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シルキィ・デ・ラ・シエラ 1/4
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「依頼を受けられないって、一体どういうことよ!」
それは理性的な叱咤のようにも、幼子の癇癪のようにも聞こえた。
「依頼人の要求に応えるのが、あなた達の仕事でしょうが!」
高く張り上げられた声を聞いたのは、ちょうどセスが支部に足を踏み入れた瞬間だった。
アルゴノート組合と看板を掲げた建物の中は、一見大きな酒場のように見える。大広間には丸いテーブルと椅子とが不規則に並べられており、席につく人影もちらほらと見て取れた。高い天井にはいくつかのシーリングファンが回転し、大きめの窓からは十分な日光を取り込んでいる。
カウンターからほど近い椅子に腰かけたセスは、少女と事務員のやり取りを静かに見守る。
「とは仰いましても、人材にも限りがございまして」
中年の男性事務員の対応はあまりにもたどたどしい。
「だから! そこをなんとかしなさいって言ってるの」
カウンター席に陣取って事務員に詰め寄っているのは、清楚な藍色のワンピースに身を包む十代半ばの少女だった。肩まで伸びたプラチナブロンドの髪は艶々とし、窓から差し込む光を反射して白金の如く輝いている。後頭部に結われた赤いリボンがまことに愛らしい。陶磁器のような白い肌は、成長しきらぬ少女に美しさと透明感を与えていた。事務員を睨みつける鳶色の瞳は大きく可憐で、銀の眉は筆で描かれたように整っている。細やかな装飾をあしらったワンピースは見るからに高級な生地であり、腕袖はゆったりとして広がっている。家庭の雑事をこなす者の装いではない。傍らに侍女が控えていることもあって、彼女が格のある家の令嬢であることは誰の目にも明らかであった。
「わ、私共としましても、ご依頼主様のご要望には最大限お応えしたいと思っております。ですが、ええ、なにぶん条件に見合う者がみな出払っておりまして、その」
時折裏返りそうになる事務員の声を遮って、少女がカウンターを叩く。
「あのねぇ。こっちは恥を忍んで、あなた達のような野蛮人に仕事を恵んであげに来たの。人手不足ですって? よくそんな贅沢が言えたものね」
少女の横柄な態度は、上流階級の人間としては珍しくない振る舞いと言えよう。彼らはアルゴノートを粗野で無教養だと断じている。往々にしてそれは事実であり、毛嫌いの種になるのも仕方のないことだった。
この場にいる者の大半は、多かれ少なかれそうやって蔑まれ、罵倒された経験を持っている。少女に対する周囲の視線は、にわかに敵意を含んだものに変わった。
彼らに背を向けているせいか、少女はたちこめる剣呑な雰囲気に気付かない。思いのままに、アルゴノートへの侮蔑と不満を吐き散らしていた。
ある者は嫌気がさして立ち去り、ある者は奇異の目で事の顛末を傍観し、そしてある者は我慢の限界とばかりに椅子を蹴って立ち上がった。
事務員に詰め寄っていた少女もこれには肩を震わせた。恐る恐る振り返り、初めて自身に向けられるいくつもの視線を認識して、いくらかたじろいだようだった。
「黙って聞いてりゃ、野蛮人だなんだと。好き勝手ほざきやがって」
分厚い声を震わせて、背の高い筋肉質な男が拳を握りしめていた。
「こちとら、好きでアルゴノートなんぞやってるんじゃねぇ!」
「な、なによあなた」
「どこのお嬢さんだか知らねぇが、人を馬鹿にするのも大概にしろ。俺はまともな教育なんか受けちゃいないが、嬢ちゃんのそれが人に物を頼む態度じゃねぇってことくらいはわかるぜ」
少女はすぐに調子を取り戻し、男と目も合わせようとせずに鼻で笑った。
「野蛮人が作法のお説教なんて失笑ものね。アルゴノートなんて食いつめ者の末路でしょう? ろくに仕事もしない。教育も受けない。だからそういうことになるんじゃない」
「俺は戦災孤児だった! こんなことになったのも帝国が戦争を吹っかけたせいだ!」
男の風体は嘆かわしい事情を如実に体現していた。ところどころ破れたまま補修もされていない服と、粗末な革鎧。腰には古ぼけた剣を帯びている。髪と髭は伸び放題で、身体からは異臭が漂っていた。まだ若いだろうに、何歳も年老いて見えた。
「あらそうなの。それで? 私は礼を払うべき者とそうでない者の区別ができているだけよ。野蛮人を野蛮人と扱うことのどこに問題があるのか、どなたか教えて頂けるかしら」
椅子の上で足を組んで大広間を睥睨する少女に、誰も目を合わせようとはしない。
男の抗議は大衆の賛同を得るに値するものであったが、如何せん身分が違う。ロードルシア帝国の支配下にあるこの地において、身分の差は絶対である。例えば、貴族がどれだけ平民に対して傲慢であろうと、抗議や抵抗は法が許さない。それが国家の大原則。故に周囲の人間が内心でどれだけ賛同しようと、男に味方する声は一つも上がらなかった。
「てめぇ……!」
「礼儀といえば、そうね。私はあなた達ほど弁えない輩を見たことがないわ。一挙手一投足に品性と教養がまったくない。花壇を踏み荒らし、血や脂に汚れた装いで臭気を撒き散らす。配慮に欠けた笑い声と下卑た目線はまるで獣。とても人とは思えない。そのような者に敬意を払うなど、民の模範たる貴族としてあるまじき行為だと思わないかしら?」
言葉の終わりに嘲笑を交えて、少女は軽やかに言い切った。口調と表情の端々にアルゴノートへの嫌悪と侮蔑があることには、セスも口角を下げるしかない。
男に至っては、保っていた最後の理性がまさに決壊しようとしていた。
「この野郎!」
いきり立った男は、大股で少女へと近づく。すると今まで少女の傍で微動だにしなかった侍女が、男の前に素早く立ちふさがった。
それは理性的な叱咤のようにも、幼子の癇癪のようにも聞こえた。
「依頼人の要求に応えるのが、あなた達の仕事でしょうが!」
高く張り上げられた声を聞いたのは、ちょうどセスが支部に足を踏み入れた瞬間だった。
アルゴノート組合と看板を掲げた建物の中は、一見大きな酒場のように見える。大広間には丸いテーブルと椅子とが不規則に並べられており、席につく人影もちらほらと見て取れた。高い天井にはいくつかのシーリングファンが回転し、大きめの窓からは十分な日光を取り込んでいる。
カウンターからほど近い椅子に腰かけたセスは、少女と事務員のやり取りを静かに見守る。
「とは仰いましても、人材にも限りがございまして」
中年の男性事務員の対応はあまりにもたどたどしい。
「だから! そこをなんとかしなさいって言ってるの」
カウンター席に陣取って事務員に詰め寄っているのは、清楚な藍色のワンピースに身を包む十代半ばの少女だった。肩まで伸びたプラチナブロンドの髪は艶々とし、窓から差し込む光を反射して白金の如く輝いている。後頭部に結われた赤いリボンがまことに愛らしい。陶磁器のような白い肌は、成長しきらぬ少女に美しさと透明感を与えていた。事務員を睨みつける鳶色の瞳は大きく可憐で、銀の眉は筆で描かれたように整っている。細やかな装飾をあしらったワンピースは見るからに高級な生地であり、腕袖はゆったりとして広がっている。家庭の雑事をこなす者の装いではない。傍らに侍女が控えていることもあって、彼女が格のある家の令嬢であることは誰の目にも明らかであった。
「わ、私共としましても、ご依頼主様のご要望には最大限お応えしたいと思っております。ですが、ええ、なにぶん条件に見合う者がみな出払っておりまして、その」
時折裏返りそうになる事務員の声を遮って、少女がカウンターを叩く。
「あのねぇ。こっちは恥を忍んで、あなた達のような野蛮人に仕事を恵んであげに来たの。人手不足ですって? よくそんな贅沢が言えたものね」
少女の横柄な態度は、上流階級の人間としては珍しくない振る舞いと言えよう。彼らはアルゴノートを粗野で無教養だと断じている。往々にしてそれは事実であり、毛嫌いの種になるのも仕方のないことだった。
この場にいる者の大半は、多かれ少なかれそうやって蔑まれ、罵倒された経験を持っている。少女に対する周囲の視線は、にわかに敵意を含んだものに変わった。
彼らに背を向けているせいか、少女はたちこめる剣呑な雰囲気に気付かない。思いのままに、アルゴノートへの侮蔑と不満を吐き散らしていた。
ある者は嫌気がさして立ち去り、ある者は奇異の目で事の顛末を傍観し、そしてある者は我慢の限界とばかりに椅子を蹴って立ち上がった。
事務員に詰め寄っていた少女もこれには肩を震わせた。恐る恐る振り返り、初めて自身に向けられるいくつもの視線を認識して、いくらかたじろいだようだった。
「黙って聞いてりゃ、野蛮人だなんだと。好き勝手ほざきやがって」
分厚い声を震わせて、背の高い筋肉質な男が拳を握りしめていた。
「こちとら、好きでアルゴノートなんぞやってるんじゃねぇ!」
「な、なによあなた」
「どこのお嬢さんだか知らねぇが、人を馬鹿にするのも大概にしろ。俺はまともな教育なんか受けちゃいないが、嬢ちゃんのそれが人に物を頼む態度じゃねぇってことくらいはわかるぜ」
少女はすぐに調子を取り戻し、男と目も合わせようとせずに鼻で笑った。
「野蛮人が作法のお説教なんて失笑ものね。アルゴノートなんて食いつめ者の末路でしょう? ろくに仕事もしない。教育も受けない。だからそういうことになるんじゃない」
「俺は戦災孤児だった! こんなことになったのも帝国が戦争を吹っかけたせいだ!」
男の風体は嘆かわしい事情を如実に体現していた。ところどころ破れたまま補修もされていない服と、粗末な革鎧。腰には古ぼけた剣を帯びている。髪と髭は伸び放題で、身体からは異臭が漂っていた。まだ若いだろうに、何歳も年老いて見えた。
「あらそうなの。それで? 私は礼を払うべき者とそうでない者の区別ができているだけよ。野蛮人を野蛮人と扱うことのどこに問題があるのか、どなたか教えて頂けるかしら」
椅子の上で足を組んで大広間を睥睨する少女に、誰も目を合わせようとはしない。
男の抗議は大衆の賛同を得るに値するものであったが、如何せん身分が違う。ロードルシア帝国の支配下にあるこの地において、身分の差は絶対である。例えば、貴族がどれだけ平民に対して傲慢であろうと、抗議や抵抗は法が許さない。それが国家の大原則。故に周囲の人間が内心でどれだけ賛同しようと、男に味方する声は一つも上がらなかった。
「てめぇ……!」
「礼儀といえば、そうね。私はあなた達ほど弁えない輩を見たことがないわ。一挙手一投足に品性と教養がまったくない。花壇を踏み荒らし、血や脂に汚れた装いで臭気を撒き散らす。配慮に欠けた笑い声と下卑た目線はまるで獣。とても人とは思えない。そのような者に敬意を払うなど、民の模範たる貴族としてあるまじき行為だと思わないかしら?」
言葉の終わりに嘲笑を交えて、少女は軽やかに言い切った。口調と表情の端々にアルゴノートへの嫌悪と侮蔑があることには、セスも口角を下げるしかない。
男に至っては、保っていた最後の理性がまさに決壊しようとしていた。
「この野郎!」
いきり立った男は、大股で少女へと近づく。すると今まで少女の傍で微動だにしなかった侍女が、男の前に素早く立ちふさがった。
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