上 下
1,336 / 1,519

巨木

しおりを挟む


「なら疲れを癒しに行こうか」

 俺の提案に両手が上がる。アルアにも伝えてもらい、ハークの準備を待ちながら暫くすると、ドアをノックしメイドとアルアがやって来た。

「カケル様っ、直接お部屋に来てください」

「メイドがナイフで刺して来るじゃん」

ハークとアルアが揃ったので二人を連れて移動する。お付のメイドが是非とも一緒にと名乗りを上げたが他国に行くから護衛は無用と遠慮してもらった。

「では行くぞー」

「「はーーい」」

「「「おみや……

俺は何も聞かなかった。で、《転移》して、着いた先は広大な森の中。

「森だ」「魔力に満ちてますね」

二人は辺りを見渡して、正面の巨木に目を奪われる。

「この木、魔力吸ってる?」

「!?お兄様っ、コレは魔物ですっ。カケル様!?」

「大丈夫だ。この木は戦わない」

アルアは気付いたか。俺は最初気付かなかったけどな。手を翳して戦闘姿勢を取るのを遮った。

「戦わない?襲って来ないの?」

「この木は冒険者の魔力を吸うが、その代わり寝床を用意してくれるんだ」

「冒険者?もしかして此処、ダンジョンなの?」

「正解だ」

「ダンジョンッ!すっごーい!」

「ダンジョン内に《転移》出来るなんて、凄いです」

《転移》の出来るアルアにはこの凄さが分かるようだ。二人を浮かせて上へ上へ。枝振りの中に隠れるようにして存在する巨大な膨らみを手で触れる。カチカチでゴワゴワの虫瘤は、この木の幹回りと同じくらいの大きさで出来ていた。虫に抵抗無い俺でも、虫瘤を触るのは気が引ける。が、コレは虫瘤では無い。

『一日寝かせてくれ。それと、この二人からは吸収しないでくれ』

《念話》で告げると硬かった膨らみがムニュっと柔らかくなり、穴が開いて行く。

「穴!?」「どうなっておりますの!?」

「俺は此処の上客らしくてな。此処は特別室みたいな部屋なんだ」

開き切った穴から中に入ると、穴がむんにゅり閉まってく。そんな事に気付かぬくらい、二人は中の様子に興味津々だ。

「カケル!木の実が生えてる!」

「コレが、魔物の中なのですか!?」

「ダンジョンフルーツはあまり食べ過ぎないようにな。少し食べたら風呂に入ろう」

「は~い」

「あの、カケル様?お兄様に肌を晒すのは…」

「じゃあ時間をずらそうか。ちょっと案内して来るよ」

「は~い」

アルアを連れて浴室へ。一本筋に手を突っ込んで左右に開くとクパァとエッチな感じに開く。触り心地も何だが似てるな。

「お風呂です!良い香り~」

「この木の樹液が張られてるんだ。回復するし疲れも取れるぞ」

着ている物を《収納》し、アルアに掛け湯してやる。女児の背中で勃起する俺は性欲溜まっているのか?

「あ…、当たっております…」

「俺の女が裸で居たら、勃つのも仕方無いだろう?湯に浸かりながらしゃぶってくれ」

「はい~」

湯に浸かり、アルアをアイツに挟ませて、伸ばしたアイツをアルアが舐る。

「ほろお湯。んっ、甘ふて、んちゅ清々しくて美味しいですね。はむ、あむ、ちゅ…」

「後で冷えたのも飲もうな」

アルアが温まると、今度は俺がホットドリンクを舐る番だ。向き直り、腰だけ浮かせたアルアの割れ目を舌でなぞる。甘酸っぱい樹液をアルアの穴へ擦り込んで、アルアの中を美味しくして行く。同じくして薄らした二つの丘に勃つ突起を指でクニクニ捏ねてやると、可愛い声が俺の脳を溶かして行った。

「あっ、あは、カケルさまっ。から、体が、ぁあんっ。う、疼きますう」

「んちゅ…ぷふぅ。この木の効果だよ。挿れて良いか?」

「はい~あ、あうっ、う…ううっ」

樹液と唾液と愛液を纏ったアルアの中に、滑りを纏ったアイツが捩じ込まれる。太く硬いアイツは粘膜を圧迫し、アルアを呻かせた。

「全部、挿ったぞ」

「はぁ、はあっ、はぁ…。奥迄、分かり、ます…」

アイツを伸ばし、アルアを引き寄せキスをする。舌を絡ませ長い長いキスを重ねて《念話》を飛ばした。




しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

アレキサンドライトの憂鬱。

雪月海桜
ファンタジー
桜木愛、二十五歳。王道のトラック事故により転生した先は、剣と魔法のこれまた王道の異世界だった。 アレキサンドライト帝国の公爵令嬢ミア・モルガナイトとして生まれたわたしは、五歳にして自身の属性が限りなく悪役令嬢に近いことを悟ってしまう。 どうせ生まれ変わったなら、悪役令嬢にありがちな処刑や追放バッドエンドは回避したい! 更正生活を送る中、ただひとつ、王道から異なるのが……『悪役令嬢』のライバルポジション『光の聖女』は、わたしの前世のお母さんだった……!? これは双子の皇子や聖女と共に、皇帝陛下の憂鬱を晴らすべく、各地の異変を解決しに向かうことになったわたしたちの、いろんな形の家族や愛の物語。 ★表紙イラスト……rin.rin様より。

RiCE CAkE ODySSEy

心絵マシテ
ファンタジー
月舘萌知には、決して誰にも知られてならない秘密がある。 それは、魔術師の家系生まれであることと魔力を有する身でありながらも魔術師としての才覚がまったくないという、ちょっぴり残念な秘密。 特別な事情もあいまって学生生活という日常すらどこか危うく、周囲との交友関係を上手くきずけない。 そんな日々を悶々と過ごす彼女だが、ある事がきっかけで窮地に立たされてしまう。 間一髪のところで救ってくれたのは、現役の学生アイドルであり憧れのクラスメイト、小鳩篠。 そのことで夢見心地になる萌知に篠は自身の正体を打ち明かす。 【魔道具の天秤を使い、この世界の裏に存在する隠世に行って欲しい】 そう、仄めかす篠に萌知は首を横に振るう。 しかし、一度動きだした運命の輪は止まらず、篠を守ろうとした彼女は凶弾に倒れてしまう。 起動した天秤の力により隠世に飛ばされ、記憶の大半を失ってしまった萌知。 右も左も分からない絶望的な状況化であるも突如、魔法の開花に至る。 魔術師としてではなく魔導士としての覚醒。 記憶と帰路を探す為、少女の旅程冒険譚が今、開幕する。

白紙の冒険譚 ~パーティーに裏切られた底辺冒険者は魔界から逃げてきた最弱魔王と共に成り上がる~

草乃葉オウル
ファンタジー
誰もが自分の魔法を記した魔本を持っている世界。 無能の証明である『白紙の魔本』を持つ冒険者エンデは、生活のため報酬の良い魔境調査のパーティーに参加するも、そこで捨て駒のように扱われ命の危機に晒される。 死の直前、彼を助けたのは今にも命が尽きようかという竜だった。 竜は残った命を魔力に変えてエンデの魔本に呪文を記す。 ただ一つ、『白紙の魔本』を持つ魔王の少女を守ることを条件に……。 エンデは竜の魔法と意思を受け継ぎ、覇権を争う他の魔王や迫りくる勇者に立ち向かう。 やがて二人のもとには仲間が集まり、世界にとって見逃せない存在へと成長していく。 これは種族は違えど不遇の人生を送ってきた二人の空白を埋める物語! ※完結済みの自作『PASTEL POISON ~パーティに毒の池に沈められた男、Sランクモンスターに転生し魔王少女とダンジョンで暮らす~』に多くの新要素を加えストーリーを再構成したフルリメイク作品です。本編は最初からすべて新規書き下ろしなので、前作を知ってる人も知らない人も楽しめます!

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

異世界隠密冒険記

リュース
ファンタジー
ごく普通の人間だと自認している高校生の少年、御影黒斗。 人と違うところといえばほんの少し影が薄いことと、頭の回転が少し速いことくらい。 ある日、唐突に真っ白な空間に飛ばされる。そこにいた老人の管理者が言うには、この空間は世界の狭間であり、元の世界に戻るための路は、すでに閉じているとのこと。 黒斗は老人から色々説明を受けた後、現在開いている路から続いている世界へ旅立つことを決める。 その世界はステータスというものが存在しており、黒斗は自らのステータスを確認するのだが、そこには、とんでもない隠密系の才能が表示されており・・・。 冷静沈着で中性的な容姿を持つ主人公の、バトルあり、恋愛ありの、気ままな異世界隠密生活が、今、始まる。 現在、1日に2回は投稿します。それ以外の投稿は適当に。 改稿を始めました。 以前より読みやすくなっているはずです。 第一部完結しました。第二部完結しました。

42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太
ファンタジー
 かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。  しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。  失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。  だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

第三王子に転生したけど、その国は滅亡直後だった

秋空碧
ファンタジー
人格の九割は、脳によって形作られているという。だが、裏を返せば、残りの一割は肉体とは別に存在することになる この世界に輪廻転生があるとして、人が前世の記憶を持っていないのは――

処理中です...