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第6章 転生隠者の望む暮らし
8.隠者と森と雨
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体調不良と所用が重なり、更新が遅くなりました。すみません。
———————————————
今は雨降りだ。大きく鼻から息を吸い込むと、独特のにおいがした。
(雨の匂いじゃなくて、土中のバクテリアとかの匂いだったかな……)
雨の森独特の匂いを堪能していると、ブラドとアナイナがあたりを見回して言った。
「我が主人よ、妖精の匂いがします」
「主人様、み、水妖精が生まれる時のような匂いがします……」
「……妖精が生まれる時って、世界樹の時のあんな感じ?匂いがするの?」
世界樹の時は、多少動転していたのもあったけれど、多分匂いには気づかなかったと思う。
「匂いと言うか、気配というか……」
アナイナが一生懸命話している。
「ここはマナが濃い方ですし、きちんと土が生きているので……あと、水は土と仲良しなので…そう言うのが、わわ、わかります!」
「なるほど、そうなのね。教えてくれてありがとう、アナイナ、ブラド」
「は、はいっ!」
アナイナはパッと笑顔になった。
「世界樹での誕生とは違いますけど、ルールーの場合みたいに、自然から生まれてくることもありますもんね」
カルラはふむふむとメモを取っている。しっとり濡れた空気を吸い込み、上を見上げると、結界に降り注ぐ雨が見えた。
ここは、魔の森と私の家を挟んで、正反対の方角にある『白の森』だ。なぜか、土も木々も全体的に白っぽい。葉も全体的に黄緑色で、魔の森と比べると色素が薄いと感じる。今の季節は紅葉する種類の木も多いようだか、それらも全体的にパステルカラーのような色合いだ。
「全体的にふわふわした色合いが多いのね」
色合いが華やかで人目を引くのか、森の浅い部分は観光客も多く、魔獣の多いところではそれを狩って生計を立てる冒険者もかなり居るらしいのだが、ここはその森の本当に奥深い所である上、今は雨降りだ。目視できる範囲にも探索術上にも、辺りに私たち以外に人は居ない。周りの動植物の鑑定をやりながら、ブラドとアナイナの言う「匂いのする方向」に向かって歩く。
(うん、間違いない……魔力、いやこの場合はマナだね。周りより濃い地点がある)
一生懸命案内するアナイナを追いながら、展開させた探索術の反応を確認する。
雨は透明な糸のようにシトシトと降り注ぎ、辺りは本当に静かだ。
「黒の森の雨はもっと激しい感じだったけど、ここの雨は静かに感じますね、主様」
カルラの言葉に、私も同意だ。
「とても綺麗だけど……マナの濃さと言うか、反応は魔の森や、当たり前だけど聖地よりずっと低いね。本当に、ここにも世界樹みたいな木があったのかな……?」
思わず、疑問がそのまま口から出てしまった。
「あの、あの…私たちに伝わる、古い記憶ですから……相当古い記憶ですし……」
それまでずっと沈黙していた光の精霊王が、おずおずと口を開いた。
「そうだな。最初の滅びの前のことだ。記憶は時間と共にある程度薄れるものだ」
いつの間にか私の背後にいた闇の精霊王が、辺りを鑑定しながら答えている。
「いえいえ、お二人の記憶が間違いではと言っているわけではないんです。ただ、本当に探索術に反応するマナの濃さが低いので驚いているだけです。ここは、この森の1番深いところですが、マナの濃度としては私の暮らしている所よりも低いくらいですね」
濃度を鑑定して、メモしておく。属性ごとに表を出してみると、闇のマナが極端に低い。
「ここにハイエルフ達が暮らしていた時は、もっとマナが濃かったのかもしれませんね」
光の精霊王は円グラフをじっと見つめている。
「ハイエルフ?」
「エルフの中で、稀に精霊との親和性が高い者が生まれることがあって……その者達は他のエルフ達よりも不老に近く、長寿だったらしいんですよ。その者達が、自分達をそう名乗ったのが始まりらしいですね。それに……」
光の精霊王は顎に指を添え、首を少し傾げて考えている。その姿はこの白の森の景色と相まって、とても綺麗だった。きっとここに画家が居合わせたら絵を描き始めるはずだ。
「そのハイエルフ達が自分達を神に近い者と宣言して、この森を支配した時代から、地上で精霊魔法と言われている魔法の衰退が始まったようなんですよね」
それが本当ならば、精霊魔法というのは使える人を選ぶ難しい魔法というよりも、もっと違う理由で使いにくくなっている、若しくは使い方というか、ノウハウが失われているという事にならないだろうか。
私は慌てて先日やっと完成させた蓄音の紋様と、自分でもメモ用紙にペンを走らせる。実は、横でカルラとブラドも同じようにメモを取っているのだが、その姿がとっても可愛いと思ってしまうのは内緒だ。
(それにしても、こんな風にふいに凄いお話が聞けるなんて…)
ひとしきり話を聞かせてもらい、お礼を言うと光の精霊王はニッコリと笑った
「いいえ! 私こそ、リッカが楽しんでくれたのなら嬉しいです」
周囲の空気が明るくなるような、素敵な笑顔だった。以前も思ったが、光の精霊王は、精霊王たちの中でも顔立ちが1番セカイさんに似ているのだが、雰囲気は全く違う。恥じらうような、それでいて本当に嬉しさがこちらに伝わるような、綺麗な笑顔だ。聖地で最初に会った時とは比べ物にならないくらい、元気そうだ。
「リッカ? どうしましたか?」
キラキラと笑う光の精霊王に不思議そうな顔を向けられてしまったので、私は微笑み返した。
「いいえ。光の精霊王が、初めて会った時よりもずっとお元気そうに見えたので、嬉しくなったのですよ」
「はい、リッカのおかげで元気になりましたよ」
キラキラする笑顔の精霊王の頭を、思わず撫でてしまった。慌てて手を引っ込めて謝ろうとすると、嬉しそうに手を上から重ねられて、指を絡めるように繋がれた上に、輝くような笑顔を向けられ…そのまま顔を寄せられて、頬に軽く口付けられた。光の精霊王が、まるで子供の悪戯が成功した時のように笑うので、苦笑するしかなかった。
いつの間にやら雨が弱くなり、木漏れ日のような物が差し込んで来た。
「我が主人様、ここです」
アナイナの声が聞こえたので、目の前の枝をそっと手で避けると、そこには巨大な朽ちかけた切り株が現れた。
「…あぁ、これだろうな」
闇の精霊王は納得したと言った顔で切り株を見やって頷いている。
苔生した大きな切り株は、根のあたりが一部空洞になっていて、向こう側まで見えている。
「少し、鑑定させてね」
切り株に話しかけてから、鑑定をかけた。現れた紋様をさらに詳細に鑑定する。
「世界樹というのは、一本ではなかったはずだ」
そんな事を言われたので探し始めた———というのが今回の調査の目的ではあったのだが、実際にそれらしい痕跡を見つけたのは、今回が初めてだ。
「これは、光の世界樹と呼ばれていたようなんです」
光の精霊王がぽつりと言った。
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今は雨降りだ。大きく鼻から息を吸い込むと、独特のにおいがした。
(雨の匂いじゃなくて、土中のバクテリアとかの匂いだったかな……)
雨の森独特の匂いを堪能していると、ブラドとアナイナがあたりを見回して言った。
「我が主人よ、妖精の匂いがします」
「主人様、み、水妖精が生まれる時のような匂いがします……」
「……妖精が生まれる時って、世界樹の時のあんな感じ?匂いがするの?」
世界樹の時は、多少動転していたのもあったけれど、多分匂いには気づかなかったと思う。
「匂いと言うか、気配というか……」
アナイナが一生懸命話している。
「ここはマナが濃い方ですし、きちんと土が生きているので……あと、水は土と仲良しなので…そう言うのが、わわ、わかります!」
「なるほど、そうなのね。教えてくれてありがとう、アナイナ、ブラド」
「は、はいっ!」
アナイナはパッと笑顔になった。
「世界樹での誕生とは違いますけど、ルールーの場合みたいに、自然から生まれてくることもありますもんね」
カルラはふむふむとメモを取っている。しっとり濡れた空気を吸い込み、上を見上げると、結界に降り注ぐ雨が見えた。
ここは、魔の森と私の家を挟んで、正反対の方角にある『白の森』だ。なぜか、土も木々も全体的に白っぽい。葉も全体的に黄緑色で、魔の森と比べると色素が薄いと感じる。今の季節は紅葉する種類の木も多いようだか、それらも全体的にパステルカラーのような色合いだ。
「全体的にふわふわした色合いが多いのね」
色合いが華やかで人目を引くのか、森の浅い部分は観光客も多く、魔獣の多いところではそれを狩って生計を立てる冒険者もかなり居るらしいのだが、ここはその森の本当に奥深い所である上、今は雨降りだ。目視できる範囲にも探索術上にも、辺りに私たち以外に人は居ない。周りの動植物の鑑定をやりながら、ブラドとアナイナの言う「匂いのする方向」に向かって歩く。
(うん、間違いない……魔力、いやこの場合はマナだね。周りより濃い地点がある)
一生懸命案内するアナイナを追いながら、展開させた探索術の反応を確認する。
雨は透明な糸のようにシトシトと降り注ぎ、辺りは本当に静かだ。
「黒の森の雨はもっと激しい感じだったけど、ここの雨は静かに感じますね、主様」
カルラの言葉に、私も同意だ。
「とても綺麗だけど……マナの濃さと言うか、反応は魔の森や、当たり前だけど聖地よりずっと低いね。本当に、ここにも世界樹みたいな木があったのかな……?」
思わず、疑問がそのまま口から出てしまった。
「あの、あの…私たちに伝わる、古い記憶ですから……相当古い記憶ですし……」
それまでずっと沈黙していた光の精霊王が、おずおずと口を開いた。
「そうだな。最初の滅びの前のことだ。記憶は時間と共にある程度薄れるものだ」
いつの間にか私の背後にいた闇の精霊王が、辺りを鑑定しながら答えている。
「いえいえ、お二人の記憶が間違いではと言っているわけではないんです。ただ、本当に探索術に反応するマナの濃さが低いので驚いているだけです。ここは、この森の1番深いところですが、マナの濃度としては私の暮らしている所よりも低いくらいですね」
濃度を鑑定して、メモしておく。属性ごとに表を出してみると、闇のマナが極端に低い。
「ここにハイエルフ達が暮らしていた時は、もっとマナが濃かったのかもしれませんね」
光の精霊王は円グラフをじっと見つめている。
「ハイエルフ?」
「エルフの中で、稀に精霊との親和性が高い者が生まれることがあって……その者達は他のエルフ達よりも不老に近く、長寿だったらしいんですよ。その者達が、自分達をそう名乗ったのが始まりらしいですね。それに……」
光の精霊王は顎に指を添え、首を少し傾げて考えている。その姿はこの白の森の景色と相まって、とても綺麗だった。きっとここに画家が居合わせたら絵を描き始めるはずだ。
「そのハイエルフ達が自分達を神に近い者と宣言して、この森を支配した時代から、地上で精霊魔法と言われている魔法の衰退が始まったようなんですよね」
それが本当ならば、精霊魔法というのは使える人を選ぶ難しい魔法というよりも、もっと違う理由で使いにくくなっている、若しくは使い方というか、ノウハウが失われているという事にならないだろうか。
私は慌てて先日やっと完成させた蓄音の紋様と、自分でもメモ用紙にペンを走らせる。実は、横でカルラとブラドも同じようにメモを取っているのだが、その姿がとっても可愛いと思ってしまうのは内緒だ。
(それにしても、こんな風にふいに凄いお話が聞けるなんて…)
ひとしきり話を聞かせてもらい、お礼を言うと光の精霊王はニッコリと笑った
「いいえ! 私こそ、リッカが楽しんでくれたのなら嬉しいです」
周囲の空気が明るくなるような、素敵な笑顔だった。以前も思ったが、光の精霊王は、精霊王たちの中でも顔立ちが1番セカイさんに似ているのだが、雰囲気は全く違う。恥じらうような、それでいて本当に嬉しさがこちらに伝わるような、綺麗な笑顔だ。聖地で最初に会った時とは比べ物にならないくらい、元気そうだ。
「リッカ? どうしましたか?」
キラキラと笑う光の精霊王に不思議そうな顔を向けられてしまったので、私は微笑み返した。
「いいえ。光の精霊王が、初めて会った時よりもずっとお元気そうに見えたので、嬉しくなったのですよ」
「はい、リッカのおかげで元気になりましたよ」
キラキラする笑顔の精霊王の頭を、思わず撫でてしまった。慌てて手を引っ込めて謝ろうとすると、嬉しそうに手を上から重ねられて、指を絡めるように繋がれた上に、輝くような笑顔を向けられ…そのまま顔を寄せられて、頬に軽く口付けられた。光の精霊王が、まるで子供の悪戯が成功した時のように笑うので、苦笑するしかなかった。
いつの間にやら雨が弱くなり、木漏れ日のような物が差し込んで来た。
「我が主人様、ここです」
アナイナの声が聞こえたので、目の前の枝をそっと手で避けると、そこには巨大な朽ちかけた切り株が現れた。
「…あぁ、これだろうな」
闇の精霊王は納得したと言った顔で切り株を見やって頷いている。
苔生した大きな切り株は、根のあたりが一部空洞になっていて、向こう側まで見えている。
「少し、鑑定させてね」
切り株に話しかけてから、鑑定をかけた。現れた紋様をさらに詳細に鑑定する。
「世界樹というのは、一本ではなかったはずだ」
そんな事を言われたので探し始めた———というのが今回の調査の目的ではあったのだが、実際にそれらしい痕跡を見つけたのは、今回が初めてだ。
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