1,051 / 1,519
初めて見ると思う
しおりを挟む「魔法の明かりか」
階段を上がると人工的な明かりが部屋を照らしていた。
「はい。高いのでこの部屋にしか使えませんが火を使う訳には行きませんので」
防災意識より酸欠寄りの理由だろうか。窓の無い部屋なので何方も死に至るのは明白だが。
「あら、カケル様?」
明かり付けっぱで外に出るような勿体無い事はしないだろうから誰か居るとは思ったが、ここ迄上手い《阻害》が出来るとは。知らない声に集中すると、一人掛けソファーに座って居るのが見えて来た。
「間違ってたらスマンが、初めて見ると思う。カケルだ」
「ええ。一度だけお顔を拝見しただけですね。旧王都にて、ハーク様の凱旋の時に」
「ん?もしかして、街の中でチラチラ見えてた中の一人か」
「はい。名前は…其方とでも及び下さい」
「分かったよ、其方」
「お茶を淹れますね」
貴様はテーブルの上の鉄板にポットを乗せて、湯を沸かす。
「自分等で作ったのか」
「はい。便利そうでしたので真似てみました。単純な構造のに今迄思いも付かなかったのが不思議でなりません」
よく見ると光の属性魔石も魔石が紐で括られて、傘を被っているだけだ。確かに何故誰も考え付かなかったのだろうか。
「魔石が多少大きいから、埋め込むって考えが出なかったのかも知れんな」
「ささ、カケル様。それよりも、此方へお掛け下さいな」
其方に言われて二人掛けのソファーに座ると、隣に其方が座り直して腕が密着した。
「良いのか?俺は女と見たら構わず食っちまうんだぜ?」
「お話は兼々。出会いの無い我等暗部に光を齎す存在である…、と」
そんな事言われたら食わねばならんよなぁ。腕を回し、其方の腰を寄せるとおっぱいに手を伸ばす。金髪を染料で染めたであろう、茶色く色付いた髪の其方からは花の香りがした。
「染めてるのか」
「明るい髪色は目立ちます故」
「良い香りだな」
「ん、手入れは、欠かせません故…んちゅ」
自然と唇同士がくっ付いて、舌が触れ合う。湯を沸かしていた貴様が隣に座りペニスケを外すと、其方の体がピクリと動いた。狭さにて密着度が増した。
「お湯が湧くまで失礼します…はむ…」
「んあ、狡いですよ先輩」
其方は後輩キャラだったか。アイツを舐る貴様を一瞥するが、直ぐに肩に腕を回してキスに集中する。
お湯がボコボコと悲鳴を上げて、貴様は名残惜しげに席を外すと何時の間にか下半身を露出していた其方が俺に覆いかぶさった。
「使い古しで申し訳無いのですが、お楽しみ下さい」
「使い込まれたのも好きだぞ?」
「嬉しいお言葉です…。んっ、ふうっ」
剛直に身を沈める其方は苦し気に息を吐くが、重力には逆らわず、子袋を押す迄の深みにアイツを飲み込んだ。
「ちゃんと奥迄挿ったな。偉いぞ」
「はっ、はは…、初めて、です。こんな、奥に、来たのっ」
「上着も脱いでくれるんだろ?」
「御意ぃっ」
《収納》が使えるようで一瞬で服が消え、柔らかそうなおっぱいが二つ、ぷるんと揺れて俺を誘う。身を屈めておっぱいにしゃぶり付き、アイツを蠕動させた。出入りする抽挿とは違い、此方は常に進み続けると言う錯覚に陥る。経験者であっても体験した事の無い感覚だろう。
「カケル様、此方にもお願い致します」
膝に跨り、俺の手を自身のおっぱいに押し当てる貴様の下に新たなアイツを生やすと、ズブズブとお股の中に吸い寄せられて行く。
「んぷ、二人共、気持ち良いぞ…あむあむ…」
「カケル様っ、私もですっ。初めて、気持ち良いと思えますっ」
「んっ、んっ、くぁ、カケル、様っ。お茶が、冷めてしまいますっあはぁあ」
言うも虚しく、口にする頃にはすっかり冷めてしまった。
「身も、心も、カケル様に…」
今だ腰を振る其方が俺に忠誠を誓う。褒美にどろどろの子種を注いでやった。
「カケル様、良ければお願いを聞いて頂けませんか?」
「聞くぞ?」
「その子、治せないかと…」
それで呼んだのか。
0
お気に入りに追加
134
あなたにおすすめの小説
箱庭から始まる俺の地獄(ヘル) ~今日から地獄生物の飼育員ってマジっすか!?~
白那 又太
ファンタジー
とあるアパートの一室に住む安楽 喜一郎は仕事に忙殺されるあまり、癒しを求めてペットを購入した。ところがそのペットの様子がどうもおかしい。
日々成長していくペットに少し違和感を感じながらも(比較的)平和な毎日を過ごしていた喜一郎。
ところがある日その平和は地獄からの使者、魔王デボラ様によって粉々に打ち砕かれるのであった。
目指すは地獄の楽園ってなんじゃそりゃ!
大したスキルも無い! チートも無い! あるのは理不尽と不条理だけ!
箱庭から始まる俺の地獄(ヘル)どうぞお楽しみください。
【本作は小説家になろう様、カクヨム様でも同時更新中です】
俺と幼女とエクスカリバー
鏡紫郎
ファンタジー
憧れた世界で人をやめ、彼女と出会い、そして俺は初めてあたりまえの恋におちた。
見知らぬ少女を助け死んだ俺こと明石徹(アカシトオル)は、中二病をこじらせ意気揚々と異世界転生を果たしたものの、目覚めるとなんと一本の「剣」になっていた。
最初の持ち主に使いものにならないという理由であっさりと捨てられ、途方に暮れる俺の目の前に現れたのは……なんと幼女!?
しかもこの幼女俺を復讐のために使うとか言ってるし、でもでも意思疎通ができるのは彼女だけで……一体この先どうなっちゃうの!?
剣になった少年と無口な幼女の冒険譚、ここに開幕
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
【画像あり】転生双子の異世界生活~株式会社SETA異世界派遣部・異世界ナーゴ編~
BIRD
ファンタジー
【転生者モチ編あらすじ】
異世界を再現したテーマパーク・プルミエタウンで働いていた兼業漫画家の俺。
原稿を仕上げた後、床で寝落ちた相方をベッドに引きずり上げて一緒に眠っていたら、本物の異世界に転移してしまった。
初めての異世界転移で容姿が変わり、日本での名前と姿は記憶から消えている。
転移先は前世で暮らした世界で、俺と相方の前世は双子だった。
前世の記憶は無いのに、時折感じる不安と哀しみ。
相方は眠っているだけなのに、何故か毎晩生存確認してしまう。
その原因は、相方の前世にあるような?
「ニンゲン」によって一度滅びた世界。
二足歩行の猫たちが文明を築いている時代。
それを見守る千年の寿命をもつ「世界樹の民」。
双子の勇者の転生者たちの物語です。
現世は親友、前世は双子の兄弟、2人の関係の変化と、異世界生活を書きました。
画像は作者が遊んでいるネトゲで作成したキャラや、石垣島の風景を使ったりしています。
AI生成した画像も合成に使うことがあります。
編集ソフトは全てフォトショップ使用です。
得られるスコア収益は「島猫たちのエピソード」と同じく、保護猫たちのために使わせて頂きます。
2024.4.19 モチ編スタート
5.14 モチ編完結。
5.15 イオ編スタート。
5.31 イオ編完結。
8.1 ファンタジー大賞エントリーに伴い、加筆開始
8.21 前世編開始
9.14 前世編完結
9.15 イオ視点のエピソード開始
9.20 イオ視点のエピソード完結
9.21 翔が書いた物語開始
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
お兄様のためならば、手段を選んでいられません!
山下真響
ファンタジー
伯爵令嬢のティラミスは実兄で病弱の美青年カカオを愛している。「お兄様のお相手(男性)は私が探します。お兄様を幸せするのはこの私!」暴走する妹を止められる人は誰もいない。
★魔力が出てきます。
★よくある中世ヨーロッパ風の世界観で冒険者や魔物も出てきます。
★BL要素はライトすぎるのでタグはつけていません。
★いずれまともな恋愛も出てくる予定です。どうぞ気長にお待ちください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる