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お忍び

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 《強壮》。《耐性》と《治癒》を受け続け、我慢が限界を超えた結果、ユーダンが手に入れたスキルである。股間への《強化》と下位の《性豪》を合わせた様なスキルで、発動場所を指定した《強化》よりも強い効果を得るそうな。ユーダンがセックスマシーンとなってからは主に尻穴を貰っていたが、エターナに納めたまま事切れたのを見て、俺も女達に納めていたアイツを引き抜いた。

「兄さん。また会いましょう」

「あまり女を増やすなよ?養育費大変だからな」

 回復して空き家で寝た翌日。ブラマハーンの国境へ続く門前でハーレム達と別れた。

「あの、カケル王様?」

「お忍びだぜ?」

門の警備をする女兵士が俺に気付く。顔も出してるし分かるよな。

「忍んで無いで偶にはお城に帰ってください。皆寂しがってますよ?」

帰らないと妻達が角生やしそうだけど、寂しがらせてはいけないな。城のテラスに《転移》した。

「「「お帰りなさいませ、カケル様」」」

俺を迎えるメイド達は何れも此方を向いてない。全員背を向けスカートを捲り、尻を突き出す格好だ。

「ハーラデーは女の所か?」

「いえ、国回りに出ております」

男の官僚が居る環境で尻を出すのは如何なものかと聞いてみたが、ハーラデーは国内の街や村を回り、御用聞き体験をしていると言う。普段エンメロイの眷属が行っている仕事だが、見聞を広める為の物だろう。
迎えに出たメイド八人の股間に分岐したアイツ達が伸び、強い滑りを帯びてちゅるんと挿り込む。

「エンメロイは?」

公務です。と帰って来る。そりゃそうだ。あまり遅くなると妻が怖いので、ヤリ部屋で少しだけ相手をすると言ってアイツを抜いた。で、島に帰宅したのは夜。一応公務の手伝いもしたんだ。 が、の割合に島民の納得が得られなかった為、風呂場の二階で福利厚生大会となった。三姉妹龍同接しての尻尾出し入れに、多分俺は何度か気絶してると思う。魔力の色が赤に近くなってるし。どんだけ注入されたんだ?

「出掛けると言って何日も帰って来ないカケル様が悪いです」

「他所で女を抱いて帰るご主人が悪い」

  「私達だって抱いて欲しいんですよ?」
「当家の奥様もよしなにお願い致します」

赤ちゃんのお世話があり相手出来無いメイド達からもお小言を頂く。午後の仕事を終えてカロ邸に寄ったのだ。卵型のベッドでお昼寝に勤しむ赤ちゃん達に癒されて、夜の部も頑張れる。

「くぁ~くぇりゅ~しゃまぁ~~んっ」

「よしよしよしよしよ~し」

 仕事終わりにもう一度寄ると、カロが溶けた。カケリウムが欠乏している様だな。嬉ション漏らす前に風呂に入れねば。

「パパー、おみやげー」『パパ~ん、お土産ぇ~』

《念話》と言葉を同時に発する愛娘シンクにお土産を強請られるが、子供にあげられるような物は魔石しか持ってねえ。

「来るべき将来の為にコレをあげよう」

「ませき…」

「くァケ…ル、様から頂いた魔石は全て保管してありますが、そろそろ売り捌けなくなりますよ?」

お、キリッとした。確かに事ある毎にシンクとガンダーには魔石あげてたからなぁ。お菓子は虫歯や肥満のリスクがあるし、魔石とは違ったお土産を考えておかないとな。

「取り敢えず、お風呂入りながら二人で考えようか」

「はい~~」

溶けてる溶けてる。お風呂でちゅぱちゅぱヌプヌプしてたら大した考えも出なかったけど、一人でフラフラ移動出来るようになったので、島に行く頻度を増やして遊ばせたいって話はした。


 島に帰ると友恋フレンズとブチ姉妹が来ていた。少年隊とお世話係が嫁探しの旅に出るそうで、準備を進めているそうだ。島からも食料や生活雑貨を提供するそうで、ブチ姉妹はマジックバッグに鍋とかを詰め込んでいた。

「出発は明日か?」

「準備出来次第です」「成る丈早く行くそうです」

そうか。彼奴等覚悟を決めたか…。寂しくなるな。





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