「ッ！？　んあああ何だこれ！・・・ってえじゃねェか！！」
三蔵「その辺に落ちてたブリキ缶です　どうせ観光に来た者が捨てていったんでしょう」
三蔵「まったくほんと猿のようですね　キイキイ喚いてなさい　今からお経読んであげますから」
悟空「ッ！坊主のくせに！・・・観光だと！？どうりでこんな山ん中まで人が来るわけだ　畜生、って待て待て座るなそして経文を取り出すなせめて・・・」
三蔵「せめて？」
悟空「・・・・この、ぶりき？かん、って、何だ？」
三蔵「さて、では」
悟空「無視すんな！！お、俺は、俺はせめてっ」
悟空「せめて・・・・・セカイを知りたいんだ」

三蔵「・・・・・分かりました」
悟空「！」
三蔵「一緒に旅に出ましょう　食事代は持ちます　その代わり、私を守ってください　私は天竺へ行く身です　大切な、使命があるのです」
悟空「分かった、でもどうやってここから出ればいいんだ？」
三蔵「あなたは「出られる」はずですよ？　その純粋な「意思」さえあれば」
悟空「あ・・・・・」

悟空「扉が、開いた・・・・開いたぞ！・・・・・・・・・・・・・・ッ！！！！△□〇～～～～◆〇）；」，kあｐ；せｑ(以下雄叫び）」
三蔵「気は済みましたか」
悟空「ああ！だが」
悟空「肉体は」
三蔵「（経を読む）」
悟空「これは、500年前の・・・・・ありがてえ！　　　ちょっとまて確かこの辺に・・・あった！俺の武器！棍棒！これでどんなやつでもぶっとばす！」
三蔵「善人はやめてあげてくださいね　では、悟空」
悟空「おう！」
三蔵「よろしくお願いしますよ！」