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100年後

登場人物

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 【百年後の世界】

 
 ゴールド枢機卿
 幻術使い。守銭奴しゅせんど
 見た目は五歳の幼児。実年齢は1000歳。
 六人のうちの一人である枢機卿。『祝福されし者』。
 フランソワーズと仲良し。
 「高利貸し」の時は「インテレス」と名のる。
 「銀行家」の時は「バンコ」と名のる。
 *インテレスは、ラテン語で「利子」。
 *バンコは、ラテン語で「銀行」。

 
 ブロンズ神官
 筆頭神官。ゴールド枢機卿の世話役。
 見た目幼児のゴールドに代わって「影武者」の役割を果たす苦労人。

 
 イリス・ド・モンティーヌ
 フランソワーズの姪。
 モンティーヌ聖教国の王女。
 何時もニコニコしている可憐な美少女。ド級の天然箱入り娘。
 シャルル王太子との婚約解消後、「聖女候補」から「聖女」になるため巡礼の旅に出かけた。

 
 シャルル王太子
『善王』と同じ名前。代々の世継ぎには「シャルル」の名前が付けられる。
 清く正しく生きることに疲れていた。家でも外でも優等生で居続けるのは心底疲れるタイプだった。ちょっとした子供の悪戯でも烈火の如く怒られる環境にいたら抑圧されていても仕方ないが、何故、カフェテリアで婚約解消を言ったのかは謎。


 ラティー
 シャルル王太子の恋人。
 恋人に捨てられると思い、イリス誘拐を目論んだ。


 ロベール王国の最後の国王夫妻
 シャルルとイリスの結婚を心底願っていたが、息子が馬鹿をしでかしたせいで国は解体され、枢機卿団で運営されることが決まった。
 元国王は一代限りの「公爵」として余生を過ごすことになった。
 元王妃はホテル経営者として成功する。



 大聖女フラン
 旧姓:フランソワーズ・ド・モンティーヌ
 モンティーヌ聖教国の大聖女(本人的にはエセ聖女)。
 元ロベール王国の筆頭公爵令嬢
 金髪に青い目。
 病にて亡くなった……ことにしている。
 『乙女ゲーム』のライバルキャラ(悪役令嬢)だと記憶がよみがえり、婚約破棄後に殺される運命から逃れるために奮闘した結果、何故か『夢見の聖女』となってしまった。
 『祝福を受けし者』。



 枢機卿団
 世界各国にある神殿の総本山の上層部。
 神託に従いイリスとシャルルを婚約させた。百年後に起こる魔王復活やら勇者召喚やらで枢機卿団も大変。勇者が何故かロベール王国の王女と結婚すると思っている。
 




 *聖女は不老不死ではないものの人として長い年月を生きられる設定。
 モンティーヌ聖教国の王族(フランソワーズの家族)はフランソワーズの『加護を受けた者』なので聖女より更に長寿。
 *『祝福を受けし者(フランソワーズ)』『祝福されし者(枢機卿猊下)』は不老設定です。
 



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