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三章
40 よこしまな一歩
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俺は怒りを露わにしながら、
「やめとけと言っただろ! 持っているのを見られたらすぐにでも第六位階に落とされるぞ!」
少女に怒鳴ってから、焦燥に駆られた。
またフレイバグに襲われているのか?
思っていると、あとからフレイバグが二体飛び出した。
「やっぱりか!」
俺は靄を出現させると、手のひらにミナナゴのプロヴィデンス――ゲッカレイメイを形成する。
一気に作ったらやはり二本。
阻むように見えない盾を作り出し、フレイバグの進行を止める。
「このあいだの要領で――」
もう一枚。
見えない壁を作り出して攻撃用に、針のような細く鋭い姿に形成。
フレイバグの頭部を二体もろとも串刺しにする。
頭が潰れ光を失ったフレイバグはその場に倒れた。
胸をなでおろす。
ゲッカレイメイが一本形を崩して霧散する。
それから俺は尻餅をついている女の子に向き直った。
「…………」
女の子は、立ち上がらずにバツが悪そうに顔をそらした。
「摘んじゃいけないとわかっていて摘んでるな」
「あ、ありがとう。二度も。助かった。で、でも、どうやってフレイバグを……?」
「そんなことはどうでもいい」
俺はごまかそうとする女の子をにらみつける。
もとはといえばこの子が襲われていたせいで俺は死にかけたのだ。
反省しているならよかったものの、懲りずにまたゲッカレイメイを摘んでいた。
俺はこの子とたいして歳は違わなさそうだが、正直、叱ってやらなければ気がすまない。
「よほどその花を摘みたいらしいが、捕まったら終わりだぞ。わかっているのか」
「…………」
少女は立ち上がって、開き直ったように俺を見た。
「あ、あなたは知らないの、この花のことを! この花が、姉を救ってくれるかもしれないことを!」
「姉を救う……?」
意味がわからない。
花が誰かを救うことなんてあるのか?
「聞いたことがあるの。一星宗がこの花の採取を禁じているのは、惑わされている者の目を覚まさせて真実を見つめる効果があるからだって。正気に戻って、一星宗の支配に疑問を持たせないように採取を禁じているんだって」
「正気に戻す?」
薬草や摘んではいけない花に関しては、俺はそれなりに詳しい。
正気に戻す……そんな迷信じみた効能聞いたことはない。
「だからこの花は、おかしくなっちゃった姉を助けるのに必要なの」
「…………」
ゲッカレイメイの性質を少し考えると、
「……あ、そういうことか?」
なんとなくその都市伝説の出どころがわかった気がする。
この子のお姉さんは、たぶん薬物依存だ。
「薬物依存のお姉さんにこの花をすりつぶして飲ませれば、その薬物依存が治るかもしれない――そう言いたいわけだな?」
「……そうよ」
「この花は、根に毒性がある。一星宗が採取を禁じているのはそのためだ」
俺は冷静な口調で、説明を始める。
「毒はあるんだが、適量を飲めば鎮痛作用がある。量に注意して服用すれば、薬になるんだ。ただ、中毒症状や依存状態を治すってのは都市伝説だ。むしろちょうどいい分量を飲むと頭がすっと軽くなるから、それが気持ちよくなって日常的に使っているとゲッカレイメイにも依存してしまう可能性がある。ただの鎮痛効果を勘違いした輩が広げたデマだ。この花でお姉さんの目を覚まさせるのは不可能だ。むしろこの花が持っている毒で殺してしまうかもしれない」
「そ、そんな……」
昔は鎮痛作用があるということがわからず、毒性が強いことだけが強調され、採取が禁じられ異端の花となった。
ファイドくらいの専門家でなければ扱えないし、もしその姉が薬物依存にでもなっているとすれば、その依存をこの花で取り除けるわけではない。
「これは素人が扱うには容易じゃない。依存が治るかどうかはわからないけど、腕のいい医者なら紹介できる。まあ今はちょっと外出していないんだが……そのうち紹介する。それで手を退いてくれ」
「…………」
俺が説得しようとすると、少女は首を左右に振った。
「心を立ち直らせなきゃ意味ない……医者なんかじゃ」
「それは、そうだが。それはお姉さん次第だろ」
「せっかく入った修道院をすぐにやめて、一度だけふらふら家に帰ってきたと思ったら変な薬を勧められて! 話を聞いたら、変な男に促されて薬を使うようになったって言ってたから……」
「男に騙されて薬物依存にさせられたのか」
「だから、姉を――メルヴィを立ち直らせて、その男もなんとかしなきゃいけないの」
男にも薬にも依存しているということか。
「少し厄介だな。どちらもどうにかしなきゃいけないってことだろ」
「そいつの名前も、いる場所もわかってる。私一人じゃどうにもできないかもしれないけど、姉だけでも正気に戻そうと思って……でもゲッカレイメイに正気を戻す効果がないんなら、私はどうすれば……」
それは、一星宗に相談したほうがいい問題じゃないのか。
あの聖刻騎士団と人形の法具なら、すぐに取り締まってくれそうだが。
「ちなみに、お前の姉をおかしくさせたやつの名前は知っているか?」
「うん。ニクネーヴィン、って名前」
「ニクネーヴィン!?」
思わぬ名前が出てきて、俺は少女の顔をまじまじと見た。
お互い、なんで知ってるのって雰囲気だ。
いや、俺とダッタを助けてくれた男と名前だけ同じという可能性もあるだろうが。
「いや、違法な薬を扱っているとなると、いろいろ説明はつくか……」
やはりナタロン神父たちから俺を助けたのは裏があってのことだろうか。
人に薬を買わせて儲けている、ということか。
俺に薬を買わせるために、いったん助けて自分を信頼するように仕組もうとしていたということか。
俺を騙して薬漬けにすれば、ナタロン神父に賄賂を払う以上のリターンが見込める。
「ニクネーヴィンを知ってるの」
「昨日会って、招待状をもらった」
俺はポケットからサインの書かれたカードを取り出す。
「少しこいつの素性が知りたくて、探りを入れようと思ってたんだ」
「…………」
少女は絶句して、考えを巡らすように森の木々を見つめてから、俺を見た。
「お願い。私と一緒に、姉を助けに行ってほしい。今……何をやったのかわからなかったけど、フレイバグを二体簡単に倒したよね。きみとなら、怖い人が出てきてもどうにかなりそう」
「簡単に倒せるわけじゃない。制約がある」
「お、お礼ならなんだってするから」
俺はすぐにうなずいた。
この少女に言われるまでもなく、行動はすでに決まっている。
「俺も様子を見に行こうと思ってた。行き先は同じだ」
ダッタがいないし様子を伺うだけにしておこうと思ったんだが……まあ、なりゆきだ。
「家にいるのは夜だけらしいから、夜にニクネーヴィンの家に行く。きみを連れて動くのは少し心配だけど」
「止めてもついていくから……」
「だろうな。いいけど、なんだってお礼をしてくれるのか?」
「……私にできることなら、だけど。まっ、まさか」
少女は紅潮しながら、エフィに比べたら控えめな自分の膨らみを両手で隠すようにする。
「いや、なんでそうなる。俺からのお願いは一つだ」
おそらくもっと面倒なことを頼むだろう。
俺は悪魔と契約する罪人がするような含み笑いを作ると、
「これからはアケアロスではなくミナナゴを信仰してもらう。そうすればお姉さんを助けるのに力を貸す」
教団づくりのよこしまな一歩を踏み出した。
「やめとけと言っただろ! 持っているのを見られたらすぐにでも第六位階に落とされるぞ!」
少女に怒鳴ってから、焦燥に駆られた。
またフレイバグに襲われているのか?
思っていると、あとからフレイバグが二体飛び出した。
「やっぱりか!」
俺は靄を出現させると、手のひらにミナナゴのプロヴィデンス――ゲッカレイメイを形成する。
一気に作ったらやはり二本。
阻むように見えない盾を作り出し、フレイバグの進行を止める。
「このあいだの要領で――」
もう一枚。
見えない壁を作り出して攻撃用に、針のような細く鋭い姿に形成。
フレイバグの頭部を二体もろとも串刺しにする。
頭が潰れ光を失ったフレイバグはその場に倒れた。
胸をなでおろす。
ゲッカレイメイが一本形を崩して霧散する。
それから俺は尻餅をついている女の子に向き直った。
「…………」
女の子は、立ち上がらずにバツが悪そうに顔をそらした。
「摘んじゃいけないとわかっていて摘んでるな」
「あ、ありがとう。二度も。助かった。で、でも、どうやってフレイバグを……?」
「そんなことはどうでもいい」
俺はごまかそうとする女の子をにらみつける。
もとはといえばこの子が襲われていたせいで俺は死にかけたのだ。
反省しているならよかったものの、懲りずにまたゲッカレイメイを摘んでいた。
俺はこの子とたいして歳は違わなさそうだが、正直、叱ってやらなければ気がすまない。
「よほどその花を摘みたいらしいが、捕まったら終わりだぞ。わかっているのか」
「…………」
少女は立ち上がって、開き直ったように俺を見た。
「あ、あなたは知らないの、この花のことを! この花が、姉を救ってくれるかもしれないことを!」
「姉を救う……?」
意味がわからない。
花が誰かを救うことなんてあるのか?
「聞いたことがあるの。一星宗がこの花の採取を禁じているのは、惑わされている者の目を覚まさせて真実を見つめる効果があるからだって。正気に戻って、一星宗の支配に疑問を持たせないように採取を禁じているんだって」
「正気に戻す?」
薬草や摘んではいけない花に関しては、俺はそれなりに詳しい。
正気に戻す……そんな迷信じみた効能聞いたことはない。
「だからこの花は、おかしくなっちゃった姉を助けるのに必要なの」
「…………」
ゲッカレイメイの性質を少し考えると、
「……あ、そういうことか?」
なんとなくその都市伝説の出どころがわかった気がする。
この子のお姉さんは、たぶん薬物依存だ。
「薬物依存のお姉さんにこの花をすりつぶして飲ませれば、その薬物依存が治るかもしれない――そう言いたいわけだな?」
「……そうよ」
「この花は、根に毒性がある。一星宗が採取を禁じているのはそのためだ」
俺は冷静な口調で、説明を始める。
「毒はあるんだが、適量を飲めば鎮痛作用がある。量に注意して服用すれば、薬になるんだ。ただ、中毒症状や依存状態を治すってのは都市伝説だ。むしろちょうどいい分量を飲むと頭がすっと軽くなるから、それが気持ちよくなって日常的に使っているとゲッカレイメイにも依存してしまう可能性がある。ただの鎮痛効果を勘違いした輩が広げたデマだ。この花でお姉さんの目を覚まさせるのは不可能だ。むしろこの花が持っている毒で殺してしまうかもしれない」
「そ、そんな……」
昔は鎮痛作用があるということがわからず、毒性が強いことだけが強調され、採取が禁じられ異端の花となった。
ファイドくらいの専門家でなければ扱えないし、もしその姉が薬物依存にでもなっているとすれば、その依存をこの花で取り除けるわけではない。
「これは素人が扱うには容易じゃない。依存が治るかどうかはわからないけど、腕のいい医者なら紹介できる。まあ今はちょっと外出していないんだが……そのうち紹介する。それで手を退いてくれ」
「…………」
俺が説得しようとすると、少女は首を左右に振った。
「心を立ち直らせなきゃ意味ない……医者なんかじゃ」
「それは、そうだが。それはお姉さん次第だろ」
「せっかく入った修道院をすぐにやめて、一度だけふらふら家に帰ってきたと思ったら変な薬を勧められて! 話を聞いたら、変な男に促されて薬を使うようになったって言ってたから……」
「男に騙されて薬物依存にさせられたのか」
「だから、姉を――メルヴィを立ち直らせて、その男もなんとかしなきゃいけないの」
男にも薬にも依存しているということか。
「少し厄介だな。どちらもどうにかしなきゃいけないってことだろ」
「そいつの名前も、いる場所もわかってる。私一人じゃどうにもできないかもしれないけど、姉だけでも正気に戻そうと思って……でもゲッカレイメイに正気を戻す効果がないんなら、私はどうすれば……」
それは、一星宗に相談したほうがいい問題じゃないのか。
あの聖刻騎士団と人形の法具なら、すぐに取り締まってくれそうだが。
「ちなみに、お前の姉をおかしくさせたやつの名前は知っているか?」
「うん。ニクネーヴィン、って名前」
「ニクネーヴィン!?」
思わぬ名前が出てきて、俺は少女の顔をまじまじと見た。
お互い、なんで知ってるのって雰囲気だ。
いや、俺とダッタを助けてくれた男と名前だけ同じという可能性もあるだろうが。
「いや、違法な薬を扱っているとなると、いろいろ説明はつくか……」
やはりナタロン神父たちから俺を助けたのは裏があってのことだろうか。
人に薬を買わせて儲けている、ということか。
俺に薬を買わせるために、いったん助けて自分を信頼するように仕組もうとしていたということか。
俺を騙して薬漬けにすれば、ナタロン神父に賄賂を払う以上のリターンが見込める。
「ニクネーヴィンを知ってるの」
「昨日会って、招待状をもらった」
俺はポケットからサインの書かれたカードを取り出す。
「少しこいつの素性が知りたくて、探りを入れようと思ってたんだ」
「…………」
少女は絶句して、考えを巡らすように森の木々を見つめてから、俺を見た。
「お願い。私と一緒に、姉を助けに行ってほしい。今……何をやったのかわからなかったけど、フレイバグを二体簡単に倒したよね。きみとなら、怖い人が出てきてもどうにかなりそう」
「簡単に倒せるわけじゃない。制約がある」
「お、お礼ならなんだってするから」
俺はすぐにうなずいた。
この少女に言われるまでもなく、行動はすでに決まっている。
「俺も様子を見に行こうと思ってた。行き先は同じだ」
ダッタがいないし様子を伺うだけにしておこうと思ったんだが……まあ、なりゆきだ。
「家にいるのは夜だけらしいから、夜にニクネーヴィンの家に行く。きみを連れて動くのは少し心配だけど」
「止めてもついていくから……」
「だろうな。いいけど、なんだってお礼をしてくれるのか?」
「……私にできることなら、だけど。まっ、まさか」
少女は紅潮しながら、エフィに比べたら控えめな自分の膨らみを両手で隠すようにする。
「いや、なんでそうなる。俺からのお願いは一つだ」
おそらくもっと面倒なことを頼むだろう。
俺は悪魔と契約する罪人がするような含み笑いを作ると、
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