上 下
1,038 / 1,519

善き哉善き哉

しおりを挟む


 主婦と交合い、たっぷり射精してシルケに戻ると、何とバシャイが跨っていた。スローセックスが好きなバシャイには少しキツかったのか、肩で息してビクビクしてる。

「バシャイだったのか、ごめんな?強過ぎたろう」

「カ、カケル、ひゃま…。おらか、いっぱい…」

お股の隙間から溢れた子種が、吐き出した量の多さを偲ばせる。優しく抱き寄せ溜まった子種を《吸収》し、スローセックスを楽しませてやった。

「今日は一人で来たのか?」

「んーん、ネーヴェさまに…んちゅぅ」

ベルベットの肌触りを堪能しながら話をしたりキスしたり、イチャイチャして過ごす。新しい女が来たから見せびらかす為、ネーヴェが各所からお友達を呼んでいたのだと。そう言うのは娯楽にしなくて良いんだがなぁ。

 バジャイの腹が鳴り、夕食の時間が近い事を知る。一足先に寝室を出たのを見て、ペルマを呼んだ。イチャイチャ中は出せなかったし、《吸収》した分が溜まっているのだ。物言わず、問われる前にスカートを捲って尻を出すペルマに、俺は直進して腰を振るだけだ。男の精を吸い出す事に特化したペルマンは締め具合も吸い付きも最高で、深く刻まれた襞が俺のアイツを根元まで包み込んでくれる。ヤり過ぎると他の女じゃ勃たなくなりそうだが、萎えないアイツは更なる快楽を求めて前後した。

 溜まった子種を全て吐き出し食堂に赴くと、ネーヴェの横にはバジャイの他にテッチー姉妹とティータ、それにウラシュ島の女児達に連れのゴーレムまで集まっていた。カラクレナイと島の子達も居るな。善き哉善き哉。

「カケルー、こっちなのー」

カラクレナイが呼ぶので女児達の元に向かい、空いてる席に座る。

「カケル様。あの人がミーネ様の代わりに街を治めるんですか?」

「ダメだったか?」

ルドエ小港の子がそんな事を言う。いきなり今日から治めますと言われても困るよな。だから移行はゆっくりしたいんだ。

「そうじゃないけど、わたし、お金稼いでないもん」

違う子がそんな事を言う。子供から税金取る国等滅んでしまうが良い。

「子供は税金使って育てるモンだ。老人もな。大人になって働き出したら子や親の為に使われる税金を納めてくれ。…で、何で税金の話なんだ?」

「だってー、治めるって言うから」

ティータが口を挟む。クリューエルシュタルトは子供からも税金取ってんのか?

「カケル様、私達の国では人頭税があるんですよ」

「それに子供も含まれてる訳か」

「冒険者も、稼ぎから差っ引かれてるのですよ?」

「稼ぎ過ぎると損するーって偶に聞くよねー」

テッチー姉妹は税金の勉強もしてるのか。商家の娘なだけあるな。ティータも客の愚痴を聞いてるようだ。

「まあ、税金取るのはまだまだ先の話だよ。貨幣殆ど流通してないだろ?」

「男の子達はゲルの丸いの獲ってお金増やしてるよ?ずるい!」

「海に居る奴?」

「そう!それでねっ、ゲル版作るトコにドロドロ持ってくの」

ルドエ小港の女児が愚痴を零す。遊びの延長だろうとは言え、男の子はもう戦えるのか。女の子達にも、遊びの延長で働ける場を設けてやりたいな。

「なあシャリー。子供達にも出来る金稼ぎってどんなのがあるんだ?」

「え!?お、お金稼ぎですか?」

配膳に来たシャリーに聞いてみる。話を聞いてなかったようで突然の質問に驚いていたが、簡単に説明したら納得したようだ。

「採集、製造助手、奉公に出る。そんな所ですかね」

凄く短く纏めたが、納得の答えだ。採集は薬草や野草に野菜、ゲルの核、臭い袋等。製造助手は工場の見習いから家事手伝い迄色々。奉公はその住込み版で、商家の丁稚や貴族のメイドって感じだろう。シャリーは全て経験してんだろうな。

「カケル様のトコって、お賃金出ますか?」

「おちんちんしか出ない」「なの」

「それは…、経営者としてどうかと…」

ルドエの子の質問にネーヴェが心無い事を言い、カラクレナイが倣う。これには兎女児等も苦笑い。テッチーは経営云々言うが、この島お金使わないし、使う時は好きなだけ使わせてるからなぁ。



しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

アレキサンドライトの憂鬱。

雪月海桜
ファンタジー
桜木愛、二十五歳。王道のトラック事故により転生した先は、剣と魔法のこれまた王道の異世界だった。 アレキサンドライト帝国の公爵令嬢ミア・モルガナイトとして生まれたわたしは、五歳にして自身の属性が限りなく悪役令嬢に近いことを悟ってしまう。 どうせ生まれ変わったなら、悪役令嬢にありがちな処刑や追放バッドエンドは回避したい! 更正生活を送る中、ただひとつ、王道から異なるのが……『悪役令嬢』のライバルポジション『光の聖女』は、わたしの前世のお母さんだった……!? これは双子の皇子や聖女と共に、皇帝陛下の憂鬱を晴らすべく、各地の異変を解決しに向かうことになったわたしたちの、いろんな形の家族や愛の物語。 ★表紙イラスト……rin.rin様より。

【最強の凸凹魔法士バディ】裏組織魔法士ギルドの渡り鴉~絶対領域と瞬擊の剣姫~

夕姫
ファンタジー
『魔女』それは、この世界に災厄をもたらす存在。ある物語では悪の権化として語られ、また別の物語では人類の守護者として語られることもある。  そしてこの世界における魔女は、前者の方だった。その力は強大で、その昔、国一つを一夜にして滅ぼしたと言われるほどだった。  時は流れ、世界に厄災をもたらすために『魔女』と呼ばれる存在はまた暗躍することになる……。 世に蔓延る悪魔を断罪する特殊悪魔討伐対策組織『レイブン』。そこに在籍する主人公、アデル=バーライト。普段は普通に王立魔法学院に通う学生だ。 そして同じ学院に通う、仕事の相棒の公爵家のお嬢様、あまり感情を表に出さない、淡々としている性格のアリスティア=セブンシーズ。アデルは唯一の身寄りである愛しの妹を養うため、日夜、悪魔を狩っている。 「中に入る前に言っておきます。あなたは守り専門です。前に出ないでください」 「いちいち言わなくてもわかってるよ」 「あとアデル=バーライト。変装か何か知りませんが、その伊達メガネ、ダサいですよ?」 「うるせぇ!余計なお世話だよ!」 そんなやり取りは日常茶飯事。それでもこの二人は若き『レイブン』の魔法士としての実力があったのだ。 悪魔憑きを産み出す魔女『ドール』と呼ばれる人物を狩るため、最強の「剣」と「盾」の魔法士バディが今日も王都を駆け巡る。

RiCE CAkE ODySSEy

心絵マシテ
ファンタジー
月舘萌知には、決して誰にも知られてならない秘密がある。 それは、魔術師の家系生まれであることと魔力を有する身でありながらも魔術師としての才覚がまったくないという、ちょっぴり残念な秘密。 特別な事情もあいまって学生生活という日常すらどこか危うく、周囲との交友関係を上手くきずけない。 そんな日々を悶々と過ごす彼女だが、ある事がきっかけで窮地に立たされてしまう。 間一髪のところで救ってくれたのは、現役の学生アイドルであり憧れのクラスメイト、小鳩篠。 そのことで夢見心地になる萌知に篠は自身の正体を打ち明かす。 【魔道具の天秤を使い、この世界の裏に存在する隠世に行って欲しい】 そう、仄めかす篠に萌知は首を横に振るう。 しかし、一度動きだした運命の輪は止まらず、篠を守ろうとした彼女は凶弾に倒れてしまう。 起動した天秤の力により隠世に飛ばされ、記憶の大半を失ってしまった萌知。 右も左も分からない絶望的な状況化であるも突如、魔法の開花に至る。 魔術師としてではなく魔導士としての覚醒。 記憶と帰路を探す為、少女の旅程冒険譚が今、開幕する。

魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~

月見酒
ファンタジー
 俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。  そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。  しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。 「ここはどこだよ!」  夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。  あげくにステータスを見ると魔力は皆無。  仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。 「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」  それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?  それから五年後。  どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。  魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!  見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる! 「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」 ================================  月見酒です。  正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。

【前編完結】50のおっさん 精霊の使い魔になったけど 死んで自分の子供に生まれ変わる!?

眼鏡の似合う女性の眼鏡が好きなんです
ファンタジー
リストラされ、再就職先を見つけた帰りに、迷子の子供たちを見つけたので声をかけた。  これが全ての始まりだった。 声をかけた子供たち。実は、覚醒する前の精霊の王と女王。  なぜか真名を教えられ、知らない内に精霊王と精霊女王の加護を受けてしまう。 加護を受けたせいで、精霊の使い魔《エレメンタルファミリア》と為った50のおっさんこと芳乃《よしの》。  平凡な表の人間社会から、国から最重要危険人物に認定されてしまう。 果たして、芳乃の運命は如何に?

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

仮想戦記:蒼穹のレブナント ~ 如何にして空襲を免れるか

サクラ近衛将監
ファンタジー
 レブナントとは、フランス語で「帰る」、「戻る」、「再び来る」という意味のレヴニール(Revenir)に由来し、ここでは「死から戻って来たりし者」のこと。  昭和11年、広島市内で瀬戸物店を営む中年のオヤジが、唐突に転生者の記憶を呼び覚ます。  記憶のひとつは、百年も未来の科学者であり、無謀な者が引き起こした自動車事故により唐突に三十代の半ばで死んだ男の記憶だが、今ひとつは、その未来の男が異世界屈指の錬金術師に転生して百有余年を生きた記憶だった。  二つの記憶は、中年男の中で覚醒し、自分の住む日本が、この町が、空襲に遭って焦土に変わる未来を知っってしまった。  男はその未来を変えるべく立ち上がる。  この物語は、戦前に生きたオヤジが自ら持つ知識と能力を最大限に駆使して、焦土と化す未来を変えようとする物語である。  この物語は飽くまで仮想戦記であり、登場する人物や団体・組織によく似た人物や団体が過去にあったにしても、当該実在の人物もしくは団体とは関りが無いことをご承知おきください。    投稿は不定期ですが、一応毎週火曜日午後8時を予定しており、「アルファポリス」様、「カクヨム」様、「小説を読もう」様に同時投稿します。

42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太
ファンタジー
 かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。  しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。  失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。  だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。

処理中です...