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フォーレンス学園一年生
悪役令嬢なんて·····
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今日は制服の採寸とデザインを決めていきます!
「エルサ様、採寸しますので用意が終わったら下に来てくださいね」
「はーい、分かったわ」
私はフォーレンス学園に入学するんだ
私って意外と身長高いんだ~悪役令嬢だからかな·····
昨晩見た夢がかなりこたえたようだ。あんな未来·····絶対に回避しないと·····足が震えて、立てない!壁に寄り掛かりながら立とうとしたが出来なかった。どうしよう、ルナが来ちゃうよ!やっぱり、皆には知られたくない·····だって、もしも前世の記憶があると言って引かれてしまったら·····きっと、辛いだろうから·····気味悪がられると思うから·····今までこういうことを相談していたのはアカリだった。でも、最近は連絡が取れなくなっている。ラルク様に聞いても教えてくれないし·····誰かに話せたらこの辛さも少しは消えるのかな·····なんてね、話せる人なんていないけど·····あぁ·····苦しい·····胸が·····痛い·····よ·····
《エルサ、大丈夫!?!》
ポーセ?!
《エルサが辛そうだったから心配で来たんだよ!》
ポーセ·····ありがとう·····
《いいよ、それより·····エルサ、君はいい子だよ》
いい子って·····
《悪役令嬢なエルサは性格が悪かったからだよ!今のエルサはとっても優しいよ!大好きだよ!》
でも·····でも·····シナリオ通りに·····なったら·····
《エルサ、僕は君の強いところが好きだよ!弱くなったらダメだよ!シナリオなんか君の力で変えてしまえばいいんだ!君は一人じゃないんだから!キールともラルクとも仲良くなれたでしょ!セルフォルドとだってなれるに決まってる!君を好きにならない人なんているわけないでしょ!!》
ポーセ·····ふふ·····ありがとう
私は·····今世の私は·····一人じゃないよね、ポーセ
なんで、こんなに心が弱くなってしまったんだろう·····多分·····私は·····こんなにも温かい場所から消えてしまうことが·····怖いんだ·····何よりも·····
《エルサ、僕はねエルサが一人になるわけないと思うよ!》
今までみたいに、頑張ればいいんだよね!今まで震えていた足は震えが止まり、一人で立つことができた
《良かった、エルサ!お願い、笑顔をみせて!》
ポーセのおかげだね!ありがとう!!
《·····やっぱり凄いな·····》
えっ、ポーセ?!何が凄いの?!
《こっちの話だから·····大丈夫·····》
「エルサ様、大丈夫ですか?!」
《あっ!!ルナが来たよ!!じゃあね、また会おうね!》
ポーセ、今度、お礼するね!
《じゃあ、また添い寝しようね~》
あはは、了解!
ポーセは光り輝き、スっと消えていった
「エルサ様?!大丈夫ですか!!」
「大丈夫だよ、ルナ!」
「エルサ、遅いようだけど大丈夫!!」
「エルサ、問題ないか!!」
「ルー兄様、ラルク様!!」
「エルサ、大丈夫??私もいるよ~」
「ゲルナート様も?!」
「「お前は別にいらない·····ゲルナート·····」」
「酷い方達ですね~エルサもそう思いませんか~」
「エルサ、私と二人でお茶しないかい??」
「エルサ、僕と街に出かけない??」
「二人とも、大好き!!」
私はここから去るなんてできない!まぁ、服屋さんは諦めないよ!!
「「えっ·····あ、あの·····」」
二人とも顔を両手で隠してるけどどうしたのかな?
「エルサ、私のことは好きですか??」
「えぇ、もちろんですわ、ゲルナート様!ルナも好きよ!!」
「ありがたいですね~」
「ありがとうございます、エルサ様!」
「制服の採寸して、デザイン選ぶよ!」
「はい、参りましょう!」
私はきっと、幸せになってみせる!!
~おまけ~
「エ、エルサが·····好きって·····大好きって·····」
「キール、おま、お前に言ったんじゃない!私に言ったんだ!!」
「僕にだ!!」
「私だ!!」
「決闘だ、キール!」
「あぁ、もちろん!勝ってやる!」
「それは私のセリフ!」
「·····二人ともって言ってませんでしたか??」
「「ゲルナート、何か言った·····ってそういえばゲルナートも大好きって言われてなかったか·····ならゲルナート、お前も倒す!!」」
「巻き込まないでくださいよ~エルサ、助けて~」
「「逃げるな、変人が!!」」
いつものように争いが始まるのだった
「エルサ様、採寸しますので用意が終わったら下に来てくださいね」
「はーい、分かったわ」
私はフォーレンス学園に入学するんだ
私って意外と身長高いんだ~悪役令嬢だからかな·····
昨晩見た夢がかなりこたえたようだ。あんな未来·····絶対に回避しないと·····足が震えて、立てない!壁に寄り掛かりながら立とうとしたが出来なかった。どうしよう、ルナが来ちゃうよ!やっぱり、皆には知られたくない·····だって、もしも前世の記憶があると言って引かれてしまったら·····きっと、辛いだろうから·····気味悪がられると思うから·····今までこういうことを相談していたのはアカリだった。でも、最近は連絡が取れなくなっている。ラルク様に聞いても教えてくれないし·····誰かに話せたらこの辛さも少しは消えるのかな·····なんてね、話せる人なんていないけど·····あぁ·····苦しい·····胸が·····痛い·····よ·····
《エルサ、大丈夫!?!》
ポーセ?!
《エルサが辛そうだったから心配で来たんだよ!》
ポーセ·····ありがとう·····
《いいよ、それより·····エルサ、君はいい子だよ》
いい子って·····
《悪役令嬢なエルサは性格が悪かったからだよ!今のエルサはとっても優しいよ!大好きだよ!》
でも·····でも·····シナリオ通りに·····なったら·····
《エルサ、僕は君の強いところが好きだよ!弱くなったらダメだよ!シナリオなんか君の力で変えてしまえばいいんだ!君は一人じゃないんだから!キールともラルクとも仲良くなれたでしょ!セルフォルドとだってなれるに決まってる!君を好きにならない人なんているわけないでしょ!!》
ポーセ·····ふふ·····ありがとう
私は·····今世の私は·····一人じゃないよね、ポーセ
なんで、こんなに心が弱くなってしまったんだろう·····多分·····私は·····こんなにも温かい場所から消えてしまうことが·····怖いんだ·····何よりも·····
《エルサ、僕はねエルサが一人になるわけないと思うよ!》
今までみたいに、頑張ればいいんだよね!今まで震えていた足は震えが止まり、一人で立つことができた
《良かった、エルサ!お願い、笑顔をみせて!》
ポーセのおかげだね!ありがとう!!
《·····やっぱり凄いな·····》
えっ、ポーセ?!何が凄いの?!
《こっちの話だから·····大丈夫·····》
「エルサ様、大丈夫ですか?!」
《あっ!!ルナが来たよ!!じゃあね、また会おうね!》
ポーセ、今度、お礼するね!
《じゃあ、また添い寝しようね~》
あはは、了解!
ポーセは光り輝き、スっと消えていった
「エルサ様?!大丈夫ですか!!」
「大丈夫だよ、ルナ!」
「エルサ、遅いようだけど大丈夫!!」
「エルサ、問題ないか!!」
「ルー兄様、ラルク様!!」
「エルサ、大丈夫??私もいるよ~」
「ゲルナート様も?!」
「「お前は別にいらない·····ゲルナート·····」」
「酷い方達ですね~エルサもそう思いませんか~」
「エルサ、私と二人でお茶しないかい??」
「エルサ、僕と街に出かけない??」
「二人とも、大好き!!」
私はここから去るなんてできない!まぁ、服屋さんは諦めないよ!!
「「えっ·····あ、あの·····」」
二人とも顔を両手で隠してるけどどうしたのかな?
「エルサ、私のことは好きですか??」
「えぇ、もちろんですわ、ゲルナート様!ルナも好きよ!!」
「ありがたいですね~」
「ありがとうございます、エルサ様!」
「制服の採寸して、デザイン選ぶよ!」
「はい、参りましょう!」
私はきっと、幸せになってみせる!!
~おまけ~
「エ、エルサが·····好きって·····大好きって·····」
「キール、おま、お前に言ったんじゃない!私に言ったんだ!!」
「僕にだ!!」
「私だ!!」
「決闘だ、キール!」
「あぁ、もちろん!勝ってやる!」
「それは私のセリフ!」
「·····二人ともって言ってませんでしたか??」
「「ゲルナート、何か言った·····ってそういえばゲルナートも大好きって言われてなかったか·····ならゲルナート、お前も倒す!!」」
「巻き込まないでくださいよ~エルサ、助けて~」
「「逃げるな、変人が!!」」
いつものように争いが始まるのだった
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