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たまんないよ
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気まぐれに身体を弄るサマエル教官の長い指は、レイヤの胸へとたどり着いた。
焦らす様に指先でクルクルと弄ばれ、レイヤは背中を丸めて耐える。
「あっ…!あっ、あっ、やっ、ねぇ、入れたっ…入れたいです!」
腕を縛られ、入り口に先端をあてがったままいじられ続けて、もうおかしくなりそうだ。
相手に求められなければ、淫魔は精気を吸う事が出来ない。その為にあの手この手で誘惑するのだけれど、この男には効いていないらしい。何てこった…
レイヤは目の輝きをいっそう強めて、サマエル教官を誘惑する。
「したいです。もう限界です。お願い…」
涙を浮かべて懇願するレイヤを目を細めて眺めながら、サマエルは自身の長い指をべろりと舐めた。
「ハッ。それで誘惑してるつもりか?もっと上手に煽って見せろ」
濡らした指をレイヤのペニスに塗りつける様にして、ゆっくりと這わせる。
あまりに直接的な快感に、足から力が抜けてしまう。
つぷ、と先端が入り込み、その感触にまた力が抜ける。
止まらない喘ぎ声を上げながら、我慢出来ずついに、根本まで咥え込んでしまった。
けれど、何も満たされない。気持ちは焦り、身体は限界のまま。涙がポタポタと流れて、教官の腹を濡らした。
「勝手に挿れて…。気持ちいいか?」
「………ッハ、……ッ」
呆れた顔を向けられて、サッと青ざめる。
同意が取れないままでした事が無いので、どうなるのか全く分からない。もしかして、ルール違反?消滅ちゃう?あああでも
(気持ちいい…っ)
レイヤは混乱したまま、無意識に腰を揺らした。
それに合わせてゆっくりとしたストロークが加えられる。
軽く指を乗せられているだけのペニスに揺れが伝わって、勝手にビクビクと腰が跳ねる。
「マルファス諜報部長とはどういう知り合いだ?」
(なんで…いま、マルファス様…)
もう訳が分からない。セックス中にそんな冷静に質問をされたのは始めてだ。
「何を言われてここに来た?」
(何をって…、はぁ?分かんないかなぁ?)
「へっ、へたれをっ、なおせって」
(ちょっと考えれば分かるだろう⁉︎うるさい男だな!大体相手の状況をよく見て話かけろよ!もうさっさと僕に魔力をよこせ…!!)
苛立ちながら投げやりな気持ちで、自分の良いように腰を回す。もうヤケクソだ。
黙って僕に搾り取られろよ!とは決して口には出さないが。いかんせんこの淫魔、致命的に顔に出る。素直なのだ。
次第にフッとか、ハハ、とか吹き出したような声が聞こえる。
涙でぼやけてよく見えないが、絶対笑ってる。こっちは消滅の覚悟で腰を振ってるって言うのに。
「…もう、魔力下さいベリアル様。僕ほんとに、もう、死にますし…」
実際死ぬのかどうかは分からないが、魔力不足で本当にクラクラする。これ以上押し問答を続けてはいられない。
「………へえ。淫魔って、不思議な悪魔だね。」
何に感心されているのかは分からないが、僕を基準にするのは淫魔族への冒涜だぞ、とサマエル教官を見ると、そこにいたのはベリアル副教官だった。
「…はぇ?」
そういえば、さっき自分もベリアル様って言っちゃった気がする。
だって何だか、雰囲気がベリアル副教官っぽかったからつい…
「…いいね。魔力をあげるよレイヤ。見破ったご褒美だよ。」
そう言うと、繋がった場所からドクドクと魔力を注がれる。
「あっ…!あっあっ、あ…」
見破ったという大層な評価に、先生をお母さんと呼んじゃうようなノリだったとは言わない方が良いな、とぼんやり考えながら、満たされる快楽に身震いし、ぐっと最奥まで咥え込む。
自由になった手を硬い腹の上に置き、涎を垂らしながら魔力を吸い取る。
「ははっ、だらしない顔」
紫色の目で俯けた顔を覗き込み、頬の涙を拭う。
その優しい仕草に絆されていると、
その手はレイヤの足の付け根を押さえ付け、下から抉る様に腰を動かし始めた。
お腹側のイイ所にグリグリと鬼頭を押し付けられ、レイヤは嬌声を上げながら足先を丸めた。
「…はぁ。気持ち良い…。」
恍惚とした、甘い声が部屋に響く。
激しく穿つことも痛みを与える事もない、ゆったりとした、けれど的確な注挿に、じわじわと追い詰められていく。
「はっ、ぁ、ぅあっ…も、あっだめですこれ、もうっいきま……すぅっ」
ビクビクと震えながら、レイヤはとうとう触られてもいないのに達してしまった。
鍛えられて引き締まった男の腹を精で汚し、その様子を綺麗な顔で見つめられると、何だかとてもいけない事をしたような気持ちになる。
未だ快楽に侵された頭を軽く振り、少し落ち着こうと、必死で息を整えた。
「あれ、満足しちゃった?」
残念そうに笑う声に、あぁやっぱりベリアル副教官様は紳士だな思う。
誰かさんなら、自分が満足するまで何度だって注がれるだろう。
「あっそうだ。サマエルの弱点を教えてあげるよ。…ここの、悪魔の支配印のことだけど。これはね、名前を呼んで求めて、初めて完成するんだよ。覚えておきな。」
とん、とレイヤの額に指を当てながらそう言われ、
それってテストに出るのかなぁ、と言う感想を抱いて、レイヤはそっと目を閉じた。
焦らす様に指先でクルクルと弄ばれ、レイヤは背中を丸めて耐える。
「あっ…!あっ、あっ、やっ、ねぇ、入れたっ…入れたいです!」
腕を縛られ、入り口に先端をあてがったままいじられ続けて、もうおかしくなりそうだ。
相手に求められなければ、淫魔は精気を吸う事が出来ない。その為にあの手この手で誘惑するのだけれど、この男には効いていないらしい。何てこった…
レイヤは目の輝きをいっそう強めて、サマエル教官を誘惑する。
「したいです。もう限界です。お願い…」
涙を浮かべて懇願するレイヤを目を細めて眺めながら、サマエルは自身の長い指をべろりと舐めた。
「ハッ。それで誘惑してるつもりか?もっと上手に煽って見せろ」
濡らした指をレイヤのペニスに塗りつける様にして、ゆっくりと這わせる。
あまりに直接的な快感に、足から力が抜けてしまう。
つぷ、と先端が入り込み、その感触にまた力が抜ける。
止まらない喘ぎ声を上げながら、我慢出来ずついに、根本まで咥え込んでしまった。
けれど、何も満たされない。気持ちは焦り、身体は限界のまま。涙がポタポタと流れて、教官の腹を濡らした。
「勝手に挿れて…。気持ちいいか?」
「………ッハ、……ッ」
呆れた顔を向けられて、サッと青ざめる。
同意が取れないままでした事が無いので、どうなるのか全く分からない。もしかして、ルール違反?消滅ちゃう?あああでも
(気持ちいい…っ)
レイヤは混乱したまま、無意識に腰を揺らした。
それに合わせてゆっくりとしたストロークが加えられる。
軽く指を乗せられているだけのペニスに揺れが伝わって、勝手にビクビクと腰が跳ねる。
「マルファス諜報部長とはどういう知り合いだ?」
(なんで…いま、マルファス様…)
もう訳が分からない。セックス中にそんな冷静に質問をされたのは始めてだ。
「何を言われてここに来た?」
(何をって…、はぁ?分かんないかなぁ?)
「へっ、へたれをっ、なおせって」
(ちょっと考えれば分かるだろう⁉︎うるさい男だな!大体相手の状況をよく見て話かけろよ!もうさっさと僕に魔力をよこせ…!!)
苛立ちながら投げやりな気持ちで、自分の良いように腰を回す。もうヤケクソだ。
黙って僕に搾り取られろよ!とは決して口には出さないが。いかんせんこの淫魔、致命的に顔に出る。素直なのだ。
次第にフッとか、ハハ、とか吹き出したような声が聞こえる。
涙でぼやけてよく見えないが、絶対笑ってる。こっちは消滅の覚悟で腰を振ってるって言うのに。
「…もう、魔力下さいベリアル様。僕ほんとに、もう、死にますし…」
実際死ぬのかどうかは分からないが、魔力不足で本当にクラクラする。これ以上押し問答を続けてはいられない。
「………へえ。淫魔って、不思議な悪魔だね。」
何に感心されているのかは分からないが、僕を基準にするのは淫魔族への冒涜だぞ、とサマエル教官を見ると、そこにいたのはベリアル副教官だった。
「…はぇ?」
そういえば、さっき自分もベリアル様って言っちゃった気がする。
だって何だか、雰囲気がベリアル副教官っぽかったからつい…
「…いいね。魔力をあげるよレイヤ。見破ったご褒美だよ。」
そう言うと、繋がった場所からドクドクと魔力を注がれる。
「あっ…!あっあっ、あ…」
見破ったという大層な評価に、先生をお母さんと呼んじゃうようなノリだったとは言わない方が良いな、とぼんやり考えながら、満たされる快楽に身震いし、ぐっと最奥まで咥え込む。
自由になった手を硬い腹の上に置き、涎を垂らしながら魔力を吸い取る。
「ははっ、だらしない顔」
紫色の目で俯けた顔を覗き込み、頬の涙を拭う。
その優しい仕草に絆されていると、
その手はレイヤの足の付け根を押さえ付け、下から抉る様に腰を動かし始めた。
お腹側のイイ所にグリグリと鬼頭を押し付けられ、レイヤは嬌声を上げながら足先を丸めた。
「…はぁ。気持ち良い…。」
恍惚とした、甘い声が部屋に響く。
激しく穿つことも痛みを与える事もない、ゆったりとした、けれど的確な注挿に、じわじわと追い詰められていく。
「はっ、ぁ、ぅあっ…も、あっだめですこれ、もうっいきま……すぅっ」
ビクビクと震えながら、レイヤはとうとう触られてもいないのに達してしまった。
鍛えられて引き締まった男の腹を精で汚し、その様子を綺麗な顔で見つめられると、何だかとてもいけない事をしたような気持ちになる。
未だ快楽に侵された頭を軽く振り、少し落ち着こうと、必死で息を整えた。
「あれ、満足しちゃった?」
残念そうに笑う声に、あぁやっぱりベリアル副教官様は紳士だな思う。
誰かさんなら、自分が満足するまで何度だって注がれるだろう。
「あっそうだ。サマエルの弱点を教えてあげるよ。…ここの、悪魔の支配印のことだけど。これはね、名前を呼んで求めて、初めて完成するんだよ。覚えておきな。」
とん、とレイヤの額に指を当てながらそう言われ、
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