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もう要らない
しおりを挟む「はぁ~、キー坊…。偶にはこう言うのも、良いよね~…」
「だねぇ。強い男に組み敷かれるって、グッとするわ…。ワンコが旦那に靡いたのも分かるよ」
ワーリンとキキラを性処理の道具のように犯し、足腰立たなくなった二人を風呂に連れて行くと、湯に漬けられた二人からそんな言葉を頂いた。
「獣人ってやっぱ強い男じゃなきゃヤダとかあるのか?」
「そりゃあ、親父より強くなきゃ…ってのは、どの子も思ってるだろうさ。な?キー坊?」
「だね。旦那が家の親父をぶちのめしたの見てさ、ちょっとキュンってしたし」
「だろうねー。序に家のもやっちゃえば良かったのにな~」
お土産が無かったらそうなってた可能性もあるな。鉄扉貰った後の兄弟は、完全に俺を猫可愛がりしようとしてたし。まあ、ボコにしたらしたで可愛がられそうな気がする。
「あの時私が突っ掛かってった時もさ、今みたいにしてくれてたら…」
「自分から股開いてたってか?」
「…うん、まあ…。したかも」
それは選択を間違えたな、俺の馬鹿。
シルケ女は基本的に外見より能力で男を見る事が多いが、獣人は特に腕っ節に重きを置いて居る者が多いそうだ。
「オレは人種の多い街に出て来て、魔法とかスキルとか、腕っ節以外の強さも見て来たから、この人の異常さにも気付けたんだけどね」
「手出しすらさせてもらえないもんね」
「まあ、もっと色々あんだけどさ」
「何さ、色々って」
「トカゲとタイマン張ったりするの見せられたらさ、濡れるよね」
「レッサードラゴンねー。まだお肉でしか見た事無いわ」
「それ以外のドラゴンもやってるんだわ」
「良いねー、超見たい」
金やミスリルもまだ納得出来る程集まって無いし、折角だから手伝わせるか。
「ダンジョンでも良いなら連れてってやるぞ?その代わりドロップ拾う手伝いしてもらうがな」
「良いの!?行く行くー!」
「オレも付いてって良いの?」
「良いぞ。少年隊は前に連れてったけどお前等は行かなかったしな」
「彼奴等が自慢すっから気になってたんだよね」
「私は遠慮するわよ」「あたいは見たいけど」
浴室に入って来たアズとシトンが話に加わって来た。相変わらずアズは慎重派だ。だがそれで良い。
「アズゥ、行こ~ぜ~」「行こ~?」「な?なぁ?」
「カケルさんに迷惑掛けたくないもの。私達きっと足手纏いよ?」
「まあね。けどドロップ拾う手伝いするし」
「戦闘の時は大人しくしてるよ」
「ご飯とか作るよ?…それにさ」
掛け湯して入って来たシトンが俺の上に跨った。
「んっ…。ダンジョン行く度に女連れて来るって言うじゃん」
「「「ああ…」」」
「あたい等の事…、もう要らない?」
「要るっ。絶対要るっ」
寂しげに呟くシトンを抱き締めキスをする。あまり構ってやれて無かったな。湯の中で腰をくねるシトンを気持ち良くさせてやり、浴槽から上がるとアズを抱いた。再び気持ちがノって来た二人も参加して、四人にたっぷり注いでやった。
「えー」「いーなー」「んー」
湯上り。ブチ姉妹に遅い昼食を集り、腹を満たしていると、ダンジョンに行くのを聞き付けた少年隊が羨む。
「来ても良いぞ?」
「マジ?…でも良いや」「また今度な」「ジョンと行きたーい」
ジョンとダンジョンか。跳べないし、まだ此奴等には早いかな。
「分かった。近い内にジョンの所に連れてってやるから、また今度な」
「「「はーーい」」」
「ジョンねぇ…」
「ワンコ、誰それ?」
「クリューエルシュタルトのギルマス。Aランクだよ」
「へぇー、Aランか…」
「浮気はダメだぜ?キー坊」
ワーリンの一言にキキラの目付きが変わる。
「…それってさ、私が負けるって事?」
「この人が認めるくらい強いよ?」
「キキ姐、ジョンは強いぜ?」「ドラゴン十匹とか倒すぜ?」「剣がデカいぜ?」
「剣がデカいのはともかく、旦那も、私がやり合ったら負けると思う?」
「彼奴空跳べるからな。殺すつもりなら絶対勝てないぞ?」
流石に跳べると聞いてまだやりたいとは言わなかった。
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