上 下
985 / 1,519

別件

しおりを挟む


 あーだこーだと女達が姦しい。やれ俺が言ったから三階にしろとか、二階にして面一つらいちにした方が沢山干せるとか、だったらサロンも二階分に伸ばして其方を面一にだとか、それなら風呂迄伸ばせば…とか、だったら風呂から直通出来る屋上にしろとか。俺は空気となる。

「カケル!」「旦那さまっ」「貴方様」

「「「カケル様!」」」

女達の視線が刺さる。どうやら俺がやらねばならないようだ。

「今出た意見が全て取り入れられる事は無い。だが意見が取り入れられなかったとしても恨むなよ?」

「「「は~い」」」

良い返事である。

「リュネ、ミーネ、リーム、ネーヴェ。手伝って欲しいから一緒に来てくれ」

「カケルさん、私達に投げるんですかぁ?」

「違うぞ?施設には関係するが別件だ」

「それでしたら」「うむ」「我に出来る事ならば」「取り敢えずついてく」

四人を連れて複合施設の二階へ上がり、先ずは茶を淹れる為のお湯を沸かした。お茶はミーネが淹れてくれたよ。

「で、何を手伝うのか」

「今から図を起こすから形にしてみてくれ。後、属性魔石を作ってもらいたい」

「魔道具つくるの?」

「ネーヴェは賢いな。撫でてやろう」

ネーヴェを撫で撫で。机に陣取り紙に図を描いて行く。リュネよ、頭を退けろ。
基本となるのは正四面体、一辺百五十ドンとした。正面に僅かな傾斜を付け、側面と上面には傾斜と平行にドアとなるよう切り込み線を入れた。
側面と上面側に、四角に収まる程度の長方形を描き、正面は四角の辺同じ直径で円を描く。少し傾いた円柱が横になってる感じだ。

「四角…丸…どゆこと?」

「今模型を作るからそれを見てくれ」

模型と言っても等倍で作る。煉瓦を練り練り外観を形成し、ドア部を切り出し円柱をくり抜く。円柱の内部には凹凸を付けた。切った貼ったでドアを開閉可能にし、簡易的なロックを付けてギュッと固め、大まかなガワは完成した。

「ネーヴェ、中と蓋の内側をとぅるっとぅるにしてくれ」

「でこぼこしてる」

「でこぼこは消さないでね」「あ~い」

「ミーネには温風の出る魔石を作ってもらいたい」

「それに収まる石で作るのだな?」

「ああ。コレで頼むよ」「分かった」

「カケルさぁ~ん、私はぁ?」

ミーネに魔力を込めた魔石を渡すとリュネが手伝いたいとせがむ。ちゃんと皆に手伝ってもらうから安心してくれ。

「リュネには魔石から出る温風が内部で回るようにしてもらいたい」

「回る…。何かを入れて、温めながら掻き混ぜるのでしょうか?」

「流石はリュネだ。やれるか?」

「うふ、もう終わりましたよ」

早いな。

「旦那様よ、魔石は何処に取り付けたら良い?」

「内部に仕込む必要があるな。ゲルでコーティングして板状にしよう。リーム、出来るな?」

「無論だ」

ミーネが作ったヤツと、手持ちの浄化の属性魔石をコーティングして円柱状にしてもらい、くり抜かれた円柱の底とドアの内側にそれぞれ取り付けた。

「中が見えないのが不安だが、試しに作動させてみよう。リーム、しゃぶってくれ」

「心得た」「カケルさぁ~ん」

「リュネは尻出して待ってれ」

「はぁい」

「カケルゥ」「旦那様よ…」

「後で皆でな」

マットに座り、リームの顔が股間に収まる。エロい顔で舐る姿に先走りが止まらない。直ぐ横ではリュネが尻を出し、俺の頬に擦り付ける。横になって尻に敷かれると両手を伸ばしてたわわに埋もれた。

「ああん、カケルさぁん、早くぅ~ん」

「んっ、んぷ。するのは、こっちな。れろ…」

「あっはぁ~~ん!そんなトコ、舌入れないでくださぁ~い」

嬉しそうに嫌がるリュネの尻穴に舌を深く差し込んで、ぐるぐると粘膜の緊張を解すように犯す。
リームの舌遣いも中々で、涎と先走りを漏らさず口内に収めてグチュグチュといやらしい音を立ててアイツを咥えていた。
リームの頭を撫でると、察したリームは口を離し、俺は顔射した。









 



しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

おっさん、勇者召喚されるがつま弾き...だから、のんびりと冒険する事にした

あおアンドあお
ファンタジー
ギガン城と呼ばれる城の第一王女であるリコット王女が、他の世界に住む四人の男女を 自分の世界へと召喚した。 召喚された四人の事をリコット王女は勇者と呼び、この世界を魔王の手から救ってくれと 願いを託す。 しかしよく見ると、皆の希望の目線は、この俺...城川練矢(しろかわれんや)には、 全く向けられていなかった。 何故ならば、他の三人は若くてハリもある、十代半ばの少年と少女達であり、 将来性も期待性もバッチリであったが... この城川練矢はどう見ても、しがないただの『おっさん』だったからである。 でもさ、いくらおっさんだからっていって、これはひどくないか? だって、俺を召喚したリコット王女様、全く俺に目線を合わせてこないし... 周りの兵士や神官達も蔑視の目線は勿論のこと、隠しもしない罵詈雑言な言葉を 俺に投げてくる始末。 そして挙げ句の果てには、ニヤニヤと下卑た顔をして俺の事を『ニセ勇者』と 罵って蔑ろにしてきやがる...。 元の世界に帰りたくても、ある一定の魔力が必要らしく、その魔力が貯まるまで 最低、一年はかかるとの事だ。 こんな城に一年間も居たくない俺は、町の方でのんびり待とうと決め、この城から 出ようとした瞬間... 「ぐふふふ...残念だが、そういう訳にはいかないんだよ、おっさんっ!」 ...と、蔑視し嘲笑ってくる兵士達から止められてしまうのだった。 ※小説家になろう様でも掲載しています。

転生令嬢は現状を語る。

みなせ
ファンタジー
目が覚めたら悪役令嬢でした。 よくある話だけど、 私の話を聞いてほしい。

喰らう度強くなるボクと姉属性の女神様と異世界と。〜食べた者のスキルを奪うボクが異世界で自由気ままに冒険する!!〜

田所浩一郎
ファンタジー
中学でいじめられていた少年冥矢は女神のミスによりできた空間の歪みに巻き込まれ命を落としてしまう。 謝罪代わりに与えられたスキル、《喰らう者》は食べた存在のスキルを使い更にレベルアップすることのできるチートスキルだった! 異世界に転生させてもらうはずだったがなんと女神様もついてくる事態に!?  地球にはない自然や生き物に魔物。それにまだ見ぬ珍味達。 冥矢は心を踊らせ好奇心を満たす冒険へと出るのだった。これからずっと側に居ることを約束した女神様と共に……

病弱幼女は最強少女だった

如月花恋
ファンタジー
私は結菜(ゆいな) 一応…9歳なんだけど… 身長が全く伸びないっ!! 自分より年下の子に抜かされた!! ふぇぇん 私の身長伸びてよ~

やり直し令嬢の備忘録

西藤島 みや
ファンタジー
レイノルズの悪魔、アイリス・マリアンナ・レイノルズは、皇太子クロードの婚約者レミを拐かし、暴漢に襲わせた罪で塔に幽閉され、呪詛を吐いて死んだ……しかし、その呪詛が余りに強かったのか、10年前へと再び蘇ってしまう。 これを好機に、今度こそレミを追い落とそうと誓うアイリスだが、前とはずいぶん違ってしまい…… 王道悪役令嬢もの、どこかで見たようなテンプレ展開です。ちょこちょこ過去アイリスの残酷描写があります。 また、外伝は、ざまあされたレミ嬢視点となりますので、お好みにならないかたは、ご注意のほど、お願いします。

召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ
ファンタジー
転生する事になった俺は転生の時の役目である瘴気溢れる大陸にある大神殿を目指して頼れる仲間の召喚獣たちと共に旅をする カクヨムでも投稿してます

処理中です...