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体感で十周
しおりを挟むゆっくり風呂を楽しんだ後は、ロビー右側の入口に向かう。大浴場でエッチはしなかった。掛け流しではあるが浄化してる訳では無いのでドロドロを垂れ流す訳には行かなかったのだ。そんな訳で寝室を探す為、上り傾斜を進む事になった。
「まあ、宿屋の上の階って言ったら部屋だよね」
「一階に部屋のある宿屋なんて見た事無いわ」
俺はあるが、確かにシルケでは見た事無いな。大きな螺旋を上がって上がって、傾斜を上がり続けるのが地味にキツい。しかし壁に入口らしき穴も無く、女達も歩いているので飛ぶのも憚られる。なので歩かざるを得ない。体感で十周程しただろうか。だいぶ歩いてやっと内側に通路が現れた…と言うより行き止まり迄歩かされた。
「荷物置いてから…なんてしてたらヘトヘトになってたな」
「山登ってる気持ちになったわ」「梯子って案外楽だったのね」
俺の言葉に皆が頷く。全員が通路に入ると通路が小さな穴に変わる。天井付近と足元に空いた穴は通気口だろうか。入口が窄まると同時に行き止まりだった正面の壁が開く。よく見てなかったが此方にも穴が空いていたようで、皆が部屋に入ると穴のある壁となった。
「うわ、広っ」「流石に使い切れない程広いわね」
食堂と同じくらいの滑らかな四角い部屋には二列×十人が寝ても余裕がありそうな程の大型ベッドがあり、ソファーセットもコの字型だ。ローテーブルには既にドリンクが注がれて、枝から木の実が成っていた。冒険心ある十本槍は部屋の中の探索に出掛ける。俺はソファーで飲食する。以前食べたチョコ味の木の実だ。美味い。
「カケル様ー、お風呂あるよー」「下に行かなくても良かったね」
「カケル様、トイレもあったわ」「鏡!トイレの前に鏡があるの!」
内湯にトイレと洗面があるのか。いよいよ地球の宿に近いな。もしかして俺の記憶を読んだのか?《念話》で意思の疎通が出来るようになってたし、ダンジョンには俺達の知らない事、分からない事がわんさとあるのだろう。
ベッドに誰も来ないので、デカ過ぎるベッドで一人横になる。受付嬢も回収しなきゃだな。早めに地上に帰して女達の支持を得ないと俺の居ぬ間に攻められるやも知れん…。心地良い室温に目を閉じると、直ぐに睡魔が飛んで来た。
スッキリとした目覚めの反面、室内は乱交の真っ只中であった。左右を見ると、ホテルの用意した全自動張子が女達の内部を掻き回し、一人一人の要望に沿った快楽を与えている。俺の上にもドールが一人跨って、眠りを妨げない程度の刺激でリラクゼーションしてくれていた。
『魔力、要るか?』
《念話》で問う。
『肯定』
精霊みたいに意思が帰って来る。イエスノーなら此方の方が早いんだよな。たっぷり使ったからたっぷり欲しいのだろう。早速魔力を練りだすと、マジックユーザーの女達がびっくりして跳ね起きた。
「なっ、何かと思ったわよもー」「しっ、心臓止まるかと思ったよ!」「イッ、イッてるっのにいいっ」
「済まない。ホテルに魔力を流そうと思ってな」
魔力を練って圧縮し、魔力を足して更に練る。練る毎にドールの刺激が増して行き、《耐性》を掛けつつドールを抱き締めおっぱいから栄養補給。覆い被さって態勢完了。
『出すぞ』
『キ…テ……』
そう発して、ドールはベッドと癒着する。破裂防止だろうか?腕と脚をがっちり固め、腰だけ振るわせアイツに強請る。俺も早く射精したい。《耐性》を解いて魔力と子種を注ぎ込んだ。
人サイズの金玉から、風呂の湯程の精液が出る。有り得ない事だが、スキルでそれが出来てしまう。連続する射精の快楽で思考なんて飛んでった。魔力を粗方吐き出して、俺はむんにゅりに包まれたらしい。俺がむんにゅりにインしてる間に一回警戒に出て食事も摂ったそうなので、五~六オコンは経ってるのだろうか。何時の間にか受付嬢も合流していた。受付嬢は、気付いたらこの部屋に居たと言う。ホテルの体内を移動したようだった。
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