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三人

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 カロ邸への直通転移門からバルタリンドに向かい、アルネスへの挨拶もそこそこに現場へと移動する。

「足りない材料があれば言ってくれ」

「そうですね…、では蝶番を」

「蝶番かぁ」

蝶番は…、かなり前に使い残したのがあったような…。しかし《収納》には入って無かった。荷物整理の時に倉庫へ収めてそのままだったような気がする。そうなると作るしか無い。
武器用の鉄球を《伸縮》で柔らかくし、薄く伸ばす。軽く潰した物を浮かせて回転させるとピザ生地のように広がって行った。固めて投げ付けたら山とか斬れそうだ。《威圧》の壁でプレスして厚みを整え鉄板の完成。
軸となる丸棒は鉄板に穴を開け、柔らかい鉄を押し込んで作る。トロトロな感じに迄柔らかくすると勝手に穴から落ちてって簡単に出来た。

「どうした?」

「いえ、一緒に物作りしてるのが嬉しくて」

テイカがしっとりした視線を向けて来るから気になって聞いてみた。嬉しかったそうだ。

「カケル様と初めて会った頃はずっと何かしら作ってましたよね。イゼッタ様と、あたしと、三人で」

「食う寝る処に住む処、どれも足りてなかったからな」

「そんな姿に惚れたんです。一生懸命で、キレイ好きで、優しくて…。あ、大きさはこれくらいの四角でお願いします」

二人の肩をくっ付けて、一緒にヒンジを作ってく。テイカの希望サイズに切った薄い鉄板を2枚、鉄の丸棒に巻き付けて、ピッタリと重なるように板切れで挟む。テイカが釘を打ち込む穴を開け、俺は釘を作った。

「数はこんなモンかな?」

「他にも使えるのであればあるだけ。ですが今はコレで充分です。遅くなると夕飯に遅れますからね」

 施設の各所にある出入口にドアを付けて行く。雑木で作ったドア枠にドアを嵌め込み、テイカが蝶番を取り付ける。ドアノブは全て縦のハンドル型にした。
サロン等、開けっ放しに出来る所は垂直に、トイレ等閉めっ放しの所はほんの僅か内に傾け自動ドア化させた。更にトイレには閂を付けて事故防止と、スリットを設けて開け易くした。

「成程、開け易くなりますね。覗き穴かと思いましたが」

トイレに入って確認するテイカが失礼な事を言う。

「見えない方向に開けてるだろ?それに俺ならこう出来る」

ペニスケを抜き放ち、ドアに押し当てる。アイツが触れた板は柔らかくなり、ヌメヌメとアイツを誘い入れた。ちょっと気持ち良い。

「この穴は必要ですね…はむ…」

「開けっ放しには出来んよ。それこそ覗き穴じゃないか」

レロレロした感覚が止むと、ヌムヌムした感覚がアイツ全体を包み込む。テイカが挿れたようだ。

「この、トイレは、長居してしまいます、ねっ」

「夕飯に遅れるから、続きは後に、しようか」

「はあいっ」

名残惜しくも抜かれてしまったアイツを再びレロレロキレイにされて、テイカが出て来た。

「テイカ、収めてくれ」

「はい。何時でも」

尻を向け、両手で拡げるテイカの中へと挿入し、浮かせて作業の続きをした。


「《転移》は使わないのですか?」

 作業を終えて、繋がったままのテイカが駅弁スタイルで問い掛ける。

「テイカは抜きたく無いのだろうが俺だって同じ気持ちだよ。だけどまだ、人を《転移》させるのは怖いし二人同時なのも怖いんだ。それに挿れっ放しで《転移》して、くっ付いちゃったら皆に何言われるか…」

「あたしなら構いませんので」

「テイカは大事な性奴隷だ。実験台には使わんよ」

「カケル様ァ…」

カロ邸の転移門から島に帰り、ヤリ部屋に飛び込んだ。

「テイカとして来た。またよその女とした?」

「テイカだけだよ?」

「テイカ?」

「あたしだけです」

 食堂に着くと囲まれて尋問を受ける。テイカの弁解はあっさりしたモノだが同じ答えなのに俺のはスルーされて悲しみ。

「それより、残すは内装と小物のみになりました。皆様のお力添えをお願いします」

「良いのかテイカ」

「あたしには色までは付けられませんから。出来ても赤だけですね」

それはアカンヤツや。
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