上 下
652 / 1,519

買物

しおりを挟む


 うっかりしてたぜ。何時ものノリで皮鎧を着込んだが、ペニスケ着けて無かった。義弟に俺の息子を見られてしまった訳だ。

「島にペニスケ取って来るから先に買い物していてくれないか?」

「ブチュ、わたひに、んっんっ収めて歩いたら、はむ、良いりゃらいれろれろ」

「荷物持てんだろが。それに俺とのセックスを見た女が我も我もって来ちゃうだろ?」

「んぷ…、否定はしませんが…」

「早く終えたら続きをしてやる」

バックでアイツを突き入れてズポズポ犯し、垂れない程濃いのを充填してやった。

「約束、ですよ?…して頂けなければ、奥様に報告しますからね?」

ママ上殿に嫌われる訳には行かんので了承せざるを得ない。セカンドハウスに蜻蛉返りし、直ぐに島へと戻った。

「カケル様、お帰りなさいませ」

「只今テイカ。俺のペニスケ何処やった?」

「ミーネ様かリュネ様がお持ちかと…はむ、れろ…。これはエージャさんの味ですね」

分かるのかよ。

「セカンドハウスで買物を頼まれて寝具店まで行ったのだが、ペニスケが無いとエージャが離してくれないんだよ」

「分かります」

何が分かるのだ?

「ご主人、買物と聞いたがもう出るのか?」

  「日用品の買い出しに行こうかと思っていたのです」
フラノノが買い物に行きたいと言うので先ずはペニスケを取り返しに行く。
だが、リュネは気配を消して、俺の《感知》に引っ掛からない。

「ペニスケ返してくれなきゃ口聞いてやらんぞー?」

「クァ~ケ~リュ~さぁ~~ん!」

空からリュネが飛んで来た。

「ちょっと抱いて寝てただけなんです!口聞いてくれなきゃ嫌ですぅ!」

抱き着いて、頭をグリグリして来る。可愛いかよ。

「分かったから返してくれ。買物行けないんだ」

「はぁい」

「あ、旦那さま!ママの所に行くなら私も!」

フラノノとサミイが同行するそうで、ペニスケ着けて移動した。
で、サミイはママ上殿と一緒に過ごし、フラノノは個別に買物、俺は買物に出掛けたエージャを探しに外に出た。《感知》で探して居場所に向かうと、どうやらそこは服屋らしい。らしいと言うのは看板はあるが窓が無くて中が見えないのだ。ゲル版ケチったのかな?外に居てもしょうが無いので店に入った。

「いらっしゃ…あの、お客さん?」

店員の女が訝しげな視線で見て、視線を逸らした。初心なのかな。

「エージャが来てると思うんだが「カケル様!」居たか」

「あのぅ、この店は女性用の…下着を売る店ですので…」

申し訳なさそうな声を聞くに、ランジェリーショップのようだ。ブチ姉妹め、俺に女物の下着を買わせようとしていたのか。任せておけ!

「俺のコレに着ける物なんだ」

「カケル様!見てください!気に入った方を買いますので!」

「…それ、俺が頼まれた買物じゃなかったのか」

「カケル様を悩殺して島に迎えてもらおうかと」

ブチ姉妹、すまん。けど下着は買って帰ろう。他の客の目も気にせずに、二人の下着をチョイスする。

「店員さんよ、ラビアンって尻尾あるけど、パンツに穴とか開いてなくて良いのかな?」

「え?は、はい。獣人の方向けのは此方へどうぞ」

やっぱり穴が開いてるみたい。ラビアンみたいに尻尾が小さい種族は普通のも履けるそうだが、蒸れたりするので開いていた方が良いのだそうな。上下のサイズを伝えると可愛いのを六セット持って来たので全てお買い上げ。持ってて良かったギルド証。
 客だと解ると愛想も良くなる。他の客もチラチラ見てるが、見るのはもっぱらペニスケだ。

「エージャ、早くしないと時間が無くなるぞ?」

「暫く!もう暫く!」

焦らせても仕方無いのでゆっくり待ってやるか…。店の隅で待って居ると、客の女が揃って少しづつ近寄って来てる気がする。こっちにも下着はあるし、見たいものでもあるのだろうな。

チンピクしながら待ってみた。

「それ、ホンモノ?」

「確かめてみな」

確かめて、息を飲む女達であった。




しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

女神の使徒になったけど~女神が働かないので実質私が女神~

ささみ
ファンタジー
この物語はとある女の子が神様の手伝い、と言うより神様の仕事を代わりにする話 「よ〜し、勇者のサポートしよっと」 『アリアちゃ〜ん!助けて〜!』 「またかよ!?」 『間違えて神器落としちゃた〜』 「何してるのさ全くも〜」 こんな感じのゆるい女神とゆるい女の子が自由に生きるものが「私を忘れるなです!」 あっ、 ……こんな感じのゆるい女神とゆるい女の子、あとよく忘れられる妖精の物語 「よく忘れられるなんて酷いです!!!」 注意 めちゃくちゃ不定期です プロローグ以降は絶対に2000文字以上書くのは辞めました

異世界は流されるままに

椎井瑛弥
ファンタジー
 貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。  日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。  しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。  これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。

喰らう度強くなるボクと姉属性の女神様と異世界と。〜食べた者のスキルを奪うボクが異世界で自由気ままに冒険する!!〜

田所浩一郎
ファンタジー
中学でいじめられていた少年冥矢は女神のミスによりできた空間の歪みに巻き込まれ命を落としてしまう。 謝罪代わりに与えられたスキル、《喰らう者》は食べた存在のスキルを使い更にレベルアップすることのできるチートスキルだった! 異世界に転生させてもらうはずだったがなんと女神様もついてくる事態に!?  地球にはない自然や生き物に魔物。それにまだ見ぬ珍味達。 冥矢は心を踊らせ好奇心を満たす冒険へと出るのだった。これからずっと側に居ることを約束した女神様と共に……

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

【無双】底辺農民学生の頑張り物語【してみた】

一樹
ファンタジー
貧乏農民出身、現某農業高校に通うスレ主は、休憩がてら息抜きにひょんなことから、名門校の受験をすることになった顛末をスレ立てをして語り始めた。 わりと強いはずの主人公がズタボロになります。 四肢欠損描写とか出てくるので、苦手な方はご注意を。 小説家になろうでも投稿しております。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

転生令嬢は現状を語る。

みなせ
ファンタジー
目が覚めたら悪役令嬢でした。 よくある話だけど、 私の話を聞いてほしい。

召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ
ファンタジー
転生する事になった俺は転生の時の役目である瘴気溢れる大陸にある大神殿を目指して頼れる仲間の召喚獣たちと共に旅をする カクヨムでも投稿してます

処理中です...