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確認

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 しれっと一緒に中に入ると、便座に座ったアルシュの二が驚きの表情を見せた。しゃがみ込み、閉ざされた股を開く。

「ちゃんと使えるか確認するから、そのまましてくれ」

「貴様は変態か!?」

「尻を拭かなくて良いと言ったが、確認は必要だろう?それに俺は逃げも隠れもしない」

「恥ずかしいぞ…それに、匂いが…」

「確認の為だ。それとも、もっとしたくなる様にしてやろうか?」

弱い《威圧》を放ったが、元々あった便意に向けられた《威圧》は、弱い以上の効果を発揮して、アルシュの二の膝を震わせていた。

「あっ、後で、ぶん殴るっんんん」

勢い良く放たれた液体と練り物は仄かな匂いと湯気を立ち上げ奈落の底に落ちて行く。香り立つ湯気は空調のクリスタルもどきで直ぐに掻き消え、僅かな滴りを残すお股はスッと水気が引いた。尻穴の粘着物も、同様に消えて行ったようである。

「覗き、込むな」

「確認してると言っただろう?匂いもしてないだろ?」

「う、そう言えば…」

「尻を向けて見せてくれ」

「なっ!」

「確認だ。中の匂いを確認してくれ」

「そんな…私ばっかり…」

諦めたのか、渋々尻を向けて来るアルシュの二。チョロいぜ。キレイな割れ目に尻穴も、残り物は無くキレイに口を閉じている。メットを仕舞った俺の顔が近付いて、舌が伸びるのは勿論確認の為だ。

「んっ、……ん」

アルシュの二は声を殺す。外に三人居るのだ。此処であらぬ声を上げては咎人にされてしまうと理解しているのだ。即ち、この女は快楽の味を知っている事に他ならない。

「アルシュの二、何時迄入っているつもりだ?」

「ずっと!いえ、直ぐに出ますっ」

アルシュの二が切ない顔をするので舌を抜いてメットを被る。ズボンを履くのを待って、仲良く個室を出た。

「二人で何をしていた?」

隊長殿と呼ばれた女が問う。

「恥ずかしながら、個室内の匂いと、出した後のアソコがキレイになったかを確認しておりましたっ」

「そうか、嘘は無いな?」

「ありませんっ」

「そうか。お前にとって、尻を舐められるのは確認なのだな」

「たっ、隊長殿っ!?」

「それは俺にとっての確認だ」

感知系スキルが使えるのだろう、隊長殿はアルシュの二に鋭い視線を向けて問うた。だがその問いに答えるのは俺だ。二人の間に割って入った。

「舐める必要はあったのか?」

「乾いたからと言って小便が消えたとは限らない。一番は白い物で拭って色を確かめるのが良いが、今は手持ちが無かったので味で確認した。それが何か?」

「…ならば貴様は咎人だな。姦淫の罪だ。おまけに施設を勝手に改築した公共物破壊も足してやろう」

「姦淫目的であれば、そうかも知れんな。この部屋はキレイに使えるようにしただけだ。咎人が入らず埃が溜まるくらいなら使える部屋にした方が有意義だろう」

「減らず口だな」

「次は手洗い場を見てもらおうか。ほんの少しの魔力を流すと水が出る。必要だろう?」

アルシュの二を手洗い場へと押しやって、使わせる。

「隊長殿、水が出ました…」

「見たら分かる。だが此処に水脈は無い。あれば水で溢れている」

「属性魔石を使っている。トイレにもな」

「属性、魔石?魔石にそんな効果があると言うのか」

「加工は必要だがね。次は風呂だ。さあ行け行け」

「うお、押すなっ」

ちょいと歩いて浴室へ。浴槽から溢れたお湯は床の中程で全て《浄化》されている。これなら掛け流しで使えるな。湯温も良さそうだ。

「アルシュの二、入ってみろ」

「え!?今は職務中だぞ?隊長殿ぉ」

「確認は必要だな。良し、入れ」

「そんなぁ…」

入浴の作法を教えてやり、雑木タオルと手桶を出してやる。

「何だこの木は!?柔らかい…」

「貴様、そんな物何処から出した」

「スキルでちょちょっとな。この子一人虐めてはいけない。皆も入ると良いよ」

「隊長殿、コレは罠です」

「我々の戦力を奪うつもりか」

そのフレーズ、好きなのか?





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