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チンチンパーン
しおりを挟むトカゲのタケリと干しナマコのマース汁。美味そうな名前だろ?美味いんだぜ?ほんの一口味見をしたが、出汁が効いてて白飯欲しくなる。そしてビンビン。元々カチカチなのがビンビンなのである。
「カケルさぁん、大丈夫ですかぁ?」
心配そうな声で声を掛けてくるリュネ。薬効が正しく発揮されているかを確認してもらう為に待機してもらっているのだ。
「ああ、一口だけ味見したがビンビンになったよ。ちょっと確認してくれないか?」
「はぁ~い」
小皿に液体だけよそい、間合いを取るリュネに手渡すと、それをじっと見詰めた。鑑定でもしてるのだろうか?
「もっと薄めないと普通の人の子では危ないですね。お湯の量を倍にしましょう」
「俺、ビンビンになっちゃったけど、大丈夫?」
「カケルさんはもう普通の人の子ではありませんから」
リュネがテーブルに小皿を置いて、ペニスケを外すと、アイツがパンッパンになっていた。確かにこりゃあ濃いぃわ。破裂しないように大き目に膨らませると何時もの感じに戻った。アイツの大きさを変えるなんて普通の人の子では無理な話、俺だからまだ平気だったってだけなのだろう。
鍋をもう一つ用意して、汁を半分移したら水を入れて火に掛け、味を整えた。
「これでどうだろう?」
「これでも少し濃いかも知れませんね。人の子ならば一垂らしで充分かと思いますよ?」
「そんなにか」
雄トカゲを丸々一匹奪って行ったハークの父はチンチンパーンしてるやも知れん。してたら笑うしか無いな。
リュネが白磁の小瓶を作ってくれたので垂れないようにキレイに注ぎ、蓋をする。タバスコみたいに口が細いので振っても一滴ずつしか出ないが、逆にそれで良い。
「「いーにおーい」」
湯上りのイゼッタとネーヴェが匂いに釣られてやって来た。
「トカゲのちんぽとナマコスープだ。お前達には飲ませられないよ」
「私は好き」「私いらない。甘いのちょうだい」
「私も甘いの」
ミーネとネーヴェの手掛けた冷やし保管庫に豆乳と豆腐と黒蜜が入ってる筈。皿に豆腐を乗せて黒蜜掛けてやった。
「「んまぁ~」」
「そうだ、ネーヴェ。この瓶に時間停止を付与してくれないか?」
「ん」
ちょちょいと付与してこれで良し、だそうだ。余ったマース汁は俺の《収納》に死蔵しておこう。
「カケル、そんなにおっきいと、入らない」
甘い物を食べて落ち着いたイゼッタが、俺のアイツを見て呟く。
「スープの味見したら濃過ぎたようでな。何時治まるのやら…」
「人化した私達でも流石に無理な大きさですねぇ」
リュネの細指でスリスリされてビクンビクン。そして甘いのを食べに来た女児にぶら下がられる。我慢の限界が近い。だが俺の我儘で傷付けるようなセックスはしたくないな。
「此奴が治まるまで出掛けて来るよ」
「カケルしゃまぁ、ぺろぺろしたら、ダメ?」
「それ以上をしたくなるから今はダメだ。今夜は豆腐で我慢しておくれ」
アイツに頬擦りして上目遣いの女児に意志が揺らぎ掛けるが、我慢しないと裂けちゃうからな、それだけは絶対にいかん。
小瓶を仕舞い、リュネの部屋へ。そして転移門のドアを開けた…。
着いたのはセカンドハウス。魔力を抑えてるつもりだがブチ姉妹が飛んで来た。
「カケルさ…まぁ」「立派過ぎ…」
ペニスケ着けて無かった。
「ちと訳ありでデカいんだ。このままじゃお前達も抱けないから、元に戻るまで出掛ける予定でやって来たんだ」
「ペロっても?」「ハムっても?」
「ゴメンな」
「「帰ったらして下さいね」」
行ってきますのキスだけして空に上がる。ノーズコーンに入ろうとしたが、先っちょが当たって痛いので雑木紙でペニスケを作って嵌めといた。スベスベして良い感じ。ノーズコーンに納まって、目的地へと飛んで行く。
そこは俺のアイツよりも太く長く、そして硬い。トゥルントゥルンの塔であった。
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