674 / 1,519
笑顔が怖い
しおりを挟むそれからは、女が途切れる事無くやって来た。誰かが調整でもしているのか?ヤリ部屋の時間はかなーり早いみたいで、部屋で五オコン六オコンとヤっていて、それが二十人以上も来たと言うのに外は依然として明るいまま。百~百二十オコンは経ってる筈なのだ。そりゃあ作り置きの飯も無くなるわ。窓の外に時計でも置いておきたい。
食料品店の女将やその常連、家政婦組合の若い衆に風俗嬢。そして元苗床と常連メンバーに加えて新規で来る主婦と女冒険者が多い。家政婦組合の繋がりで、元冒険者が後輩に口添えしたそうだ。犯される前に犯されたい!なんて事を言う成り立て冒険者も居た程で、優しく気持ち良くしてあげたよ。処女マン、美味しかったです。
「カーケルー」
一頻り終えて部屋を《洗浄》していると、転移門からネーヴェが顔を出した。
「ネーヴェか、ありがとうな」
「時間、早くしすぎた」
「だと思ったよ。何だか歳取った気分だ」
「カケルの時間、戻す」
「そうだな、頼むよ。どうしたら良い?」
「ねてて」
横になり、目を瞑る。何か圧迫感があり、ネーヴェの声で目を開けた。何とも無いけどこれで良いのか?
「わかがえった」
「ばぶぅ~」
「ママ上の赤ちゃんの方がかわいい」
酷い事を仰る。ヤリ部屋の施錠をしたらネーヴェを抱いて島に帰った。
「カケルさぁん、ゆっくりお休み出来ましたかぁ?」
リュネがドアの前で仁王立ちしておられる。これは言う事聞かなきゃダメなヤツだ。
「ただいまリュネ。要件を聞こうか」
「行きますよ?」
「ど…そうだな、行こうか」
何処に?との言葉を飲み込んで、リュネと共に転移門を潜る。ネーヴェ置いて来るの忘れた。
「ウラシュ島…。リュネ、何するの?」
「街に悪さした人の子を懲らしめに行くんですよ。ネーヴェちゃんも行きます?」
「…行く」
俺にしがみ付いてたいだけじゃないのか?エントランスに降りて行くとミーネが主婦達に混ざってお茶してた。
「姉さん、行きましょうか」
「国盗りにでも行くつもりか?」
「うふ、そんな事まではしませんよ。ふふふっ」
笑顔が怖い。
小島の王も薄らと笑う。一体どのレベルで懲らしめると言うのか?
荷車に乗って空を往く。時間の感覚がすっかり狂ってしまった俺だが、日の高さから見てまだ昼を過ぎてない筈だ。もしくは午後を回ったか?東征して顔に日が当たるのでまだ午前…だよな?
キネイアッセン大陸に入り、一直線に若い王の居城へと向かう。前来た時はよく見てなかったが、三方を山に囲まれた、結構デカい都だ。
「水責めにでもするか?」
「ブレスでイチコロ」
「メテオで上から蓋しましょう」
「こらこら。そんな事したら俺がこの街の女とエッチ出来ないじゃないか」
「溶岩で満たすか」「風化させよ」「毒ガスも良いですね」
「止めてよ!」
「ふふ、冗談です。後でたっぷり、種付けして下さいね」
「何だ、しないのか」「ざんねん」
「男は皆殺し、子供はまあ、許してあげましょう」
それもまた冗談で済まされないのだが。貴族と兵士だけにしてもらうと、リュネがムンッとしてゴミのような粒々が空に上がって来た。ゴミのようだが人だ。人がパンパン弾けて行く…。この高さまで聞こえて来る悲鳴は、多分女子供の物だろう。ミーネは遠くをぐるりと見渡し、ムンッてした。同じ事がこの大陸全体で起こっていると思われる…。ネーヴェは浄化だろうか?何かの魔法で飛び散った肉片を消していた。
「これで最後っと…」
リュネがしたのは俺でも分かる。《洗脳》だ。聞こえていた悲鳴が一瞬で消え失せた。
「では、お城に向かいましょう」
「あ、ああ…」
何人死んだか数える事も出来ない程の大虐殺を前にして、俺は気も漫ろになっていた。これから始まるであろう狂宴に、アイツのビクビクが止まらなかったのだ。
玉座の前に立ち、近くで立ち尽くしているメイドに指示を出す。
「この街の女を全て此処に連れて来い」
メイドは恭しく頭を下げ、玉座の間を出て行った。
0
お気に入りに追加
137
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
喰らう度強くなるボクと姉属性の女神様と異世界と。〜食べた者のスキルを奪うボクが異世界で自由気ままに冒険する!!〜
田所浩一郎
ファンタジー
中学でいじめられていた少年冥矢は女神のミスによりできた空間の歪みに巻き込まれ命を落としてしまう。
謝罪代わりに与えられたスキル、《喰らう者》は食べた存在のスキルを使い更にレベルアップすることのできるチートスキルだった!
異世界に転生させてもらうはずだったがなんと女神様もついてくる事態に!?
地球にはない自然や生き物に魔物。それにまだ見ぬ珍味達。
冥矢は心を踊らせ好奇心を満たす冒険へと出るのだった。これからずっと側に居ることを約束した女神様と共に……
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる