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苦い
しおりを挟む明日からダンジョンで朝一にはギルドに向かうので、皆には家で寝るよう告げて出た。空に上がり、《感知》で患者を探す。ドーンドゥールにはスラムがある。家が家の形を成しているので比較的キレイなスラムだが、この街が寂れて行く以上どんどん劣化して行くのは然りだろう。そんなスラムで患者を見付けた。
スラム全体に《洗脳》を掛け、病気持ちで歩ける女を一ヶ所に集める。娼婦よりも小さい子迄罹患してるってよっぽどだな。しかも処女じゃ無い。小さい子にはエノキサイズで、普通の女には気持ち良いサイズのアイツが伸びて突き刺さる。既に身重の女にも、赤ちゃんとこんにちわしない程度のモノを挿れ、子種塗れにした。
次は動けない女達。浮かせてベッドを《洗浄》し、施術を行った。
スラムを終えると住宅地。人の姿は減っていて空き家も目立つが罹患率は高そうだ。此処では主に大人の女。女だけ《洗脳》して空き家に集めると、中出しセックスに勤しむ。孕みたいかを聞いてくと、何人か孕みたいと言う者が居て嬉しい。つい関係無い女迄孕ませてしまったが、お詫びに朝迄楽しんで貰った。
朝帰り。飯を集りに来てる女が来てたのでご馳走し、病室の女達にも食事を与えた。皆もう良さそうだな。俺がダンジョン行ってる間も飯を集りに来そうなので最低限を《収納》してギルドへ向かう。
「おはようございます。確か、カケル様でしたね。まだ皆様揃ってませんが、来たら上にと申しつかっております。ご一緒にどうぞ」
受付嬢の尻を追い掛け階段を昇ってく。
「ありがとうございます」
「何がだ?」
尻が止まり、声を発する。思わず尻に答えてしまった。
「知り合いの病気を治したって聞きました」
「お前、貴族じゃ無いのか」
「父の代から家名は無いですよ。貴族生まれ平民育ち。悪そうな女は大体知り合いです」
語呂が悪いラップだな。尻を撫でて診る。
「大丈夫、病気は無いよ」
「当たり前ですっ。今のはお礼ですから、次は叫びますね」
《結界》張るか?と思ったが、ギルマス室は直ぐそこだ。諦めよう。ノックがされて中に入ると耳長ヒョロ男なギルマスが格好付けて外を見てた。
「やあ、早いね」
「ああ、寝てないんだ」
「自慢かい?掛けて休んでいると良い」
寝るか。ソファーの裏にマットを敷いて、寝る。
「胆力、なのかねぇ」
「三十リットくれれば家で寝て来るが…」
「その時間は無いかもね。君、お茶を」
受付嬢、まだ居たのか。
目を閉じてぐっすりしているとギルマスに起こされた。
「本当に寝ているとはね。皆集まっている。冷めたお茶でも飲んで目を覚ましてくれ」
俺の飲む、ドーンドゥールのお茶は、苦い。受付嬢め…。渋い顔で飲み干してソファーのお誕生日席に座る。対面にはギルマス。左右の同席者は全員男。花は無いが、気兼ね無くて良いか。
「揃った所で紹介だ。私はドーンドゥールの冒険者ギルドでギルドマスターをしているダールッター。昔は冒険者として魔法を嗜んでいた」
元冒険者で魔法火力なのは初耳だが、ギルマスが自己紹介してどうすんだ?もしかしてこんな感じでやれって事か?
「では一番乗りで寝てた俺が…」
誰も名乗らないので俺から行こう。多分だがランク的には俺が下位だろうしな。
「Bランクか。元気だな。俺はバシット。前衛で防御を担う。Aランクだ」
如何にもな格好と大盾で分かり易いマッチョだ。
「Aランク。名はバルディ。此奴とは腐れ縁で回復と補助を担当する」
時計回りに隣の男が次に口を開いた。シンプルな皮装備にマント。スマンがAランクには見えない。
「次は俺か。俺はアーチヴ。ランクはA。魔法剣士だ。魔法は温存するがね」
腕と腿の装備を省いた冒険者スタイルの甲冑にマントを羽織った男だ。
「私はパントル。元魔法師団だが腕を一つ取られて今は冒険者だ。ランクはCだが魔力は劣ってないと自負している」
あの時やられた兵隊の一人だったようだ。
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