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かくかくしかじか

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「生意気して、すいませんでした…」

 全裸正座のユーダンが、下半身露出で胡座の俺に土下座する。

「ダンジョンにソロで入る奴なんて相応の力があるに決まってんだ。勉強になったろ?」

「はい。もう他所にちょっかい出しません」

ちゃんと謝れるだけ真面な奴だ。頭がおかしくなる程射精して超賢者になってるからかも知れないな。《洗浄》して装備を返し、着替えさせると周りに張った《結界》を解く。音も景色も遮る《結界》だが、此処ダンジョンのフィールドだからな?喘げば聞こえる範囲に冒険者も敵も居るのだ。女達は途端に顔を赤くした。

「もう行って良いぞ。俺も仕事中だしな」

「あの、兄さん。ちょっと良いですか?」

まだ何かあるらしい。聞くと、良かったら一緒に狩りませんか、だって。はぁ…。

「…良いぞ。その代わり俺の仕事にも付き合ってもらう」

「はいっ。お前等も良いよな?」

「ええ、ユーダン様がそう仰るなら」「ユーダン様のお心のままに」「ユーダン様の為ならば」

「カケル様、よろしいので?」

一人、俺を慮るのは俺の事を知るエターナだ。訳を知りたそうなので説明しておこう。かくかくしかじか…。

「成程。俺達が稼げる限界の階層を知りたいって訳ですね」

「お前等意外と早くボス部屋出て来たし、力はあるだろうからな。俺自身の評価では客観的に見れないし、お前等の様子を見て狩場の評価を決めたい。ドロップは全部くれてやるし、どうだ?」

「勿論、お供しますっ。なっ?」「「「「はいっ」」」」

良い返事だぜ。回復し過ぎて元気になっちゃったかな。取り敢えずこの階層は冒険者も多いので食えなくも無い場所なのだろう。とっとと下へ向かう事にする。

 下への階段を目指しながらユーダンパーティーについて話を聞く。先ずは物理火力のユーダン。男。以上。
次に物理前衛のエターナ。茶髪を腰迄伸ばした美人系ヤンキー。中途半端は鎧は胴と、脛から下と手首から先だけ。せめて頭も守りたい。後は新規が入ってお手付きが減ったと言うのでユーダンを叱る。
回復・補助のサッチェはそこそこ珍しい、皮のローブを纏ってる。ローブに隠れた髪は首程で切り揃えられて茶色に緑が混じり、風魔法が使える事が窺える。小さくて可愛らしい。
魔法火力のティルスは新顔の膜残りだ。付与の掛かったローブを纏い、先端にミスリルを貼ったスタッフを媒介にしていると言う。赤味掛かった茶髪は火魔法を使える証だが、貴族の子女では無いそうだ。此方も可愛らしいタイプ。
失礼なアリエーンも魔法火力。此方は明るい緑の髪がカールしながら胸へと届く。しっかりと解らせた為、失礼では無くなった。後ろの穴は初めてだったそうだ。
新規のティルスを混じえたこの五人でメルタールから移動して、金を稼ぎながら海を越え、ブラマハーンを目指していると言う。ティルスがブラマハーン生まれなんだと。

「私が四歳の頃にヒズラーに渡航したそうなんですが、戦争で戻れなくなったので定住したそうです」

「ブラマハーンか。レッグルート美味いよな」

「知ってるんですか?」

「俺、戦争してた帝国潰して、そこの王やってんだ。成り上がりだぜ?」

「兄さん、凄いですっ。な?」「「「「はいっ」」」」

渡航するなら公都より東からと忠告して更に先へ。フロア続きの階段を下ると天井があって暗く、湿度もあってだいぶジャングルしてた。敵は上と変わらないが、不快指数が高く、下り階段を探すのが面倒なのか、階段周りで戦うパーティーがチラホラ居る程度だった。此処で少しウロウロしながらハーレム達に戦ってもらった。

「弱いですね。補助と援助だけで足ります」

「補助と援助に感謝しろ?二回は齧られてたぞ?」

「本当ですか!?お前等、愛してるぞ」「「「「ふぁあ…」」」」

気を抜くなアヘ顔共。とにかく此処では余裕があるそうなので、下り階段へと歩を進めた。





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