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あの娘の代わり
しおりを挟む「口も、生えてる…んっ」
「ガイラ、おっぱいしゃぶっても良いか?」
ガイラが少し起き上がり、おっぱい用の口がちゅぽっと外れると、ピンと立った先っちょが涎を纏って艶を出す。仄かに膨らむ膨らみを両手で支え、寄せて上げて捏ね回す。
「さっきから、してんじゃん…。お乳なんて、出ないぞ?」
「嬢ちゃん、男ってのはね、出なくてもしゃぶりたいのさ」
「あんたも早く、貰われちまいな。冒険者は後回しにすると後悔するよ?」
背後では奥歯の二人が蠕動するアイツに歓喜の声を上げ、更に一人はアイツの扱い方をレクチャーされている。振り向いて、舌を這わせるアスフィーにピクりとすると、向き直り俯いた。
「焦らなくて良い。だから迂闊に死んでくれるな」
「うん、あんがと」
俺の顔を抱き締めると胸に寄せ、コッチは良いよと囁いた。寄せ上げた膨らみの先を舐り吸い、濃ゆい子種を吐き出した。
午後の部が終わり、売上報告を聞きながらシャリーの中に収める。背面座位で動かさず、慎ましい膨らみを揉む。
「報告は、以上です…。カケル様、私はあの娘の代わり…ですか?」
「シャリーの代わりは居ないよ。毎回頑張って集計してくれてるから、労いたかったんだ」
「そう、ですか」
「それにこれからは夜の部も始まる。俺も中々構ってやれなくなるからな」
「お客様をっ楽しませなきゃ、いけませんしね」
「俺が常駐出来無い日が来る。その時の対応は頼むな?」
「…胃が痛いですね。んんっ」
売上の面でも、同日の対応の面でも胃や頭が痛くなると言う。出来るだけ営業時間には居られるようにしたい。シャリーはこの店だけで無く、金策全体の要なのだ。筋肉を解し、心には快楽を与え、心身共にリラクゼーションを施した。
「一年経った」「もう過ぎてますよ?」
「もうそんなに経ったのか」
「ええ。時の経つのは早いですね」
何がと言うと、子供達が一歳になっていた。ラビアンの中にはまだなって無い子も居るのだが、凡そ大体殆ど一歳だ。夕食後のお茶を飲みながら、一度健診した方が良いかと考える。勿論俺は記憶に無いが、泣かずに予防接種されたと母に聞いた覚えがある。
「明日の昼、シンクレイアとガンダー、メッツ君を呼んでくれ。子供達の健康診断をしよう」
「カケル、エリエッテの赤ちゃんも、呼ぶ」
少し早いと思うがネーヴェが言うなら断れん。エリエッテ同伴で来てもらう事となった。
そして午前の仕事が終わり、赤ちゃんから幼児に変わった我が子達と義母の子が勢揃いした。
「カケル様、健康診断と聞きましたが、何をなさるのです?」
「病気の元があるなら治すけど、何も無ければ何も無いよ」
ママ上殿の質問に答えると、他のママ達もホッとした顔になる。
「カケル様、私達そんな事した事ないよ?」
「しないで大きくなったのは運が良かったんだよ」
ラッテの問いに答えるが、子供達は理解して無いみたい。けどママ上殿やエリエッテは理解しているようだな。
子供を一人ずつ《感知》で診て、何も無いなら次の子に。問題ある子が居なかったので、序にテッチー達にも健診を行い、最後に大人達。
「私達も、するの?」
「エリエッテにはするよ。出産後の、体の歪みをチェックして無いからな」
「カケルさぁん、私もですかぁ?」
「リュネは産んでからね。人の姿で産むのは初めてでしょ?」
「はぁ~い」
一番最初にエリエッテ。ベッドにうつ伏せ寝してもらうと服を《収納》して背中に跨った。
『ぱーぱー?』
『医療行為だろ?』
「めっ、ですよ?」
「あい…」
女達がキョトンとするのを他所目に、全身を診て歪みを治す。背骨が少し、腰も少し歪んでた。
「ん…、んっ」
「痛むか?」
「いえ…、大丈夫、です」
腰を直すと脚も治す。体の歪みは全身に影響が出るからな。施術を終えた立ち姿はスラッとキレイになっていた。
服を返して着替えてもらい、人の子全員を健診した。イゼッタの虫歯を治しただけだったが、虫歯は死ぬ病だ。間に合って良かった。
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