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一章
3 芳しい木
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木々の広がるうっそうとした森の中を歩く。
日が完全に暮れるまでには戻る予定のため、荷物は腰のナイフと革袋、ファイドから借りたランプのみだ。
あと深入りは絶対しないように心がけよう。なぜなら死ぬからである。
先ほどファイドに頼まれた薬草を探して進む。
頼まれた薬草はメディカルハーブの類で、比較的町から近い場所に生える多年草だ。
群生しているはずだから見つかればすぐに量が確保できる。
がさりと野生動物が低木を揺らす音がして、俺は身構えた。
俺の足音に反応して逃げたらしい。
もう少しで夜行性の動物たちが目を覚ます頃合いだった。
夜行性の獣は気性が荒いし、時には人間にだって襲い掛かる。
この時間はまだ安全だからいいのだが、万が一のことを考慮すると寿命が縮まる思いだ。
頼まれた薬草を採ってくれば、聖銀貨一枚。
俺のペースなら夜になるまでにぎりぎり可能だが、それでも何かイレギュラーがあるかもしれない。
限りなく慎重にいこう。
「――!」
なにやら喚くような声が聞こえてくる。
茂みが大きく揺れて、
「ちょっと魔が差しただけなんだ! 一星宗の悪口なんて言うつもりはなかった! だから、許し――」
無精ひげを生やした男が、複数の黒い塊に引きずられて森の中へ消えようとしていた。
番犬型に首根っこをつかまれている。暴れているが、フレイバグは意に介さない。
男の腕には焼き印が押されていた。
どこぞで働かされていた第六位階が、町で一星宗の悪態をつき、それを人形の法具に聞かれたらしい。
「やめてくれえええ!」
男が叫びながら茂みに消えていく。
木々に留まっていた鳥たちが、騒々しさに驚いて一斉に空へはばたく。
あれは、人間じゃない。
第六位階を示す焼き印が押されていた。
人間でいられるのは第五位階までだ。
献金ができない人間や一星宗に仇をなす人間は、第六位階とされ、人間とは認められなくなる。
ここじゃ、人が人としていられるのは、第五位階の身分までなのだ。
だから、あれは人間じゃない。
どうなろうが、一星宗や町は感知しない。
この町で犯罪を犯す人間はいないし、飛び交う情報はいつもクリーンだ。
国も王も、一星宗の教えと法具を頼りに生きている。
流通するものも食べるものも、法もすべて一星宗の教えに基づいて決まっている。
一星宗への献金の推奨もその一つだ。
国民は一星宗に毎月献金をすることで、一星宗から祈りによる安全の保障を買っている。
同時に、身分によって人間としての序列が決まる。
俺やファイドがいるのが第五位階――一般民衆が人間でいられるラインだ。
一星宗の定めたルールを破ったり献金が払えなければ、第六位階に落ちる。
献金はあくまで自由意志で強制じゃない。
自由意志だが、第六位階に落とされたら人間扱いはされなくなるから、住人たちはいつも一星宗に払う献金用の金を工面することに無心している。
ファイドのように献金していても普通に生活できる奴もいれば、俺のようなカツカツの生活しかできない奴もいる。
生活が苦しいやつは相当無理をして、どうにか稼ぎを増やしている。
俺の場合は畑仕事の片手間で、売れそうな野草を森で採って来て売っている。
ファイドが薬草が足りないと言われれば、金のために採取してくる。
それで毎月どうにか切り抜けているが、それでも生活はギリギリだ。
男は時間を削って朝から晩まで――ときには睡眠時間を削って働き、女は稼ぎが足りなければ一星宗に隠れて体を売らなければ生きていけない。
稼ぎが足りない奴は、常に人として生きていけるかどうかギリギリのラインに立たされている。
だから生活するだけで精一杯だし必死だ。
しかも皆、それを当然のように受け入れている。
俺やファイドみたいにすれているやつもいるにはいるが、皆一星宗の支配に懐疑を抱かない。
そういう生活しか知らないから、当然といえば当然だろう。
まあ、結局そんなシステムがわかって辟易したとて、何もできない。
俺みたいに陰で文句言いつつもそれに従うだけだ。
「ほかに生きやすい世界はないもんかな……」
思わずつぶやいて口をつぐむ。
やべっ。
さっきのフレイバグに聞かれていたか?
慌てて周囲を見たが、何もなくて安堵する。
周囲に気を配っていると、
「…………?」
ふいに心地いい芳香が鼻をくすぐった。
果実のような、少し酸味のある香りだった。
これは、レアな植物の香りがする。
熟した果実でもあるのだろうか?
ちょっとした臨時収入になるかもしれない。
ファイドには悪いが、寄り道させてもらおう。
俺は鼻をひくつかせながら、においのもとをたどっていく。
草の根をかき分け、棘のあるツルをナイフで切り開き進んでいく。
「!」
進んでいくと、開けた場所へと出た。
一本の広葉樹を中心に、周囲の木々が開けている。
草を踏み慣らして作った道のようなものもあった。
明らかに人工的に作られた空間だが……
「なんだこれ……こんな木あったのか」
これが匂いのもとで間違いはない。木そのものが香っているのだ。
近づくと、すごくいい匂いがする。
このままの状態でもかなり香る。
樹脂などを吸った朽ちかけの木片が、燻すと芳醇な香りを放つことがある。
香木というやつだ。
生で火がついてなくてもこれだけ香る種もあるのかと驚いた。
香木は砕いてフレーク状にして、祈りをするときに教会や信心深い金持ちが焚いている。
珍しくて、なおかつ金持ちからの需要が高い。
一星宗の許可した植物なら、高値で取引されること請け合いだ。
問題は流通させていい植物かどうかだが……。
この場所は人工的に作られた広場のようになっていて、それはつまり人が習慣的にここへ訪れていることの証左でもある。
動物や風の干渉などで自然に落ちた葉や枝はいい感じに乾燥する。
そいつを拾って売っている奴がいるのだ。
樹木本体が切り倒されておらず周囲が踏みならされているのはそういう理由だろう。
流通されているなら十中八九大丈夫そうだが、やっぱり心配だから帰って調べてみよう。
草花にはある程度詳しいが、樹木は専門外だからな。
けど、確信している。
間違いなくこれは金のなる木だ。
「ははは……とんだ当たりを引いた。すまないなファイド。俺は、こいつを売って金持ちになってやる。もうお前には頼らん」
木々で夕日が隠れているからか、思いのほか周囲は暗い。
ファイドから借りてきたランプに、火打石で火をつけて光を灯す。
「サンプルとして、幹の表面を少しはがして持っていくか……」
うきうきしながらナイフを取り出す。
幹にナイフの刃を立てようとしたとき――
がさがさと、葉を立てる音がする。
また小動物かなんかか?
思っていると、
「――!」
茂みから飛び出してきたのは、必死の形相で走る少女だった。
十五、六くらいだろうか。
肩の上ほどまで伸びた赤い髪が乱れている。
前につんのめりながら、息を切らしながら、自分を追いかけてくる存在を見やる。
人形の法具――番犬型・フレイバグが一体。
少女の腕に焼き印はついていない。
第五位階だ。
なにか、一星宗の教義に反することをやったのだろうか。
わからんが、少女の逃走を手助けすると、俺まで一星宗に睨まれかねない。
「…………」
こちらを眺める俺に気づいたのか、赤い髪の少女は走りながら俺のほうに目を向けた。
すがるような瞳に、俺は顔をそむけた。
……ここは、見て見ぬふりをするのが賢明だ。
賢明なんだ。
ここで彼女を助けたら、俺まで第六位階に落ちるか、最悪ここで処分される。
そもそもフレイバグの戦闘力に、俺なんかが勝てるわけがない。
武器だってナイフ一本だ。
少女もそれをわかっているから、目を向けはしたが声はかけない。
俺を巻き込むまいと気を遣っているのがわかる。
俺は唇を噛む。
無理だ。助けるのは。
「…………っ!」
顔をそらしながらも、視界に入ってきた彼女の手元。
俺はそれを見てしまった。
「なんで……!」
俺は持っているナイフを力なくだらりと下げる。
必死に動く少女の手に握られているのは――《ゲッカレイメイ》と呼ばれる白い花弁の花の束だった。
よく知っている。
一星宗が許可していない、数々の異端。その一つ。
エフィにいわせるなら、神様が摘むことを許していない植物。
摘んでしまったら罰せられてしまう植物の一つだ。
少女はそれを手にしていて、しかもフレイバグに追われながらも手放そうとしない。
「なんでそんなもの摘んでるんだ!」
気が付いたら、俺は飛び出していた。
日が完全に暮れるまでには戻る予定のため、荷物は腰のナイフと革袋、ファイドから借りたランプのみだ。
あと深入りは絶対しないように心がけよう。なぜなら死ぬからである。
先ほどファイドに頼まれた薬草を探して進む。
頼まれた薬草はメディカルハーブの類で、比較的町から近い場所に生える多年草だ。
群生しているはずだから見つかればすぐに量が確保できる。
がさりと野生動物が低木を揺らす音がして、俺は身構えた。
俺の足音に反応して逃げたらしい。
もう少しで夜行性の動物たちが目を覚ます頃合いだった。
夜行性の獣は気性が荒いし、時には人間にだって襲い掛かる。
この時間はまだ安全だからいいのだが、万が一のことを考慮すると寿命が縮まる思いだ。
頼まれた薬草を採ってくれば、聖銀貨一枚。
俺のペースなら夜になるまでにぎりぎり可能だが、それでも何かイレギュラーがあるかもしれない。
限りなく慎重にいこう。
「――!」
なにやら喚くような声が聞こえてくる。
茂みが大きく揺れて、
「ちょっと魔が差しただけなんだ! 一星宗の悪口なんて言うつもりはなかった! だから、許し――」
無精ひげを生やした男が、複数の黒い塊に引きずられて森の中へ消えようとしていた。
番犬型に首根っこをつかまれている。暴れているが、フレイバグは意に介さない。
男の腕には焼き印が押されていた。
どこぞで働かされていた第六位階が、町で一星宗の悪態をつき、それを人形の法具に聞かれたらしい。
「やめてくれえええ!」
男が叫びながら茂みに消えていく。
木々に留まっていた鳥たちが、騒々しさに驚いて一斉に空へはばたく。
あれは、人間じゃない。
第六位階を示す焼き印が押されていた。
人間でいられるのは第五位階までだ。
献金ができない人間や一星宗に仇をなす人間は、第六位階とされ、人間とは認められなくなる。
ここじゃ、人が人としていられるのは、第五位階の身分までなのだ。
だから、あれは人間じゃない。
どうなろうが、一星宗や町は感知しない。
この町で犯罪を犯す人間はいないし、飛び交う情報はいつもクリーンだ。
国も王も、一星宗の教えと法具を頼りに生きている。
流通するものも食べるものも、法もすべて一星宗の教えに基づいて決まっている。
一星宗への献金の推奨もその一つだ。
国民は一星宗に毎月献金をすることで、一星宗から祈りによる安全の保障を買っている。
同時に、身分によって人間としての序列が決まる。
俺やファイドがいるのが第五位階――一般民衆が人間でいられるラインだ。
一星宗の定めたルールを破ったり献金が払えなければ、第六位階に落ちる。
献金はあくまで自由意志で強制じゃない。
自由意志だが、第六位階に落とされたら人間扱いはされなくなるから、住人たちはいつも一星宗に払う献金用の金を工面することに無心している。
ファイドのように献金していても普通に生活できる奴もいれば、俺のようなカツカツの生活しかできない奴もいる。
生活が苦しいやつは相当無理をして、どうにか稼ぎを増やしている。
俺の場合は畑仕事の片手間で、売れそうな野草を森で採って来て売っている。
ファイドが薬草が足りないと言われれば、金のために採取してくる。
それで毎月どうにか切り抜けているが、それでも生活はギリギリだ。
男は時間を削って朝から晩まで――ときには睡眠時間を削って働き、女は稼ぎが足りなければ一星宗に隠れて体を売らなければ生きていけない。
稼ぎが足りない奴は、常に人として生きていけるかどうかギリギリのラインに立たされている。
だから生活するだけで精一杯だし必死だ。
しかも皆、それを当然のように受け入れている。
俺やファイドみたいにすれているやつもいるにはいるが、皆一星宗の支配に懐疑を抱かない。
そういう生活しか知らないから、当然といえば当然だろう。
まあ、結局そんなシステムがわかって辟易したとて、何もできない。
俺みたいに陰で文句言いつつもそれに従うだけだ。
「ほかに生きやすい世界はないもんかな……」
思わずつぶやいて口をつぐむ。
やべっ。
さっきのフレイバグに聞かれていたか?
慌てて周囲を見たが、何もなくて安堵する。
周囲に気を配っていると、
「…………?」
ふいに心地いい芳香が鼻をくすぐった。
果実のような、少し酸味のある香りだった。
これは、レアな植物の香りがする。
熟した果実でもあるのだろうか?
ちょっとした臨時収入になるかもしれない。
ファイドには悪いが、寄り道させてもらおう。
俺は鼻をひくつかせながら、においのもとをたどっていく。
草の根をかき分け、棘のあるツルをナイフで切り開き進んでいく。
「!」
進んでいくと、開けた場所へと出た。
一本の広葉樹を中心に、周囲の木々が開けている。
草を踏み慣らして作った道のようなものもあった。
明らかに人工的に作られた空間だが……
「なんだこれ……こんな木あったのか」
これが匂いのもとで間違いはない。木そのものが香っているのだ。
近づくと、すごくいい匂いがする。
このままの状態でもかなり香る。
樹脂などを吸った朽ちかけの木片が、燻すと芳醇な香りを放つことがある。
香木というやつだ。
生で火がついてなくてもこれだけ香る種もあるのかと驚いた。
香木は砕いてフレーク状にして、祈りをするときに教会や信心深い金持ちが焚いている。
珍しくて、なおかつ金持ちからの需要が高い。
一星宗の許可した植物なら、高値で取引されること請け合いだ。
問題は流通させていい植物かどうかだが……。
この場所は人工的に作られた広場のようになっていて、それはつまり人が習慣的にここへ訪れていることの証左でもある。
動物や風の干渉などで自然に落ちた葉や枝はいい感じに乾燥する。
そいつを拾って売っている奴がいるのだ。
樹木本体が切り倒されておらず周囲が踏みならされているのはそういう理由だろう。
流通されているなら十中八九大丈夫そうだが、やっぱり心配だから帰って調べてみよう。
草花にはある程度詳しいが、樹木は専門外だからな。
けど、確信している。
間違いなくこれは金のなる木だ。
「ははは……とんだ当たりを引いた。すまないなファイド。俺は、こいつを売って金持ちになってやる。もうお前には頼らん」
木々で夕日が隠れているからか、思いのほか周囲は暗い。
ファイドから借りてきたランプに、火打石で火をつけて光を灯す。
「サンプルとして、幹の表面を少しはがして持っていくか……」
うきうきしながらナイフを取り出す。
幹にナイフの刃を立てようとしたとき――
がさがさと、葉を立てる音がする。
また小動物かなんかか?
思っていると、
「――!」
茂みから飛び出してきたのは、必死の形相で走る少女だった。
十五、六くらいだろうか。
肩の上ほどまで伸びた赤い髪が乱れている。
前につんのめりながら、息を切らしながら、自分を追いかけてくる存在を見やる。
人形の法具――番犬型・フレイバグが一体。
少女の腕に焼き印はついていない。
第五位階だ。
なにか、一星宗の教義に反することをやったのだろうか。
わからんが、少女の逃走を手助けすると、俺まで一星宗に睨まれかねない。
「…………」
こちらを眺める俺に気づいたのか、赤い髪の少女は走りながら俺のほうに目を向けた。
すがるような瞳に、俺は顔をそむけた。
……ここは、見て見ぬふりをするのが賢明だ。
賢明なんだ。
ここで彼女を助けたら、俺まで第六位階に落ちるか、最悪ここで処分される。
そもそもフレイバグの戦闘力に、俺なんかが勝てるわけがない。
武器だってナイフ一本だ。
少女もそれをわかっているから、目を向けはしたが声はかけない。
俺を巻き込むまいと気を遣っているのがわかる。
俺は唇を噛む。
無理だ。助けるのは。
「…………っ!」
顔をそらしながらも、視界に入ってきた彼女の手元。
俺はそれを見てしまった。
「なんで……!」
俺は持っているナイフを力なくだらりと下げる。
必死に動く少女の手に握られているのは――《ゲッカレイメイ》と呼ばれる白い花弁の花の束だった。
よく知っている。
一星宗が許可していない、数々の異端。その一つ。
エフィにいわせるなら、神様が摘むことを許していない植物。
摘んでしまったら罰せられてしまう植物の一つだ。
少女はそれを手にしていて、しかもフレイバグに追われながらも手放そうとしない。
「なんでそんなもの摘んでるんだ!」
気が付いたら、俺は飛び出していた。
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