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夕食も食べ終わり、いよいよダンスレッスンを、と思っていると勢いよくドアが開かれた。
「ラウス、ちょっといいかしら?」
食後のタイミングを見計らったようにやって来たのはお義母様だ。隣にはハーヴェイさんが控えており、ラウス様は彼を睨みつけた。どうやらお義母様とハーヴェイさんの登場はラウス様にとってあまりいいものではないらしい。
「何ですか、お母様」
頬をヒクつかせながら一応とばかりに尋ねるラウス様は疲れているのかもしれない。それもそうだろう。朝から仕事をこなし、帰宅後すぐに出来の悪い私のダンスの相手をしてくれたのだから。しかもお優しいラウス様はこの後もまだ付き合ってくれるらしい。一つでも予定が増えることに気を重くしているに違いない。
「何って、あなたがよくわかっているでしょう? この前だって無理させたばっかりなのに。式だってもう一ヶ月切っているのよ。少しは待ったらどう?」
「……わかっていますよ」
「そうかしら? あなた焦っているみたいだったから、一応言いに来てあげたの」
どうやらお義母様は結婚式の日取りの確認に来たらしい。それにしては以前のラウス様と同様に明確な日にちは告げていないのだが、ラウス様には伝わっている様子だしいいのだろう。
ラウス様とのやりとりは終わったらしいお義母様は、今度は私へと向き直った。
「あ、そうだモリアちゃん。この前一緒にお買い物行けなかったでしょう? だからハーヴェイにいくつか生地や糸を取り寄せさせたの。だから明日は一緒に刺繍でもしましょう?」
「はい」
明日はダンスの個人練習でもするつもりだったのだが、以前買い物に行けなかったことを挙げられると断ることもできず、結局私の明日の予定は埋まってしまった。
刺繍ならダンスよりもいくぶんか得意であるから気は重くならないのだが、生地や糸のことを思うと頭が痛いことには変わりない。だが私がすべきことは頭を抱えることではなく、せめて呆れられないように努めることなのだ。
結局、その後ダンスレッスンが行われることなくお互いに別々の部屋へと帰った。
もちろん私はといえば日課の筋力トレーニングとダンスステップの確認をしてから布団に潜る。思いの外、久しぶりのダンスは緊張していたせいか体力を消費しており、深い眠りにつくことができた。
翌朝、起きてすぐに今日の分の筋力トレーニングを済ませ、いつも通りにドレスを選択する。そしてラウス様の部屋の前に立ち、部屋から出て来たラウス様に挨拶をした。
「おはようございます、ラウス様」
「おはよう。モリア」
ラウス様は少し疲れたように微笑んだ。昨日のダンスが疲れて帰って来たラウス様の負担になってしまったらしい。
「昨日は申し訳ありませんでした」
「あれはモリアのせいではないから気にしないでくれ」
「ですが私の出来が悪いばかりに、ラウス様には迷惑をおかけしてしまいまして……」
「出来が悪い?」
「これからはそのようなことがないよう、一層努めますので」
「モリア、何の話をしているんだ?」
「ダンスの話ですが」
それしかないというのにラウス様は変なことを聞く。首を傾げる私に、ラウス様は頭を抱えて「そうだよな」と何度も呟く。
もしかして私は何か自覚のないうちにやらかしていたのだろうか?
わざわざラウス様が私のせいではないと言ってくれたということは、私が気負うことが他になくてはならないというわけだ。それは思い出さなくてはまずい。
だが昨日、何かあっただろうか?
いつも通りラウス様は朝早くからお義父様と一緒にお出かけになって、帰って来てから私と踊ってくださった。その後でいつもと変わらず食事をして別々に寝た。
やはり思い返してみてもダンス以外に変わった行動などとっていないはずだ。
そう私が結論づけたのとほぼ同時にラウス様も考え込むのを止めたらしく、いつも通りのラウス様に戻っていた。
「さてモリア、食事をとろうか」
「はい」
ラウス様はラウス様の中ですでに結論を出してしまっているため、昨日の私が何か彼の気を害するようなことをしてしまったか尋ねることは出来なかった。
ラウス様を見送った私は今、ひたすらに、手が動くがままにお義母様に分けて頂いたハンカチーフに刺繍をしている。
モデルは庭で目にした赤いバラだ。バラ自体はサンドレアの家にいた時も何度か刺繍をしたモチーフでもあるし、慣れたものである。それに工芸品作りもいくつかマスターしつつあった私は手先の器用さには自信があるのだ。
「モリアちゃん、器用ねぇ……」
「あ、もう葉の部分に入りましたわ!」
「義姉さん、糸足りてる? 大丈夫?」
だが初めこそ私と同じように刺繍をしていたはずのお義母様たちの、まるで手品でも見ているかのような好奇な視線には慣れていない。サキヌに至ってはアンジェリカとお義母様の感嘆の声を聞きつけてやってきたというのだから、プレッシャーが尋常ではない。
慣れた動きの手が震えることはないが、針をつまむ指先に汗が滲んでいることは確かである。
「出来た……!」
緊張からかいつもより時間はかかったものの、分けていただいたハンカチを無駄にすることなく仕上げられたことに胸を撫で下ろす。するともう終わったというのに、それはもう熱心な視線が手元に注がれている。
「ア、アンジェリカ?」
キラキラキラキラと降り注ぐのはアンジェリカの視線だ。ただ一心に私の手元、もとい刺繍が終わったハンカチへと捧げられている。
「お義姉様!」
かと思えばばっと私を見上げるように顔を振りかぶると、私の二つの手首をまとめるようにして捕らえた。
「な、何でしょうか!?」
悪いことは特にしてはいないと思うのだけど、それでも今の気持ちは捕縛される罪人のようだ。
罪状は何だろう?
嘘をついたこと?
好意に甘え過ぎたこと?
それとも気を遣わずにひたすら刺繍を続けていたことだろうか?
だがアンジェリカの口から出たのは考えれば考えるほどに思いつくそれらとは全くの別物だった。
「よろしければそのハンカチ、私にいただけませんか!?」
「へ?」
「その美しい刺繍を抱くたびにお義姉様の顔を思い出すのです! そうすれば数々の苦痛もきっと耐えることができるでしょう……。ですから、ですからどうか私にそのハンカチを!!」
アンジェリカは熱い視線を私へと送り続ける。
そんな私はといえば、特に何も考えてはいなかった。さすがに分けて頂いた材料で作ったものを売ろうなんて、そんなこと……全く考えなかったといえば嘘になるけど今は思ってない。だがさすがに手元の刺繍の終わったハンカチの行き先までは考えていなかった。
こんな高価そうなものを使う予定もなさそうだし、若いのに色々と気苦労が多そうなアンジェリカにプレゼントするのもいいだろう。
確かアンジェリカは数日後、婚約者である王子様と会うというのだという。あの、部屋に引きこもるほどに嫌がった婚約者様と。
なぜアンジェリカがあそこまで嫌がるのか理由はわからないが、私を囮にして彼女を部屋から出すのに成功したのも事実である。ならば今回はこのハンカチを囮にするのもいい。
「私のでよければ……」
そしてアンジェリカの手に渡そうとすると、私と彼女の手を結ぶ空間はお義母様によって遮られた。
「ちょっと待ちなさい、アンジェリカ。年功序列というものを知らないわけではないでしょう? ということは私が先よ!」
……どうやらお義母様もこのハンカチが欲しいらしい。
「ラウス、ちょっといいかしら?」
食後のタイミングを見計らったようにやって来たのはお義母様だ。隣にはハーヴェイさんが控えており、ラウス様は彼を睨みつけた。どうやらお義母様とハーヴェイさんの登場はラウス様にとってあまりいいものではないらしい。
「何ですか、お母様」
頬をヒクつかせながら一応とばかりに尋ねるラウス様は疲れているのかもしれない。それもそうだろう。朝から仕事をこなし、帰宅後すぐに出来の悪い私のダンスの相手をしてくれたのだから。しかもお優しいラウス様はこの後もまだ付き合ってくれるらしい。一つでも予定が増えることに気を重くしているに違いない。
「何って、あなたがよくわかっているでしょう? この前だって無理させたばっかりなのに。式だってもう一ヶ月切っているのよ。少しは待ったらどう?」
「……わかっていますよ」
「そうかしら? あなた焦っているみたいだったから、一応言いに来てあげたの」
どうやらお義母様は結婚式の日取りの確認に来たらしい。それにしては以前のラウス様と同様に明確な日にちは告げていないのだが、ラウス様には伝わっている様子だしいいのだろう。
ラウス様とのやりとりは終わったらしいお義母様は、今度は私へと向き直った。
「あ、そうだモリアちゃん。この前一緒にお買い物行けなかったでしょう? だからハーヴェイにいくつか生地や糸を取り寄せさせたの。だから明日は一緒に刺繍でもしましょう?」
「はい」
明日はダンスの個人練習でもするつもりだったのだが、以前買い物に行けなかったことを挙げられると断ることもできず、結局私の明日の予定は埋まってしまった。
刺繍ならダンスよりもいくぶんか得意であるから気は重くならないのだが、生地や糸のことを思うと頭が痛いことには変わりない。だが私がすべきことは頭を抱えることではなく、せめて呆れられないように努めることなのだ。
結局、その後ダンスレッスンが行われることなくお互いに別々の部屋へと帰った。
もちろん私はといえば日課の筋力トレーニングとダンスステップの確認をしてから布団に潜る。思いの外、久しぶりのダンスは緊張していたせいか体力を消費しており、深い眠りにつくことができた。
翌朝、起きてすぐに今日の分の筋力トレーニングを済ませ、いつも通りにドレスを選択する。そしてラウス様の部屋の前に立ち、部屋から出て来たラウス様に挨拶をした。
「おはようございます、ラウス様」
「おはよう。モリア」
ラウス様は少し疲れたように微笑んだ。昨日のダンスが疲れて帰って来たラウス様の負担になってしまったらしい。
「昨日は申し訳ありませんでした」
「あれはモリアのせいではないから気にしないでくれ」
「ですが私の出来が悪いばかりに、ラウス様には迷惑をおかけしてしまいまして……」
「出来が悪い?」
「これからはそのようなことがないよう、一層努めますので」
「モリア、何の話をしているんだ?」
「ダンスの話ですが」
それしかないというのにラウス様は変なことを聞く。首を傾げる私に、ラウス様は頭を抱えて「そうだよな」と何度も呟く。
もしかして私は何か自覚のないうちにやらかしていたのだろうか?
わざわざラウス様が私のせいではないと言ってくれたということは、私が気負うことが他になくてはならないというわけだ。それは思い出さなくてはまずい。
だが昨日、何かあっただろうか?
いつも通りラウス様は朝早くからお義父様と一緒にお出かけになって、帰って来てから私と踊ってくださった。その後でいつもと変わらず食事をして別々に寝た。
やはり思い返してみてもダンス以外に変わった行動などとっていないはずだ。
そう私が結論づけたのとほぼ同時にラウス様も考え込むのを止めたらしく、いつも通りのラウス様に戻っていた。
「さてモリア、食事をとろうか」
「はい」
ラウス様はラウス様の中ですでに結論を出してしまっているため、昨日の私が何か彼の気を害するようなことをしてしまったか尋ねることは出来なかった。
ラウス様を見送った私は今、ひたすらに、手が動くがままにお義母様に分けて頂いたハンカチーフに刺繍をしている。
モデルは庭で目にした赤いバラだ。バラ自体はサンドレアの家にいた時も何度か刺繍をしたモチーフでもあるし、慣れたものである。それに工芸品作りもいくつかマスターしつつあった私は手先の器用さには自信があるのだ。
「モリアちゃん、器用ねぇ……」
「あ、もう葉の部分に入りましたわ!」
「義姉さん、糸足りてる? 大丈夫?」
だが初めこそ私と同じように刺繍をしていたはずのお義母様たちの、まるで手品でも見ているかのような好奇な視線には慣れていない。サキヌに至ってはアンジェリカとお義母様の感嘆の声を聞きつけてやってきたというのだから、プレッシャーが尋常ではない。
慣れた動きの手が震えることはないが、針をつまむ指先に汗が滲んでいることは確かである。
「出来た……!」
緊張からかいつもより時間はかかったものの、分けていただいたハンカチを無駄にすることなく仕上げられたことに胸を撫で下ろす。するともう終わったというのに、それはもう熱心な視線が手元に注がれている。
「ア、アンジェリカ?」
キラキラキラキラと降り注ぐのはアンジェリカの視線だ。ただ一心に私の手元、もとい刺繍が終わったハンカチへと捧げられている。
「お義姉様!」
かと思えばばっと私を見上げるように顔を振りかぶると、私の二つの手首をまとめるようにして捕らえた。
「な、何でしょうか!?」
悪いことは特にしてはいないと思うのだけど、それでも今の気持ちは捕縛される罪人のようだ。
罪状は何だろう?
嘘をついたこと?
好意に甘え過ぎたこと?
それとも気を遣わずにひたすら刺繍を続けていたことだろうか?
だがアンジェリカの口から出たのは考えれば考えるほどに思いつくそれらとは全くの別物だった。
「よろしければそのハンカチ、私にいただけませんか!?」
「へ?」
「その美しい刺繍を抱くたびにお義姉様の顔を思い出すのです! そうすれば数々の苦痛もきっと耐えることができるでしょう……。ですから、ですからどうか私にそのハンカチを!!」
アンジェリカは熱い視線を私へと送り続ける。
そんな私はといえば、特に何も考えてはいなかった。さすがに分けて頂いた材料で作ったものを売ろうなんて、そんなこと……全く考えなかったといえば嘘になるけど今は思ってない。だがさすがに手元の刺繍の終わったハンカチの行き先までは考えていなかった。
こんな高価そうなものを使う予定もなさそうだし、若いのに色々と気苦労が多そうなアンジェリカにプレゼントするのもいいだろう。
確かアンジェリカは数日後、婚約者である王子様と会うというのだという。あの、部屋に引きこもるほどに嫌がった婚約者様と。
なぜアンジェリカがあそこまで嫌がるのか理由はわからないが、私を囮にして彼女を部屋から出すのに成功したのも事実である。ならば今回はこのハンカチを囮にするのもいい。
「私のでよければ……」
そしてアンジェリカの手に渡そうとすると、私と彼女の手を結ぶ空間はお義母様によって遮られた。
「ちょっと待ちなさい、アンジェリカ。年功序列というものを知らないわけではないでしょう? ということは私が先よ!」
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