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転生先は悪役令嬢

ラルク様!?!

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お茶会が無事に終わった·····そう思っていた、しかし全然無事に終わってなかった~!!
お茶会の次の日、ラルク様が会いたいと言ってきたらしい。この私に興味を持ったんだって!なんで?!地味~に相槌をうっていただけなのに·····この私のどこに興味を持ったの??悪役令嬢は物語から逃がさないってことなの?!ヤダー!!会いたくないよぉ~物語さん、悪役令嬢いなくてもいいじゃないですか!!!
「大丈夫だよ、エルサ·····もしもの事があれば王子であろうと燃やすから」
「私も手伝いますよ、叩き潰しましょう」
「ルー兄様、ゲルナート様 ·····さすがにダメですよ·····」
とにかく早く興味を無くさせないと!私を物語にいない人にしないと!
「ルー兄様、ゲルナート様、私頑張りますわ!」
「「あぁ、頑張って??」」
よし、やってやるわよ!まずは作戦を立てないと!

とうとうラルク様がやってくる日がきてしまった·····
私の服屋、開店のためにラルク様には公爵家からいなくなって貰いましょう!
「お邪魔します」
「どうぞこちらへ」
まず作戦その1部屋汚い作戦!!このために服を部屋に散らかしといた。これでラルク様もひいて、二度と来ないはず!
「可愛いな·····こういうところも」
·····なんて言ってるか分からないけどラルク様の顔がニヤけてるんだけど·····効果なし!!
「殿下、今日はどうして私に?」
「えっ、会いたかったからだよ」
「えっ、何故私に!!」
「お茶会のときに興味が湧いたんだよ、君に」 
「私、お茶会のときに何かしましたか??興味が湧くようなこと·····」
「うん、してたよ」
「どういうところですか?」
「それはいつか話すね」
「はぁ、分かりました·····」
作戦その2始めます!
「お茶をお入れしますね!!」
「ありがとう」
この時にわざと机にこぼす!!こんな人とは関わりたくないでしょ!バシャ、よし成功、じゃない!!ラルク様の服にかかっちゃった!!!
「申し訳ございません!!」
どうしよう、とりあえず拭かないと!!!
タオルを取ってラルク様の服を拭いた·····大体お茶の色は落ちたけど·····汚したという事実は変わらない·····
「ゴメンなさい·····」
「いいよ·····どうしよう·····これ高いんだけどな~言うこと一つ聞いてくれたら許してあげるよ!」
さっきいいよって言いかけませんでした??
「何をしたらいいんでしょう?」
「僕の婚約しゃ·····じゃなくて友達になってくれない??」
「いや·····私には勿体ないものですわ、他の方に·····」
「服にお茶を零したのは??」
「·····分かりました·····」
「敬語なしね、あとラルク様って呼んで!友達なら当たり前だよね?」
「うぅ·····分かりました·····」
「敬語なし」
「分かったわ·····ラルク様·····」
ラルク様ってこんなキャラだったかしら??ドS過ぎない???
「ラルク様·····そろそろお帰りの時間かと·····」
「ルー兄様!!」
「キール·····確かにそのようだね·····まぁエルサと友達になれたし良かったよ、ね?エルサ??」
「はい·····じゃなくてうん、ラルク様」
「エルサ、何があったか後で説明してね·····」
どうしてルー兄様もラルク様もこんなに笑顔が怖いのかしら·····
エルサの作戦は大失敗を迎えたのだった·····
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