1,055 / 1,519
お賃金は日払い
しおりを挟む三の鐘が鳴り、開け放たれたドアの中に女達が吸い込まれて行く。
「カケル様~。開業おめでとうございます」
「開業おめでとうございます。あれから色々楽しみにしてたのに一度も来店されないのですもの、忘れられたかと思いましたわ」
ママ上殿にミストン商店のフィルフィンさん。そしてお付のメイドとエージャが来てくれた。敢えて最後を狙って来たな?
「申し訳ありません。忙しい時に限って予定が被るもので。どうぞ中でお寛ぎ下さいませ」
「あら丁寧。さっき迄冒険者でしたのに。ふふっ」
四人がドアを潜り、俺も続く。エントランスを抜けてサロンに行くと、そこに待つのは殆どが街の主婦で冒険者は数える程度。此処に集まった女達は、真の目的を持って此処に居る。
「カケル様」「もう、何オコン待たせるのさ」「待ち切れなくて一人でおっ始めちまったよ。な?早くぅ」
「待たせて済まない。下に降りようか」
女達に囲まれて脱衣場に向かい、服を脱ぎ出す姿を見てムラムラを滾らせながら鎧を《収納》した。そそり立つアイツ見て喉を鳴らす女達に詰め寄られ、撫でられ押し付けられて浴室へ。
「カケル様、私達はお先にお風呂を頂きますね」
「美しくなりましたら、また」
「二人共美人ですよ。ではごゆっくりお楽しみ下さい。皆さんは此方へ」
ママ上殿等と別れて休憩室の大部屋へ向かうと、直ぐに二人がアイツを舐り出す。
「なあ、カケル様。組合で聞いたんだけどさ。本当に孕まないのかい?家の人とはご無沙汰だからさ。孕むのは困るんだよ」
一人の主婦が聞いて来る。この人は初めてで不安なのだろうな。他にも不安気なのが数人、舐られるアイツを凝視していた。
「スキルで自由に孕ませをコントロール出来るから、安心して楽しんでくれ。孕みたい人はその都度教えてね?」
「そうかい?うふ…、なら、たっぷりお願いしようかね」
「あたしは避妊魔法受けてるからね、遠慮は要らないよ!?」
遠慮の要らない冒険者に遠慮無く《威圧》の指でクリクリしたら、直ぐに潮噴いてガクガクしてた。楽しい子だな。
マットに寝て、アイツを増やす。女達は悲鳴にも似た歓声を上げて思い思いのアイツを弄り、舐め、咥え、股に収める。流石主婦達、するとなったら躊躇いが無い。ガクガクしてた冒険者は顔に乗せて、三枚に増やして肥大化させた舌でべろべろしながら中をほじくり、何度も潮を噴かせた。顔中が愛液と潮に塗れ、アイツ等がビクビクと喜んでるのが分かる。風呂を堪能してたママ上殿達も合流し、全員がクタクタになる迄リラクゼーションした。
「午前の部で、二百十二人でした」
会計を読み上げるシャリー。千人には遠く及ばないが、風呂のキャパ的にこれくらいが丁度良いだろうな。
「皆は疲れて無いか?」
「初めての事で多少トラブルもあったようですが概ね問題無く。交代と休憩もしっかり出来たそうです」
「バイトの子達は?」
「ティータさん以外はぐったりと言った所でしょうか。経験者は強いですね。皆さんお風呂に入って仮眠して帰られました。因みにですが、お賃金は日払いにしました。子供ですし、結果が直ぐ分かる方が良いでしょう」
「それもそうだな。十二…六…、入場料で十二万七千二百ヤンか。売り物はどうだ?」
「野菜の売れ行きは芳しくありませんが、食料品店でも買えますからね。消え物に関しては飲み物とのセットが二百三とかなり出ています。単品もそれぞれ五十を超えて居ますね。ですが…」
「どうしたね」
「文字だけでの説明ではどんな品か分からなくて、結果口頭で説明したり他の人が食べてるのを見て判断する人が多いです」
「成程なぁ。絵が欲しいな、出来ればカラーで」
「絵描きさんに頼みますか?」
「否、俺に考えがある。それがダメなら絵描きさんに頼もう」
「分かりました。それ迄は口頭で頑張ります」
さて、折角だし《転移》の練習の足しにしようか…。
0
お気に入りに追加
134
あなたにおすすめの小説
アレキサンドライトの憂鬱。
雪月海桜
ファンタジー
桜木愛、二十五歳。王道のトラック事故により転生した先は、剣と魔法のこれまた王道の異世界だった。
アレキサンドライト帝国の公爵令嬢ミア・モルガナイトとして生まれたわたしは、五歳にして自身の属性が限りなく悪役令嬢に近いことを悟ってしまう。
どうせ生まれ変わったなら、悪役令嬢にありがちな処刑や追放バッドエンドは回避したい!
更正生活を送る中、ただひとつ、王道から異なるのが……『悪役令嬢』のライバルポジション『光の聖女』は、わたしの前世のお母さんだった……!?
これは双子の皇子や聖女と共に、皇帝陛下の憂鬱を晴らすべく、各地の異変を解決しに向かうことになったわたしたちの、いろんな形の家族や愛の物語。
★表紙イラスト……rin.rin様より。
RiCE CAkE ODySSEy
心絵マシテ
ファンタジー
月舘萌知には、決して誰にも知られてならない秘密がある。
それは、魔術師の家系生まれであることと魔力を有する身でありながらも魔術師としての才覚がまったくないという、ちょっぴり残念な秘密。
特別な事情もあいまって学生生活という日常すらどこか危うく、周囲との交友関係を上手くきずけない。
そんな日々を悶々と過ごす彼女だが、ある事がきっかけで窮地に立たされてしまう。
間一髪のところで救ってくれたのは、現役の学生アイドルであり憧れのクラスメイト、小鳩篠。
そのことで夢見心地になる萌知に篠は自身の正体を打ち明かす。
【魔道具の天秤を使い、この世界の裏に存在する隠世に行って欲しい】
そう、仄めかす篠に萌知は首を横に振るう。
しかし、一度動きだした運命の輪は止まらず、篠を守ろうとした彼女は凶弾に倒れてしまう。
起動した天秤の力により隠世に飛ばされ、記憶の大半を失ってしまった萌知。
右も左も分からない絶望的な状況化であるも突如、魔法の開花に至る。
魔術師としてではなく魔導士としての覚醒。
記憶と帰路を探す為、少女の旅程冒険譚が今、開幕する。
魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~
月見酒
ファンタジー
俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。
そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。
しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。
「ここはどこだよ!」
夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。
あげくにステータスを見ると魔力は皆無。
仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。
「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」
それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?
それから五年後。
どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。
魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!
見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる!
「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」
================================
月見酒です。
正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる