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第1章
<第3話>死神
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真っ暗だ。
俺はまたあの暗闇に戻ってきた。
いや、なにかが違う。
なんというか、前のはただ平面があったみたいだけど
今は、真っ黒だけど床があって天井がある。
ただ、壁は見えない。
そして、薄明るい。
「時長 暁。16歳。
能力は感情操作。ほー、おもしろいものを持ってるな。
これだとあれが使えるな。」
どっかから声がする。
周りを見渡すと俺の後ろに焚き火があって、その横に
真っ黒のローブを着た男がいた。
体格と声色から男と判断したけど、顔は見えてない。
「よう、暁くん・・・いやめんどくさいから呼び捨てでいいや。」
誰もいいって言ってないだろ。
「だめなのか?」
なんか威圧を感じる。
まあ、だめってわけじゃないな。つか、誰だよお前。
「なら、いいだろ、暁。んじゃあ、自己紹介な。俺は、お前の加護主からお前の世話を頼まれた、
死神シクロという。よろしく。」
世話?
「詳しいことは夜教える。スクロールの時間が切れてしまうからな。
今はお前に2つプレゼントやろうと思う。」
プレゼント、ねえ。
「一つはお前の加護の使い方。」
ふむ、加護でなにかできるってことか。
「二つ目はお前の能力の一部強化だ。」
あれか、感情操作か。強くなるのは嬉しいな。
「ったく、もう時間が切れてしまう。そうだ、目が覚める前に見ていきな。」
ポーン
『感情操作
鬼ノ加護
死神ノ呪い 詳細→自分に対して相手が恐怖を抱いたとき、通常の何倍も怖がられる。目つきが悪くなる。』
ん?・・・・・・
おいっ、待て、ふざけんなよ。
呪いだと!?
能力の強化じゃなかったのかよ!?
目付き悪くなるってなんだよ!
おいいいいいいいいいいっ!
「はっはっは、がんばれよ~。」
間延びした声を聞きながら、
俺は目覚めていく。
ザー
俺が今いる所は草原の先にあった森の中の川。
あの黒い空間から目が覚めたとたんに、スクロールが燃え始めて
軽く火傷してしまって、冷やしたかったからだ。
災難だったぜ。
探すのは、川の音がしてたから意外と楽だった。
「ったく、あのクソ野郎、燃えるんだったら先に言えよ。」
水面で、あの呪いのせいで悪くなったという、目付きを見れるかなって思ったけど
「流れがあってうまく見えないや。」
まあ、次の機会でいいや。
「今はこのスクロールだ。」
さっき起きたとき、最初と同じように横にスクロールがあった。
白は黒と一緒に燃えてしまったから、俺の荷物はこれだけ。
「さあ、使ってみるか。」
広げて魔法陣を見てみる。
「白いスクロールに少し似ているな。
加護の使い方って言ってたから、情報が入ってくる感じだろうな。」
さっそく魔力を送ってみる。
青白く光るスクロール。
10秒くらいで光はおさまった。
「なるほど、これでとりあえず戦えるようになったぞ。」
俺はまたあの暗闇に戻ってきた。
いや、なにかが違う。
なんというか、前のはただ平面があったみたいだけど
今は、真っ黒だけど床があって天井がある。
ただ、壁は見えない。
そして、薄明るい。
「時長 暁。16歳。
能力は感情操作。ほー、おもしろいものを持ってるな。
これだとあれが使えるな。」
どっかから声がする。
周りを見渡すと俺の後ろに焚き火があって、その横に
真っ黒のローブを着た男がいた。
体格と声色から男と判断したけど、顔は見えてない。
「よう、暁くん・・・いやめんどくさいから呼び捨てでいいや。」
誰もいいって言ってないだろ。
「だめなのか?」
なんか威圧を感じる。
まあ、だめってわけじゃないな。つか、誰だよお前。
「なら、いいだろ、暁。んじゃあ、自己紹介な。俺は、お前の加護主からお前の世話を頼まれた、
死神シクロという。よろしく。」
世話?
「詳しいことは夜教える。スクロールの時間が切れてしまうからな。
今はお前に2つプレゼントやろうと思う。」
プレゼント、ねえ。
「一つはお前の加護の使い方。」
ふむ、加護でなにかできるってことか。
「二つ目はお前の能力の一部強化だ。」
あれか、感情操作か。強くなるのは嬉しいな。
「ったく、もう時間が切れてしまう。そうだ、目が覚める前に見ていきな。」
ポーン
『感情操作
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死神ノ呪い 詳細→自分に対して相手が恐怖を抱いたとき、通常の何倍も怖がられる。目つきが悪くなる。』
ん?・・・・・・
おいっ、待て、ふざけんなよ。
呪いだと!?
能力の強化じゃなかったのかよ!?
目付き悪くなるってなんだよ!
おいいいいいいいいいいっ!
「はっはっは、がんばれよ~。」
間延びした声を聞きながら、
俺は目覚めていく。
ザー
俺が今いる所は草原の先にあった森の中の川。
あの黒い空間から目が覚めたとたんに、スクロールが燃え始めて
軽く火傷してしまって、冷やしたかったからだ。
災難だったぜ。
探すのは、川の音がしてたから意外と楽だった。
「ったく、あのクソ野郎、燃えるんだったら先に言えよ。」
水面で、あの呪いのせいで悪くなったという、目付きを見れるかなって思ったけど
「流れがあってうまく見えないや。」
まあ、次の機会でいいや。
「今はこのスクロールだ。」
さっき起きたとき、最初と同じように横にスクロールがあった。
白は黒と一緒に燃えてしまったから、俺の荷物はこれだけ。
「さあ、使ってみるか。」
広げて魔法陣を見てみる。
「白いスクロールに少し似ているな。
加護の使い方って言ってたから、情報が入ってくる感じだろうな。」
さっそく魔力を送ってみる。
青白く光るスクロール。
10秒くらいで光はおさまった。
「なるほど、これでとりあえず戦えるようになったぞ。」
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