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唸るイゼッタ
しおりを挟むイゼッタとオナホをたっぷり愛して、暖かい温もりの中で目覚めたら多分朝。粗全身が木に埋まっていた。目と鼻の穴と口だけが空いていて、それ以外はふわふわとした布団の中で温水洗浄されてる感覚がある。耳の穴まで洗われて、ゴボゴボ言ってるのだけが唯一不快な点だ。
「カーケールー…」
「起きたか」
「これ…すごい…」
「全身の汚れを洗われてるみたいだな」
「ん~…」
暫く掛かってイゼッタは起き上がる事が出来た。何だかツヤツヤしておられる。
「なにこれ、髪つやつや…」
「髪もそうだが肌もピカピカだぞ?」
「え?…うわ、すご」
全身エステだなこれ。俺も起き上がって体を見ると、しっとりスベスベ肌になっていた。
「カケル、髪切った?」
「え?鏡鏡…」
黒鉄の鏡を取り出して見てみると、ボサボサで伸び切っていた髪がツヤツヤになってキレイに整えられていた。
「あ、私も鏡~…おおお…」
鏡を奪って唸るイゼッタ。放っとくと何時までも見て居そうだ。
ベッドの横には小さなテーブルが生えていて、コップに飲み物が添えてある。飲めと言う事だろうので頂くと、ほんのり酸味のある水であった。スッキリするな~…。
朝食に薄焼き肉と薄ソーサー、そしてホテル産の果物と水を飲み食いしてお腹一杯。一休みして身形を整えると、漲る体力を消費する為今日も深みに降りて行く。
「今日はどこまでいく?」
「昨日は意外と余裕そうだったし、降りられるだけ降りてみよう。帰りは俺がやるから好きなだけやって良いぞ。回復するし魔力も補充するから手伝いは要らないかも知れんがな。所で筋肉痛は無いか?」
「無い。昨日より元気」
「だろうな。俺もだ」
階段迄の通路を脇目も振らず突き進み、真っ暗ゾーンもイゼッタの光魔法で煌々と照らして行く。途中、敵の居なくなったボス部屋で昼飯休憩をしたりして七十階のボスであるトカゲモドキを倒した。部屋全体に丸鋸を出されたら避ける隙も無いよマジで。
「これでイゼッタもドラゴンバスターだな」
「初めてのダンジョンで、ドラゴン倒した…」
「外のより馬鹿だし、部屋と言う有利があるから勝てたけど、外で見掛けてもこんな簡単に行くとは思わない方が良いぞ」
「ん。カケル、箱でた」
煙が晴れると普段よりかなり大きい宝箱が鎮座していた。箱自体に宝飾が鏤められていて、中身より価値があるかも、なんて思ってしまう。中身が魔装とかだと売れないしな。
「開けてい?」
「罠は…無い。開けて良し」
「うぇ~い」
横になったイゼッタがすっぽり収まりそうな幅の箱を開け…られないので手伝って開けてやると、中には武器に鎧、ミスリルや金のナゲットがみっちり入ってた。
「おお~」
「金はこれ純金かな?中々良いモンだ」
「カケル、杖!」
「多分だが、それ魔剣?杖だから魔杖って感じかな。敵と相対すると使い方が頭に浮かんで来るよ」
「かんてーしてー」
俺の《鑑定》は熟練度最高とは言え人レベルだから隠し要素とかあったら怖いんだけどな。どれどれ…。
対消滅のワンド
対象に対し、相対する魔法を放つ事で対象と魔法を消滅させる事が出来る杖。
「何か、恐ろしい杖だな」
「どんなん?」
「対象に相対する魔法を当てると二つ共消えちまうそうだ。空気に相対する魔法って何だ?」
「風だから、土」
「イゼッタは土魔法、使えないよな?」
「ん。習ってない」
「俺がこれ使って煉瓦を出そうとすると、多分だが周りの空気が無くなって俺はぶっ倒れると思う」
「息出来なくなる?」
「もしかしたら死ぬかもな。イゼッタの場合だと、円盤が地面や壁に当たったら、その部分が消えてなくなると思われる」
「火と水も?」
「だな…。ああそうか。この下にも行けるって事か」
「?」
箱事お宝を《収納》すると、頭に?の浮かんだイゼッタを連れて階段を降りて行く。長い階段を降りて降りて、一面に海の広がるフィールドにやって来た。
「火の魔法、使えない」
そうだったな。
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