女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

時と場所

「私がわたくし抱き着いても取り付く島がありませんでした」

「そんな事してたの？」

「我慢なされてご立派でした」

「見られてたのですか!?」

　自慢やら、昔話を肴に姦しい食事をし、湯に浸かる。我が子達をふやかし洗って温め、拭いて運んで寝かせると、大人がゆっくりする時間。まだ子供のカラクレナイと兎少女達は我が子達と一緒に寝てしまった。ネーヴェも居ない。寝に行ったか。

「カケル～」「旦那さま～」「貴方様～」

風呂の湯を波打たせる妻達に、ラビアン達と山羊獣人は目がハートになっている。ケーンケーンはともかく、ラビアン達はスキルで性欲を抑えているので反動が強く出ているのであろう。妻達を楽しませたら湯上りし、風呂場の二階でのバトルロイヤル。獣人達を貫き穿ち、動けなくなる迄子種を注ぐと匿いの人種四人を相手にする。

「か、カケル様っ、ご報告がっああん」

お股を押し付けグラインドするハリシュが喘ぎながらも話を始める。

「どうした。孕んだか？」

「いえ、それは何れっ！あっ！くっ、くうっ!!」

違うようだ。

「メリクヒャー殿の、屋敷にてっ、厄介になる事にっお、お止め下さりませっ、話せませぬううっ」

身に力を入れて絶頂するハリシュに変わり、ルジェが口を開くが、動いてるのはルジェの方だ。俺は動かしてない。

「私達、メイドの嗜みも、あるからさ。赤ちゃんの世話、出来るし。使ってもらおうかなって」

タックが代わりに説明する。ケーンケーンはバンドン家で、他四人は宮仕え等でメイドとして花嫁修行をしていたそうだ。カルーセル以外は想像付かないが、ハリシュはなんと、妹ちゃんの片方のお世話をした事があるのだと言う。シャリーとフラノノは安定したら島に戻って貰おうと考えていたが、そうなるとアルネスは三人の世話をしなければならない。カロにも話をしたと言うし、依頼も請けたいそうなので、準備出来次第カロ邸へ行ってもらう事となった。

「メイド姿のお前達を犯すのが楽しみだよっ」

「はいっ、何時でも股を広げますっ」

時と場所は考えようね。俺は何時何時誰のお誘いでも受けるつもりだが、世間が許してくれなそうだし。

　少し寝て、移動する。ミーネの棲む大型倉庫だ。序列的にはリュネなのだが、リュネは最後を取る事が多い。因みにリームは何時でも何処でも派だ。

「旦那様、長かったな」

「久しぶりだもんな。あむっ」

裸で寝てたミーネに被さっておっぱいにしゃぶり付く。脚を絡めて引き寄せるので、俺はアイツを押し込んだ。
次に来たのはリームの巣だが、リームは尻を突き出した状態で寝ていた。どうしよう。しないとむくれちゃうだろうけど、起こしたら怒りそう。けど挿れたい衝動には敵わず、舌でレロレロ中を濡らすとゆっくりアイツを忍び込ませ、そーっと横倒しにして優しい振動で気持ちを高めて行った。
最後はリュネの部屋なのだが、外が白け始めて来てる。それに完全に寝てるので今日はお預けだな。撫でてキスして終わりにした。戻る時も抵抗無かったし、それで良いみたいだな。寝室に戻ってペルマに収めて寝た。

「カケルさあん！昨日は何で来てくれなかったんですかあ!?」

ガチ寝してて気付かなかった様だ。食堂に遅く来て憤るリュネを落ち着かせる。

「寝てる隙に自分だけ気持ち良くなりたくなかったんだ。リュネは特別だからな」

「んんんー、ですがぁ…、んもう」

「我は背後から愛して貰ったがな」

「んんんんーっ！」

あーもーリームったら要らん事言うー。怪獣大戦争が勃発する前に何とかせねば。リュネに飛び込みおっぱいに顔を埋める。

「ぷは。リュネ、今日は朝飯抜きだ」

「ぐぇ…」

「二階に行くぞ」

「きゅるるるるぅ～～ん」

俺の朝飯も抜きになった。

尻尾出し入れされてフラフラになり、厨房に戻って来ると昼飯時であった。

「リュネよ、俺は何回気絶したんだ？」

「…うふっ」

言えよ…。