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カットフルーツ

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 ハークからの飯食ってけ泊まってけ攻勢を何とか躱し、今度はアルアの屋敷に向かう。泣く子で地頭のハークに《転移》を見せてやる事で何とか逃げて来られた訳だが、アルア邸のある貴族街にはアポが無い。どうしようかと考えた結果、《阻害》でこっそり近付く事にした。だがやはり門前には門兵が居る訳で、裏門に回り込んでみたものの、勝手に侵入したくも無いしマジどうしようか唸ってしまう。

「そこに御座すはカケル様では御座いませんか?」

ガチャリと勝手口が開いて出て来たのはメイド長。シルケの女は謎感知能力が発現しやすいのだろうか?

「此処に居るぞー」

《阻害》を解いて手を挙げ応える。メイド長は驚く様子も無く、手入れの行き届いた裏庭をくねくねと曲がりながら歩いて来た。

「何故こんな所から?正面からおいで下さればよろしいものを」

「約束を交わして無かったから貴族街に入るのも警戒されそうでな」

「さてはクリューエルシュタルトで何か御座いましたね?」

「通りの角角で誰何されてな」

「まあ…。お客様をこんな所から上げては家名に関わります。姿を隠して私の後ろへお着き下さい」

《阻害》を掛けて、踵を返すメイド長の後ろに着くと、ペニスケがメイド長の腰を擦る。ゆっくりと歩き出すメイド長にスリスリと当て擦りながら勝手口へと向かって行った。

「お嬢様がいらっしゃいます」

「続きは後程」

勝手口のドアを潜ると厨房があり、料理人やメイド達が集まって居た。そこに勢い良くドアが開け放たれる。

「カケル様っ!」

やはり謎感知が発現してそうだ。

「暫くだねアルア。お裾分けにお肉持って来たから皆で食べておくれ。果物もあるよ」

挨拶しながらお裾分けをテーブルに乗せて行く。たっぷりのお肉に甘い香りを放つ果物が、駆け寄って抱き着かんとするアルアの足を止めた。

「す、凄い香りです」

「早速少し切ってもらおうか」

「はいっ」

「皆も一緒に食べよう」

「では客間にお出しします。お嬢様、よろしいですね?」

「分かりましたっ。ささっ、カケル様、此方へ」

腕に巻き付かれて厨房を後にする。が、歩き難いので客間迄抱っこする事にした。

「ん、カケル様、お腰のモノが、擦れて…、んっ」

「気持ち良いのかい?」

「お、お恥ずかし、ながら…」

「女は此処をこうすると気持ち良くなるんだ。アルアも立派な女になれそうだね」

「努めて、おりますのでっ、あんっ、此方ですう」

客間のドアを開けてやり、中に入るとソファに腰を下ろす。が、アルアは降りない。

「前に向き直って。コレでは果物が来ても食べられないよ?」

「…はい」

一度降り立つと、お尻を向けて座り直すアルアのスカートを捲り、パンツ越しのアルマンをペニスケに押し付けた。

「あ…」

「この方が感じるだろ?」

「は、はい…」

ペニスケの先に座ったアルアがズルズルと寄って来て吐息を漏らす。アルアは匂いだけでやられちゃったようだな。言葉も無く、ペニスケのゴリゴリを感じるアルアのちっぱいを揉みながら皆が来るのを待った。

「お待たせ致しまし…お嬢様?」

ノックがあり、中に入って来たメイド長が目を見開いて、カットフルーツを持たせた女達を客間に招き入れる。皮を剥かれ、一口大に切り分けられた果物からは甘く香る蜜が滴り、密室となった部屋の空気を甘く変える。

「俺が毒味しないと皆が食べられないか。アルア、一つ取ってくれ」

「は、はいっ」

細いピックを突き刺して、アルアはフルーツを俺へと寄せる。外側の香りだけでパンツを濡らすような子だ。この距離で嗅いでは大洪水の筈だ。差し出された一片を頬張り、咀嚼する。コレは完全にメロン。味も食感もジューシーさもメロンだ。ワタのあった痕跡が無いのでウリ科では無さそうだが。

「甘くて美味しいよ。アルアも、皆もどうぞ」

「はい…」

メイド長が刺した一片を持たされたアルアが伸ばした舌にメロンを乗せて、口の中へと誘い、ゆっくりと咀嚼した。

「はふぅ…美味しいれす…」

腰の動きを隠さなくなったな。




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