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転生先は悪役令嬢
リリアナ ※???目線
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私はリリアナの親友だった·····でも、私のせいでリリアナは一人ぼっちになってしまった·····
最初は家の付き合いだった、初めて会ったとき私はリリアナの美しさに目を疑った·····でも、目の奥に悲しみや寂しさが見て取れた。噂だとリリアナの両親はアンナばかりを可愛がり、リリアナを全く可愛がらなかったそうだ·····
「初めまして、リリアナ・エスラリアです。よろしくお願いします。」
そう言って美しいカーテシーをとった彼女·····苦しさを表に出さない彼女に、カッコイイ彼女に、私は一瞬で恋をした。
「リリアナ、お茶しましょう!!」
「リリアナ、遊びに行こう!!」
「リリアナ、リリアナ!!」
こうやってリリアナと仲良く遊んでいたときは、幸せだった。幸せだった!!でも·····あのアンナによってこの幸せは壊されたのだった·····
ある日アンナに呼ばれ部屋に入った、怖かったけどアンナに勝てば、リリアナは救われると思った·····これが間違いだった、あの時リリアナか他の誰かと一緒に行っていれば·····未来は変わっていたかもしれない
「こんにちは、???さん」
「初めまして、アンナ嬢」
「そんな堅苦しいのいらないよ!だって·····」
「今から私たち親友じゃない!!」
怖い怖い怖い怖い·····目が怖い·····友達って·····えっ?
「どういうことでしょう、親友とは·····私の親友はリリアナ一人だけですわ」
そう言うと彼女は不気味な笑みを浮かべた
「これなら、お姉様も傷ついてくれるはず·····」
どういうこと??
アンナが私に近づいてきた、なんとナイフを持って
「???さん·····いや???·····私と親友になりなさい·····お姉様との関係を絶って·····」
はぁ?!何言ってるの!!関係を絶つって·····
「嫌です!!私はリリアナとの関係を絶つつもりはありません!!」
「そうしなければ·····あなたの大切な弟さん、死んじゃうよ~いいの?あなたの弟はたしか薬がないとダメじゃなかったかしら??その薬を作ってるの私の下僕の会社よ~どうする???弟さんとバイバイする??」
「えっっ·····」
私は弟が大好きだ·····両親に嫌われていたが·····弟は私と接してくれた。でも弟は病気がちで、薬がなければ一週間とて生きられない·····弟か、リリアナをとれ??どうすればいいの???
悩んでいるとアンナがナイフを私に突きつけた。
「どうするの~そんなに悩むんなら弟殺しちゃうよ~あなたも~死ぬ??」
アンナの目が笑ってる·····その目は何??私は泣きながら了承した·····どうしても、弟だけは失いたくなかった、自分の体も·····そこからだった·····悪夢のような日々は·····
「???、ご飯食べよう!!」
「???、遊ぼうよ!!」
何があってもアンナに逆らえなかった·····私の名前を呼ぶときの笑顔を、私は作り物だと知っている·····
アンナの本当の笑顔はもっとどす黒く·····人の不幸を嘲笑っているかのようなものなのだから·····
リリアナはそれを見る度に傷ついているようだった·····私も辛い·····でも弟を失いたくない·····
リリアナが傷ついている様子を見てアンナは影で笑ってた·····楽しい楽しい楽しいと言いながら·····
この日が·····きてしまった·····リリアナの婚約者であるトーマスがリリアナと婚約破棄しようとしている日·····見たくなかった、リリアナが苦しむ顔は·····
婚約破棄をすると言ったとき·····リリアナは、世界の終わりであるかのような表情だった·····見たくない、逃げたい、消えたい!!!そう思っているとリリアナはアンナに向かって剣を投げつけた、リリアナ?
リリアナが·····壊れてしまった·····
リリアナが投げつけた剣はトーマスによって弾かれた。しかし、リリアナが斬られたのだ·····騎士によって·····
「リリアナ!!!」
咄嗟に駆け寄ったが彼女は即死だったようだ·····血だらけの体しかそこにはいなかった·····
リリアナ、リリアナ、リリアナ!!!ゴメンなさい、ゴメンなさい、ゴメンなさい·····私のせいで·····私のせいで!!!
私は懐から短剣を取り出し、胸に刺した·····
次は·····リリアナの後を追いかけるために·····リリアナ、追いかけることを許して·····こんなにクズな私だけどあなたに許してもらうまで·····追いかけるわ、どこまでも·····
意識が薄れるなか、私はずっと謝罪の言葉を胸の中で響かせていた。
私は転生した。「恋する君に花束を」の世界に·····ここにリリアナがいるかもしれない·····どうか神様·····私をリリアナに会わせて、会う資格がないかもしれないけど·····会わせて!!!
教会で一人それを毎日願い続けたのだった·····
最初は家の付き合いだった、初めて会ったとき私はリリアナの美しさに目を疑った·····でも、目の奥に悲しみや寂しさが見て取れた。噂だとリリアナの両親はアンナばかりを可愛がり、リリアナを全く可愛がらなかったそうだ·····
「初めまして、リリアナ・エスラリアです。よろしくお願いします。」
そう言って美しいカーテシーをとった彼女·····苦しさを表に出さない彼女に、カッコイイ彼女に、私は一瞬で恋をした。
「リリアナ、お茶しましょう!!」
「リリアナ、遊びに行こう!!」
「リリアナ、リリアナ!!」
こうやってリリアナと仲良く遊んでいたときは、幸せだった。幸せだった!!でも·····あのアンナによってこの幸せは壊されたのだった·····
ある日アンナに呼ばれ部屋に入った、怖かったけどアンナに勝てば、リリアナは救われると思った·····これが間違いだった、あの時リリアナか他の誰かと一緒に行っていれば·····未来は変わっていたかもしれない
「こんにちは、???さん」
「初めまして、アンナ嬢」
「そんな堅苦しいのいらないよ!だって·····」
「今から私たち親友じゃない!!」
怖い怖い怖い怖い·····目が怖い·····友達って·····えっ?
「どういうことでしょう、親友とは·····私の親友はリリアナ一人だけですわ」
そう言うと彼女は不気味な笑みを浮かべた
「これなら、お姉様も傷ついてくれるはず·····」
どういうこと??
アンナが私に近づいてきた、なんとナイフを持って
「???さん·····いや???·····私と親友になりなさい·····お姉様との関係を絶って·····」
はぁ?!何言ってるの!!関係を絶つって·····
「嫌です!!私はリリアナとの関係を絶つつもりはありません!!」
「そうしなければ·····あなたの大切な弟さん、死んじゃうよ~いいの?あなたの弟はたしか薬がないとダメじゃなかったかしら??その薬を作ってるの私の下僕の会社よ~どうする???弟さんとバイバイする??」
「えっっ·····」
私は弟が大好きだ·····両親に嫌われていたが·····弟は私と接してくれた。でも弟は病気がちで、薬がなければ一週間とて生きられない·····弟か、リリアナをとれ??どうすればいいの???
悩んでいるとアンナがナイフを私に突きつけた。
「どうするの~そんなに悩むんなら弟殺しちゃうよ~あなたも~死ぬ??」
アンナの目が笑ってる·····その目は何??私は泣きながら了承した·····どうしても、弟だけは失いたくなかった、自分の体も·····そこからだった·····悪夢のような日々は·····
「???、ご飯食べよう!!」
「???、遊ぼうよ!!」
何があってもアンナに逆らえなかった·····私の名前を呼ぶときの笑顔を、私は作り物だと知っている·····
アンナの本当の笑顔はもっとどす黒く·····人の不幸を嘲笑っているかのようなものなのだから·····
リリアナはそれを見る度に傷ついているようだった·····私も辛い·····でも弟を失いたくない·····
リリアナが傷ついている様子を見てアンナは影で笑ってた·····楽しい楽しい楽しいと言いながら·····
この日が·····きてしまった·····リリアナの婚約者であるトーマスがリリアナと婚約破棄しようとしている日·····見たくなかった、リリアナが苦しむ顔は·····
婚約破棄をすると言ったとき·····リリアナは、世界の終わりであるかのような表情だった·····見たくない、逃げたい、消えたい!!!そう思っているとリリアナはアンナに向かって剣を投げつけた、リリアナ?
リリアナが·····壊れてしまった·····
リリアナが投げつけた剣はトーマスによって弾かれた。しかし、リリアナが斬られたのだ·····騎士によって·····
「リリアナ!!!」
咄嗟に駆け寄ったが彼女は即死だったようだ·····血だらけの体しかそこにはいなかった·····
リリアナ、リリアナ、リリアナ!!!ゴメンなさい、ゴメンなさい、ゴメンなさい·····私のせいで·····私のせいで!!!
私は懐から短剣を取り出し、胸に刺した·····
次は·····リリアナの後を追いかけるために·····リリアナ、追いかけることを許して·····こんなにクズな私だけどあなたに許してもらうまで·····追いかけるわ、どこまでも·····
意識が薄れるなか、私はずっと謝罪の言葉を胸の中で響かせていた。
私は転生した。「恋する君に花束を」の世界に·····ここにリリアナがいるかもしれない·····どうか神様·····私をリリアナに会わせて、会う資格がないかもしれないけど·····会わせて!!!
教会で一人それを毎日願い続けたのだった·····
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