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どうにかしてくれ!
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「おい·····なんだよ、いきなり·····」
「言ったではありませんか!あなたが好きになったと!」
そう断言する女は昨日助けたやつだ
「·····仕事の以来か?」
「いえ、あなたが好きだと言いに来ましたわ!あなたも私を好きになってくださいませ!」
会って早々変なことを言ってきた女、ふざけんなよ!こっちは朝早く起こされたってのに!!
「帰れ!!馬鹿!!」
「なんでですの?!あなたが好きなのですわ!!」
「俺を好きなら俺のために帰れ!!」
「·····それは出来ませんわね!だってあなたに会いたいのですもの!」
「もう帰れ!!」
「あっ、ちょっと!!」
言葉を無視して勢いよくドアを閉めた
「開けてくださいませ!!」
ドアを叩いてくるが無視だ無視!!
俺はもう一度寝室に戻り、再度眠りについた
どうせ起きたら帰ってんだろ
もう一度起きると空には日が高くのぼり、お昼頃になっていた
「もう、こんな時間か」
のそのそと起き上がり、適当に食事をとった
朝に来たあの女、なんだったんた?いきなり·····
好きだとか言い出して、追い出したが、何が目的だ!
·····にしても寒いな、薪を取りにいかないと
ここは街に比べて、日が当たりにくいためとても寒い。だから暖炉が必須なのである。魔法を使えば良いのだろうが、普段から使っているともしもの時に魔力が足りなくなってしまう可能性があるため使わないようにしている。
玄関に向かい、ドアを開けるとそこには柱で固まっているさっきの女がいた。
「はぁ?!お前まだいたのかよ?!」
俺に気づいたのか立ち上がろうとしているが、寒さのあまり体が固まってしまったらしく動いていない
「おい!!立てって!!」
「す·····みませ·····ん、起こして·····いただ·····けま·····す?」
「おい、しっかりしろって!!おい!!」
女は動かなくなってしまった
「仕方ねぇーな!!」
女を担いで屋敷に入り、ベッドに寝かせた
そして魔法で女を温めた
こいつ·····絶対後で治療費をとってやるからな!
数分経つと女は体温が上がり、意識を取り戻した。
「えっ·····ここは·····」
「俺の屋敷だよ!なんでお前、あんなに待ってたんだよ!!」
「ルベル様の屋敷に入れたのですか?!嬉しい·····」
「俺の質問に答えろーー!!!」
「はっ!えっと·····あなたに会いたかったのですわ!」
「それだけであんなに待つか?!普通」
「待ちますわよ!私は死んでもあそこで待っていましたわ」
「·····俺の屋敷の前で死ぬなよ!」
「それは心配してくださっているのですか?なんて嬉しいのでしょう!ルベル様も私のこと好きなので·····」
「んなわけねぇーだろ、アホ!」
「ルベル様、私に手を出してくれても良いのですよ!今、ベッドの上ですし!私はあなたのものですもの!」
「ふざけんなよ!お前なんか誰が!」
「私、そこそこ顔には自信があるのですが·····」
「自信持てるような顔じゃねぇよ!」
「それはショックですわ·····」
確かにお前は顔だけはいいが·····
「まぁ、とにかくあなたへの気持ちだけは誰にも負けませんのよ!」
「どうでも良いから治療費払ってとっとと帰れ!」
「治療費ですの?·····お金がありませんの·····体で·····」
「払えねぇーだろ!!馬鹿が!」
「でも私、お金持っていませんの!昨日で全て使ってしまいましたの·····」
「お前、貴族だろ?金ぐらい腐るほどあるだろ!」
「確かに貴族ですが·····私はお金を持っていませんわ」
「はぁ??だったらその服でいいよ」
「えっ?服を脱げ、と?·····畏まりました·····あなたのためなら·····」
「おい、そういうことじゃねぇよ!」
「では、どういうことで?」
「その服に付いてる宝石、結構言い値がするはずだ」
「·····これだけはダメですわ!」
「なぜだ?そういえばその服、昨日も着てたな·····」
「覚えていてくれたのですか?嬉しいですわね!やっぱりルベル様も私のこと好きなのでしょう!ね?」
「その脳みそ、腐ってるんじゃないのか?」
「いえ、腐ってはいないはずですが·····病院に行こうかしら?」
「お前が馬鹿だって言ったんだよ!!」
「あっ、そういうことでしたのね!」
こいつといると本当に疲れる·····
「それよりドレスだ!貴族様なら服ぐらいあるだろ?宝石寄越せ!」
「ダメですわ!」
「なんでだ?!」
「お、お気に入りですの」
「ふーん」
目が泳いでいるが·····
「分かった、ならどうやって治療費払うんだ?」
「あの·····治療費はおいくらでしょうか?」
「金貨5枚」
「えっ·····そんなの払えませんわ!」
「お前、死にそうなところを助けてやったんだぞ!それにお前は貴族、ならこれくらいだろ?」
「そうですわね·····どうしましょう?」
女はうぅ·····と頭を使い、出した結論は·····
「街で働いて参ります!そういえば前、裏道の方で働かないか、と男性に誘われたのです!もう一度行けばきっと·····」
「·····お前、それが何の仕事か分かってんのか?」
「えっ·····なんでしょうか?分かるのですか?」
「あぁ、それ·····女の体を使うやつだぞ」
「女の体·····えっ·····それって·····」
女は顔を青ざめた
「私·····あのときやると言わなくて良かったです·····」
「だな」
ここまでのアホっていたんだな
「ではどうしましょう·····お金ありませんし·····」
「はぁ·····仕方がないな」
「えっ?」
なんで貴族なのに金が無いのかは知らないが·····
「あの街のこの店で店員の仕事やってる、行ってこい」
そう言ってこの前見つけた紙を女にやった
「ありがとうございます!頑張りますわ!」
「はいはい、頑張れよ」
どうせすぐ家に帰って、逃げるだろうがな
まぁ、今回のは俺も悪いし逃がしてやるか
「では、また参りますわね!愛してますわ!マイダーリン!」
「はぁ?!ふざけんなって!!ダーリンってなんだよ、ダーリンって!!」
女は屋敷からそう叫んで出ていった
「·····二度と来んな」
女の行った方にそう言ってやった
「言ったではありませんか!あなたが好きになったと!」
そう断言する女は昨日助けたやつだ
「·····仕事の以来か?」
「いえ、あなたが好きだと言いに来ましたわ!あなたも私を好きになってくださいませ!」
会って早々変なことを言ってきた女、ふざけんなよ!こっちは朝早く起こされたってのに!!
「帰れ!!馬鹿!!」
「なんでですの?!あなたが好きなのですわ!!」
「俺を好きなら俺のために帰れ!!」
「·····それは出来ませんわね!だってあなたに会いたいのですもの!」
「もう帰れ!!」
「あっ、ちょっと!!」
言葉を無視して勢いよくドアを閉めた
「開けてくださいませ!!」
ドアを叩いてくるが無視だ無視!!
俺はもう一度寝室に戻り、再度眠りについた
どうせ起きたら帰ってんだろ
もう一度起きると空には日が高くのぼり、お昼頃になっていた
「もう、こんな時間か」
のそのそと起き上がり、適当に食事をとった
朝に来たあの女、なんだったんた?いきなり·····
好きだとか言い出して、追い出したが、何が目的だ!
·····にしても寒いな、薪を取りにいかないと
ここは街に比べて、日が当たりにくいためとても寒い。だから暖炉が必須なのである。魔法を使えば良いのだろうが、普段から使っているともしもの時に魔力が足りなくなってしまう可能性があるため使わないようにしている。
玄関に向かい、ドアを開けるとそこには柱で固まっているさっきの女がいた。
「はぁ?!お前まだいたのかよ?!」
俺に気づいたのか立ち上がろうとしているが、寒さのあまり体が固まってしまったらしく動いていない
「おい!!立てって!!」
「す·····みませ·····ん、起こして·····いただ·····けま·····す?」
「おい、しっかりしろって!!おい!!」
女は動かなくなってしまった
「仕方ねぇーな!!」
女を担いで屋敷に入り、ベッドに寝かせた
そして魔法で女を温めた
こいつ·····絶対後で治療費をとってやるからな!
数分経つと女は体温が上がり、意識を取り戻した。
「えっ·····ここは·····」
「俺の屋敷だよ!なんでお前、あんなに待ってたんだよ!!」
「ルベル様の屋敷に入れたのですか?!嬉しい·····」
「俺の質問に答えろーー!!!」
「はっ!えっと·····あなたに会いたかったのですわ!」
「それだけであんなに待つか?!普通」
「待ちますわよ!私は死んでもあそこで待っていましたわ」
「·····俺の屋敷の前で死ぬなよ!」
「それは心配してくださっているのですか?なんて嬉しいのでしょう!ルベル様も私のこと好きなので·····」
「んなわけねぇーだろ、アホ!」
「ルベル様、私に手を出してくれても良いのですよ!今、ベッドの上ですし!私はあなたのものですもの!」
「ふざけんなよ!お前なんか誰が!」
「私、そこそこ顔には自信があるのですが·····」
「自信持てるような顔じゃねぇよ!」
「それはショックですわ·····」
確かにお前は顔だけはいいが·····
「まぁ、とにかくあなたへの気持ちだけは誰にも負けませんのよ!」
「どうでも良いから治療費払ってとっとと帰れ!」
「治療費ですの?·····お金がありませんの·····体で·····」
「払えねぇーだろ!!馬鹿が!」
「でも私、お金持っていませんの!昨日で全て使ってしまいましたの·····」
「お前、貴族だろ?金ぐらい腐るほどあるだろ!」
「確かに貴族ですが·····私はお金を持っていませんわ」
「はぁ??だったらその服でいいよ」
「えっ?服を脱げ、と?·····畏まりました·····あなたのためなら·····」
「おい、そういうことじゃねぇよ!」
「では、どういうことで?」
「その服に付いてる宝石、結構言い値がするはずだ」
「·····これだけはダメですわ!」
「なぜだ?そういえばその服、昨日も着てたな·····」
「覚えていてくれたのですか?嬉しいですわね!やっぱりルベル様も私のこと好きなのでしょう!ね?」
「その脳みそ、腐ってるんじゃないのか?」
「いえ、腐ってはいないはずですが·····病院に行こうかしら?」
「お前が馬鹿だって言ったんだよ!!」
「あっ、そういうことでしたのね!」
こいつといると本当に疲れる·····
「それよりドレスだ!貴族様なら服ぐらいあるだろ?宝石寄越せ!」
「ダメですわ!」
「なんでだ?!」
「お、お気に入りですの」
「ふーん」
目が泳いでいるが·····
「分かった、ならどうやって治療費払うんだ?」
「あの·····治療費はおいくらでしょうか?」
「金貨5枚」
「えっ·····そんなの払えませんわ!」
「お前、死にそうなところを助けてやったんだぞ!それにお前は貴族、ならこれくらいだろ?」
「そうですわね·····どうしましょう?」
女はうぅ·····と頭を使い、出した結論は·····
「街で働いて参ります!そういえば前、裏道の方で働かないか、と男性に誘われたのです!もう一度行けばきっと·····」
「·····お前、それが何の仕事か分かってんのか?」
「えっ·····なんでしょうか?分かるのですか?」
「あぁ、それ·····女の体を使うやつだぞ」
「女の体·····えっ·····それって·····」
女は顔を青ざめた
「私·····あのときやると言わなくて良かったです·····」
「だな」
ここまでのアホっていたんだな
「ではどうしましょう·····お金ありませんし·····」
「はぁ·····仕方がないな」
「えっ?」
なんで貴族なのに金が無いのかは知らないが·····
「あの街のこの店で店員の仕事やってる、行ってこい」
そう言ってこの前見つけた紙を女にやった
「ありがとうございます!頑張りますわ!」
「はいはい、頑張れよ」
どうせすぐ家に帰って、逃げるだろうがな
まぁ、今回のは俺も悪いし逃がしてやるか
「では、また参りますわね!愛してますわ!マイダーリン!」
「はぁ?!ふざけんなって!!ダーリンってなんだよ、ダーリンって!!」
女は屋敷からそう叫んで出ていった
「·····二度と来んな」
女の行った方にそう言ってやった
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