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嬉しい顔触れ
しおりを挟むふぅーっと息を吐き俺のアイツを受け止めた白い髪の女だが、相変わらずの無表情。中の具合は表情豊かな襞が纏わり付いて中々良い。奥の壁を叩くように突き上げるとちゃんとねっとりして来るし、キュンキュン締め付けても来る。なのに無表情。等身大の動くラブドールのようだ。これがホテルオナホと同じような生き物だと仮定して、試しに《念話》を送ってみる。
(俺の言葉が聞こえるか?聞こえるなら口を開けて舌を出せ)
暫く待ってみると、女は口を開けて舌を出した。一方通行だが意思は伝わるようだ。女の舌に舌を絡める。味も似ているな。少し甘くてサラサラした唾液だった。
(言葉は話せるか?話せるなら舌を動かせ)
これはダメみたい。舌を出したまま俺の舌に蹂躙されていた。
「此奴等は、あの木と、似た物らしいっんっ、んっ!」
「気持ちい?」
「お持ち帰りしたいくらいにはな。だがっ」
白濁を流し込み、ゆっくりと床に降ろしてアイツを引き抜いた。
「イゼッタの方が何万倍も良い」
「知ってる」
女は舌を仕舞うと、どろどろの白濁を垂れ流しながら歩いて行った。
「面白いダンジョンだと思うが、八十階のボスがこれだと俺は戦えないな。イゼッタも女を殺すのは嫌だろ?」
「ん。帰ろ?」
「だな。このダンジョンの最下層は七十一階だ」
そう言う事にしておこう。金策にはなるからまた来ようと心に誓い、階段を上がって行った。
二十一階に戻って来た俺達に、嬉しい顔触れが現れる。
「カケル様!?」「え?カケル様だって!?」
十本槍の面々がホテルオナホに泊まって居たのだ。
「久しぶりだなミルカ、カリータも元気そうだな。二人で見張りか?」
「え?ミルカって、…ミーチャ?」
「は?何で私のあだ名知ってん………イゼッタちゃんっ!?」
「いきてた」
「知ってた!結婚したとかマジヤメテー!」
「子供も産まれた。男の子」
「ぎゃーっ!」
ミルカの嘆きに十本槍の面々が穴から顔を出し、俺だと気付いて寄って来た。
「ん?スールズにコーネリアとミニッツはどうした?」
「ああ、部屋が違うだけよ。上の方に居るの」
カリータは上を指差すと、首だけ出てる三人が手を振って応えた。別れたりしてなくて良かったよ。
「部屋が狭いなら俺んトコ来るか?」
「え?良いのかい?その人、奥さんなんだろ?」
「問題無い」
イゼッタの許可も出たので全員浮かせてスールズ達の部屋へ寄り、更に上へと飛んで行く。
「わ、私初めて飛んだ」「みんなそうだよ」
「イゼッタちゃん、怖くないの?私おしっこ出そう…」
「私、飛べる」
「は?え?」
「イゼッタは多分だが、初めて魔法で飛んだ人種かも知れんぞ」
「ずるいぃぃぃ…私なんて彼氏もまだなのにぃぃ」
それとこれとは別問題だと思うのだが。そんなこんなでスイートルームにやって来た。穴が開いてるから使って良いんだよな?《感知》で中に誰も居ないのを確認し、皆を中に入れてやる。俺が最後に入るとゆっくりと穴は閉じて行った。
「すっごーい、ひっろーい」
「こんな部屋があったんだねぇ」
「これは俺用だと思うよ。俺が《念話》したら出来たんだ」
皆落ち着け。女達はウロチョロ部屋を探索し始めた。冒険者らしいなぁ。俺はホテルに断りでも入れておくか。
(九人で泊まるので用意してくれ)
壁を触って《念話》を放つと、手に触れていた壁が少し柔らかくなったような気がした。
「カケル、お風呂入ってくる」
「カケル様行ってきます」
ソファーに沈んで寛ぐ俺に、イゼッタとミルカが風呂に行くと告げて居間を出た。
「カケル様、会いたかった」
そして直ぐに集まって来るその他面々。俺はペニスケを外して彼女等の期待に応える事にした。
しゃぶしゃぶされながら皆の活躍を聞く。七人パーティーは通常より少しメンバーが多いそうだが堅実な仕事ぶりで潜れば必ず黒字にして帰って来ると言う事で、そこそこ名前も売れたそうだ。そりゃあ毎回掛かる入場料を黒字化出来るのだから一目置かれるよな。
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