上 下
551 / 1,519

マルサヤノクサ

しおりを挟む


 シトンの御奉仕まんこを堪能しながら、俺は魔道車に揺られている。朝飯を食べながらシトンを食べ始めたが、足りなかったのだ。で、シトンの中に納めたまま、魔道車の中で続きを楽しんでいる訳だ。

「お前さん昨日はしなかったんだってね」

「子供の玩具を取る訳にもいかんだろ」

「えらいえらい。キスしたげる~」

これから仕事で装備を脱ぎたくないワーリンは舌を絡めるだけにするみたい。

「あ、なら私も」

アズも舌を伸ばしてくる。三人で舌を絡め合い、腰の振りも激しくなってしまう。

「あっ、あはっ!あたいに、動かさせてよぉ」

シトンは俺を楽しませる時は凄く長く楽しませてくれるが、自分が気持ち良くなると防御が紙になる。極端なパラメータのまんこなのだ。蕩けて俺の胸に身を預けてる。仕事もあるので《洗浄》と回復を掛けたシトンを運転席に座らせて、俺はそろそろ島に帰ろう。

「無事で帰れよ?」

「お前さんもね。もう島に帰るんだろ?」

どうやらワーリンは気付いた様子。空にUFOを待機させてあるのが見えたみたいだ。

「俺も仕事しなきゃだしな。彼奴等の様子を見にまた来るよ」

「アタイ等の様子は?」

「見ないと思ってか?」

三人を撫でくって空に上がる。一人で乗るUFOは少し寂しい。とっととお家へ帰るとしよう。


「カーーケルーー」

 UFOの中に居ても聞こえる程の声で飛来する巨大生物はカラクレナイ。ぶつかったらUFO壊れちゃうのでササッと《収納》して《耐性》を重ね掛けして衝撃に備える。

「カーラクーレナーーーイ!」

今回はちゃんと止まってくれた。島まではまだ距離があると言うのに、我慢出来ず飛んで来てしまったようだ。おでこによる圧迫が強いので、五体投地で撫で回し、背中に乗って帰った。風対策し忘れてるようで、風圧で首が捥げそう。

「お帰りなさいませ。知らない女の匂いがしませんね?お体の調子が悪いのですか?」

島に降り立つと、二番手のテイカに酷い事を言われた。

「ダンジョンに良い女が居なかったんだ。それに子供等の前で致すのも憚られるしな」

「その分あたしが可愛がってもらいます」

お風呂が沸いてると言うので母屋の風呂でイチャイチャした。
昼飯に遅れたのは言うまでも無く、二人で干し肉を齧っていると、イゼッタとネーヴェの似た者姉妹がやって来た。

「カケル、採れ過ぎた」

「ほ?」

後ろに控えるシャリーの手には、種のたっぷり入った籠があり、多分シャリーの持って来たのはその中のほんの一部であろう事が予想出来た。粒の大きさを見るにマルサヤノクサだろうか?軽く茹でるとプリプリに、しっかり煮るとねっとり食感の種だ。

「採れ過ぎちゃったのはマルサヤノクサだけか?」

「ん。他のはちゃんと消費出来てる」

「これも食べてる。けど食べきれない程出来た」

「消費出来るように加工して欲しいって事か」

「話が早くて助かる」「カケル大好き」

「分かった。お婆ちゃんの知恵を授けてやろう。軽く煮てプリプリにしといてくれ」

「承りました」

シャリーは籠を持って厨房に向かう。俺は昼食を切り上げて海へと向かった。

「失敗してもオカラにはなるしな」

海水を浮かせて食堂に戻り、空いてる大鍋でグツグツ水分を抜いて行く。濃縮させてからの方が効率は良いのだが、溶けてる塩分を《集結》させる事は出来無かったのだ。その代わり、鍋の中身を《集結》させると圧力が高まり蒸発が早まった。

「カケル様、暑いのですが…」

隣で種を煮るシャリーが茹だってた。《洗浄》してやろう。

「ひっ!…今日程それが気持ち良く感じた事はありませんね。パンツが濡れるのは別として」

「本当は服と体は別々でやるべきだと、俺も思う」

「脱いだらお風呂入る方が気持ち良いですからね。所でそれは海水ですか?」

「ああ。海水から塩と滷汁にがりを採るんだ」

「ニガリ、ですか?」

「簡単に言うと塩っぱ苦い汁だ」

ふーんって顔してる。興味は無さそうだ。

しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

アレキサンドライトの憂鬱。

雪月海桜
ファンタジー
桜木愛、二十五歳。王道のトラック事故により転生した先は、剣と魔法のこれまた王道の異世界だった。 アレキサンドライト帝国の公爵令嬢ミア・モルガナイトとして生まれたわたしは、五歳にして自身の属性が限りなく悪役令嬢に近いことを悟ってしまう。 どうせ生まれ変わったなら、悪役令嬢にありがちな処刑や追放バッドエンドは回避したい! 更正生活を送る中、ただひとつ、王道から異なるのが……『悪役令嬢』のライバルポジション『光の聖女』は、わたしの前世のお母さんだった……!? これは双子の皇子や聖女と共に、皇帝陛下の憂鬱を晴らすべく、各地の異変を解決しに向かうことになったわたしたちの、いろんな形の家族や愛の物語。 ★表紙イラスト……rin.rin様より。

RiCE CAkE ODySSEy

心絵マシテ
ファンタジー
月舘萌知には、決して誰にも知られてならない秘密がある。 それは、魔術師の家系生まれであることと魔力を有する身でありながらも魔術師としての才覚がまったくないという、ちょっぴり残念な秘密。 特別な事情もあいまって学生生活という日常すらどこか危うく、周囲との交友関係を上手くきずけない。 そんな日々を悶々と過ごす彼女だが、ある事がきっかけで窮地に立たされてしまう。 間一髪のところで救ってくれたのは、現役の学生アイドルであり憧れのクラスメイト、小鳩篠。 そのことで夢見心地になる萌知に篠は自身の正体を打ち明かす。 【魔道具の天秤を使い、この世界の裏に存在する隠世に行って欲しい】 そう、仄めかす篠に萌知は首を横に振るう。 しかし、一度動きだした運命の輪は止まらず、篠を守ろうとした彼女は凶弾に倒れてしまう。 起動した天秤の力により隠世に飛ばされ、記憶の大半を失ってしまった萌知。 右も左も分からない絶望的な状況化であるも突如、魔法の開花に至る。 魔術師としてではなく魔導士としての覚醒。 記憶と帰路を探す為、少女の旅程冒険譚が今、開幕する。

魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~

月見酒
ファンタジー
 俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。  そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。  しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。 「ここはどこだよ!」  夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。  あげくにステータスを見ると魔力は皆無。  仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。 「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」  それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?  それから五年後。  どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。  魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!  見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる! 「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」 ================================  月見酒です。  正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太
ファンタジー
 かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。  しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。  失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。  だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

処理中です...